寝オチしたらギレンになっていたが 何か?   作:コトナガレ ガク
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第22話 エース

 ガンダムⅡ号機。

 ジオン驚異のメカニズムを駆使し、劣化ガンダム5号機と呼べるくらいの性能はある。

 空間戦闘特化、ビーム兵器使用不可、コアブロックシステム無し。代わりにジャイアントガトリングガンは装備されている。採算度外視なのだが、本物のガンダムが作れる日はまだ遠い。ビームもそうだが、コアファイターが何気に連邦驚異のメカニズムなんだよな。

 とはいえ今現在においては最高峰のMSの一つであることには代わりが無い。それにアムロが乗れば、並みの相手なら余裕だろう。

 だが20機は多すぎる。

 早く援護を回さないと。5機か10機か。俺が戦況を見つつ回せるMSの算段をしている内にガンダムⅡ号機とザムが交戦距離に入った。

 

『喰らえっ。ガトリングガン』

 ザムが間合いに入るやいなや、アムロは雄叫びと共にガトリングガンで薙ぎ払う。早くも逃げ遅れた二機が大破、数機が小破する。

 だが連邦にもいる凄腕。ガトリングガンを避け突撃してくるザム。だがそんな勇敢なザムにアムロはあっさりとガトリングガンを投げ付けてしまう。あまりの予想外に凄腕も避けられず激突中破されてしまう。

 凄いけど、早くも武器無くなっちゃったじゃん。どうすんだよ。

 そんな俺の心配をよそに、アムロは撃破したザムが手放したザムマシンガンを拾うと背後から迫っていたザムに一斉射、撃破してしまう。

 この時代MSを扱えるのはジオンだけ。よって武器を拾われて使われる心配も無いので武器に敵味方識別装置なんか付いてない。引き金を引けば弾が出る。それはザクを丸コピーしたザムの同様のようで、ザムマシンガンにも付いてないようだ。

 っと解説しているうちにバルカンでまた一機沈んだ。

 鬼神かよ。

 予想以上に強い。訓練相手にクスコを宛がったから早くもニュータイプに目覚めつつあるのか? 黒い三連星と戦ったときぐらいの強さがあるぞ。そしてクスコの貞操がどうなったのか少し興味が湧いてしまう。アムロ君以外と手が早いから。

 おっと雑念雑念。

 意外と何とかいけそうか。あっという間に5機を失い。連邦のザム部隊は及び腰になっている。

 慌てたが、これなら三機くらい回せば何とかなる。俺は戦況を見て前線から引き抜けそうなMSを3機ほど見繕うとするが、パプアから連絡が入る。

『閣下。予備として待機させておいた強攻偵察型ザク改の発進許可をお願いします』

「なにっ」

 偵察に特化させた強行偵察型ザク改だが、別にザクマシンガンが撃てないというわけでは無い。補佐程度の威嚇射撃程度なら十分出来る。寧ろスナイパーライフルを持たせればその能力を活かして驚異的スナイプすら出来る。まあ用意してないのだが。そうなるとミドルレンジ戦になるのだが、ある意味ムサイより貴重な強行偵察型ザク改を戦闘に使っていいのか? 万が一失われたら? 余裕が生まれたことで損得勘定も生まれてくる。

「閣下。命あっての物種ですぜ」

 悩む俺にドレンが進言してくる。

「分かった許可する。だがガンダムへの支援に徹底するんだ」

『了解です』

 良しこれで後ろへの懸念はきっぱり捨てる。

 前だけを見る。

 帝王には前進あるのみ。

「これより、ジオン艦隊は突撃を開始する。各艦は指定した座標に向かって突撃を開始しろ」

 包囲してじわじわ削るのは辞めだ。アムロが後ろを押さえてくれているうちに一気に決める。今までの偵察情報から敵旗艦の位置は判明している。これを叩けば連邦艦隊は後退していくはず。

 

 一時間後。連邦艦隊は後退していき、残念ながらこれを追撃する余力はジオン艦隊にも無かった。

 だがこれで十分すぎる。この戦いで犯した連邦の失態。これを活かす時間をギレンに与えたことを骨の髄まで後悔させてやる。

 追伸。アムロはザムを11機撃破。いきなりのダブルエースです。

 








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