寝オチしたらギレンになっていたが 何か?   作:コトナガレ ガク
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第26話 暗雲

 シャアはやはり賢かった。

 三日間続いたパーティーが終わっても連邦に亡命することは無かった。

 まあシャアにとってザビ家も仇なら連邦も父を潰した仇。復讐を本当に諦めたのか諦めなかったのか、どちらにしろ今はジオンに残り俺に服従する道を選んだ。

 残るというなら、暗殺を恐れていてもしょうが無い。ギレン直属の特務部隊の隊長になって貰い、大いに役に立って貰う。

 

 他のコロニーとの関係はパーティーに招待した各コロニー代表団とネゴにネゴネゴの接待攻勢と頑張って、かなり良好になった。

 サイド2解放後には、ジオンを中核としたジオン連邦を設立しようかという話が出るくらいまでになっている。

 

 サイド2に駐留する連邦艦隊に関してはドズルに任せた。執拗なハラスメント攻撃で連邦艦隊の物資と精神をごりごり削らせている。

 またパトロール艦隊を強化し地球から打ち上げられる補給物資を徹底的に潰させて、地球コロニー間の補給路を完全に途絶させている。

 

 全てが順調である。

 なのに王手にならない。

 

 もはや連邦宇宙艦隊が掏り潰れるのは時間の問題であることは誰も目にも明白であった。

 だが、地球連邦政府は連邦宇宙艦隊が残っている内に休戦協約を結ぶのがベターだというのに未だ沈黙を保っている。

 ハッキリ言えば、このギレンが舐められている。

 良くガノタが言うルナツーを落とせば勝てたというのは、あくまで制宙圏を確保した上で宇宙からコロニーでも隕石でもボコスカ落とせる場合のこと。

 今回聖人ギレンを前面に出しすぎてしまい、衛星軌道上からの攻撃はないと完全に舐められてしまっている。

 だからといってここで方針を180°変更してコロニー落とし隕石落としを敢行すればギレンの信用は大暴落。地球を更地に出来ても、その後に各コロニーがシャアがセイラがアムロがキシリアが一斉に叛旗を翻し、宇宙戦国時代が始まってしまう。

 かといってこのまま何もしなければ遠からず地球連邦艦隊は再建されてしまう。

 それでも、次々に再建される宇宙艦隊を次々に潰していけば資源を宇宙に頼る時代、鉱物もヘリウムも備蓄が尽きて地球連邦もいずれは潰れる。

 だが、それには何年かかる?

 それまで勝ち続けることは出来るのか?

 いずれザムのようななんちゃってMSじゃない、最低GMクラスのMSを開発して対抗してくるだろう。そうなれば今のような圧倒的優位は消える。

 ガノタの間で愚策と名高い地球侵攻作戦、地上戦を行うしか無いのか?

 最後はやはり歩兵が勝負を決めるというのか?

 遠からずどちらかを決断する日が来るだろう。

 取り合えず、布石として地球侵攻用としてグフ及びドムの開発を命じた私の執務室にセシリアさんが慌てふためいて飛び込んできた。

「どうした、セシリア。君らしくも無い」

 このパターン軽いデジャブを感じる。

「総帥。パトロール一個艦隊が全滅しました」

「なっ何が起こった?」

 ムサイ5隻から成るパトロール一個艦隊だぞ、MS15機もいるんだぞ。それが全滅?

「悪魔です。白い悪魔が出ました」

 それはガンダムのことだろ?

 だがガンダムの名もアムロも此方にある。

 ならば白い悪魔とは何何だ?








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