寝オチしたらギレンになっていたが 何か?   作:コトナガレ ガク
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第43話 宇宙要塞ア・バオア・クー

 ジオン宇宙軍を動員できるだけ集結させた。

 必勝の策も用意した。

 キシリアも父上を頼むと本国に残してきたので、頭パーンのフラグは潰した。

 セシリアさんやセイラさんも本国に置いてきた。

 非戦闘員も退避させた。

 幸いというかコロニーレーザーに対し位置的にアバオアクーは月が盾になる。更にいえば幾ら天才とはいえ、突貫工事のコロニーレーザーに原作同様第二射はないと思っている。まあ、天才が俺の想像以上でコロニーレーザーが完璧で反射衛星とかあるかもしれないが、その時は潔く諦めるしか無い。

 懸念すべきはもう一つの大砲ソーラーシステムを完成させているかだ。こちらは先程の被害妄想と違い可能性は高い。故にヤマトを要塞防衛で無く別行動させソーラーシステムが無いか探らせることにした。

 やれることはやった、後は全力を尽くして

 ギレン非業の最期を迎えた要塞だが、まだ戦争を開始して1年たってない。俺を脅かした数々の歴史の強制力があるというなら、この時期でのジオンの敗北は無い。

 天運を待つ。

 

「ティターンズ艦隊、確認。パブリクが多数先行して向かって来ます」

 来たか、突撃棺桶。兵士が畑から穫れる連邦軍で無ければ出来ない贅沢な戦法。

 ふと思うが、パブリクのパイロットは命令拒否するとどうなるんだろうか? 民主的軍隊なら死ねという命令に対する拒否権はあるんだが・・・。意外とスカウトしたら寝返ってくれるかも知れないな。この戦いを生き残れた豪運パイロットが居たら考えてみよう。

「要塞砲で迎撃しろ。絶対に近づけさせるな」

 

 数分後。

「多数撃墜するもビーム攪乱膜を張られました。

 ティターンズ艦隊前進してきます」

「衛星ミサイルで迎撃しろ」

 

 数分後。

「第一戦闘区域に入られました。ティターンズ艦隊MSを発進させてきます」

 シロッコがどこに居るかまだ分からない以上アムロはまだ出せない。

「ミサイルで迎撃しつつ、MS隊発進。キマイラ隊を中心に迎撃させろ」

 初戦の勢いは大事だ。俺は切り札の一つを初手で切った。

 ジョニーライデンにはザクR2という現状では尤も完成度の高いMSを支給してある。きっと活躍してくれる。それと余談だが俺はジョニーといえばゲルググよりこっちの方を思い出す。ジョニ帰もゲルググじゃ無くてザクR2で活躍していたらもっと歓喜してた。

 

「キマイラ隊奮戦するも敵の勢い止められず」

「耐えろ。もう直ぐ騎兵隊が来る」

「ヤマトから暗号文。テキニタイヨウナシ。テキニタイヨウナシです」

 よしっ、思わずガッツポーズ。流石のシロッコもソーラーレイまではこの短期間で作れなかったか。

「ヤマトに任務変更を通達。敵艦隊の情報収集に切り替えさせろ」

 強行偵察型ザクⅡから送られてくる情報をヤマトが集め、更にアバオアクーに送信。

 ザクでジムを迎え撃たなくては成らないジオンにとって戦場の情報量は数少ないアドバンテージと言ってもいい。

 独り居る俺は囲まれたモニターに映し出される情報をIQ240のギレンの頭脳が処理し最適解を導き出していく。

 

「ティターンズの圧力更に強まります」

 ジオン防衛隊は大分戦線を後退させられている。最適解を導き出してこの有様、戦略の失態を戦術で覆すのが如何に困難かよく分かる。

 このままでは要塞に取り憑かれるのも時間の問題で俺は時計を見る。

 そろそろか。

「ヤマトより入電。ティターンズ艦隊の後方にて爆発を多数確認」

 くっく、思わず笑みがこぼれる。

 ここで戦うことは分かっている上に戦闘開始時間もだいたい予想出来る。この状況を利用しない手は無く、月をぐるっと回って敵後方に奇襲が出来るように月のマスドライバーから部隊を出撃させておいたのだ。

 スイングバイで噴射も最低限に抑えられるのも功を奏して敵に発見されること無く奇襲成功。もはや高速戦闘専門になってきた白狼隊が大いに敵を削ってくれるだろう。

「キマイラ隊も押し返し始めました」

「よし、予備兵力導入。ザクレロ、ビグロMA隊発進、敵の縦陣を食い破れ」

 

「マゼラン撃沈確認。サラミス三隻大破。ペガサス級一隻後退していきます」

「くっくっく、圧倒的では無いか我が軍は」

 質も量も劣るジオン軍の奮戦に思わず痛恨の言ってはいけない台詞を言ってしまった。

 だがキシリア居ないし大丈夫だよね?

 しかしこんなものか、想定より敵艦隊が少ない気がする。ソロモン守備隊が頑張って数を減らしておいてくれたのか?

 

「新たなティターンズ艦隊、Sフィールドから接近」

「なんだと!」

 まずい調子に乗ってというか対応せざるえないというか、我がジオン守備軍はNフィールドに突出している。

「敵MS部隊接近。先頭にいるのは白いガンキャノン」

 シロッコがここで来るか。

「ユニコーン中隊を発進させろ。アムロ少佐を前面に押し立て迎撃しろ」

 アムロには鹵獲したガンキャノンオーバーの頭をガンダムヘッドに交換し無くなってしまったコアファイターの代わりに最新の核融合炉を搭載したブロックを入れマグネットコーティングも施しシェイプアップしたガンダム三号機を渡してある。流石にこの時代バイオセンサーもサイコフレームも開発できないのでサイコミュ系は一切無いが、アレックス並みの反応速度を誇るMSだ。

 最強最後の切り札を切った。これで押し返せなければア・バオア・クーは終わる。

 



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