寝オチしたらギレンになっていたが 何か?   作:コトナガレ ガク
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第5話 圧倒的では無いか我が軍は

「ふははははっ圧倒的では無いか我が軍は」

 しまった。あまりに快調なので死亡フラグを立ててしまった。如何如何気を引き締めないと。そもそも敵は6倍ここで多少圧倒しようとも直ぐに弾切れとなり、数に押し潰されてしまう。 

 次々に最善策を打っていき且つノーミスで無ければ勝てないとは、このギレンの野望はベリーハード過ぎるぜ。

「ドズルに繋げ」

「はっ」

「アニキ、いよいよ俺の出番か」

 スクリーンに映ったドズルが自信溢れる顔で言う。

「そうだ。モビルスーツ隊が開けた穴に突入しろ」

「おう、任せておけ兄貴」

 うん、こういうときにはドズルは頼りになる、キシリアやギレンと違って腹黒くないから裏切られる心配も無い。

 誠実に向かい合えば誠実に返してくれる。まあ体育会系なので、俺とはノリが合わないが、そこは此方が合わせていく妥協が必要だろうが、お酌くらいしてやるさ。

「頼む」

「連邦なんぞ蹴散らしてやる」

 これからドズルは倍以上の数の艦隊に突撃していく。幾ら周りの護衛の艦艇に囲まれていても多少兵器の有意差があろうとも、マゼランの主砲の流れ弾一発の当たり所が悪ければ簡単に宇宙の塵と成る。

 それが分かっていながらドズルは泣き言一つ言わない。

 これが武人という者か、元の世界じゃ会ったことが無い人種に俺は恐れと敬意を抱く。

 

 ソロモンの後方に控えていたジオン艦隊が横陣を引く連邦艦隊中央に向けて縦陣で突入していく。

 Z以降の時代と違って、この時代では艦艇はまだまだ大事な攻撃の要。MSの補給だけしていればいいなどと遊ばせてはおけない。銀雄伝ばりの艦隊運用とMSを上回るビームによる艦砲射撃で大いに連邦を削って貰わなくてはジオンの勝利はない。

「ジオン艦隊連邦艦隊に突入、連邦横陣の中央を食い破っていきます」

 突入艦隊の役目は連邦横陣を食い破りつつ、モビルスーツを回収し補給すること。横陣を突破後はそのまま反転し満腹となったモビルスーツを共に更に横陣を食い破る予定だ。予定だが、敵も馬鹿じゃ無いこちらの予定に付き合ってはくれはしない。

「連邦艦隊右翼がこちらに回り込んできます」

 ほらな敵は数が多いんだ。戦力を集中しないといけないこちらと違って、こういう真似が簡単にできる。

「ギレン様」

「狼狽えるな。ここでソロモンが抜かれればジオン艦隊は包囲されてしまい壊滅する。なんとしてもここで食い止めるぞ」

 精神論だけを言っているわけじゃない。ソロモンには要塞砲が多数設置されている。正史ではソーラーレイで焼き払われてほとんど役に立たなかったが、今回は無傷で残っている。簡単には墜ちない。墜とさせやしない。

 








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