Afterglow 〜夕日に焦がれし恋心〜   作:山本イツキ

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どうもっ! 山本 イツキです!!

バンドリss作品が増えてきてすごい嬉しい気持ちです! 自分もスッゴイ励みになってます!

本編としては、楽器購入とあこの視点話です!
それでは、本編スタートです!


第13曲 非力の男の娘 楽器の重みを噛み締めて

 初めてライブを見に行った週の休日。

 ボク達は予め購入手続きを済ませた楽器を、江戸川楽器店に取りに行く。

 巴ちゃんのドラムセットを持つために、妹のあこちゃんもついてきてくれた。

 

 お目当ての楽器を受け取り、モカちゃんが率直な疑問をぶつけた。

 

 「そういえばさ〜、この楽器持って帰るのはいいけど〜、どこに置くの〜?」

 

 「「……あ」」

 

 宇田川姉妹が口に揃えて、何も考えてないことを露天させる。

 

 「うちの家、ドラム置くとこなんてないからなぁ…あこはいつもどうしてるんだ?」

 

 「あこは、友希那さんの家に置いてるよ!楽器も全部用意してもらった!」

 

 「友希那先輩の家って一体……?」

 

 「葵くんと蘭ちゃんのお家も相当大きいと思うけど…」

 

 「…父さんと母さんに聞いてみようか?ついでにみんなの分も」

 

 「おぉ! それはすごい助かるぞ、蘭!!」

 

 「私も、キーボード置いてくれるのはありがたいかな」

 

 「わかった、聞いてみるね」

 

 すぐに母さんと連絡がつき、蘭が確認してくれている。

 かなり短時間で交渉が終わったようだ。

 

 「部屋が有り余ってるから、存分に使ってくれだって」

 

 「あ、有り余ってるって……蘭と葵くんの家ってどうなってるの?」

 

 「どうなってるって、普通だよ!」

 

 「美竹家の普通とは〜??」

 

 「と、とりあえず行こうか…」

 

 「よ〜っし! 闇よ…わらわをを包み、その力を貸すが良い!」

 

 「あこちゃん、面白いね!」

 

 みんながワイワイやってる中、蘭がボクにそっと近づいてきた。

 

 「ねぇ…葵、あたしたちの普通ってずれてるのかな……?」

 

 「どうしたの、蘭? モカちゃんの言うことを気にするって珍しいね」

 

 「クラスの子にも言われたけど…あたしたちにとっての普通はみんなにとっての普通なのかな……?」

 

 「蘭…ボクも、モカちゃんに言われたことでさっきからそのこと考えてた」

 

 「…だと思って話しかけた」

 

 「この話…長くなりそうだね……」

 

 「…覚悟はしてるよ……」

 

 家の帰宅途中、蘭と『普通』について語り合ったのは言うまでもなかった。

 それでも、家に帰るまで結論に至ることはなかった……。

 

 「……今日の夜は長いよ、蘭……変な意味じゃなくてね」

 

 「うん…それぐらいは分かってる……」

 

 人の言うことをあまり気にしない姉だが、クラスの子たちとの関わりもあって、心境にも変化が訪れたようだ。

 

 

 あこside

 

 「あこ〜、大丈夫か〜??」

 

 おねーちゃんから心配の声がかけられてるけど…これはやばい……。ドラムセットってこんなに重かったんだなぁ…。

 

 「も…もう限界〜!! ……はっ!」

 

 思わず弱音を吐いてしまった…。おねーちゃんの前では弱いところ見せたくなかったのに!!

 

 「大丈夫?あこちゃん??」

 

 優しく手を差し伸べ、そう声をかけてくれるのは間違いない…。

 

 「あ、葵さん??」

 

 「これ絶対重いよね…良かったら持つよ!ボクはマイクスタンドしか持ってないしね!」

 

 「葵〜、そんな華奢な体で大丈夫なのか〜??」

 

 「あーくん、骨折れちゃうかも〜」

 

 「そんなに細くない!!」

 

 「そうだよ、葵。ちゃんとお肉食べないから…女の子の制服渡され……」

 

 「蘭!? それは言っちゃダメ!!!」

 

 「…え!? 葵さん、それはどういう…?」

 

 「Afterglowだけの秘密だったんだけどな、家に帰ったら教えてやるよ」

 

 「ほどほどにお願いします…巴ちゃん……」

 

 「それでも、お言葉に甘えさせてもらいます! ありがとう、葵さん!!」

 

 あこは持ってた中で一番重たかった、バスドラムを持ってもらう。

 

 「うぉっ!? こ…これを持って歩いてたのか、あこちゃんは……」

 

 「やっぱりあこが持ちます!葵さんにご迷惑をおかけするわけには…」

 

 「いや、大丈夫だよ! ボクも男の端くれだからね!」

 

 「かっこいいなぁ、葵〜。落とさないように気をつけてな」

 

 「が、頑張れ! 葵くん!!」

 

 「あーくん、ファイト〜」

 

 「ハァ…ハァ……普段から、ちゃんと鍛えておけば良かった……!」

 

 「バンドに付き合ってくれるのは嬉しいけど…父さんの稽古もちゃんとやろうね」

 

 「が…頑張るよぉ……」

 

 口調も体つきも女の子みたいで、あまり頼りがいがなさそうな人だけど…すごく優しい人。昔から何も変わらない葵さんは、あこにとっておねーちゃんの次に頼りになるおにーちゃんだ。

 

 

 葵side

 

 やっとの思いで家に到着。

 空いてる部屋の中で、一番大きい部屋を確保し楽器や機材を置く。

 あまりの重さに、バスドラムを置いた瞬間に腕に電流が走る感覚に襲われる。

 

 「に……にゃ〜〜! う、腕が〜〜!!」

 

 「あ…葵くん……今のって……」

 

 「にゃ〜〜って…ふふっ」

 

 「「「「「アハハハハハハハ!!」」」」」

 

 全員がどっと笑いで満たされる。

 

 「あ、葵…今のはやばい……」

 

 「葵、可愛すぎるよ〜♡」

 

 巴ちゃんとひまりちゃんはお腹を抱えて笑っている。

 

 「葵って、驚いたりとかしたら絶対そんな感じなるよね…ふふっ、やっぱり可愛い(ボソッ)」

 

 「そうなんですか!? 葵さん最高です!」

 

 「葵くんのそういうとこ、すごい和むよねぇ〜」

 

 「あーくん可愛いねぇ〜。モカちゃん、微笑ましいよ〜」

 

 「ちょっ…みんな……そんなに笑わなくていいじゃん……」

 

 しばらくすると、母さんが部屋に入ってきて衝撃の一言を放つ。

 

 「みんないらっしゃ〜い! お母さんたちには連絡したから、今日泊まっていってね〜」

 

 母さんは満面の笑みで部屋を去った。

 

 「「「「………えぇ〜〜!? そんな急に〜〜!?!?」」」」」

 

 「衝撃展開ですなぁ〜」

 

 「もう…母さんったら……」

 

 こうして、Afterglow+あこちゃんとお泊まり会が開かれることとなった。

 

 「葵、本当に夜が長くなりそうだね」

 

 「全くその通りです……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがだったでしょうか?

ストーリー内の時間が過ぎるスピード、すごい遅いですよね笑
もう少しペース上げていきます!

次回は、みんなとお泊まり会です!
お楽しみに〜
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