Afterglow 〜夕日に焦がれし恋心〜   作:山本イツキ

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どうもっ! 山本イツキです!

先日に誤字報告してくださった方々、本当にありがとうございます!

これからも、よろしくお願いします!

本編としては、ようやくバンド活動です笑笑
それでは、本編スタートです!


第16曲 これがわたしたちの 思いの伝え方

 テストもようやく終わり、ボクたちはようやくバンドの練習を開始できるようになった。

 テストの結果は、みんな良かったようでボクも蘭も父さんに許してもらえる点数をとる事ができた。

 

 ある週の休日、ボクたちの家で演奏の練習をすることになった。

 

 「わたしたち、演奏スッゴイ上手くなったよねっ!!」

 

 「うん! カバー曲も何曲か演奏できるようになったもんね!」

 

 「アスノヨゾラ哨戒班に〜、Don't say "lazy" だね〜」

 

 「2ヶ月ちょっとで2曲を弾けるようになったのは…まぁ初めてにしては上出来かな?」

 

 みんなはそこそこ満足しているようだったが、ただ一人眉間にシワを寄せてる蘭の姿があった。

 

 「あのさ…あたしたちでオリジナルの曲、作ってみない?」

 

 蘭の突然の提案に全員が驚きを隠せない様子。それは無理もない。カバー曲は予め、楽譜や歌詞が存在するがオリジナルは違う。

 一から自分たちで考えなくてはならないし、何より手間と時間が前とは比較にならないぐらいかかる。

 

 「今のままでもすごく楽しいけど…それでもあたしは、あたしたちだけの音を奏でたい」

 

 蘭の必死の叫び。ボクは十分に分かっているけど、みんなにはみんなの事情がある。

 

 ひまりちゃんは、テニス部とバイトの掛け持ち。

 巴ちゃんは、ダンス部とバイトの掛け持ち。

 モカちゃんはバイト。

 つぐみちゃんは、生徒会に羽沢喫茶店の掛け持ち。

 ボクと蘭は、父さんの稽古がある。

 

 オリジナル曲を作ってみたいという気持ちはみんなあったと思う。それでも、バンドをする事自体、頻繁に行ってるわけじゃない。

 多忙な今の時期に、オリジナル曲を作れる余裕があるのか……みんなの心は決まったようだ。

 

 「いいぜっ! あたしたちだけの曲を作ってやろうぜ!」

 

 「うんっ! わたしも作曲とかやってみたかったし、いい機会だと思う!!」

 

 「私も、やってみたい!せっかく蘭ちゃんが提案してくれたしね!」

 

 「モカちゃんもやる〜」

 

 「もちろんボクもやるよ! 6人で最高の歌を作ろうよ!」

 

 「みんな……ありがと(グスッ)」

 

 蘭は余程嬉しいかったのか、涙目になりながら震え声で答える。

 

 「蘭〜、泣く事ないだろ〜」

 

 「だって…嬉しいんだもん……」

 

 最近の蘭は、以前より明らかに表情が豊かになった。

 クールなところは相変わらずだけど…クラスの前でも、Afterglowのメンバーの前でも、何ら変わらない笑顔を見せるようになった。

 

 「よしっ! それじゃあ早速だけど開始といこうか!」

 

 「みんな、いっくよ〜! えい、えい、おー!!」

 

 「「「「「……………オー」」」」」

 

 ひまりちゃん 今日も不発の 大号令。

 

 

 

 今の音楽業界では曲を先に作る "曲先" が有名だけど、Afterglowは歌詞を先に作る "詩先" を徹底することにした。

 

 歌詞を優先することによって、言葉の中にリズムや感情が生まれボクたちが伝えたいことがより明確になる。

 デメリットとしては、歌詞が長すぎることがありまとまりがなくなる可能性があること。これは、音楽的な知識を要するが蘭が多少の作曲知識をかじってるので何とかなりそうだ。

 詩先をしているアーティストと言えば、槇原 敬之やコブクロ、BUMP OF CHICKENが有名だ。

 

 「なんかこう…ガツン!とくる歌詞がいいよなぁ……」

 

 「確かに! アイドルみたいに可愛い感じなのは、わたしたちに似合わないしねっ!」

 

 「うん…それは言えてるかも」

 

 女の子は、アイドルみたいに可愛くてキャピキャピしたのが好みだと思ってたけど…ここにいる女の子は少し違うみたいだ。

 

 「英語とか入れたらカッコよく聞こえるかも……!」

 

 「つぐみの言う通り、英語はほどほどに入れたいよなぁ」

 

 「……モカちゃん、整いました〜」

 

 みんなが頭を抱えて悩んでいる中、ムシャムシャとメロンパンを食べていたモカちゃんが動き出した。

 カバンからメモ帳とボールペンを出して、何か書き出した。おそらくは、さっきモカちゃんが頭の中で整えた歌詞のことだろう。

 

 「これでどお〜??」

 

 モカちゃんが歌詞を書き終えたと同時に全員がその紙を直視する。

 そこには、ボクたちは何者にも縛られることが無い、自由な歌詞が書き記されていた。

 

 「……おぉ! なんかかっこいいな!」

 

 「モカちゃんすごい!」

 

 「うん……悪くないね」

 

 「なんでモカはいつもこういう時力を発揮するの〜!? でも、すごい!!」

 

 「ふっふっふ〜、モカちゃんもやる時はやるんだよ〜」

 

 「ホントすごいね! モカちゃん!」

 

 モカちゃんのファインプレーもあり、歌詞も思ってた以上に早くできた。

 モカちゃんの歌詞を皮切りに、自分たちが思うようなことを紙に書き記す。それを蘭がうまくまとめて歌詞にしていった。

 

 日が暮れかける時間に、仮の歌詞が完成。

 明日からまた、学校が始まりみんなが忙しくなるので、蘭とボクが少し手直しするということで今日は終了。

 みんなは各自帰宅していき、ボクと蘭は再び今に戻り作詞の続きを行う。

 

 「歌詞って、普段何気なく聞いていたけど…いざ考えてみると大変だね……」

 

 「うん…でも、あたしはそれが楽しい」

 

 「ボクも、今が一番楽しいよ。みんなと一体になってる感じがして……」

 

 すると、蘭がボクの背中にもたれかかってきた。

 

 「あたしも同じ気持ちだよ…でも、こうなったのも、バンドをすることを父さんに一緒に頼みにいってくれた葵のおかげだよ。ありがとっ……///」

 

 「礼には及ばないよ!ボクはボクの意思でバンドをやってるんだから!蘭と歌うの、すごく楽しいよ。ありがとっ、蘭!」

 

 今は背中合わせのため、お互い表情が分からないけど一つだけわかることがある。

 

 ーー蘭と一緒にいると、すごく落ち着く。

 でも、最近は別の感情を抱いている気がする。信頼や安心とはまた違った何か……今はまだ分からないけど、きっといつかわかる日が来るよね。

 今はただ、蘭と同じ場所で同じ時間を過ごしたい。

 

 その後もお互いの顔を見ることが無いまま、心地よい時間が流れていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがだったでしょうか?

ひまりちゃんに動きはなかった分、蘭に少し変化ありでしたね笑笑

しばらくは、投稿が遅くなると思いますが、ご了承ください…

それでは、また次回で〜
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