総UA数、20000回突破しました! 本当に嬉しすぎて仕方ありません!笑 これからもよろしくお願いします!
本編としては、林間学校の一日目です!
それでは、本編スタートです!
ボクたちは7時ギリギリに学園に到着し、大型バスに乗り込む。
クラス別な為、B組のみんなとは別れちゃうけどクラス合同のレクリエーションもあるし、いつかは会えるだろう。
バスの席はと言うと、蘭とは離れてしまった。でも、隣の女の子と楽しく話せてるみたいだし上手くいってるみたいだ。
ギターを持って来ていたのはクラスのみんなビックリしていたけど……。
バスが出発してしばらくすると、クラスの女の子がある提案をしてきた。
「先生! 私、美竹さんと美竹くんの演奏聴きたいです!」
その子の提案に湧き上がるクラスメイトたち。蘭は顔を赤くして、かなりおどおどしている様子。
それはボクも例外ではない。
「ちょっとみなさん! 美竹さんたち困ってるでしょ?」
「美竹さんたちなら大丈夫ですよ! ね、美竹さん?」
「まぁ……先生がいいなら……あと、葵」
「ボクはついでなの!? でも……ボクも大丈夫ですよ、ボーカルだから楽器は演奏しないですけど」
「そう? じゃあ、先生も聴いてみたいし、お願いしようかしら?」
先生のその言葉に、さらに湧き上がるクラスメイトたち。
携帯のメッセージで蘭に何を歌いたいか聞くと、『葵が歌って。あたしはギター専念するから、ギターを三回叩いたら歌い出して』とすぐに返信が来た。
「じゃあ、back numberの "ヒロイン" の一番までを歌います。蘭はギターに専念するとの事なので、ボクだけ歌うことになりますが…お聴きください」
クラスの女の子と先生の視線がボクと蘭に集まる中、蘭がメッセージ通りにギターを三回叩く。三回叩いてから一呼吸置き、ボクの歌い出しと蘭のギターの音を合わせる。
練習での成功率は五分五分だったが、なんとか成功して無事一番を歌い切る。
「すごい…二人とも、息ぴったりでしたね。みなさん、美竹さん姉弟に拍手!」
クラスメイト全員からの歓声。
Roseliaに比べると、まだまだお客さんの人数も歓声も物足りないように思える。
それでも、ボクたち姉弟の初めてのライブ。今はまだRoseliaには敵わないけど、Afterglowとして、これからもっともっと練習してあのステージに立ってみせる。
「「ご静聴、ありがとうございました」」
数時間後、目的地である林間学校に到着。
ボクたちは手荷物だけを持ち、バスを降りクラスごとに整列する。
1年生全員が整列し終えたところで、他クラスの先生がメガホンで今日の内容を伝える。
「林間学校初日はレクリエーションを行う!各クラスでもう、グループ分けは済んでると思うので、そのグループで行動すること!各クラス、各グループで行くポイントやルートも違うので注意すること! 何かあったらすぐに先生に報告するように、以上!!」
先生の説明の後、簡単な諸注意と学年の代表挨拶を済ませ予め決めていたグループで固まる。グループと言っても、名前順で決められたものである。
各クラス5人1組のグループで、ボクのグループにはよく話す子が2人に大人しい女の子が1人、そして蘭だ。
「美竹さんと美竹くんと同じグループなんてラッキーだよ!」
「そんだよね! あ、美竹さんは楽器置いて来たんだね」
「さ…流石に置いてくるよ……」
「あはは〜! そりゃそうだよね!」
3人で会話している中、クラスで一番大人しい女の子がボクに話しかけて来た。
「あの…美竹くんの歌声……すごくカッコよかったよ……///」
「ホント? そう言ってもらえて嬉しいよ!」
「……/// 次も頑張ってね……!」
「うん!!」
「…………」
「美竹さんどうしたの? そんなじとっとした目で二人を見つめて?」
「ううん、何でもない。早く最初のポイントに行こ」
笑いもあれば連帯感もある。
ボクたちの班は思いの外、順調に進めそうだ。
最初のポイントには、ボクたちの担任の先生が笑みを浮かべて立っていた。
そこには、白い紙コップに緑色の飲み物が注がれたものが落ちてあった。
「お疲れ様。6グループ中、3番目のグループですね」
「うそ〜!?あれだけ早く歩いたのに〜!?」
「まぁまぁ、それで先生。この飲み物は何ですか?」
女の子二人が先生に質問してる中、先生がその笑顔を崩すことはない。
「この紙コップに飲み物が入ってるわよね?この飲み物に何が入ってるか当ててちょうだい」
飲み物と言っているが、青汁や緑茶には見えない。どちらかというと、スムージーかな?
色から察するに、ピーマンやゴーヤなどの緑で苦いものは入ってるだろう。意を決して、5人はその飲み物に口をつける。
「うわっ、苦いね…この飲み物」
「何が入ってるか全然わかんない! 美竹さんはどう?」
蘭は右手を顎に当て、下を向いて考えている。数秒後、答えが出たようだ。
「多分だけど……リンゴは入ってる気がする。葵はどう思う?」
「そうだなぁ……果物が入ってるのは間違い無いと思うよ。因みにですが、何種類入ってるんですか、先生?」
そう尋ねると、先生は上着のポケットから髪を取り出し材料を確認する。
「えぇっと…6種類ね。他の2グループは1つか2つしか合っていなかったわ。グループや組が違えど、みんな同じ問題に取り組んでいるはずよ」
「なるほど、ボクは大体は分かったけど……ボクが答えてもいいのかな?」
全員から承諾を得て、先生にその飲み物に入ってる食材を伝える。
先生は少しだけ驚いた表情を浮かべたが、すぐに元どおりになり指でバツ印を作る。
「惜しかったわね、一つだね間違っていたわ。それでも大健闘よ、よく分かったわね」
「うそっ!? 何でこれがわかるの!?」
「美竹くん……すごい……!」
女の子たちは驚きを隠せない様子だったが、蘭は唯一表情一つ変えない。
「葵って、味覚いいもんね。隠し味とかすぐ見破っちゃうから」
「ははっ、まぁね。でも、蘭の予想してたリンゴは正解だったよ」
「ホント? 何となくで言ったんだけど」
「リンゴとバナナの果物特有の甘み、キウイの甘酸っぱさとレモンの酸味も感じたかな。それらを牛乳を混ぜてミキサーしたんだと思うよ。あの緑は何から出してるかがイマイチわからなかったけど……因みに何ですか?」
「美竹くんはほうれん草と答えたわね? 本当に惜しかったわ、正解は小松菜よ」
「「こ、小松菜!?」」
「小松菜って……そんなのわかるわけないじゃん」
女の子二人は目を大きく開き、さっきからずっと驚いているが蘭は常に冷静を保っている。
「小松菜だったんですね! 全然わかりませんでした!」
「いいえ、5つ答えれただけでも十分です。後の6つのポイントも頑張ってください」
先生に笑顔で別れを告げ、ボクたちは次のポイントへと向かう。
ボクたちは順調に各ポイントを回った。
片手斧で薪を割ったり、先生しか知らない先生自身の問題を出されたり……女の子でも楽しめるものが目白押しだった。
途中、Afterglowのメンバーとも遭遇したが各々が自然を満喫してる様子だった。
全員が戻ってきた時には、すでに夕暮れが訪れていた。
これからバスに乗り、宿泊するホテルに向かう。しおりを見る限り、ホテルというより木造の小屋がいくつもある感じだった。
小屋に着いてからは基本自由だった。
男子専用の小屋には1年男子総員4人が集まった。軽く自己紹介をしたのち、連絡先を交換したりした。
夜からは、各クラスの企画があるため再びAfterglowのメンバーとは離れ離れとなる。
人混みの中、蘭を見つけ出すが……どうやら顔色が悪い。
それもそのはずだ。ボクたちA組の企画は、蘭が大嫌いな肝試しなのだから。
「A組全員揃っていますか〜?」
担任の先生による点呼が終了し、いよいよ2人1組のペア決めの時間になった。
事前に決めても良かったのだが、当日の楽しみということで敢えて残しておいたのだ。
出席番号順にくじを引いていき、最後であるボクの番が来た。できるなら、蘭をエスコートしてあげたいけど……。
クジの番号は15番。蘭の元に駆け寄ったが番号は14。一体ボクは誰と……??
そんな時、ボクの番号を呼ぶ声が聞こえた。その声のする方に近づいてみると、レクリエーションで一緒だった大人しい女の子がいた。
「も…もしかして、美竹くんが15番……?」
「うん! ボクが15番だよ、よろしくね!」
「は、はい…よろしく……お願いします!」
蘭の方も、レクリエーションで一緒だった片方の女の子と同じだったようで一安心。もう片方の女の子は、お化け役で森の中でスタンばってるんだとか……。
蘭は行く前からビクビクしていて涙目だったが、クラスのみんなの前という事もあってか、いつも通りを装っている。
40分ほどが経過して、蘭の順番が来た。
「それじゃあ、行って来るね」
蘭は薄っすらと笑みを浮かべボクに手を振っていたが、足がすごく震えている。
5分が経過し、ボクたちも森の中へと入っていく。
肝試しのルートは、500メートルほどある森を抜け、神社の前に立っている先生に報告してから元来た道を戻るというようになっている。
「あ、あの! 美竹くんの腕に……捕まっててもいいかな……?」
「うん、構わないよ!よかったらどうぞ?」
「あ……ありがとう………/////」
「はははっ、顔真っ赤だね」
「……恥ずかしいです………/////」
出だしは順調。
途中でクラスの子が脅かしたりしてきたが…かなり練習してきてるようでかなり怖い。蘭のようにボクもみっともないところは見せられないな……。
しばらく歩いていると、レクリエーションで一緒だった2人の女の子と遭遇する。
そこには、いるはずの蘭の姿がない。
「蘭はどうしたの?」
「じ……実はさ………」
女の子の話を要約すると、蘭を背後から脅かしたら行く道とは全く別の道へと駆け出し、行方が分からないらしい。
……ふと何かが頭に浮かび、衝動的に蘭が走っていったという方向に全力疾走で駆け出す。何故かはわからないけど、弟としての防衛本能が叫んでいるのだろう。
何分、何十分かかっても蘭の姿が見当たらない。
(どこだ? どこにいる? 頼むから出てきてくれ…蘭!)
心の中でいくら叫ぼうが、蘭は一向に出て来る気配がない。
さらに森の奥へと進むと、綺麗な湖が見えてきた。月の光があるで湖を包んでいるかのような安らぎを感じる。
辺りを見渡すと……見覚えのある姉の姿があった。湖の近くの大きな木に三角座りで顔を伏せている。
ボクはそんな姉に優しく声をかける。
「……蘭? 大丈夫?心配したんだよ」
「…………」
「みんな心配してるよ、早く帰ってみんなに……」
その瞬間、蘭はボクに正面から抱きついてきた。いつもよりもさらに、力強く。
「…怖かった……。もう……ホントに……」
震え声でそうボクに伝える蘭。
抱き着いている手を離してみると、蘭の黒い瞳から涙で溢れていた。ボクは人差し指でそれを拭い、今度はボクから蘭を抱擁した。
「大丈夫だよ。怖かったよね……みんなの前ではこういう姿、見せたくなかったよね……。でもボクの前では、泣いてもいいんだよ。甘えてもいいんだよ」
「うん……うん………ありがとう、葵」
涙を流しながら声を上げる蘭の姿は、ボクは見たことがない。
だけど、今はそれも愛おしく感じる。ボクは蘭にとって大事な存在だとわかった気がしたのだからーー。
しばらく蘭はこのまま、ボクの腕の中で泣き止むことはなかった。
いかがだったでしょうか?
歴代で一番長いストーリーだったと思います笑
余談ですが、初音ミクコラボでエイリアンエイリアンとロストワンの号哭が決まりましたね! どちらもカラオケでよく歌う曲なので本当に嬉しいです!
次回は林間学校最終日です!