バンドリも、ペルソナコラボがついに終わってしまいましたね…。
40連したのにモカすら当たらない!!
この気持ちをバネに次のイベントは頑張っていきます!
小説としては、美竹家の仲の良さが伺える内容となっています!
それじゃあ、本編スタートです!
小走りで居間に向かってる途中、蘭と父さんが揉めている声が聞こえてきた。
野生の防衛本能かな? とっさにドア越しに隠れて様子を伺う。
「蘭、春休みだからって怠けすぎなんじゃないか?」
「あたしの勝手だからほっといて」
「お前はもう少し美竹家の自覚というものをだな…」
「あたしはそんなもの継ぐ気は無い。葵がいるんだし、それで十分でしょ?」
「お前はもう少し利口になった方がいい。葵を見習って、将来のことを見据えてもっと考えて行動しろ」
「……あたしはあたし、葵は葵。父さんにあたしの将来決められる権利なんてない」
「権利? 私はお前たちの親だから、権利があって当然だろ。大した趣味も持たず、中学でも部活動に入らずお前は何をしていた?」
「……聞いて呆れた。何度も言うけどあたしは、美竹家を継ぐ気は無い。今はやりたいことはないけど…高校で見つけるつもりだから」
「……これ以上話し合っても無駄なようだな。早く朝ごはんを頂こうか。冷めてしまっては作ってもらった母さんに申し訳ない」
そう言い、父さんは予め用意された朝食を食べ始める。蘭も渋々ながら箸を進めている。
そう言えば、さっきまで居間にいたはずの母さんの姿が見当たらない。
(朝から濃い内容の話し合いだな。中学生の子供に将来がどうとか言うものなのかな?)
「そうだね、まだ貴方達には少し早すぎるのかもしれないね」
「だよなぁ、まだまだボク達は中学生だしこれからもっと……ん?」
ボクの心の声に誰かが反応した? その声がする方に振り向くと、微笑みを浮かべた母さんの姿があった。
「お母さん!? そんなところで見てないで、話に介入しなくていの?」
「それは葵が言えたことかしら? 私は貴方達の将来に対して口出しする必要はないわ。お父さんがしっかりしてるからね」
右手人差し指を立て、決めポーズを取っているつもりなのだろうか。要は父さんにボク達の教育を投げ出してるように聞こえる。
母さんも一言二言、父さんに言ってやってもいいんだと思うけどな。
「私がお父さんに言っても、考えを変えないと思うわよ?」
「だよなぁ……ってお母さん。息子の心を的確に読まないでくださいよ……」
「私だって貴方達の親なんだよ? 考えてることぐらい分かるわよ、顔で」
満面の笑み母さんは答えるが、正直怖くて仕方がない。この人には嘘は通じないと言うことだ。
「……そこでコソコソしてる2人も早く席に着きなさい。せっかくの朝ごはんが冷めてしまう」
「は〜い、ただいまぁ」
(父さんもまた、勘がすごく強いんだよなぁ)
「お前達を15年間見てきたんだ。 考えてることぐらい勘だけじゃなくても分かる」
「なんでお父さんもボクの心の声を的確に読むの!?」
さっきまで険悪だった空気が一気に和やかになった。
差し詰め蘭も、ほんの少し笑みを浮かべていた。
朝ごはんを食べ終えた後、部屋に戻り着替えと歯磨きを済ませた。現時刻は土曜日の午前7時半。某ニュース番組では、め◯ましじゃんけんと占いが始まる頃だろう。自分の部屋にあるテレビをつけて確認する。
「ジャンケンはあいこで、牡羊座は7位…なんて微妙な結果」
余談だが、母さんは2月15日生まれの水瓶座。父さんは1月16日の山羊座である。蘭はボクと同じ日に生まれたから、4月10日の牡羊座である。
学校がない日に早起きをしても、正直やることが見つからない。今頃、父さんは家の中の道場で竹刀を素振りしてるだろうし、母さんは朝食の後片付けをしている。
春休みに入ってやりたい事は全部やったし、この時間に起きてる友達なんて…
そんなことを考えてると、突如部屋のドアがガチャリと開く
「葵、少し相談があるんだけど……?」
そこにはショートパンツに、少し大きめのTシャツを着た蘭の姿があった。
「蘭がボクに相談って珍しいね。どうしたの?」
「少し部屋の模様替えをしたいと思ってさ。暇だったら手伝って欲しい」
「……暇じゃないって言ったら嘘になるね。いいよ、手伝ってあげる」
「葵ならそう言うと思ってた。 お礼はまた今度するね。それじゃあ、早速行こ。」
そう言い、ボク達は隣にある蘭の部屋を目指す。
ーー女の子らしさに少し欠ける部屋だが、ちゃんと整理整頓されており何より蘭の好みが伺える。
黒を中心としたベーシックなインテリアスタイル。棚には様々なCDに、少量のぬいぐるみに少女漫画……
「あんまり人の部屋ジロジロ見ないで。 別に大したもの置いてないでしょ?」
「いや、何よりびっくりなのは君◯届けが全巻そろ……」
ボクの言葉を遮るかのように、耳まで真っ赤にした蘭がみぞおちを少しきつめに殴ってきた。……とにかく痛い、女の子と呼ぶべき生き物なのかな?
「あんまり言うと恥ずかしいからやめて」
「……言ってる事とやってる事と今の表情が全く噛み合ってないよ」
「変なこと言わないで早く手伝って」
ボクをこんな目に合わせたのはどこの誰ですか、全く。
それにしても、模様替えをするにしてはスペースはかなりあるし問題点なんてないように思える。
それを察知したのか、蘭は元の顔に戻り答える。
「ベッドの位置を変えたいの、できれば窓側に。朝、太陽の光をいっぱい浴びたら気持ちよく起きれるのかなって思って」
「陽の光を浴びる前に布団をかぶって光を遮断するんじゃないの?」
「うるさい……。とりあえず1週間試して、ダメだったらまた元に戻す。じゃあ手伝って」
蘭の望むようにベッドを窓側に寄せ、机や棚の位置も少し工夫した。
まぁベッドの位置が劇的に変わっただけで、その他はBeforeもAfterも大して変わらないけど……。作業自体は1時間もかからずに終わらすことができた。
「葵のおかげで早く済んだ。ありがと」
「蘭が過ごしやすくなったならそれで十分だよ。ボクは部屋にいるからまた何かあったら呼ん……」
またしても、ボクの言葉を遮るかのように後ろから抱きついてきた。
「もう少しここにいて……」
「父さんと何かあったの? 良かったら相談乗るよ」
「……うん、助かる」
「それじゃあ、朝に何があったのか詳しく聞かせてもらってもいいかな?」
そこからは、蘭が主催する『父さんを愚痴ろうの会』が開かれた。丸い机や座布団を他の部屋から持ってきて、本格的に話し込む為の準備を進める。
ーー主に蘭しか愚痴を言わなかったけど……。それでもスッキリしたのかいつの間にか、机にうつ伏せになってスヤスヤと眠っていた。
蘭の部屋に入ってから既に2時間。 もうすぐ10時になり友達と遊ぶ約束などをしたいものだが……。
(そ〜っと部屋を出て行くとしようかな)
そう決断した矢先、蘭が急に起きて後ろからボクに抱きついてきた。なんなんだろ、この家族は。ボクのオーラや気やら察知できるのかな?
「……行っちゃダメ」
「そうは言ってもボクにも予定が……」
「今日、いつものメンバーと昼からカラオケ行くんだけど……。その…葵も来てくれたら嬉しい……」
いつものメンバーとは、小学校から仲が良い親友たちのことだろう。
予定とは言ったが、まだ誰かと遊びに行くと決まっているわけじゃない。 断る理由も見つからない。
「わかった。せっかく蘭が誘ってくれたんだし、行かせてもらうことにするよ」
「……ありがと。みんなには連絡しとく」
こうして、ボクの昼からの予定が決まった。カラオケなんて久しぶりだし、歌えるのかどうかすごく不安になって来た……。それじゃあ、荷支度でもはじめるとするか。
「その前に、もう少しこのままで寝させて」
「……えっ??」
そう言い残し、蘭は再び眠りにつくのだった。
いかがだったでしょうか?
蘭も意外と甘えるところがある!……と信じています笑笑
次回からAfterglowのメンバー全員が出ます!
お楽しみに〜