Afterglow 〜夕日に焦がれし恋心〜   作:山本イツキ

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どうもっ! 山本 イツキです!

遅くなりましたが、評価・感想をしていただき本当にありがとうございます! これからもしていただけると非常に嬉しいです!笑笑

本編としては、蘭と2人きりの買い物と他メンバーのバイト訪問です!

モカ視点の話もあります!

それでは、本編スタートです!


第21曲 偶然の閃き 必然の出会い

 ひまりちゃんのお疲れ様会からおよそ2週間が経った。

 夏休みに入り、ひまりちゃんは新しいチームで再始動しており1年生ながら、チームを引っ張る存在になっている。

 

 Afterglowとしてはオリジナル曲、カバー曲共に2曲ほど演奏できるようになった。

 オリジナル曲は、ボクと蘭でDAWを活用しある程度の作曲を施し蘭が考えた作詞を乗せ

 

 ーーそして、ある夏休みの朝のこと。

 父さんとの稽古もなく、部屋でくつろいでいると突如ボクの部屋のドアが開いた。

 

 「ねぇ葵、ちょっといい?」

 

 そこには、いつもの部屋着ではなく少し気合の入った私服を着た蘭の姿があった。

 

 「どうしたの蘭? どこか出かけるの?」

 

 「あのさ……今から暇?」

 

 「今? 昼からは羽沢喫茶店でお茶しようかなぁって思ってたところだよ」

 

 「そっか……あのさ、良かったらあたしの買い物に付き合ってほしい。帰りに羽沢喫茶店で何か奢るから」

 

 「うん、いいよ! 今からすぐ準備する!」

 

 「ありがと、部屋の外で待ってる」

 

 蘭は薄っすらと笑みを浮かべ、そう言い残し部屋を後にする。ボクも部屋着から私服に着替え、必要最低限のものをカバンに詰め込み蘭の待つ部屋の外へ出る。

 

 「蘭、お待たせ!」

 

 「そんなに待ってないよ。……葵って、服のセンスいいよね」

 

 今のボクは、濃い青の七分袖のシャツに青と白のUネックボーダーカットソー、そして白のアンクルパンツを着用している。

 ボクは名前通り、青色が好みなのでこの組み合わせには結構自信がある。

 

 「そ、そうかな? 蘭も蘭らしいチョイスだと思うよ!」

 

 「……なにそれ」

 

 蘭は、黒のオフショルトップにデニムミニスカートという組み合わせ。黒は、蘭が最も好きな色で私物も黒色のものが多い。

 

 「色々寄りたいところあるから、付いてきてね」

 

 「その代わり、ボクの買い物も付き合ってよね〜!」

 

 仲睦まじい会話を交えながら、隣町のショッピングセンターに向かう。

 

 

 モカside

 ピロリローン ピロリローン。

 

 「ぃらーせ〜」

 

 夏休み真っ只中、モカちゃんはコンビニでバイトをしてるのです〜。

 まぁパンをたくさん買うのが目的で始めたんだけどね。

 

 「いらっしゃいませー。ほら、モカもシャキッと挨拶しよ!」

 

 あたしの隣にいるのは、今井リサさん。Roseliaのベース担当で、あたしより先にここでバイトしててすごく明るい性格の人。

 なんだかひーちゃんみたいなんだよなぁ。

 

 

 「リサさんはなんでそんなに元気なんですか〜? 外はこんなに暑いのに〜」

 

 「中は涼しいでしょ? それに、バンドでも暗い気持ちのままじゃ満足できる演奏できる気がしないからね!」

 

 「おぉ〜、名言頂きました〜♪」

 

 「今日13時まででしょ? お昼どこかで奢ってあげるから一緒に頑張ろ!」

 

 「リサさん、ゴチで〜す♪」

 

 やっぱりリサさん優しいし頼りになる〜。あと4時間もあるけど頑張ろ〜。

 

 ピロリローン ピロリローン。

 

 そこから5分もしないうちに見た事があるお客さんが入ってきた。

 フワッとしたピンク色の髪を結び、青のワンピースを着たひーちゃんだった。

 

 「ぃらっせ……あ、ひーちゃんだ」

 

 「ひまり、いらっしゃーい!」

 

 「あ! 今日は二人一緒なんですね!」

 

 ひーちゃんはそう言うなり、お目当てのコンビニスイーツのコーナーに一目散で向かった。あたしも甘いもの好きだけど、ひーちゃんはそれ以上に好きなんだよなぁ。

 

 「じゃあ、これのお会計お願いします! モカ!」

 

 「は〜い、えぇっと……お客様〜、これ全部1人で食べきれますか〜?」

 

 「ちょっ!? それお会計に関係ない!」

 

 隣にいたリサさんは、笑いを堪えるので必死そうだった。

 

 「失礼しました〜。えぇっと……150円が1点、220円が2点、280円が1点、180円が3点で1410円になりま〜す」

 

 「せっかく、今日と明日は部活がないのに気が休まらないよ……」

 

 ため息をつくひーちゃんに、あたしは休む暇を与えたりはしない。

 

 「あ、お客様〜。これらのカロリーの合計は、お会計の約1.2倍になりま〜す」

 

 「余計なことは言わないで!!!/////」

 

 「………ははっ」

 

 顔を真っ赤にして恥ずかしがりながら怒るひーちゃん。

 とうとう笑いをこらえきれずに、お腹を抱えて笑うリサさん。

 ……あたしたちの後ろでギロリと光る目、そしてピカッと輝く頭の正体はここの店長。

 

 「笑いをありがとうございました〜」

 

 「わたしを虐めないで!!」

 

 言うまでもないけど、このあと店長にこっぴどく怒られました。他のお客さんがいなかったのが不幸中の幸いでした。

 

 「大変だったねぇ、モカ」

 

 「つい口がツルッと滑っちゃって〜、店長だけに〜?」

 

 「モカ……もうやめて……」

 

 店長を見た瞬間、また笑いが止まらなくなったリサさんもあたし同様すごく怒られてました。

 

 「さぁ〜て、怒られたリサさんをどうやってハゲまそうかなぁ。あ、店長だけに〜?」

 

 モカちゃん劇場、めでたしめでたし。

 

 

 葵side

 蘭の提案により、徒歩と電車で40分ほどの場所にあるショッピングセンターに行くことになった。

 電車に乗っている時も、蘭は上機嫌で鼻歌も歌っていた。なんというか、微笑ましい。

 

 「さて、ショッピングセンターに着いたはいいけどどこに行きたいの?」

 

 「まずは……葵にあたしの服を選んでほしいかな?」

 

 「オッケー! じゃあしゅっぱ〜つ!」

 

 「ファッションの事になったらすぐこうなるんだから………かわいい(ボソッ)」

 

 ハイテンションのボクとは対照的に、いつも通りのクールな蘭と服屋に向かう。

 

 「ねぇねぇ! これなんかどうかな? 赤のワンピースとか蘭にすごく似合いそうだけど?」

 

 「ワンピースは、ちょっと……」

 

 「確か1着も持ってなかったよね? 一つぐらいは持っときな!」

 

 「ちょっと!? 勝手に入れないでよ! ……半分はお金出してよ!」

 

 それからも、蘭に似合いそうな服をチョイスするもあまり好みの系統の服や色ではないため、渋々買い物カゴに入れてる。

 

 「……秋物まで買わなくてもいいじゃん」

 

 「今のうちに買わないと、いいものはすぐ売れちゃうからねぇ……お、これもいい感じかな?」

 

 「服はもういいから、他のところ行こうよ……葵」

 

 「そうなの? わかった、会計を済まそうか」

 

 自分の中でもかなりの量を買ったけど……まぁなんとかなるだろう。しかし、店員さんが驚愕の一言を発する。

 

 「8点でお会計25600円になります」

 

 「……えっ!? こんなにするの、葵?」

 

 「確かに、少し買いすぎたかも……半分は出すから安心して!」

 

 「それは助かるけど……葵はいいの?あたしの服なのに」

 

 困惑した表情を浮かべる蘭。

 

 「気にしなくてもいいよ! 蘭が少しでもファッションに興味を持ってくれたらボクも嬉しいからね〜」

 

 「まだそれはわからないけど……とりあえず、サンキュ」

 

 会計を済ませ、店を出たところで蘭が深いため息をつきあることを嘆いてきた。

 

 「はぁ……あたしもバイト始めようかな」

 

 「まぁ高校になって使うお金の量とか増えたもんね」

 

 「とりあえず絶対行きたいところには行ったし、この後どうする?」

 

 「そうだなぁ〜……あ! みんなのバイト先行ってみる?どんな環境で働いているか知る、いい機会だと思うよ!」

 

 「そうだね、まずは……巴のバイトしてる駅前のラーメン屋さんからかな」

 

 「よ〜っし! それじゃあレッツゴー!」

 

 「ふふっ。葵、ひまりのうつってない?」

 

 失笑する蘭をつれて、再び電車に乗り巴ちゃんのバイト先に向かうーー。

 

 

 「………結構混んでるね」

 

 時刻は昼の13時、店内は昼食を食べにきた地元の常連客でいっぱいだった。

 

 「らっしゃいま……お、蘭と葵じゃん!」

 

 元気よく挨拶する長身の女の子、巴ちゃんはラーメン好きなこともあってここで働いている。

 巴ちゃんもここの常連で、バイト希望出したら速攻合格したらしい。賄いで食べられるラーメンは……最高に美味しいらしい。

 

 「今日はどうした? ここに来るのって珍しいよな」

 

 「みんなのバイトしてる姿を見ようと思ってね! どこか二人で座れる席ある?」

 

 「カウンターでもいいならすぐに用意できるぜ!」

 

 「じゃあそこでお願い」

 

 ボクたちは席に着き、巴ちゃんのお勧めするラーメンを注文する。

 

 「巴、かっこいいよね。あの背中がすごい頼もしく見える」

 

 「そうだね! ドラムだから後ろ姿とかは分からないもんね」

 

 そうこう話していると、巴ちゃんがやってきて注文したラーメンを持ってきてくれた。

 

 「お待たせしました! 豚骨醤油ラーメンの並と小です!」

 

 見た目は、巴ちゃん好みのこってりとしたスープ。麺は好みで選べるが、これも巴ちゃんにお任せした。

 トッピングは、煮卵、海苔、白ネギ、メンマ、特大の焼豚と非常にシンプル。

 

 「「いただきます」」

 

 蘭はスープから、ボクは麺からいただく。

 

 ーー "シンプルイズベスト" とは、まさにこの事。

 こってりとしたスープだが、巴ちゃんにチョイスしてもらった細くてコシのある麺と合わさって非常に食欲をそそられる。

 中でも注目したいのが、センターにトッピングされてる特大の焼豚。非常に肉厚でやわらかい。このお店の自慢の一品とも言ってもなんら不思議ではない味だった。

 

 「どうだ? ここのラーメン美味いだろ?」

 

 「うん、素直に美味しかった」

 

 「今度は違うのも食べてみたいよね!」

 

 「あっはは、またのご来店をお待ちしてます!ありがとうございました!」

 

 満面の笑みで見送ってくれた後、ボクの目的の一つだった羽沢喫茶店に向かう。

 ラーメンを食べたばかりなので、お茶もお菓子も今は食べられないけど……つぐみちゃんの働いてる姿が見たくなった。蘭も同じことを考えていたらしい。

 

 「いらっしゃいませ!葵くん、蘭ちゃん!今日は2人でお出かけ?」

 

 「うん、葵に服を選んでもらってた」

 

 「いいなぁ! 今度、私もお願いしていいかな?」

 

 「もちろん! いつでも連絡して!」

 

 「ファッションの事になると止まらなくなるから気をつけてね、つぐみ」

 

 「う、うん……程々にお願いするよ」

 

 ボクたちは席に着き、つぐみちゃんも交えて話をすることにした。働いている途中であるがお客さんがいなかったため、お父さんが特別に許可をしてくれたのだ。

 

 「そういえばつぐみちゃんって頭にウサギを乗せたりしないの?」

 

 「え? 葵くん、それって……?」

 

 「………ごめん、なんでもない」

 

 そんな他愛ない話をしていると、Afterglowの連絡グループに1つの通知が来ていた。

 

 「モカからだ………えっ!? どういうこと!?」

 

 蘭の驚きの声と同時に、ボクとつぐみちゃんも携帯をチェックする。その内容は、衝撃なものだった。

 

 「「SPACEが………閉店………!?」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがだったでしょうか?

モカ視点の話を書くのすごく難しかった笑笑

バンドリとは関係ありませんが、台風が2つも接近してるのでみなさんも気をつけてください。

次回もお楽しみに〜!
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