次回のガルパはポピパのイベントが来ますね!
次のガチャは必ず………笑
本編としては、体育祭の練習がメインとなります!
それでは本編スタートです!
最後のライブを終えた次の日、SPACEの改修工事が始まった。
およそ20年。オーナーがバンドをする人たちのために守り続けてきた期間。オーナーが「やりきった」と言うには十分過ぎるぐらいだ。
どういう店ができるなどは、オーナーから告げられていない。……が、どんな店ができようとSPACEでの出来事を思い出し、度々訪れようと思うーーー。
そして、羽丘学園でも新たな門出を迎えていた。
2学期の始まりを告げる始業式が行われ、長かった夏休みが幕を閉じた。
久々の登校で、夏休みを経てガラリと変わった人もいれば何も変化のない人もいた。
新学期早々、ボクはクラスの女子たちに囲まれる。
「美竹くん、肌すごく白いよね〜! 日焼け止めとか塗ってるの?」
「うん、塗ってるよ。元々日焼けしにくい体質なんだけど日焼けしたらお風呂とか大変だからね」
「日焼けしたらお風呂はいるの大変だけど、それって私たち女子のセリフじゃない?」
女子たちはそのセリフに共感したのかケラケラと笑いだした。
「そんなに笑わなくてもいいじゃん!そうだ、蘭も見てみて。あんなに白いよ」
右手を顎において耳に赤色のイヤホンを着け、笑みを浮かべている蘭にみんなの視線を集める。
「ホントだ!美竹さんも肌白くて綺麗!いいなぁ、羨ましい!」
「私なんか日焼け止め塗ってもすぐ焼けちゃうもん〜!」
教室の中では平然としているが蘭の話となると、『ドキドキッ』という心臓の音が体中を駆け巡る。
あの日の夜以降、面と向かってあまり蘭と話せていない。話せるわけがない。
蘭と顔を合わしてしまうとあの日の出来事を思い出しまい、顔が真っ赤に染まり体が硬直してしまうのだ。
そうこうしてると担任の先生が教室に入って明日からのスケジュールの説明をし始める。
「みなさん、今日も一日お疲れ様でした。明日から授業が始まります。今月末には体育祭もあるので体操服の忘れ物に注意してください」
「体育祭」という単語にクラスの大半からブーイングの嵐が巻き起こる。
……まぁ運動が好きな女子なんてごくわずかだろう。そこで先生から体育祭についてある情報を告げられる。
「みなさんが体育祭が嫌だということは十分にわかりました……しかし今年からは、学年か全体でクラス総合1位を取れば景品をもらえることとなりました」
「景品」という単語にクラスの大半が歓喜の嵐が巻き起こる。
あえて景品の内容を言わないことにより、期待と高揚感を募らせ体育祭を盛り上げようとする先生、恐るべし。
学校の帰り道、B組にもその事が知らされていたらしい。ひまりちゃんが真っ先に、その話を楽しげに持ちかける。
「景品ってなんだろうね! スッゴイワクワクする!!」
「あの言い方、先生ってホントズルイよな〜」
「A組の先生も同じ感じだったよ。こういうのがあると、すごく燃えるよね!」
「蘭ちゃんたちのクラスは種目決めとかした?B組はもう済んじゃったけど」
「うちは1時限目に種目決めして、2限目に体育の授業だよ……ていうか、種目決まるの早すぎじゃない?」
「B組の先生は体育好きだからね〜。ものスッゴイ燃えてたよ〜」
「みんなは何に出るの?」
ボクが素朴な疑問を、つぐみちゃんが的確に答えてくれた。内容をまとめるとこんな感じだ。
注: 部活動対抗リレーがカッコなのはこの日以降に決まるため。ひまりちゃんが4種目出てる理由は後ほど。
ひまりちゃん
・100メートル走
・借り物競争
・騎馬戦
モカちゃん
・200メートル走
・借り物競争
巴ちゃん
・騎馬戦
・100メートルリレー
・二人三脚
つぐみちゃん
・二人三脚
「巴ちゃんが騎馬になったら絶対強いじゃん!!まさかとは思うけど……?」
「あははっ、勿論アタシが騎馬だぜ?」
「それは反則だ〜!!」
「つぐみは1種目?」
「うん!生徒会はあまり競技に出られないんだ……」
みんなと話しているとある道の交差点に差し掛かり、ボクはふっと何かの衝動に駆られた。
この道を曲がれば確かーー。考えるよりも先に行動に移ってしてしまった。
「あ、ごめん! ボク用事を思い出したから先帰ってて!」
「うん、わかった。……また誰かに呼び出されて告白されに行くっていうならAfterglow全員でついて行くけど?」
「それはない! それじゃあみんな、また明日ね!」
「あーくん、じゃあね〜」
「葵くん、また明日ね〜! いってらっしゃ〜い!」
真っ直ぐ行けばいつも朝集まってる羽丘神社の前に着くのだが、今日は違う。
さっき駆られた衝動ーーなんだか無性に今行きたくなったのだ、SPACEの跡地に。
(……なんであんなこと言ったんだろうな)
心の中で自分にそう問いかけるが、答えが道出さない。
しばらく歩いていると、SPACEの跡地が見えてきた。店全体に覆われている防音シート……うん、まだ工事をしているのは間違いない。
その工事現場を防音シートの外でマジマジと眺める1人の女性。ボクはその女性に見覚えがある。
「オ、オーナー! お久しぶりですっ!」
SPACEのオーナーであり、ボクたちAfterglowを最後のライブで演奏させてくれた大恩人だ。
「アンタは……うちの店唯一の男の子だったね」
「こんなところで何をしているんですか?」
「見りゃわかるだろ? 散歩だよ。ついでにどんな店になるかって様子見にね」
どちらかというと後者の方が目的だと思ったけど……言わないようにしよう。
「新しいお店って何ができるんですか?」
「アタシも詳しくは聞いてない。ただ、アタシの意思を継ぎたいって人間が現れた……ということだ」
「それってつまり……?」
「アンタの考えてるのと同じことだ。音楽を愛する者、音楽をする場所が絶えることはないんだ。アタシはそれだけで満足だよ」
「そうですね、今ボクたちがどれほど恵まれているかわかった気がします。そして、ここにどうしても行きたくなった理由もーー」
「そうかい。まぁ、アンタたちが
「はい! 短い間でしたがお世話になりました! ボクたちAfterglowは全力でやりきってみせます!」
ボクは深々とお礼をし、オーナーゆっくりとこの場を去った。
ボクがここに来た理由。それはきっと、SPACEで最期となるライブの日の続き。
オーナーに伝えられなかった感謝の思いとこれからの決意を示す場を、運命が設けてくれたのだろうーーー。
次の日の1時限目で出場種目が決定した。
ボクは100メートル走と200メートルリレー。
蘭は100メートルリレーと学年対抗の騎馬戦、借り物競走に出場する。
男子は出場種目を2つまでに絞られ、女子は3つまでなら参加できる。しかし、部活動対抗リレーはその数に含まれない。ひまりちゃんが4種目出るのもそのためである。
そして次の時限の練習ーー。
リレーのチームはボク以外は当然女子。ボクを含めた6人のチームの中で、運動部に所属してるのは1人だけだった。
話し合いの結果、運動部の子を一番手とし男子であるボクが最後を飾ることとなった。
「本当にボクがアンカーでいいの?」
「うん! 私たちは葵くんに走って欲しいの! 結果は気にしないで全力で走ってね!」
「それじゃあ……お言葉に甘えることにするよ、ありがと!」
自然な笑顔で返事を返したつもりだったが、リレーメンバーの女子たち全員から何故か黄色い声が鳴り響く。
手始めにグラウンド一周、200メートルを本番の形式で走ることになった。
先頭がスタート位置に着き走り出す。
運動部だけあって足はかなり早かった。2番手、3番手と順に走って行きアンカーであるボクの出番が来た。
「美竹くん! ラストお願い!」
5番手の女の子からバトンを受け取り、ボクの全力を尽くし走った。みるみると加速していき、グラウンドからはどよめきの声が上がっている。気がついた頃にはスタート位置に戻って来ていた。
「み……美竹くんって、50メートル何秒なの……?」
「えっと、確か……中学3年の時はの時は、6.2秒だったかな?」
「6……6.2秒!?!?」
授業を見ていたA組の担任の先生も静かにだが、驚きの声を上げていた。
「羽丘学園の体力測定は冬に行うので、私を含め皆さんが知らないのも無理はないですね」
「それでも6.2秒って!? 陸上部並みじゃないの!?!?」
クラスのみんなが驚いている中、蘭がただ1人だけ違う反応を見せていた。
ボクよりも自慢げに、そして誇らしげな顔をしていた。
「しばらく運動してないからちょっとタイムは落ちてると思うけど……微力ながら力になるよ!」
クラスの全員に「十分過ぎるよ!!」とツッコまれ、終業のチャイムがなる。
ーーそして、昼休み。
Afterglowの集まりの場となっている屋上で今日も昼食をとる。
「葵くん、2時限目の走り凄かったね! わたしビックリしちゃったよ!」
「窓際のクラスメイト全員、グラウンドの方見てたからな」
「あーくん、カッコよかったよ〜」
「私も見たかったなぁ」
「うん、さすが葵だったね」
「みんな褒めすぎだよ! 中学の時、サッカー部だったし当然だよ!」
みんなから褒め言葉を貰っていると、蘭がボクにある提案を持ちかけてきた。
「ねぇ、葵。走り方をあたしに教えて。クラスのみんなに迷惑かけたくないから」
「あ、あたしも!テニスで活かすことができるかもだし!」
「アタシも参加させてもらうぜ!」
「モカちゃんもビンジョ〜」
「私も教えて! 葵くん!!」
みんなが目を閉じて、ボクに手を合わせてお願いしに来ていた。ここまでされたら断る理由もない。
「じゃあ、今日の放課後に参加できる人はボクの家に来れるかな?」
全員から「オッケー!」との返事をもらい、再び昼食を食べ進める。
みんながキャッキャしてる隙に、蘭がボクにそっと近づき小声で話し出した。
「ねぇ、葵」
「な、何!? 蘭!?!?」
心拍数が上昇。自分でも顔が赤くなっていることがわかる。
それでも蘭は御構い無しに続けて話す。
「最近構ってくれないけど……何かあったの?」
「えっ!? と、特にないかなぁ〜」
「嘘でしょ、目が泳いでる。正直に答えて」
「え……え〜っと……なんて言うかな」
「もしかして、あの日のこと思い出してるの?」
「な!? なんでそれを!?!?」
蘭はクスッと笑い「やっぱりね」と呟き、ボクにさらに近づきいてきた。それと同時に後ずさりで後退しようとするが、蘭がボクの右肩を鷲掴みにして体を固定し耳元で囁くように話しかけてきた。
「もし、クラスが総合一位になれたら……葵には別の
「ちょっ!?それってどう言う……/////」
キーンコーン カーンコーン
ボクの言葉を遮るように、昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴り出した。
みんながお弁当を直し、足早に屋上を出る。蘭に至っては、ボクに軽く笑みを見せてみんなの後をついていった。
「……最近の蘭、どうしたんだよ/////」
真っ赤に染まった顔が戻ることは、しばらくなかった。
いかがだったでしょうか?
最近、蘭のアプローチがすごい笑 姉弟なのにね笑笑
次回も楽しみに〜!