最近投稿が遅れ気味ですよね……休日はなるべく2作品出せたらなぁと思っています!
本編としては、昨日に引き続きみんなで羽沢喫茶店で駄弁りまくります!
カラオケで遊んでから一夜明け、ボクは今日も清々しい朝を迎えている。
時刻は朝の6時……
2日連続も遅刻となっては、みんなに申し訳が立たないので様子を見に行くことにした。
いつも鳴りっぱなしの目覚まし時計の音はしなかったけど、二度寝を楽しんでいるに違いない……。
「蘭〜? ちゃんと起きて……る!?」
ーー部屋に入ってびっくり。
いつもはベッドからなかなか出て来ない眠り姫が……何ということでしょう!二度寝をせずに、既に起きていたのです。
起きた後は、シーツをぐちゃぐちゃにしたままだったのが……何ということでしょう!シーツは綺麗に整えられ、窓を開け空気の入れ替えもしていたのです。
「おはよ、葵。あと……そんなナレーション要らないから。」
「どういう心境の変化なの!? 一体あの眠り姫に何があったの!?!?」
「そんなに驚くことじゃないでしょ? 今日は気分がいいから早く起きれただけ」
「蘭がまともな生活を送ってるなんて!?今日は昼から嵐が来る予感……」
「ちょっと、あたしがまともじゃないみたいな言い方やめてよ。ほら、早く朝ごはん食べに行くよ」
「ちょ、ちょっと待ってよ蘭〜!」
ボクが追いかけようとした矢先、蘭が急に立ち止まる。
「それでも……ベッドの位置が変わって普段よりいい朝を迎えられたのは確かだよ。その……ありがとっ///」
「蘭が喜んでくれたならボクも嬉しいよ!これで朝の習慣だけはまともに……ちょっと蘭!? 先に行かないでよ〜!!」
蘭はボクの言葉など御構い無しに、一人居間に向かう。
朝食を食べ終え、父さんと母さんは仕事で家を出た。
つぐみちゃん達との約束まで随分時間がある。ボクと蘭は部屋の掃除を済ませてから、ボクの部屋で昨日のカラオケの話をしている。
「それにしても、モカちゃんがあんなに歌が上手いなんてびっくりだったね!」
「モカはああ見えて、何でも出来る子だから。……のんびりしすぎなだけで」
「それは言えてる。頭も良いもんね」
「好きなことに夢中になれるっていいことだと思う。みんなにもそういうのがあるんだろうな」
「蘭にもきっと見つかるよ!高校は3年間あるんだしね。ボクものんびり探してみるよ」
「……モカみたいにはならないでね?」
「それは無いから安心して」
数秒の空白の後に、シンクロしたかのように同時に笑い出す。気分が良いと言っていたのは本当のことだろう、蘭が普段こんなに笑うことは滅多に無い。
「そろそろつぐみの喫茶店行こうよ。お昼前だし、あそこの焼き菓子美味しいから」
「そうだね、みんなももうしかした来てるかも!」
「それじゃあ……準備できたら玄関で待ってて」
「分かった!時間もあるしゆっくりでいいよ!」
玄関で待つこと10分。女の子は準備に時間がかかると言われてるが、蘭は別。
グレーのパンツにVネックのカットソーにベストを着用し、カジュアルに仕上げている。
「今日、少し服装凝った??」
「え? 適当に選んだけど?? ……変かな?」
「いや、すごい似合ってる! 大人な雰囲気を感じるよ!」
「そう? 葵もよく似合ってるよ」
僕の服装は、紺色のパンツに白のスプリングニット、その上に薄手のロングカーディガンを羽織り、蘭同様に大人っぽさを演出している。
「喫茶店に行くんだから、大人っぽさが必要かなって。変じゃないかな?」
「なんというか……頑張ってるなって感じ」
「頑張ってるって何!? 男だって服装一つに時間かけるんだからね!」
「分かったから、早く喫茶店行こ。あ、その前に一つ言っていい?」
「どうしたの?」
「見つけたよ、高校でしたいこと。」
「え!? 本当に!?!?」
「うん、それはね………」
長閑に差す陽の光を浴びながら、つぐみの喫茶店を目指す。
ーー昨日は慌ただしく、落ち着いて街並みを眺めることはできなかったが今日は違う。
感情をあまり出さない蘭も、自然と笑みを浮かべている。
「……普段は何も感じることのない街並みだけど、今日はなんだかすごく落ち着く」
「蘭も分かってきた? 神社から見る夕焼けとかすごい綺麗だよ!」
「そうなんだ。あたし、寄り道とかあんまりしないから知らなかった。……今日みんなと行ってもいい?」
「うん! 絶対気にいると思うよ!!」
(いつ見ても可愛いよ、その笑顔)
春先の冷たい風が吹く中、姉弟の微笑ましい会話と、蘭の赤みを帯びた頬が冷めることは決してない。
家を出てから15分。駅からも近く、みんなの集合場所となることが多い『羽沢喫茶店』
普段からお客は少なく、静かな雰囲気がなんとも心地よい。
この店オススメのメニューは、煎りたてのキリマンジャロと日替わりケーキ。これがまた美味しい。つぐみのお父さん曰く『お客様の要望に応えられないバリスタは失格』らしい……。
店に入るや否や、聞き覚えのある女の子たちの会話が聞こえる。
「ひまりちゃん、今日の日替わりケーキどうかな?新作なんだけど……」
「うん!このチーズケーキ、レモンが効いててすごく美味しい!! だけど……紅茶で合わせるならもう少しチーズの味を濃くした方がいいかなぁ」
「なるほど…参考になるよ! いつもありがとうね! ひまりちゃん!!」
「お安い御用だよ! ケーキタダで食べられるしね〜」
ひまりちゃんと会話してるつぐみちゃんと……ひまりちゃんのコメントをメモしてる男の人。恐らくはつぐみちゃんのお父さんだろうか……?
「おや、美竹さんご姉弟。いらっしゃいませ。空いてる席へどうぞ」
「うん、いつもありがと。つぐみパパ」
「いつもお世話になってます!」
ちょび髭が似合う、ダンディなお父さん。言葉遣いから性格まで、紳士と言うべき立ち振る舞いが常連さんには人気だ。
ボクたちの父とは顔なじみで、将棋やチェスを父の部屋でやっているのを何度か見かけたことがある。
「あ! 蘭ちゃんに葵くん! いらっしゃい!!」
「今日はちゃんと起きれたんだ〜!このケーキすごい美味しいよ!!」
「ひまり、あんまり食べすぎると体にすぐ影響が出るんじゃないの?」
「今日は別にいいの〜! つぐパパありがと〜!!」
ひまりちゃんがお父さんに手を振ると、それに答えるかのように手をさっとあげる。
「そういえば、巴ちゃんとモカちゃんは?」
「モカちゃんはパン屋さんのセール行ってから、巴ちゃんはお家の用事で遅れるって連絡きたよ!」
「流石は "ゴーマイウェイ" ……! 私たちの想像を超えてくる返答だね」
「あの子のことだから、『モカちゃん、お金使いすぎた〜』って泣きついてくるよ。気をつけてね、葵・つぐみ」
「モカちゃんのお願いはなんとなく断れないんだよなぁ……その時は助けてね、蘭!」
「お願いね! 蘭ちゃん!!」
「別にいいけど……。少しは自分で対処できるようになってよね」
そうこうしてるうちに、モカちゃんと巴ちゃんが到着。
……案の定、パンの買いすぎでボクとつぐみちゃんに泣きついてきたが、つぐみちゃんのお父さんがフォローしてくれた(要は、餌付けさえしたら怖くもなんともない)
全員が集合したところで、『ガールズ +1ボーイトーク』が開始された。
話を切り出したのは巴ちゃん
「葵って、
「それ、私も思ってた!いかにも弟って感じだよねぇ〜」
「モカちゃんは、そんなあーくんが好きなのです〜」
「去年、葵くんにみんなでいろんな服着せたの思い出すね!!」
「それは禁句だよ……ひまりちゃん」
去年の今頃、同じメンバーと同じ場所でミニゲームをした。
ミニゲームといっても、誰でも知ってるババ抜きだけど…それがすごく盛り上がった。
最後まで残った人は……罰ゲームとしてみんなのおもちゃになるというもの。
ーー最後にボクと蘭が残り、接戦の末ボクが敗北した。
みんなのおもちゃとなったボクは、着せ替え人形として遊ばれることとなった。
……みんな、スカートやら中学の女子用制服、モカちゃんなんか着ぐるみなんかも持ってきたりした。一体どこで買ったんだよ。
遊ばれはしたが、ファッションについて学ぶことができ、興味が湧いたというわけだ。
「スカートが意外に似合っててちょっと引いたな。あたしは」
「ノリノリで蘭も、ボクに色々着せてたじゃん!!」
「面白いから仕方ないじゃん」
「仕方なくない!!」
この後も会話が弾み (ほとんどがボクかひまりちゃんの恥話だったが) 時計の針も、午後5時を指していた。
「もうこんな時間…!」
「あぁ! 時間が過ぎるのが早く感じるよなぁ」
「モカちゃん、もう少しお話ししたい〜」
「時間も遅いし、そろそろお店を出よっか。つぐみちゃん、お会計お願いしてもいい?」
「お代は大丈夫だよ! 今日は私とお父さんからの高校入学祝いということで!」
「おぉ〜! 神様 つぐ様 つぐパパ様〜」
「あのさ……少し寄りたいとこあるんだけどいいかな?」
「ボクがさっき言ったとこ?」
「うん。せっかく集まったんだし、みんなで見たい」
「何を〜? モカちゃん気になる〜」
「それは見てからのお楽しみ。みんな、早く行こ」
「今日はご来店ありがとうございました。またのお越しを心よりお待ちしております。お帰りの際は、車に十分気をつけて」
つぐみちゃんのお父さんにお礼を言った後、ボクたちは綺麗な夕焼けが観れる神社を目指す。
いかがだったでしょうか?
葵くんの自己紹介は、明日までにはまとめておきます!
次回、ガールズロックバンド Afterglow 結成!!
感想募集してるので、聞かせていただけると嬉しいです!