Afterglow 〜夕日に焦がれし恋心〜   作:山本イツキ

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どうもっ! 山本イツキです!

UA数5000回突破しました! ご愛読の皆さん、本当にありがとうございます!!

これからも、Afterglow 〜夕日に焦がれし恋心〜 をよろしくお願いします!

本編としては、みんなで神社で夕日を見に行きます!
長々となりましたが、本編スタートです!



第6曲 親友との誓いは あの日見上げた夕焼けに

 蘭の提案により、羽沢喫茶店の帰りに街の外れにある羽丘神社に行くことになった。

 つぐみちゃんも、後の仕事をお父さんに任せてボク達と共に向かっている。

 

 「なぁ〜蘭。アタシたちに何を見せようとしてるんだ?」

 

 「ともち〜ん、それ、モカちゃんも同じこと聞いた〜」

 

 「うん、着いてからのお楽しみ」

 

 「なんだろぉ〜? すっごいワクワクするね! つぐみ!」

 

 「そうだね! そういえば、蘭ちゃんから誘うのって珍しいよね」

 

 「ホントのことを言うとね、葵に教えてもらった場所に行くんだけどね……。あと5分ぐらいで着くと思うよ」

 

 「あーくん〜、モカちゃん気になるから教えて〜」

 

 「蘭に黙っててって言われたから、ボクからは何も言えないよ。もうすぐで着くから我慢してね?」

 

 モカちゃんは、むぅっと不満そうな顔をしたが渋々納得してくれた。

 羽沢喫茶店を出て10分ほどで、目的地の羽丘神社前に到着した。

 

 ここの神社は、神社に着くまでに石階段が100段近くある。

 傾斜も急で、見ただけで絶句しそうだが年末年始には大勢の人が押しかける。……ボクには縁遠い話だが、恋愛成就のお守りが有名だからだ。

 

 「蘭の言ってたとこって……羽丘神社のことだったのか!?」

 

 「わ、私は初詣以外で来たことないかな……あ、ここで頑張って登ったら少しは今日のカロリー消費されるかも!」

 

 「ひーちゃん、脂肪はそう簡単に落ちないんだよ〜。あと〜、モカちゃんはすでにギブアップです〜」

 

 「相変わらずすごい階段の数だよね……葵くんはいつもここに来てるの?」

 

 「そうだね……暇があったらよくここに来るよ」

 

 「……たまに部屋に行った時、いない理由はそれだったんだ」

 

 「……帰って来た時、部屋が妙に散らかってる原因はやっぱり蘭だったんだ」

 

 「だって………ね?」

 

 「ね? じゃないよ! 」

 

 「あーくん、モカちゃんの顔に免じて許してあげて〜」

 

 「そうだぞ、葵。理由はどうであれ許してやるのが男ってものだろ?」

 

 「ちょっと待って!? なんでボクが悪者扱いされてるの!?」

 

 ボク以外の全員がケラケラと笑い出し、神社の階段のせいで沈みきってた明るさを取り戻した。

 

 「それじゃあ、葵を置いてみんな行こ」

 

 「よ〜しっ! アタシ、なんかやる気出てきた!」

 

 「私も今日は一人で登り切るよ!」

 

 「モカちゃん、本気出すよ〜」

 

 「ほらっ、葵くん! 早く行くよ!!」

 

 「みんな〜〜! そんなに全力で走ったら……って、みんな登るの早いな」

 

 ボクの言葉に構うことなく、5人は階段を走って登る。後に起きる、当然の悲劇をこの5人は知る由もなかった。

 

 

 神社まで、あと半分まで上り詰めた。

 先に走って登って行った5人組のペースが明らかに落ちてきている。歩いているのとなんら変わらないペースだ。

 そこに、脱落者と思える銀髪の女の子が倒れていた。

 

 初めの脱落者はモカちゃん

 石階段にうつ伏せで倒れこみ、『お腹すいた』と、赤い何かで文字が綴られている。

 

 「モカちゃん……お腹すいたの?」

 

 「あ、あーくん……。モカちゃんは、もう…動けそうにないのです……」

 

 「はじめにあんなに走るからでしょ? おぶってあげるから立って」

 

 モカちゃんを背負う為腰を下ろし、モカちゃんも遠慮なしに乗っかって来る。

 ……なんであんだけ食べてるのに、こんなに軽いんだろう?

 

 「……ところでモカちゃん。さっき、文字を書くのに使ってた赤いのって……」

 

 顔を後ろに向けると、寝息を立ててぐっすりと眠るモカちゃんの姿があった。

 

 「………すぅ」

 

 「ほんと、自由なんだから。……ボクはモカちゃんのそういうとこ、好きだよ(ボソッ)」

 

 「……ムニャムニャ、モカちゃんもだよ〜」

 

 「……ん!? 」

 

 あまりの出来事にもう一度、モカちゃんに顔を向けると……

 

 「……フランスパンに包まれたい〜」

 

 ……だよね。そういう感情がないとしても、やはり過敏に反応してしまう。

 結局、文字を書くのに使った赤い物体の正体は分からずじまいになった。

 

 石階段の数も、残すは3分の1。ここでも、一人脱落者が。

 

 「大丈夫? つぐみちゃん??」

 

 喫茶店での疲れが出てきたのか、方から息をしていて、へたり込むように倒れている。

 

 「あ、葵くん。モカちゃんをおんぶして、大変だね」

 

 「うん、 "ゴーマイウェイ" は伊達じゃないよ……。」

 

 「わ、私もして欲しいなぁ……なんてねっ」

 

 「ごめんね、つぐみちゃん……。ボクの力がないばっかりに……」

 

 「あわわっ、葵くんのせいじゃないよ!冗談のつもりで言ったから、気にしないで!」

 

 「高校生になったら運動部入ろうかな?」

 

 「葵く〜ん! 真に受けないで〜!!」

 

 「背負うのは無理だけど、手を引っ張るならできるよ? ほらっ捕まって」

 

 「え!? じゃ、じゃあ……お言葉に甘えさせてもらおうかな」

 

 つぐみちゃんの女の子らしい、小さい手を引いて、ボクは一段一段踏みしめて歩いていく。

 

 

 あと少し…あと少しと数えて登り、遂に神社に到着。残りの3人はら自力で登りつめた模様。

 

 みんなの様子はというと……。

 蘭は、膝をついて息を荒げている。

 巴ちゃんは、息一つ切らしていない。祭りで、太鼓を叩いてるだけはある。

 ひまりちゃんは、大の字で倒れ……大丈夫と言い難い状態にある。

 

 「み、みんな大丈夫!?!?」

 

 ボクがモカちゃんを下ろしてる間に、つぐみちゃんがみんなに駆け寄る。

 

 「あぁ! アタシは何ともないぜ?」

 

 「あ、あたしはもう少し休んだら大丈夫……」

 

 「わ……私はもう限界……」

 

 思いの外、みんな消耗してるみたいだ。

 

 「……人生という階段は、ここの石階段みたく甘いものじゃないんじゃよ。若人よ〜」

 

 「一番最初にギブアップした人が何を言ってるの……モカちゃん!」

 

 さっきまでぐっすりだったモカちゃんが、ピンピンしている。しんどいからではなく、ただお腹が空いて倒れてるだけだった。

 

 「それよりもみんな! こっち来てよ!!」 

 

 みんなぐったりして、なかなか動かなかったがあるものを見て一変する。

 

 「……綺麗な夕日だね!」

 

 「すごいっ! こんな綺麗な夕日見たことない!!」

 

 「あぁ! みんなで登ってきたかいがあったな!!」

 

 「モカちゃん、感動です〜」

 

 「これも、葵が私に教えてくれたからだよ。その……ありがとう」

 

 「ありがとつ! 葵くん!」

 

 「葵! ありがとうな!」

 

 「すごい感動した! ありがとう! 葵くん!!」

 

 「あーくん、ありがと〜」

 

 「うん! みんなが喜んでくれて嬉しいよ!」

 

 「ねぇねぇ! みんなで記念写真撮ろうよ!中学最後の思い出ということで!」

 

 ひまりちゃんの提案により、夕日を背景に6人全員で写真を撮る。

 後に送られてきた写真には、文字でこう綴られていた。

 

 『この夕日に誓って、私たちはズッ友だよ!!』

 

 

 

 




いかがだったでしょうか?

モカとつぐみが中心になったお話だったと思います!

そういえば…蘭はみんなに言うことがあったんじゃなかったんだっけ? すいません、ボクが忘れていただけです笑

次回、本当の意味で Afterglow 結成です!
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