小説とは関係ないですが、甲子園が開幕しましたね!
ボクも球児でしたが、夏の暑い日に練習はきつかった笑笑
ボクも球児たちの姿を見て、小説書いていこうと思います!
本編としては、蘭がとうとうみんなに打ち明け、バンド名も決定します!
それでは、本編スタートです!
みんなであの夕日を見てから1週間後。
あの日に蘭が、高校から始めたいと言っていた事は他のみんなには言ったのだろうか?
……いや、ここ最近の蘭はずっと、みんなと予定が合わなくなったから、散歩をしたり音楽を聴いたりして過ごしていたからそれはない。
ーー今日で、長かった春休みが終わる。
春休み最後の日は、ボク達の家で集まることになった。
父さんと母さんは、華道の仕事でここ2日程家にいない。なので、ボクたちの家で、中学の思い出を語ろうという話になったのだ。
現在の時刻は10時。
蘭はこの日を待ち望んでいたのか、朝からずっとそわそわしている。
「蘭? 今日はみんなにあの事をみんなに伝えるの?」
「うん、そのつもりだよ」
あの事とは、蘭が高校になってみんなとしたい事。珍しく、蘭も張り切っている。
「でも、みんながあたしと同じ気持ちになってくれるか心配…」
「蘭なら大丈夫だよ! 日頃の行いは天が見ているって言うし、心配なんていらないよ!」
「そうかな…? でも、葵のおかげで少し自信がついた……その、ありがと」
今のボクには、蘭を励ますことしかできない。みんながみんな、蘭と同じ気持ちだとは限らないことだとは分かっている。
それでも、今の蘭には一切の迷いがない。良い結末になることを、今は祈ることしかできない。
しばらくして、ひまりちゃん達4人組が僕たちの家に到着した。
それぞれが語る気満々で、お菓子やジュース等を持参している。つぐみちゃんに至っては、羽沢喫茶店の焼き菓子を持ってきてくれた。
「みんな、いらっしゃい」
「待ってたよ! 早く上がって!」
全員が「お邪魔しまーす!」と言い、家に上がり居間へ連れて行く。
「色々持ってくるから、みんなはゆっくりしててね!あと、お菓子とジュース持ってきてくれてありがと!」
ボクはキッチンに向かい、つぐみちゃんからもらった焼き菓子と家にあった紅茶と蘭用のブラックコーヒーを用意する。 蘭はあまり甘いものを好まない為だ。
それを分かってか、羽沢喫茶店の焼き菓子も抹茶やビター系のお菓子を多く持ってきてもらっていた。
「みんな〜! 紅茶と焼き菓子をお持ちしましたよ〜!」
部屋に入るや否や、中学校の卒業アルバムを開いてキャッキャ騒いでいた。
「あ! 葵くんありがと〜! つぐみも、焼き菓子いただきま〜す!」
「うん! 羽沢喫茶店の人気メニューを持ってきたよ!」
「さっすがつぐみ! 分かってるな!!」
「つぐ〜、今日もつぐってる〜」
女子5人組は、卒業アルバムを閉じ少し早めのティータイムを開始する。
「ん〜♡ つぐの焼き菓子美味しい〜!」
「この抹茶のロールケーキ、美味しいね」
「モカちゃん、やめられな〜い、止まらな〜い」
「この紅茶とも相性バッチリだしな!」
「たまたま家にあったやつだっけど、気に入ってくれたなら嬉しいよ!」
しばらくは、焼き菓子と紅茶でティータイムを楽しみながら、中学校での思い出を語り合った。
蘭だけがクラスが違うかったり、ボクとひまりちゃんの最後の大会。さらには、修学旅行でモカちゃんが寝坊して遅刻したことなど…。
語るだけ思い出も湧いてくる。とても和やかな雰囲気に包まれていた。
数時間が経過し、思い出を語り切ったところで、均衡を破るかのように、蘭が立ち上がり全員の目線が蘭に集まる。
「あのさ、一つ言いたいことがあるんだけど……いいかな?」
「どうしたの? 蘭??」
「蘭から話しかけるなんて、珍しいな」
「みんなに聞きたいことがあるんだけどさ……高校でやりたい事とかある?」
唐突に投げかけられた、蘭の純粋な疑問。全員が即答することはなく、各々が考え込む。
はじめに口にしたのは、ひまりちゃんだった。
「わ、わたしはテニス部入ろっかな。中学でもやってたし……」
「アタシは特にないかなぁ」
「モカちゃんはね〜、バイトするよ〜」
「私も特にないかな。高校入ってから考えようと思ってるし……」
「ボクは、部活には入らないつもりだよ。男子の数も少ないし、運動する人も少ないからね」
「…みんな、何かしら考えてるいるんだね。それでも、みんなにお願いしたいことがあるの」
蘭は一呼吸置いた後、みんなに頭を下げる形で発言する。
「あたし…みんなと、遊んだり話したりするの凄い楽しくて好き。高校でも、みんなと一緒にいれることがすごい嬉しいの。でも…みんなと何か、高校生活で思い出を残したい。この前、みんなとカラオケ行った時、一緒に歌ったりして私の心に響いたものがあったの。みんなと一緒に音楽を奏でたいって強く思った。だから、その……あたしとバンドを組んでください!」
蘭がこんなに必死に、涙目にもなってみんなに自分の思いを伝える。
…正直、こんなに必死になってる蘭をボクは見たことがない。今まで、何の目的も持たず過ごしてきていた。みんなと一緒ならそれでいいと……。
それでも、蘭は決意した。それだけではいけないと。高校の3年間、ただ過ごすだけではなくみんなと最高の思い出を作りたい。自分の好きな "歌と音楽" で。
「……正直びっくりしたよ。蘭がこんなに本気で話してくれるなんて。わたしも、蘭と同じ気持ちだよ! わたしは蘭とバンドしたい!!」
「そうだな! アタシもみんなとバンドしたいって思ってるよ!」
「うん! 私もだよ!! 蘭ちゃんがせっかくやりたいって言ってくれたしね!!」
「モカちゃんもだよ〜。え〜っと…頑張るぞ〜」
「やっと言えたな、蘭! ボクも応援するよ!」
「うん…みんなありがと、凄い嬉しいよ。因みにだけど、葵も強制参加だからね?」
「これで5人のガールズバンドが結成……え? ボクも!?!?」
「蘭ナイスアイデア! 葵くんも私たちとバンドするよ!!」
「葵ならガールズでも通りそうだしな!」
「シャレにならないよ〜! 巴ちゃん!!」
ボクと巴ちゃんのやりとりで、みんなが笑顔で満ち溢れる。蘭も心の底から喜んでいるようだ。
ボクたちは、6人という少し多めの人数で学生バンドを結成した。
「そういえばさ〜、バンド名ってどうするの〜?」
モカちゃんが素朴な疑問を持ちかけると、全員が「あっ」と口を揃えて言う。
蘭もこの事については、全く考えいなかったようで惚けた顔をしている。
「……ごめん、言い出しっぺなのに何も考えてなかった」
「バンド名か〜、巴は何がいいと思う? 」
「そうだなぁ…何かこう、ガツン!ってくる感じの名前がいいなぁ。そう言うひまりは何がいいと思う?」
「わたし? えっと、高校生らしい感じとかかな? つぐみは?」
「私は考えてるよ! バンド名は放課後ティ……」
「つぐ〜、それパクリ〜」
「……うん、気にしないで」
「いざ考えるとなると難しいよね。因みに
、蘭は何か案はないの?」
「あたしは…ごめん、何も思いつかない」
ーーあれから何時間が経過しただろうか。
一向に、良いバンド名が思いつかず夕方を迎えていた。
「そろそろ夕方だし、みんな帰ろっか…」
「そうだな、明日から高校生だもんな」
ひまりちゃんに便乗するように、みんなが帰宅する準備を始める。
思いの外、みんな疲れた顔をしている。
「ごめんね…あたしがしっかりしてないばっかりに……」
「気にしないで、蘭ちゃん! 私は、みんなとバンドするの凄い楽しみだよ!」
「そうだよ! これから考えればいいんだよ!」
「みんな送って行くよ。ほら、モカちゃんも早く準備して!」
何やら、モカちゃんはボーッとして動かない。窓から夕日を眺め何やら黄昏ていた。
「………モカちゃん??」
「あぁ、あーくん。モカちゃんはね、またみんなで神社で夕日が見たいなぁ〜って考えてたよ〜」
「夕日? あぁ、登るの大変だったよなぁ…」
「でも、中学最後の日だし…みんなで行くのもいいかもね」
「そうだね! じゃあ早速向かおっか!」
モカちゃんの急な思いつきで、ボクたちは羽丘神社に向かう。
ーー前回とは違い、誰一人脱落者を出すことなく神社までたどり着いた。
先週見た夕日同様、その夕焼けは変わることなく美しく照り輝いている。
「…何度見ても綺麗だな!」
「うん! わたしもここが大好きになったよ!」
「モカちゃんも、最近ここでボーッとしてることあるよ〜」
みんなの言う通り、これほど綺麗に夕日を見れる場所は、この街にないだろう。
自然と笑みが浮かびそうな…何とも居心地が良い感じがする。
隣を見ると、何やらボソボソと呟いてる蘭の姿があった。
「………決めた」
「決めたって何を??」
ボクが言う前に、つぐみちゃんが疑問を蘭に投げかける。
「今のあたしたちにピッタリなバンドの名前」
「モカちゃん、気になる〜」
「そのバンド名って?」
みんなが蘭に注目してる中、蘭は微笑みながらその名前を告げる。
「 "Afterglow " あたしたちは、この夕日のように輝く存在になる」
「Afterglow…いい響きの名前だな!」
「凄いかっこいい! Afterglow賛成!!」
「Afterglowってどう言う意味〜?」
「 "夕焼け " って言う意味だよ! 私もその名前、いいと思うよ!」
「葵は、どう思う?」
「うん!ボクたちにピッタリな名前だと思う!」
「満場一致だね。これからあたしたちは 、"Afterglow " ということでよろしく」
「おぉ! なんか燃えてきた!」
「よ〜っし! 明日から頑張るぞ!えい、えい、おー!!!」
ひまりちゃんの号令に、誰も答えようとしない。勿論ボクも。
「………これが "不発の大号令" の由来なんだよ、ひまり」
「何でみんなしてくれないの〜!?」
最後も全員笑顔で終わるボクたちだった。
学生バンド "Afterglow " 結成。
いかがだったでしょうか?
ついに、Afterglow結成です!
次回から高校生編スタート!
それではまた明日〜!!