皆さまから、様々なご指摘を頂き小説を書かせていただいてます。本当にありがとうございます!
より良い作品に仕上げたいと思うので、これからも感想等よろしくお願いします!
本編としては、クラスの交流とバンドの演奏に使う楽器探しです!
それでは、本編スタートです!
ーー私立羽丘学園高等学校。
創立68周年を迎える、由緒ある中高一貫の名門校。何年か前に改装工事を行ったこともあって、校舎は非常に綺麗なのが特徴。
余談ではあるが、母さんも羽丘の卒業生で生徒会長をしていたらしい…。
高校生活2日目の今日は、学校案内・学校説明に加え、部活動紹介で終了する。
実質、教室にいる時間は殆どなく体育館で過ごすことになる。
学校案内が終わり、休憩時間になるとボクのクラスであるA組の半数以上の女子がボクの周りに集まる。
「美竹くんって、オシャレとか好きなの?」
「そうだね、本よりネットの方が口コミがあるから好きかな?」
「美竹さんとはよくおでかけとかいくの?」
「蘭と2人きりでは、あんまり出かけないかな…他のクラスの幼馴染となら、蘭も含めてよく遊ぶよ!」
「美竹くんは部活動とか入らないの?」
「高校は何もしないつもり。でも、ボクも蘭と一緒にバンドするつもりだよ」
みんなが「絶対見に行く!」とか「私にも楽器教えてね!」など言ってる中、蘭はただ一人、ため息をついていた。
そこで突然、とんでもない質問が舞い降りてきた。
「美竹くんって…好きな人とかいるの?」
驚いたのはボクだけじゃない。周りにいた人も含め、蘭もこちらを振り向き動揺を隠せないでいた。
「好きな人か…今はいないかな。高校も始まったばかりだし、みんなとバンドするの凄い楽しみだしね!」
「そっか…バンド頑張ってね! 応援してるよ!」
「うん! ありがとっ!」
休憩時間もちょうど終わり、嵐が過ぎ去ったような感じがした。
(…葵の好きな人……?)
蘭も何事もなかったかのようにしているが、内心では今も動揺を隠せないでいた。
時間はあっという間に過ぎていき、午後12時になっていた。
「明日から通常授業が始まります。初回から忘れ物がないように気をつけましょう」
担任の先生から明日の連絡事項を聞き、さようならをした後、全員が教室を出る。
「蘭、みんなもそろそろ終わるからB組に向かうよ?」
「……うん、わかった」
(…なんでだろ、あの事か頭から離れられない……)
自分の抱いている感情に混乱している蘭。
中学までは、このような会話は聞いたことがなく聞いたとしても無関心だっただろう。
ーー自分の抱いている感情について理解するのは、遥か後の話である。
ボクたちが教室を出たと同時に、B組の面々も姿を見せる。
B組にも男子が一人いるが中学では見たことがない。きっと、他校出身の人だろうけどボクから話しかける勇気は全くない。
「蘭〜、葵くん〜! お待たせ〜!」
「やっと学校終わったなぁ!」
「ともちーん、明日から夕方まで学校だけどそんなこと言って大丈夫〜?」
「…アタシに現実を押し付けるな、モカ」
「早く帰って、楽器見に行こうよ。2時ぐらいに、朝集まったとこ集合でいい?」
全員が了承したところで、校舎を後にする。帰り道では勿論、今日起こった出来事の共有及び会話だ。
「そういえば、説明会の時に葵の周りに結構女子いたよな?」
その言葉に、ボクと蘭は敏感に反応する。それはボクたちだけじゃなく隣にいたひまりちゃんもその一人だ。
「そ、そ、そうだったね!葵くん何話してたの?」
「なんか色々聞かれたよ。クラスに一人だけ男子っていうのも辛いね…」
「……その割には楽しそうにしてたよね、葵」
「ちょっ!? 蘭、何言って…」
「…恋愛事情とかも聞かれてたじゃん」
その言葉に全員が驚愕する。ひまりちゃんは…今まで見たことないこ困惑した表情を浮かべる。
「…それはどういうことだ? 葵、正直に白状しろ」
「ボクにもわからないよ!聞かれたんだから答えただけだよ!」
その言葉に、ひまりちゃんは頭を抱え驚きの声を上げている…もはや、仕草も動揺を隠せずにいた。
「ち……因みになんて答えたの?」
振り絞るようにひまりちゃんはボクに問いただす。
「高校も始まったばかりだし、みんなとバンドしたいから恋愛とかしてないって言った!」
その言葉に安心したのか、ひまりちゃんはいつもの落ち着きを取り戻す。
「ヒューヒュー、あーくんモテモテだね〜。モカお姉ちゃん、嬉しいよ〜…」
モカちゃんもボクに祝福しているつもりだろうが、顔が笑ってない。パッチリとしている目がいつもより細く見える。
怖い…怖いよ、モカちゃん……。
「いきなりそんなこと聞くのって酷いよね…葵を困らせるだけじゃん。あの女…常識って言葉を知らないんだね、許せない」
「そ、そんなに言わなくていいと思うよ!もっとオブラートに包んで!」
「…つぐみちゃん、オブラートに包んでも悪口言ってるのには変わりないからね」
その言葉に全員が笑い出す。
ボクを大事に想ってくれるのは嬉しいけど…みんな目が
ボクのことを大事にしてくれるのは嬉しいけど…まさかつぐみちゃんとひまりちゃんまで……。
……女の子の世界って本当に怖い。
みんなと別れた後、すぐに昼食をとり、私服に着替えてから再び神社前に集合する。
今回は誰も遅刻することもなく、スムーズに出発することができた。
蘭の提案により、学校近くにある『江戸川楽器店』に向かうことになった。
理由としては、近くに楽器屋が無いという事とバンドを始める人がよく行くお店という噂を耳にしたからだそうだ。
数十分で到着し、全員同時に入店する。
「いらっしゃいませ〜! どんな楽器をお探しですか?」
「えぇっと…新しくバンドを始めようと思いまして…」
「新規の方々ですね! どなたが何を演奏するかお決まりですか?」
「……まぁ大体は」
巴ちゃんは和太鼓経験者のためドラムに、つぐみちゃんはピアノ経験者のためキーボードになった。
後の4人はどれも全くの初心者なので決めようがない。
「実際に弾いてみて、決めるというのもいいかもしれないですよ!」
「あ! じゃあそれでお願いします!」
こうして、ボクたちは未知の世界に足を踏み入れるーー。
5分ほどが過ぎたところで、ひまりちゃんが自分好みの楽器を見つけたようだ。
「わたし、この音好きかも!」
「ベースだな。伴奏に重みを持たせる重要な役割だな」
「うっ…わ、わたしなんかにできるかな……?」
「ひまりちゃんにはピッタリだと思うよ! いつもみんなを引っ張ってくれるし、安心して他のことに集中できると思う!」
「そうかな? じゃ、じゃあわたしベースやる!」
「蘭は何やりたいか決まった〜?」
「あたしはギターかな。動画とかでギター弾いてる人、すごいカッコよかったからあたしもあんな風になりたい」
「そうか〜、じゃあモカちゃんも同じのにする〜。蘭と同じがいいから〜」
「全く、仕方ないな…モカは」
みんなが順調に決まって行く中、ボクはやりたい楽器が見つからない。
いや、見つかったとしてもできるかどうかは別の話だ。
「やりたい楽器が見つからない?」
ボクの心の中を読み取ったのか、蘭が近づいてきた。
「そうだなぁ…どれも難しそうで練習してもできるかどうか…」
「葵ならなんでもできそうなイメージあるけどなぁ。あ、それなら歌うの専門とかはどうだ?バンドでそういう人いなかったか?蘭??」
「うん、たしかにいるよ。葵は歌も上手いし、ピッタリだと思う」
「そう言われたら嬉しいけど…ホントにボクがボーカルでいいの?」
「わたしは賛成だよ!」
「モカちゃんも賛成〜」
「私も! 葵くんの歌声好きだよ!」
「…満場一致だね。じゃあ、ボーカルは葵とモカでよろし……」
「モカちゃんは大量の糖分を取らないといい歌が歌えないのです〜。だから、ボーカルは蘭ね〜。後ギターも〜」
「あ、あたし!? モカの方が上手いのに…誰かボーカルやりたくない?」
「アタシはドラムで精一杯だな」
「私もキーボード覚えないと…」
「わ、わたしは二つ同時にはできないよぉ〜!」
「じゃあ〜、蘭がボーカル兼ギターという事で〜」
「…わかった、頑張ってみる。ありがとね、みんな」
もう少し時間を費やし、購入する楽器も決めたがお金がないため、後日改めて店に来ることになった。
こうなってくると、大変なのは両親の説得だ。母さんは許してくれるだろうけど、父さんは一味違う。
明日まで県外での仕事のため、家にいないが帰ってきたらしっかり話そうと思う。それは蘭とも話し合い済みだ。
たった3年間の高校生活、悔いのないように過ごしたい。みんなと共に…
"Afterglow" という最高のメンバーと共に……。
いかがだったでしょうか?
葵がみんなから愛されてる感じが分かる内容だったと思います!
次回は蘭時点で書きたいと思います!