あざか様(偽)のヒーローアカデミア   作:白雪さんお幸せに

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B.A.D.読み返して、ふと思いついた話。

短い。


あざか様(偽)のヒーローアカデミア

 巨大な仮想敵──0ポイントのギミック──の前、瓦礫に足を挟まれた受験生を庇うように一人の少女が立っていた。

 

 ─────パァン!

 

 少女の持つの紅い唐傘が音を立てて開いた。それは少女の"個性"であり、『門』でもあった。

 少女は片手に唐傘を持ち、舞うように回る。──くるり、くるり。厳かな儀式にも似て、唐傘が優美に紅い弧を描く。

 

 一瞬、その輪郭がぶれた。

 

 唐傘の姿が、二つ三つと増えて行く。緩やかな少女の動きに反し、唐傘だけが高速で動き、残像を結んだのだ。

 

 ─────パンッ

 

 不意に、残像でしかなかった筈の唐傘が開く。虚像が確固とした実体を得て、次々と数を増して行く。

 

 ─────パンッ

 

 螺旋を描くように少女の周囲を浮かぶ唐傘の一つが、不意に閉じた。

 

 ─────パンッ

 

 初めに閉じた一つに続くように、隣合った傘から連鎖的に閉じていく。無数の音が重なり合い、唐傘が次々と()()()()並んだ。

 

 パンッ、パンッ、パンッ、パンッ、パンッパンッ、パパパパパパパパパッパパパパパパパパパッパパパパッパッパパッ

 

 ─────パンッ

 

 少女の足元の唐傘が閉じた。閉じられた傘の姿は、地面に穿たれた紅い針のようにも見える。

 手を伸ばせば届くところまで、()()()()()()()()

 空気が凍りつき、ガラスと化したかのようだ。

 そこに、()()()()()()()()()()()。閉じられた唐傘は、ガラスを貫通していた。

 次の瞬間、少女は()()()()()

 

─────パンッ

 

ガシャアアアアアアアアアアアアアアアアアンッ

 世界が悲鳴をあげる。

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「ボクは、決して『本物』ではないけれどね。『贋作』であるが故に、出来ることもあるのだと──証明するために、此処に居るのさ」

 

 そう言って、少女は猫のように嗤った。

 

 

 

 これは、ありふれたもう一つの可能性。

 紛れ込んだ異物(イレギュラー)が紡ぐ、証明のための道程。

 黒いゴスロリを身に纏い、紅い唐傘を片手に悪趣味なチョコレートを齧る。

 紅い瞳を闇夜のように輝かせ、とある世界の『生き神』と呼ばれた少女を騙る。模倣(コピー)であるかもしれない。他人の事など顧みず、ただ、あるがままに生きる『本物』に、及ぶ所などないかもしれない。

 

 それでも、少女は歩み続ける。

 

 

『試験終了!直ちに行動を止め、会場から移動してください』

 

 

「そこの君、大丈夫だったかい?」

「・・・・・あ、は、はい!ありがとうございました!」

「そうかい。じゃあ、ボクはこれで行くよ」

「本当に、ありがとうございました!」

 

 少女の知る『本物』とは違う。

 それでも、少女は少女の『証明』のため、歩み続ける。

 

 

 

 

 

 

 ───言い忘れていたが、これはボクが、ボクのために記す、証明のための物語だ。

 

 

 

 ****

 

 

 

 名前:異門 鮮花

 

 ヒーローネーム:繭墨 あざか

 

 身長:149cm

 

 体重:42kg

 

 好きな物:チョコレート、純粋な『何か』を持つ人

 

 嫌いな物:辛いもの、俗物、中途半端なもの

 

 個性:『異界門』

 

 概要:何処からか唐傘を取り出し、操り、()()()()()()()()()()()()()()()()場所、『異界』への門を開く『個性』。『異界』には正体不明、詳細不明、生死不明な様々なモノが自然と集まってくる。例外は鮮花自身が招き入れた物だけである。また、『異界』は物理法則その他がこの世とはかけ離れており、何が起きても不思議ではなく、正気のまま『異界』から脱出するには鮮花の案内を受けなければならない。

 

 さらに『生き神』としての力も持ち、しかし"繭墨あざか"とは異なり偏食家ではない鮮花は、ほとんど不老不死である。

 

 いつかプロとなった時には、『繭墨あざか』を名乗ると決めている。




多分続かない。

B.A.D.はもっと流行るべき。小田桐さんが水無瀬家+αの洗礼で死なないかだけが気になる。水無瀬家の皆様方はB.A.D.の良心なので大丈夫でしょうけど。
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