やはり俺が315プロにいるのはまちがっている。 作:Hoffnung
…え?誰の誕生日かって?決まってるじゃないですか八月八日は舞田類と比企谷八幡の誕生日ですよ!
皆んなお祝いしなきゃ!!
一日おせーよだって?……あ、本当にすいません、ふざけてすいませんなんかモチベ全然上がらなかったんです八日中にはあげるつもりだったんです本当にすいません。
後今回のお話ですがアニメを見返して構成を立てていたところアニメの構成上の関係で今回の話は大分短いです。
え?これだけ?と思うかもしれませんがこうしないと文字数が多すぎたりして偏りがでるみたいな問題が出てくるので申しわけないです
では、どうぞ。
ぽかぽかと暖かい日差しが315プロの事務所の窓から入りこんでくる、暑すぎず、寒すぎずちょうどいい春特有の心地よい暖かさだ。
天気は快晴、空には清々しい青空が広がっていた。
今日一日は雨の心配はしなくてもいいだろう。
「良い天気ですねー」
「ええ、絶好の撮影日和です。と言っても今日は室内ですけどね。」
315プロの事務員である山村賢が窓の外を見て机を吹きながらプロデューサーである石川に話しを降る、プロデューサーは賢の言葉に同意するも今日行う事は天候は関係ない為ほんの少し残念そうに言葉を紡ぐ。
部屋にいるのが勿体ないぐらいの天気であるのでそれも当然かもしれない。
「ああ、今日は皆んなの宣材撮影でしたっけ。」
今日は315プロに新しく所属したDRAMATIC STARSを始めとする5つのユニットが宣材写真の撮影を行うのだ。
プロデューサーは各ユニットのスケジュールが書かれている大きなホワイトボードに新しく予定を書き込みながらそれに同意の意を示す。
やはりというべきか、各ユニットがレッスンを中心としてスケジュールが書かれているのに対し、Jupiterだけスケジュールの欄の密度が濃い、961プロから315プロに移籍するまでのJupiterの活躍を考えればそれも当然と言えるだろう。
「"Beit"、"High & Joker"、"S.E.M"、"Fantastic Dreamers"彼らが来てからレッスンも大分進みましたし、デビューの準備も急がないと。」
一通りスケジュールをホワイトボードに書き込み終わり、振り向きつつプロデューサーが言った。
ひとまずは本格的に始動する事になった315プロだが、レッスンは各ユニットごとのレッスンは進んでいるもののメディアへの露出に向けた準備はまだ整ってはいない。
「"Jupiter"は既に次のライブで忙しいですし。」
「楽しみですね。」
だかしかし元々別の事務所でアイドルとして活動していたJupiterは別で皆んなが今日宣材写真を撮影しに行くなかJupiterは次のライブに向けてのレッスンをしているのだ。
彼らの人気に比べればまだまだ小さな箱だが本人達は小さな箱だからと気を抜くようなアイドルではない。
自分達のライブに来てくれるファンの為に絶賛レッスン中なのだ。
「本人達も気合充分です!」
天ヶ瀬冬馬 元961プロ所属アイドル
御手洗翔太 元961プロ所属アイドル
伊集院北斗 元961プロ所属アイドル
「新人さん達にも期待しちゃいますね!」
「でしょう!"Beit"はある商店街で大人気だった子達をスカウトしたんですけど以前から仲の良いアルバイト仲間さんでしたし。」
賢の新人ユニット達の期待が持てるという言葉にプロデューサーは心の底から嬉しそうに返事をする。
どうやら自分がスカウトとしたアイドルの卵達が評価されたのがよっぽど嬉しかったようだ。
その頃、何処かの通りである3人組が横に並んで歩いてる。
先程プロデューサーが言った"Beit"のメンバーだ。
今日の撮影が楽しみなのか笑顔で歩いているメンバーの1人を片方は微笑ましそうに、もう片方は微笑んではいるが少し心配そうにそのメンバーの事を見ている。
鷹城恭二 元コンビニバイト
ピエール 元着ぐるみバイト
渡辺みのり 元花屋
「そういえばピエール君の後ろにいつも黒服の人達がいますよね?」
「ああ彼らはSPです。」
「SP…?」
「ええ、ピエール君は某国の王子様なので。」
「は、はぁ…」
ピエールの後ろに隠れながら尾行していたSP達だが隠れていた和菓子屋のおばちゃんから和菓子を勧められていて慌てていた。
護衛をしているようだが余りピエールに存在を出したくないらしい。
「元高校教師の"S.E.M"、彼らは思うところあって揃って学校を辞めてアイドルの道を選びました。」
「あー、気になりますね。」
次にプロデューサーが話したのS.E.Mだ、なんと彼らは3人組のユニットなのだが全員が元高校教師なのだという。
ユニットの平均年齢が1番高く28.3歳とアイドルにしては異色とも言えるのでは無いだろうか。
硲道夫 元数学教師
舞田類 元英語教師
山下次郎 元化学教師
S.E.Mというユニット名は彼らの担当していた教科の頭文字を組み合わせた物だ。
「"High & Joker"の5人は同じ学校の軽音部で楽曲は全部自分達で作ってるんですよ!」
「なるほど楽しみですね!」
プロデューサーが話したのは先日八幡とトランプゲームをした5人組ユニットであり全員が現役の高校生であるHigh & Jokerだ。
普通軽音部は、既存曲などを使って活動するのだが高校生でありながら自分達で楽曲を作っているというのだから驚きである。
若里春名 元ドラム担当
秋山隼人 元ギター担当
伊勢谷四季 元ボーカル担当
冬美旬 元キーボード担当
榊夏来 元ベース担当
「"Fantastic Dreamers"は友好関係が少し不安でしたが今のところ順調のようです、今後に期待できます。」
「ユニット内で仲の良い事にこしたことはないですからね。」
続いては八幡が所属する315プロの中で1番遅くに結成したユニットであるFantastic Dreamersである。
元マジシャン、元ストリートダンサー、元奉仕部とバラバラだが今のところユニット内での関係は悪くなく期待できるユニットだ。
真丈拓哉 元マジシャン
比企谷八幡 元奉仕部
神波狩人 元ストリートダンサー
「そして、"DRAMATIC STARS"は元パイロット、元弁護士それに元外科医」
「これだけバラエティに富んだ事務所も中々ないでしょうね。」
「でしょう?」
天道輝 元弁護士
桜庭薫 元外科医
柏木翼 元パイロット
総勢17人、5ユニット、これが現在の315プロのアイドル全員である。
これだけ様々な経歴を持つアイドル事務所は山村の言う通り中々ないであろう、まぁそんな事務所が全くないと言えば嘘になる。
個性豊かなアイドルがいる事務所は765プロを始め、876プロ、最近では346プロなどが活躍しているようだ。
プロデューサーと山村賢が和やかに話しをしているとガチャリとドアが開く音がした。
「のんびりしてていいのかい?」
「あ、社長!大丈夫ですよ、時間なら…」
事務所に入ってきたのはこの315プロの最高責任者であり、315プロダクションを立ち上げた張本人、このプロダクションの社長である"齋藤孝司"が入ってきた。
青を基調としたシャツに"315"と白でデザインされたお手製の自社シャツを着ての登場だ、爽やかな格好で登場した筈なのに室内の体感温度が上がった気がする。
社長の言葉にまだ時間はあるとプロデューサーは笑いながら伝えようとするが社長の言葉にその笑みは消える事になった。
「その時計、昨日から止まってるんだよ。」
「…ええ!?」
思わず素っ頓狂な声を上げてしまった、時計がそもそも止まっているならば自分が指定した約束の時間に間に合わないかもしれない。
自分が指定したにも関わらず自分が遅れるなんて洒落にならないとプロデューサーは思い、一通りの荷物一式を持ち事務所から飛び出した。
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「なぁ、結局宣材写真ってどうすんのが正解なのかね?やっぱインパクトあった方が良いかぁ?」
「唯インパクトがあるだけでは駄目だろう、我々のオーディション等で今後使われるのだからもっと慎重に選ばなければ。」
「もう普通に無難な格好で良いと思うけどな…」
全5ユニットがプロデューサーの指定した集合場所に集まり、思い思いに話しを咲かせている中、神波が今日の宣材写真についての疑問を投げかけてきた、真丈はもっと慎重に選ぶべきではないかと答えるが特に難しく考えず普通の格好で良いんじゃないかと八幡も答える。
今日は315プロダクションのアイドルの宣材写真撮影の日だ、プロデューサーから良かったら各自で服装を持ってきていいという連絡があったが八幡の家にそんな格好のレパートリーがある筈も無く手ぶらで今日は来ていた。
盗み聞きしなくても聞こえてくる他ユニットの会話から察するに大半のユニットは服装を持って来てないようだ。
だがファンドリの近くにいた元高校教師ユニット、S.E.Mは違うようだ。
「あ、やっぱひきがやもそう思う?おじさん無難な格好で良いんじゃない?って言ったんだけど人々の記憶に残る方が良いんじゃないかと言われてね…3人揃ってセットで持ってきたよ。」
「Yes!!俺たちのimpressionをmany peopleにrememberして貰わなきゃね!ね?ミスター硲!」
「うむ、山下君安心したまえ、過去50年の人気アイドルの特徴を集積分析している。今日の撮影はバッチリだろう。」
八幡の発言におお同士を!とばかりに話しかけてきたのはS.E.Mの山下次郎だ、どうやら彼も無難な格好で良いんじゃないかとユニットメンバーに言ったようだが却下されたらしい。
舞田類、硲道夫と続くが硲道夫の発言に八幡は疑問を抱く。
過去50年の集積なんてしたら驚く程古い格好になるのではないか…?
ちょっと硲さん大丈夫ですか?と思っていたところ誰かが走ってくる音が前の方から聞こえてきた。
どうやらプロデューサーのようだ。
「珍しいな、プロデューサーが走ってくるなんて。」
「はぁ、はぁ、すみませんお待たせしました。」
そうとう急いで来たのだろう、プロデューサーの額には汗がジンワリと馴染んでおり息も切らしている。
普段落ち着いた雰囲気を出しているプロデューサーがこうなっていると一種のギャップの様な物も感じてしまう。
そんなプロデューサーの様子にDRAMATIC STARSの天道輝がそんな皆んなの心配を代表するように心配の言葉をかけるがどうやら大丈夫らしい。
「大丈夫ですよ、俺たちが早く来ちゃっただけですから。」
「皆んな気合い充分だぜ!」
同じくDRAMATIC STARSの柏木翼がプロデューサーに援護の言葉を掛けた、実際ここにいるアイドル達は自分達で早めに集合時間に到着していたのだ。
八幡はもう少し遅くくるつもりでいたが朝ぱらからそうそう自身の家に神波がやってきて起こしに来たのである。
朝早くにインターホンを押してきて聞き覚えのある声が聞こえて来たと思ったらまさかのユニットメンバーだった八幡は思わず声を出して驚いてしまった、両親や小町に事情を説明するとやたらもてなされていた。
神波はガハガハと笑いながらもてなしをしばしば堪能し八幡を連れ、途中で真丈と合流し集合場所に向かったのだ。
わざわざ自分の家から離れた千葉までご苦労なことだ。
「あの…今日はJupiter来ないんですか?」
「Jupiterはライブの準備が」
Beitの渡辺みのりが今日はJupiterは来ないかと質問するがどうやらライブの準備忙しいらしく今日は来ないようだ。
まぁそれも当然だろうと八幡は思う。
自分達の様な新人アイドルと違い、Jupiterは既に一時期はトップアイドルとも言われたベテランなのだ。
当然自分達との行動が一部合わなくなるだろうとは容易に想像できる。
「はいはいはーい!プロデューサーちゃん!俺ライブ見たいっす!憧れの関係者席でお願いしまっす!」
「良い勉強の機会になる、可能なら我々も見学させて貰えないだろうか?」
「だよなぁ、俺もアイドルのライブってやつ気になるぜ。」
先日知り合った四季のライブに行ってみたい発言に同意するように硲、神波とプロデューサーに問いかける、自分達もそのライブを見てみたいと。
かくいう八幡も黙ってはいるが気になってるのは事実だ、他のアイドルもそのようで少し騒めいている。
「そうですね、それなら折角ですしステージの裏側も見てみましょうか!えーそれではライブに行きたい人ー」
プロデューサーがライブに行きたいかどうかを自分が挙手して質問してくる、その問いに間を置く事もなくすぐ様一気に手があがる、我こそはと手をビシっとあげる者や控え目に手を挙げる者、因みに八幡は後者である。
「わかりました、それでは全員参加という事で。」
どうやらここにいる全員がJupiterのライブに行きたいらしくそれを確認したプロデューサーが微笑みながらそれに承諾する。
「皆さん、まずは今日の撮影ですよ!」
だが、今日はJupiterのライブに行くかどうかの問答をしに来たのではない、宣材写真の撮影をしに来たのだ。
プロデューサーの案内で移動が始まるが八幡はある事を考えていた。
……早く帰ってプリキ○ア見てぇ…
そう、今日は日曜日、彼の好きなニチアサがお預けなのである。
早く帰って見たいと心の中でぼやきながら横で騒いでいる神波の話しに真丈と共に時折相槌を打ちながら歩いていった。
中身がねぇ…
今回の話はほぼ紹介パートなのですが話は全然進まないわ、表現するのが難しいわであんまり執筆してて楽しくないんですよね…
ていうか執筆してる時にもアニメ見てる時にも思ったけど山村相槌しか打ってねぇな。
山村ァ!お前もうちょっとセリフ捻れぇ!!執筆してて楽しくねぇーんだよ!!(八つ当たり)
後毎度の事ながら感想絶賛募集中です、携帯ぶん投げて喜びます。
実際に感想くるとすんごい嬉しいんで感想くればくるほど執筆のモチベが上がる!筈!……多分
オリキャラどっちが好き?
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真丈拓哉(元マジシャン)
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神波狩人(元ストリートダンサー)