やはり俺が315プロにいるのはまちがっている。 作:Hoffnung
エタるつもりはないのでご安心下さいませ。
さて、今回でアニメ第2話のBパートは終了になります、後皆さまが楽しみにしているであろう八幡達のLive回ですがやる順番が決まったのでお伝えします。
此方の予定としてはアニメ第5話のS.E.M回と第6話のW回の間にしようと思っております。
後、最後に後書きを良くご覧にいただくようお願い致します。
では、どうぞ
「すみませーん!予備のコードってこっちに置きました?」
「奥のボックスですよ。」
階段から走ってきた天道の質問にプロデューサーがそれに答える。
ありがとう、と感謝を伝えて直ぐに別の作業に戻った。
「スタッフの現在地はここですね。」
「渋滞、雨、信号、風、路面状況を考え…ふむ、到着はおよそ240分、4時間程かかると思われる。」
「そこまでになんとか形にしておきたいですね。」
いざ、ライブの準備を始め各自手分けして作業している中プロデューサーと硲道夫がスタッフ達の到着時間を予測していた。
プロデューサーがスタッフ達の現在の情報を伝えると道夫が地図を見てスタッフ達の大体の到着時間を割り出してしまったのである。
「にしてもそんなにハッキリ解っちまうなんて流石は元先生っすね!」
「へー硲さん渋滞予測まで出来るんですね、数学教師ってそんな隠しスキルみたいな物持ってるものなんでしょうか。」
道夫の余りにも的確な渋滞予測に近くで準備していた天ヶ瀬冬馬と真丈拓哉が関心するように言葉を発した。
渋滞予測が出来る人材等そうはいないだろうにそれを容易くやってみせたのだから大した物である。
「ノンノン!ミスター硲だからだよ!」
「それに元教師でもここじゃ解らないことだらけなんで。」
「むしろ色々と教えていただきたい。」
「ちょ!大袈裟っすよ…」
冬馬と真丈の関心の言葉に舞田類が否定の言葉をかける、渋滞予測が出来るのは硲道夫だからであって普通の数学教師は出来ないと、それに便乗するように山下次郎が声をかけ硲道夫が頭を下げた。
冬馬が慌てたように言葉をかけるが無理もない、彼らS.E.Mは元教師ユニットだが現時点での315プロでの最年長組に当たるのだ、人生としての先輩、さらに元とはいえ学校の教師ともなれば冬馬の反応も無理はないだろう。
自分達以外殆ど年下である環境で素直に頭を下げられる姿勢には眼を見張る物があり彼らの器の大きさが伺える。
「私もそれなりに人生経験積んでるつもりですけど流石にアイドルはした事ありませんからね、そういう事に関しては天ヶ瀬君、私にも是非ともご教授お願いしたい。」
「え!?真丈さんまでっすか!?そんなにかしこまらなくても…」
「おーい、拓哉さん冬馬が困ってんるんでやめてあげて下さい。」
「何してんすか…てか硲さん渋滞予測なんてよく出来ますね、そんなのやる機会なさそうなんですけど。」
「ん?あぁ確かにやる機会は無いが私の培った数学の知識を応用しているだけだ、比企谷君も出来るようになるだろう。」
真丈の悪ふざけで更に冬馬を困惑させていた所に作業を一旦中止した八幡と神波の2人が寄って来た。
神波は真丈の事を軽く笑いながら止めているが八幡はそれに若干呆れながら硲さんの優れた渋滞予測技術に関心していた。
数学教師だからといって渋滞予測なんて出来る先生はそうはいないだろう、自身が通っている総武高校はかなりの進学校だとは思っているが彼のように渋滞予測なんて出来る先生はいやしないだろう。
「いや、俺文系だから数学捨ててるんで無理ですね。」
「数学が苦手なのか、数学は受験だけに関わらず他にも色々な用途に使われる重要な教科だ、捨てるのという選択肢はお勧めしないな、だが安心したまえ苦手というならば私が教えよう、どのぐらい苦手なんだろうか?」
「あーなんていうか…こう言っちゃ悪いんすけど全部すかね、なんか中学ぐらいからついていけなくなって他の教科で補ってたんで全然やってないっす。」
「?全部?中学時代からそうなのか?」
「あ、はい…なんかすいません。」
八幡は硲さんが怪訝そうな顔から拍子抜けた表情に変わった事で罪悪感を覚えてしまい謝罪をする。
自分が受け持っていた教科を中学時代から捨てていたと言われればちょっとした怒りが湧いてきてもおかしくはない。
もしくは数学は嫌われる要素が高い教科なので怒りではなく哀しみを覚えているのかもしれない。
そう思っていたがここで硲さんが思いにもよらない発言をした。
「…良いだろう!!」
「…は?」
八幡はいきなりの賞賛に思わず声が出てしまった、一体なにが良いのだろうか。
「数学を捨てていてそれを改善して来なかった事にはいただけないがそれだけやっていないという事は君にそれだけ成長の余地があると言うことだ!!」
「え?ちょ、ま」
「安心しなさい比企谷くん!君の数学嫌いは私が解決してみせよう!!授業をしよう!補習もしよう!勉学に向ける情熱を数学に向ければ数学嫌いは克服できるだろう!」
「え、あのほんと待って…」
「分からないと思ったら直ぐに質問して貰って構わない!比企谷くん、この設営が終わったら共にスケジュールの調整をしようではないか!」
「あらら、硲さんの情熱のスイッチが付いちゃたよ。」
「おー!ミスター硲、passionに溢れててhotな感じだね!」
「え、あの山下さん助けてくれません…?」
「あー、ごめんねひきがや…硲さんの情熱スイッチ入ったらおじさんじゃ止めるの無理無理、まぁ一応学力向上にはなりそうだしがんばれ。」
「ミスター比企谷!人生はchallengeだよ、頑張って!」
「ええ…嘘だろ…?」
どうやら硲さんによる数学の補習は決定事項らしい、正直言って勘弁して欲しいがこうもここまで熱く迫られると中々断り難い。
…しかし、初めて熱血教師っての見たな…
これだけ情熱に溢れてる先生は八幡の人生の中では見たことがない、唯一八幡自身も認めていて時折格好いいと思ってすらいる現国教師及び奉仕部の顧問である平塚先生でさえこの情熱は上回ってはいないだろう。
平塚先生は自分が好きな熱血ネタで勝手に盛り上がっていたり、アラサーで独身なの事を気にして傷ついているような一件どうしようもない先生に見えるが、生徒思いでありいざという時には頼れる存在であることを八幡は良く知っている。
だが、そんな平塚先生すらもこの硲道夫という男は上回っているように感じた。
付き合って日が浅く、会話もこれをいれて数える程しかないとゆうのに何処までも生徒思いな"情熱"が伝わって来た。
…自分が小学生の時にこんな先生に出会っていたら何か変わっていたのだろうか…
目が腐って物事を捻くれて考えるようになった小学生の頃の自分を…
何故教師を辞めてアイドルの道へと進んだんだろう、何か辞めざるを得ない状況にでもあったのか…?
「おー?八幡おめえ補習して貰うのかよー、まぁまぁ頑張れや、ケハハハハハハハハハ!!」
「なんだ比企谷君数学が苦手だったのかい?水臭いじゃないか、いってくれれば私も手を貸したのに、まぁ硲さんにしごいて貰いたまえ。」
「神波さんうるさいっす、はぁ…はい頑張りますよ…」
神波の茶化しを流しつつ、了解の意を示す。
憂鬱だと心の中でぼやくがこの決定が覆すことも無さそうだ、もう潔く諦めて補習を受けるのが吉だろう。
「あの、すいません皆さん、交流を深めてくれるのは僕としては大変嬉しいのですがまずはLiveの設営から…」
プロデューサーの言葉にハッと我に返った一同は一、二言言葉を交わしそれぞれの作業に戻った。
因みに八幡らファンドリがやっているのはポップ制作の手伝いだ、時間は有限なのだからスピードアップして作業せねばなるまい。
ファンドリ達は時折話を振ってくる神波の話に耳を傾けながら時々相槌を打っていった。
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Liveの為に集まったファンがポツリポツリと来た頃には雨も大分小降りになってはきたが悪天候には違いない。
ポップ制作を終えたファンドリらはそれぞれ別れて他のユニットの手伝いをしにいっていた。
真丈はドラスタと共にファン達の案内に、神波はハイジョのみんなと機材の取り付けに、そして八幡はBeitと共に物販の手伝いをしているのだ。
この悪天候の中、随分と早く来たファンの為に前倒しで物販をやっているが中々上手くやれていると思う。
元は全員同じ商店街で働いていたらしく接客業はなれているようで鷹城恭二と渡辺みのりはテキパキとした様子で物販を捌いていた。
「えぇと…これと、これと、これ足して…はちまん!これ、いくつになる?」
「どれどれ…えーと4200円だな。」
「ありがとう!おまたせしました!4200円です!」
八幡はまだ日本語に慣れていないピエールの補佐係として物販に参加している。
ピエールの天真爛漫な笑顔の接客にファン達も笑顔だ、可愛いー!と言った声も多く上がっている。
「次のお客様お待たせしました、お会計5800円になります。」
「……」スッ
「ありがとうございました。」
ねぇ幾ら横のピエールが可愛いからって俺の顔と見比べて塩対応するの辞めよ?
こっちに並べば良かったってのがめちゃくちゃわかるんですけど
また心に1つ傷を負った八幡であった。
「はちまん、はちまん!笑顔笑顔!スマイル、スマイルー!」
「…ああ、スマイルスマイル!」
ああこの世には戸塚に続きピエールって性別があったんだな、なんだよそのスマイルっていいぞもっと流行らそうぜ。
そして新しい性別(八幡の中で)が増えた八幡であった。
男、女、戸塚、ピエール←NEW!
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Liveの準備が着々と進み、とうとうメインスタッフ達が到着したとの知らせを受け一旦ステージ前へと集合していた。
「こんなにも手際良く進めてくれてたとは…ホントに助かったよ!!」
「ありがとう、後はこちらに任せて下さい!」
"よろしくお願いします!!"
「"Jupiter"の3人はリハの用意に入りますよ。」
「「「はい!」」」
プロデューサーの言葉にJupiterの3人が返事をしその場を去る、どうやらセットが整いやっとリハーサルが出来るようだ。
Jupiterとプロデューサーが出ていった後、ステージに明かりが灯り背景のスクリーンや機材のライトが一斉にステージを彩った。
「「イエーイ!!」」
「「おお!!」」
ステージが一気に華やかになった事で思わず315プロの面々は感嘆の声を上げる、八幡はステージに関しては少し機材を運ぶのを手伝ったぐらいでしか参加していないがそれでもいざステージが自分達の頑張りで完成したとなると感慨深い物がある。
「?どうしたんですか?」
「ああいや、なんかいいなって思ってさ。」
柏木翼が天道輝の様子を見て疑問を投げかけるが天道はそれに笑いながら朗らかに返事をした。
「俺たち前の職業も全然違うし年齢もバラバラでさ…そんでもって一人一人も全然似てないんだよなってな。」
「確かに凄い取り合わせかも。」
「まあねーこんなおっさんが皆んなに混じってアイドルなんて中々無いよね。」
天道が己自身が感じたことを語り始める。
「俺…今まで全然別の生き方してたのにいきなりアイドルなんて出来んのかな?って思ってたけど皆んな理由があってここにいるんだよな。」
「きっとこれから色んな奴と出会って今までやった事も考えた事ないような仕事をして知らない色んな場所に行くんだ。」
「そういうの…スゲー楽しみだって思ったんだ。」
天道のそんな言葉にその場にいる315プロの面々が頷いている、八幡もやるからにはトップアイドルにはなってやると思っている口だ、これからどんな事が起きるのか、不安の方が大きいが何があるのか楽しみというのも勿論ある。
「あーあーテステス。」
そんな事をいっている内にJupiterの3人がステージに上がってマイクテストをしていた。
「えー今日は皆んなほんとありがとうな。」
「お陰でエンジェルちゃん達の期待を裏切らずに済むよ。」
「あ、そうだ!ついでに歌ってく?めっちゃ気持ちいいよ!」
冬馬と北斗がステージの上から感謝の言葉をかけてくるが、その隣にいた翔太がついでに歌っていかないか?との提案を投げかけてきた。
確かに翔太の提案は魅力的だ、本物のステージで歌うという経験をお客さんの前ではないとはいえ体験できるのだ。
だか、その提案に乗った者は居なかった。
「おいおい、そりゃあ無粋ってもんだぜー?」
「ふふっ、そうだよね。」
「うんうん、very excitingだけど。」
「うむ、今回は遠慮しておこう。」
神波を筆頭に次々とアイドル達から否定の声が上がる、八幡は最初なんの事だか良くわからなかったが直ぐに言いたい事を理解した。
「時間なら少しはまだある筈だよ?」
「いや、そうじゃなくてさ。」
翔太が皆んなの反応に時間を気にしているのかと質問するが天道が皆んなを代表するように声を上げた。
「やっぱり初ステージは俺達のデビュー曲で決めたいからな!直ぐステージに立ってみせるぜ!」
天道のそんな言葉に一瞬きょとんとしたJupiterだが直ぐに顔を引き締めた。
「!!…ああ!!いいじゃねーか!俺たち"Jupiter"も負けねーぜ!同じ事務所のメンバー同士!皆んな仲間でライバルだぜ!」
「冬馬くんほんとこういうの好きだよねー」
「う、うるせえな!!」
天道の突き出した拳に呼応するように冬馬も拳を突き出し強く返事をする、そんな嬉しそうな冬馬の様子に翔太か茶化したがそれはもうご愛嬌だ。
「俺もこういうの嫌いじゃないんで、…あ、薫さんも!」
「…なんだ?早くステージで最高のパフォーマンスがしたい…それだけだ、勿論僕はソロでも構わないが。」
「ええ….そんなこと言わないで下さいよー!」
ドラスタがそんなやりとりをしながらも拳を前に突き出してるのを見て次々と他のユニットも拳を前に突き出す。
そして、その場に暖かい笑い声が響いた。
そして、完全に晴れ、ファンの多くが集まって来た時には八幡達もスタッフさん達を手伝い、受付や物販などを手伝っていた(八幡はまたピエールの補佐をやっていたが相変わらず見比べられて傷ついていた)
そして、全てのファンが会場に入り終わりステージの方へ移動し関係者席の方でファンとはまた違う席でLiveを鑑賞する。
"キャー!!!!"
ステージにライトが付きJupiterが現れると黄色い歓声が割れんばかりに響いた。
「皆んな!俺たちJupiterのLiveへようこそ!!」
「皆んなお待たせー!今日は一緒に楽しもうね!」
「エンジェルちゃんにエンジェルくん!忘れられない日にしよ☆」
Jupiterの言葉一つ一つに観客が湧き、黄色い歓声がこだまする、そんなファン達を満足そうに笑顔でいたJupiterも次の工程へと入った。
「それでは一曲目聞いて下さい!"BRAND NEW FIELD"!」
そして怒涛のJupiterのLiveが始まった…
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「良い天気ですねー」
「ええとても」
「それこの間撮り直した宣材写真ですよね?」
「ええ、そうですよ。」
この前とは打って変わって良い天気になった315プロの事務所で山村賢とプロデューサーが話をしていた。
山村の質問にプロデューサーは嬉しそうにこの前撮り直した宣材写真達を見る。
「ホントに不思議な事務所ですね。」
「でしょう?」
プロデューサーが得意げに笑顔で振り返る。
「きっと…計り知れない可能性と出会える、それが…楽しみなんです!」
胸を張って笑顔で語るプロデューサーの後ろのホワイトボードに何枚かの写真が貼ってあった、この前撮り直した宣材写真達である。
DRAMATIC STARS 、Beit、High & Joker、S.E.M、そしてFantastic Dreamersのそれぞれのユニットの写真である。
皆んなそれぞれ前職をモチーフ(学生は制服)した衣装をきて写っており前に撮った宣材写真よりもより個性が映える写真となっていた。
ファンドリは真丈はビッシリした黒のスーツにシルクハットとステッキを持って鳩を出して笑顔で写った写真、神波は髪をばっちりセットしてダボっとしたファンキー風な衣装を着て大胆不敵に笑った写真、そして八幡は総武高校の制服に腕を腰に当て立っている写真。
そして各それぞれのユニットごとで写真を撮り、最後に真ん中に315プロ全員が写った集合写真が写っていた。
これからを期待させる、新人アイドル達の姿が確かにそこに写っていた。
はい、これでアニメ第2話が終了ですが、以前意見を募らせていただいた際に八幡達のLive楽曲についてどうするかという問題ですが、もう作者自身が作詞したオリジナル楽曲を出すことに決定いたしました!!
既存の楽曲を使うとハーメルン様の利用規約に触れてしまう為、八幡達のLive会なのに歌詞を入れながらの描写がしにくいんですね、ですから作者が作ってしまえばもう著作権は私の物ですので好きに書き放題です!もう既に半分以上は出来ているのでこうご期待下さいませ。
あと、また意見を募りたいと思っておりますのでお手数ですが作者のページにアクセスしていただき活動報告の欄をご覧にいただきたいです。
あ、感想は絶賛募集中です、諸手を上げて喜びます
では、長くなりましたが次回もお楽しみに
オリキャラどっちが好き?
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真丈拓哉(元マジシャン)
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神波狩人(元ストリートダンサー)