デレステ二次創作   作:華無月

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デレステ二次創作

『橘ありすちゃん誕生日おめでとうSS』

 

7月31日

今日は私の担当アイドル橘ありすの誕生日。

最近イベントやフェスなどでいつにもまして忙しかった。のだがそんな忙しさも何とか落ち着きを見せ、今日はありすも私も完全にオフ。

 

『ありすには内緒で頼む』

 

なので昨日パーティーの準備をする、とそんな事を言ってきたあの子達との約束を思い出しつつ、折角二人共オフなのでと

 

「えっと………どうしたんですか?」

 

「お誕生日おめでとう」

 

「え………その……ありがとうございます」

 

ありすにお祝いの花束を渡しつつ、

 

「折角だし、今日はありすの願いなんでも聞いちゃうよ」

 

いろいろ考えたのだが結局自分ではなにも思いつかなかった事を心の中で悔やみながらありす本人に聞いてみる。一瞬驚いた表情をみせたありすだったがすぐにいつもの感じに戻りそうになるのを

 

「だめ。子供とか大人とか関係なしに私がありすの誕生日をお祝いしたいの………駄目……かな?」

 

言葉を使って止める。反論される前に止められたありすは何分か考えた後、

 

「なら………プロデューサーと………ゲームとか読書とかしながらその一緒にいたい………です」

 

恥ずかしいのだろうか少し顔を赤らめながらゆっくりとありすはそう呟いた。

 

「なら一緒に遊ぼっか。あ、夕方ありすとちょっと行きたいところあるからそれまでね」

 

「…分かりました」

 

時刻は朝の九時。

ありすの誕生日は始まったばかりだ。

 

 

――――――――――――――――

 

それから私とありすはまず互いに偶然にも持っていてかつ読み終わっている本を交換し、ゆっくりと読み始める。ありすの持っていた本はミステリー小説で少し難しい部分があるがストーリーとしては王道って行ったところか。おそらく文香ちゃんのオススメなのだろう。対して私が貸したのは恋愛小説。これもまた少し長めだが王道路線のストーリーだ。

 

「あのプロデューサーさん、この漢字はどんな意味なんですか?」

 

「あぁ、ここはね」

 

途中途中ありすが分からないって言った漢字の読み方や意味を教えつつ、

 

パラッ パラッ パラッ

 

っと、ゆっくりゆっくりと互いの本を捲っていく。

ゆっくりと進んでいると感じる時間。

この時間は凄く尊いものだと感じながら私は本を捲っていく。

 

「さて……と(まだ見たいね)」

 

ありすより先に読み終わった私はちらっとありすの方を見ると彼女はまだ読んでいる途中。凄く集中しているのが雰囲気で分かる。

 

ふと時計を見ると午前11時。

 

私は邪魔しないようにそっとソファから離れ、少し早いが昼食の準備に取り掛かるのだった。

 

――――――――――――――――

 

「ふぅ」

 

時刻は正午。

ありすが本を読み終わる少し前に、私は昼食を作り終えたので、作ったものを冷蔵庫で軽く冷やし、そろそろ読み終わるくらいまでページがめくれたくらいのタイミングで、それを取り出しお皿に盛り付けテーブルに並べる。

 

「って、プロデューサーさん何してるんですか!?」

 

本を読み終わったであろうありすが準備してるのを見て慌てて手伝おうとするが私はそれを手で静止し

 

「昼食作ったの。折角だから食べながら本の感想交換しない?」

 

「えっそうですね。じゃなくて言ってくれれば私も」

 

仕事でもプライベートでも真面目なありすの事だ、例え自分の誕生日でもやろうとするだろう。

 

「それもそうなんだけど……折角だから今日は私の作った料理をありすに食べてもらおうかと思って。……駄目かな?」

 

「え………その………駄目じゃ……ないです」

 

私がそう言うと、困ったような顔を見せるありすだったが、私の思いを感じたのだろう。無下にしまいと椅子に座る。

こういう所は出会った頃とは全く違う。それはありすなりに信頼してくれている、ということでいいのかなと考えつつ私も席につく。

 

「ということで作ってみましたイチゴパスタ」

 

自分で言ってなんだがこれは果たして昼食なのかと、疑問に残るところではあるのだが

 

「美味しそう……」

 

目をキラキラさせているありすを見たらそんなことは吹き飛んで、二人でいただきますをした。

 

「…どう?」

 

自分ではよく出来たんじゃないかと思うイチゴパスタ。果たしてありすの反応はどうだろうか。

 

「美味しい……少しひんやりしてる部分もある……美味しい」

 

パスタを頬張りながら味わうように美味しいと言ってくれるありすを見て、私は良かったと安堵しつつ自分のパスタを食べ始める。

 

ありすと食べたイチゴパスタはとても甘かった。

 

――――――――――――――――――――

 

「それでですね、主人公は」

 

「そこは私も思った」

 

二人で昼食を終えたあと食べながらやる予定だった感想会みたいなものを始めた、私とありすは思いの外ヒートアップしていて。

 

「で、ここの犯人が告白するシーンは…………」

 

「そうね………悲しいわよね………」

 

気がつくと時計は夕方の五時を指していた。

そんなタイミングを見計らったかのようにスマホが震える。私はあの子達からのメールを確認すると、どうやら準備が終わったようだった。

 

「もう夕方ね」

 

「そうですね」

 

「この続きはまた今度のオフにして、これから少し私に付き合って貰っていい?」

 

「大丈夫です!」

 

それから私はありすと事務所のとある一室に向かう。

 

「ここよ」

 

たどり着いた場所は倉庫のように扱われていた場所。ありすもまさかこんな場所で準備されているとは思わないだろうとあの子達が言い出した場所。正直許可とるのがめんどくさかったけどそこはまぁいい。

 

「ここって確か事務所の倉庫ですよね?」

 

「そ、ここでありすに手伝って貰いたいことがあるの」

 

「そうですか」

 

そう言って私がドアノブに手をかけるとそれより先にドアノブが少し回り私はすかさず後ろにいたありすが前に来るように横に飛び退いた。

 

「えっ!?」

 

突然の事で驚くありすだったが、その刹那ドアが思いっきり開き

 

パンッ パンッ

 

クラッカーの音ともに、ほのかにイチゴの香りが流れてくる。

 

『お誕生日おめでとう!!』

それから中にいたみんなから思いっきりお祝いの言葉を述べられる。

 

「えっ、えっ、あ、えっ」

 

呆気に取られるありす。まだ頭の中は混乱してるみたいだが、桃華がありすにそっと近づき

 

「私達から貴方へのサプライズパーティーは成功見たいですわね」

 

「も、桃華さん、これは」

 

「私達みんなで準備しましたの。楽しんで行ってくださいな」

 

その手をそっと握る。ありすは一瞬ジト目でこっちを睨みつけてくるので私はそれを軽くいなし、代わりに首を縦に振る。

 

「えっと………その………み、皆さん……あ、ありがとうございます」

 

観念したのか嬉しかったのかどちらも見える表情のありすは桃華に手を引かれながらパーティーに参加する。輪の中に入ったありすはとても楽しそうで、恥ずかしそうで、でもとてもいい笑顔をしていて

 

「みんないい笑顔ね」

 

私は思わずスマホのカメラ機能で写真を撮っていた。その事に気づいたかどうかは分からないがありすが

 

「プロデューサーも」

 

そう言って、いつの間にやら後ろにいた

 

「そうだぜ!プロデューサーも!!」

 

「そうじゃ!」

 

「わかった、わかったから」

 

巴と晴に押されてパーティーへと参加する。

 

「こんなに大きなイチゴのケーキ頂いていいんですか?」

 

「当たり前よ。ありすのためにみんなで作ったんだから!」

 

「わぁ………本当にありがとうございます!…………こほん。それでは______」

 

それから先はみんなで和気あいあいとありすの誕生日を祝い、その最後に

 

「それじゃ、みんな、ハイチーズ!」

 

集合写真を撮ってパーティーを終えた。

その帰り道、疲れて眠ってしまったみんなを責任を持って寮や家まで送っていき、最後に残ったありすに

 

「忘れてた。はいこれプレゼント」

 

以前ありすが欲しいと言っていたぬいぐるみを手渡して

 

「わぁ…………っていいんですか?………ありがとうございます…大事にします」

 

何とかありすの誕生日を終えたのだった。

 

 

 

※なお会場の片付けは倉庫似合ったものの移動含めて残ったもの全てプロデューサーの手によって行われました。

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