「・・・うぅ。」
「お、気がついたか!めぐみん!」
「めぐみんが起きたの!?」
誰かが、私の名前を呼ぶ。
気がつくと私はベットの上で横になっていた。
私は声のする方を見る。
「全く!突然倒れたって聞いたから、心配したぞ。」
・・・カズマだ。
「めぐみん、どこか調子の悪いところはないか?」
ダクネスが心配そうな様子でこちらに顔を向ける。
「私の曇りなき眼によると、原因はあのヘンテコ悪魔ね!うちのめぐみんに酷いことしてまったく!今度みんなでお礼参りにいきましょう!」
アクアもいつものアクアだ。
とても安心できるみんなの声。
「・・・とても、とても怖い夢をみました。」
そうだ。私は夢を見ていたのだ。
「カズマ達が私の前からいなくなっていて、このアクセルの街が廃墟のようになっていて・・・どうしよう、どうしようって・・・」
話しながら震えてくる。
「おい、大丈夫か、めぐみん?俺らはみんなここにいるから。」
カズマは震える私の手を握ってくれる。
温かい。
私は、握られた手をぎゅっと握り返す。
「そうだぞ。アクセルの街だって、今日も平和だ。めぐみん、外を見てみろ。」
ダクネスが窓の方を指差す。
外を見るのが少し怖い。
廃墟が広がっていたらどうしよう。
私は上半身を起こして、恐る恐る窓の外を見た。
・・・外にはいつも通り、平和な街の風景が広がっていた。
緊張が解けていくのを感じる。
私は、ホッと息をついて、私の仲間達の方を向きなおす。
「・・・いったい、あの夢はなんだったのでしょうか・・・カズ・・・・」
「ん?めぐみん?どうしたの?」
「おい!めぐみん!顔が青いぞ!」
・・・私の手を握っていたのは、アクアだった。
「カ・・・・カズマは?」
「カズマ?」
「おい、めぐみん、カズマとは誰のことだ?」
震えが戻ってくる。
「え・・・今、私の手をカズマが握ってくれていて・・・」
「めぐみん、カズマが誰のことかわからないけれども、アナタが震えていたから私が手を握ってあげたのよ。」
「そうだぞ、めぐみん、怖い夢を見て混乱しているのではないか。ついていてあげるから、しっかり休め。」
アクアとダクネスが優しく言ってくれるが、私は気が気でない。
「な、なんで・・・カズマ・・・・カズマは・・・・」
ぽろぽろと涙が溢れてくる。
「めぐみん、私たちがそばにいてあげるから。ほら。」
アクアが私の頭をギュッと抱擁する。
「アクア・・・お願いですから、冗談を言わないでください!ダクネスも!」
「・・・め、めぐみん。」
私はアクアの抱擁を解いて2人に訴える。
「カズマを探しに行きましょう!!アクア!ダクネ・・・・ス・・・・」
「ダクネース?誰?」
アクアは眉をひそめる。
「ダクネスは・・・?今・・・そこにいたダクネスは?」
「めぐみん、ここにいたのは私1人じゃない。あ、屋敷の幽霊の子のいたずらね!今度叱りつけとくわ!」
「・・・う、嘘ですよね。」
「めぐみん、ほんとうに大丈夫!?ちょっと落ち着いて!そうだ!元気がでるように、今まで誰にも見せたことのない最強の宴会芸をめぐみんだけに見せてあげるわ!ちょっと準備してくるから待っててね!!!」
「ア、アクア!!!駄目!!お願い!行かないで!!!!」
部屋を後にするアクアにすがる思いで手を伸ばす。
勢い余って、ベットから落ちた。
アクアはどたどたと部屋から姿を消す。
「行かないで!!アクア・・・!お願い・・・・ダクネス・・・カズマ・・・・」
その時、フッと窓の外から風が吹く。
私が窓の外に目を向けると、そこには廃墟となったアクセルの街が広がっていた・・・
■■■
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「め、めぐみん!?」
「あああああああああああ!!!!!!」
「めぐみん!!落ち着いてめぐみん!!!」
「ああああああ・・・ああ・・・・あ・・・・・ゆ、ゆんゆん?」
気がつくと、ゆんゆんが私の肩を抱き、不安げな表情で私の顔を覗き込んでいた。
場所はどこかの宿。私はベットに寝かされていたようだ。
「もう!どうしたのよ、めぐみん。ギルドでもいきなり倒れたっていうし。」
「ゆんゆん・・・ゆんゆん・・・!!」
「何よ一体?・・・って、ええええええ?」
私はゆんゆんを抱きしめていた。
「い、行かないで!!どこにも行かないで!!!」
「めぐみん・・・」
ゆんゆんは私を抱き返して頭を撫でてくれる。
「普段とても強がりなめぐみんが、こんなに取り乱すなんて、きっと何かあったのね。」
「うぅ・・・・みんな・・・・なんで・・・・」
ゆんゆんは私が泣き止むまで、ずっと抱きしめていてくれた。
普段憎らしい発育おっぱいも、この時ばかりはその柔らかさに安心を覚えた。
ゆんゆんが、私の前から姿を消すことは無かった。
鬱展開入ります。苦手な方は注意!