*リーフィアside
「……で、これで本当にガブリアスは倒れたと思うか?」
ノーガードでソーラーブレード直撃。
「これで倒れなかったらどうやって倒すのよ」
消滅した竜巻とは裏腹に止まない砂嵐。
「ですよね。まさか立ち上がるなんてことは……」
嫌な予感。
「「「ガブリアスなら有り得る」」」
「……っ…痛って〜こんなに痛えのは久方ぶりだ。生きてるって感じがして心地良いな!」
「おいおい嘘だろ…まだピンピンしてるぞ…」
「あれが心地良いですって…??」
「
ガブリアスはそのパワーもさることながら異常なまでのタフさを持ち併せていた。3匹を同時に相手しつつ、ソーラーブレードの直撃を受けてもこの余裕。
対してこちらの状況は限りなく最悪と言える。健在のガブリアス、尽きてきたスタミナ、視界を遮る砂嵐。
「はぁ…はぁ…悪い、グレイシア。少し時間を稼いでくれないか?」
「その借り、高く付くわよ」
「ははっ、後が怖いな」
○
*マニューラside
"氷の礫・連弾"
速さと物量に物を言わせ、ありったけの氷の礫を打ち込む。砂埃でルカリオの姿は見えず、キンキンと金属のような音だけが鳴り響く。
砂埃が晴れるとそこに立っていたのは傷一つ無いルカリオだった。
「これで倒せるとは思ってなかったが…やっぱり化け物だなお前。だが、」
「「
傷一つ無いーー即ち感知で全弾処理された訳だが、裏を返せば避けてドンカラスを追いかける余裕は無かったということだ。
「なぁルカリオ、俺を眼中に無いと思ってただろ。確かに実力差もタイプ相性も絶望的だ」
甦るのは
「それでも俺は乗り越えてきたポケモンを知ってる。
「だから戦うと…無謀だな。現に傷一つ付けられていない。その速さがあれば逃げる方がまだ現実的だ」
ルカリオの言うことは至極正しい。
「あぁ…そうだな。少し前の俺に見せたら命をドブに捨てるような行為だと馬鹿にするだろう」
一度決めた覚悟が揺るがないように再度自分に言い聞かせる。
「でもよぉ、俺はアカギ様のエースだ。こんなところで情けなく逃げる腑抜けにアカギ様のエースは相応しくない。絶望的だからこそ、俺はこの状況を乗り越えてみせる!」
また胸を張ってアカギ様と戦えるように。
「いいだろう。その勝負、守護者として全力で引き受けよう」