公安特捜班俊作集 ひかり最終便の女   作:新庄雄太郎

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山陰へ行くなら京都まで新幹線「ひかり」に乗って京都からは特急「あさしお」に乗って山陰へ行くもの楽しいですよね、また岡山から伯備線経由のL特急「やくも」に乗るのも山陰の旅も楽しめます、夜には寝台特急「出雲」に乗って山陰へ行くのも便利です

今回は黒翼の大天使さんの「桜色の君と過ごす日常」とコラボします


東京-山陰・青春旅行殺人事件

公安特捜班の公安官岩泉 翔は高校時代に青春の面影が見えてきた。

 

「東海道本線のホームにはいろんな電車が運転されているよな。」

 

「連休になるとリゾート特急も運転されるんだよ。」

 

「そうなのか。」

 

「僕が高校2年の頃に「リゾート21」が運転開始されたんだ。」

 

「高山、乗ったことがあるのか。」

 

「あるよ、夏休みに札沼とカオリと一緒にね。」

 

「高山にも、思い出があるんだな。」

 

この日、高山と岩泉は東海道本線ホームへの警戒に当たっていた。

 

沼津駅

 

「ちょっと海藤君!、忘れてない?約束。」

 

「何の事だよ。」

 

「春休みの日に旅行の約束よ。」

 

「梨子、俺が忘れるわけがないだろ。」

 

「そう。」

 

「そうだ梨子、今度友人もつれて来るからな。」

 

「本当。」

 

この日、海藤龍吾は桜内梨子と友人の小川 孝至を連れて春休みの旅行に行く計画をしていた。

 

「なぁ龍吾、お前の彼女って誰。」

 

「この女の子だよ。」

 

「龍吾、お前の彼女ってこの子か。」

 

「ああ。」

 

梨子と龍吾と孝至は千歌とルビィもつれて浜田行寝台特急「出雲1号」に乗ることにした。

 

「あっ、出雲が来たよ。」

 

と、ルビィは言った。

 

20時07分、浜田行「出雲1号」が入線してきた。

 

「さぁ、はやく乗ろう。」

 

「千歌ちゃんったら。」

 

梨子は言う。

 

ピィーッ!

 

東京と山陰を結ぶ、寝台特急「出雲」は1日2往復があり、夜の山陰の旅へ行く人には便利な列車である。

 

浜田行の寝台特急「出雲1号」は東京を18時50分に発車し、横浜、沼津、静岡、名古屋、京都、豊岡、鳥取、米子、出雲市を得て、終着浜田には午前9時57分に着く。

 

「私たちはB寝台よ。」

 

「この寝台は3段式か。」

 

千歌たちは名古屋と京都辺りで眠りに落ち。山陰まで1眠りする事にしました。

 

次の日、余部鉄橋で朝を迎えた。

 

ピィーッ!

 

「ふぁー、おはよう梨子。」

 

「お早う海藤君。」

 

梨子と龍吾は洗面台で歯を磨いたり顔を洗ったりした。

 

ところが、ルビィがトイレから戻って来たところで事件は起きた。

 

「あのー、ここ私の席なんだけど。」

 

と、ルビィは男の人を起こそうとしたが、既に死んでいたのです。

 

「キャ、キャーッ!。」

 

と、ルビィは叫んだ。

 

そこへ、寝台特急「出雲1号」の殺人事件は特捜班に入電が入った。

 

「はい、何っ、寝台特急「出雲1号」で男性の死体、わかりました。」

 

高杉は電話を切った。

 

「おいっ、南、高山、桜井、岩泉、小海、寝台特急「出雲1号」で男性の死体だ、現場は松江駅に停車している。」

 

「了解。」

 

連絡を受けた特捜班は、新幹線「ひかり」と山陰本線の特急に乗り次いで島根県の松江駅へ向かった。

 

「どうも、公安特捜班捜査主任の南です。」

 

「同じく高山です。」

 

「桜井です。」

 

「岩泉です。」

 

「小海です。」

 

そこへ、島根県警の警部と刑事にも挨拶した。

 

「ご苦労様です、私は島根県警・捜査一課の楠田と言うものです。」

 

「私は島根県警捜査一課警部の円城です。」

 

「松江署の安西です。」

 

鑑識は、南達に遺体を見せてもらった。

 

「ご存じなんか、この乗客を。」

 

楠田は言う。

 

「あっ、この乗客。」

 

「どうした、高山。」

 

「この人、確か行方不明で捜索願が出ていた人に似てるんです。」

 

「何っ!本当か。」

 

何と、寝台特急「出雲1号」に乗っていた乗客は以前から行方不明で捜索願が出ていたのだ。

 

「先週の火曜日に父親が出稼ぎから帰ってこないと息子さんが捜索願が出されたんです。」

 

「なるほど、すると先週から行方不明になったと。」

 

「はい、先週の火曜日に。」

 

「警部、被害者の身元が判明しました。」

 

「おお、仏さんの身元は。」

 

「被害者は、竜崎 鉄尾さん53歳です。」

 

「間違いない、捜索願の人に間違いない。」

 

「死因は。」

 

岩泉は、検視官に聞いた。

 

「死因は、注射器による中毒死によります。」

 

「なるほど。」

 

「よしっ、高山と桜井はホーム内に犯人を目撃した人はいなかったか聞き込みを。」

 

「了解。」

 

松江駅構内に公安隊と協力して犯人の捜索したが、犯人は見つからなかった。

 

出雲大社

 

「今年は、アクアがダンス大会を優勝しますように。」

 

「お前たちの願いは、その願いか。」

 

「だって、全国大会に優勝したいよ。」

 

「負けない気持ちで、勝利をつかむのよ。」

 

「私たちは、絶対に優勝するよ。」

 

「アクア、ファイトー!」

 

龍吾は、とほほ顔になった。

 

梨子と龍吾たちは、稲佐の浜へやって来た

 

「内浦の海より広いのね。」

 

「うん、凄く広いよ。」

 

一方、ルビィは海岸を散策していると1人の男が何かを捨てていた。

 

「おじさん、ここはゴミの投げ捨ては禁止だよ。」

 

「あっ、見たなーっ!。」

 

「ピギィーッ!。」

 

と、ルビィは悲鳴を上げた。

 

「あっ、この声は。」

 

「ルビィちゃん、まさか。」

 

千歌と梨子と龍吾と孝至は、行って見ると男はルビィちゃんを人質を取っていたのだ。

 

「動くなっ!、こいつがどうなってもいいのか。」

 

「あっ、ルビィちゃん!。」

 

「助けてーッ。」

 

「やめろっ、ルビィを放せっ!。」

 

「あなたは、何を企んでるの。」

 

「こいつに見られたからな。」

 

「私、警察に電話してくる。」

 

と、千歌は言った。

 

「千歌ちゃん、頼むよ。」

 

梨子は特捜班の南と高山に話をした。

 

「大変だよ、ルビィちゃんが。」

 

「何だって。」

 

南と高山と岩泉と桜井は稲佐の浜へやって来た。

 

「何だてめぇは。」

 

「動くな、鉄道公安隊だ。」

 

「くそー、貴様から殺してやる。」

 

「女の敵めっ、観念しろっ。」

 

「ぎゃぁぁぁぁっ。」

 

「よくやった、桜井。」

 

「女を人質にするなんて。」

 

「くそーっ。」

 

高山は、ルビィを救出した。

 

「大丈夫か。」

 

「うん。」

 

南と高山達が逮捕した犯人は天野 清、竜崎を殺害し、その証拠品を隠滅するところをルビィに見られ、犯行に及んだ。

 

梨子たちの青春旅行は出雲に乗って出雲大社と稲佐の浜と巡り、出雲そばも食べて楽しい春休みの旅行になった。

 

しかし、南と高山達は春休みはない、春休みや連休になると乗客が多くなるたるため旅客の安全も守らなければならないのだ、それが鉄道公安隊の任務だ。

 

 

 

 

 

 




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劇中の寝台特急「出雲1号」は昭和63年のダイヤを使用しています

黒翼の大天使さんコラボ有難うございました

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