絶望鬼ごっこパロディ(アーカイブ)   作:絶望鬼ごっこパロディアーカイブ

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おそらくこれがハーメルンでは三作目となるテレパシー少女蘭の二次です。


(名波翠登場話)サイキック少女翠

(なんや、これ……!頭の中で……蛇が、のたうつような……!)

 

 名波翠はこの地獄に下り立った瞬間にそう困惑するとたまらず膝をついた。空気のように満ち満ちている負のエネルギーは、ただそこにあるだけで超能力者である彼女の超感覚に刺激を与える。まるで騒音や悪臭等の公害に直面した人間の如く険しくなった顔は、赤い空を見上げて驚きの混ざったものとなった。

 

(なんや、あの空。ウチの目が『視えとる』んか?)

 

 自身のテレパス能力がなんらかの異常を感じ取って赤く空を見させているのかと疑う翠だが、確かめようもないので少しして空を見るのをやめる。代わりに視線は空から舞い落ちてくるビラへと移った。「なにかしら?」などと猫を被った標準語を使いながら手に取ったそれに書かれていたのは、この鬼ごっこのたいていの参加者が嫌でも一度は見る文章だ。

 

(鬼ごっこ?こんなどこかもわからん場所で?中学にもなって?あほくさ。何が鬼ごっこやこんなことのために人ようわからん場所に呼び出したんかほんまアホらしい――)

 

 眉根を寄せつつ心中で散々悪態をつきながらも目は文章を何度も行き来する。江戸時代にタイムスリップしたこともある彼女は早くも自分が置かれている異常事態を異常事態と認識して行動していた。こんなことをしでかした犯人の目星をつけるためにも家に帰るためにも、手がかりになりそうなものはなんでも調べるに限る。面倒だが。

 

(ま、ウチが鬼かどうかは知らんけど、単純な鬼ごっこなら負けることはないな。もうちょい人選考えるんやったな。)

 

 根拠があるか怪しい自信を持ちながら、翠はサイコメトリーでチラシから残留思念を読み取る。残念ながら希薄であるのと環境のせいで飛行機から撒かれたことしかわからなかったが、それだけでも一つの推理は立てられた。この鬼ごっこを強いている人間は、テレポーテーション能力と飛行機を飛ばすだけの財力がある!

 

(……これ別に超能力使わんでもふつうに推理できたな……)

 

 口には出さないでツッコむと、チラシを捨てて歩き出す。思念の読み取りは人がいる場所のほうがやりやすい。ここがどこだか知らないがまずは建物にでも向かうのが吉だろう。

 

(蘭とも繋がらんしテレパシーしようとしたらノイズうっさいし、今回はちょっと大変そうやな。ほなまずは……)

「とりあえず、人を探さないと。」

 

 優等生の美少女という外面をつくると翠は飛行機から落ちてくる人影に狙いをつけた。

 

 

 

【J-03/00時04分】

【名波翠@テレパシー少女蘭】

[役]:子

[状態]:健康

[装備]:

[道具]:不明支給品

[思考・行動]

基本方針:こんなアホなことをしでかした奴に一発焼き入れて帰る

1:人のいる、またはいた場所に行く。

※その他

自分の役・各役の人数・各役の勝利条件・会場の地図・制限時間は全て未把握。

人物解説……『テレパシー少女蘭』のヒロインで中学生。一通りの超能力がだいたい使える能力者で、個人的な心情から洗脳だけは控えているものの自分の体よりある程度軽い範囲であればオールレンジ攻撃のごとく物を念力で動かしたりトランシーバーが届く程度の距離ならテレパシーが使えたりと、能力の規模はそこまで大きくないものの多芸。関西出身で普段は猫を被り優等生キャラを演じている。なおこの十年テレパシー少女蘭シリーズは新刊が出ていない。あさのあつこ先生もうそろそろ書いても良いんじゃないですかね?




NHKさんもう少し再放送してくれませんかね?
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