絶望鬼ごっこパロディ(アーカイブ)   作:絶望鬼ごっこパロディアーカイブ

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最後までエタるんじゃない。


第十二章 真っ赤ネ Magenta (マジェント・マジェント、げんげん、ギーグ)
(ギーグ登場話)悪の化身なんて物じゃない、悪そのもの


それは、初めはただの霧の様だった。

いや、もしかすれば本当に霧だったのかもしれない。

しかし、その一帯の霧はこの島を覆う霧とは少し違っていた。

まず霧全体に朱の色が広がっていった、ゆっくりと。

次に、その朱がかった霧はどんどんとその濃さを増していった。

朱から赤に、赤から紅に。

そして全体が紅色に変わったとき、霧は形のないもやから、とあるカタチを得ていた。

それは人間の女性の姿の様であり、

あるいは、胎児の様なカタチをしていた。

 

 

 

「アー……キ、モ、チ、イ、イ……」

 

 

 

霧が口を利いた。否、霧は最早霧ではなかった。

既にその辺りの霧という概念は破壊しつくされ、『ギーグ』という名の存在に変わってしまっていた。

自分が持っていた予言マシンに悪魔と称され、その強大な力によって自我すら破壊してしまい、本当の怪物になり果てた存在。

悪の化身と呼称するのすら憚られる、悪そのもの。

 

「……ウ、レシイ………キ、モ、チ、イ、イ………」

 

かつて、とある子供たちの手によって葬られたその正体不明(アンノウン)は、この鬼ごっこの開催によって復活した。

ギーグには鬼ごっこのルールを理解する知能などない。その知能はギーグ自身が破壊してしまって久しい。

故に、ただ破壊するのみ。

ギーグには悪意などない。その悪意を持つための心はギーグ自らが破壊してしまって久しい。

たが、ギーグの力はギーグだけでなくほかの全てのものを破壊する、最早それだけの存在。

故にギーグは悪そのものなのだ。

 

「ネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサン

 ネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサン

 ネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサン

 ネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサン」

 

狂気の声が辺りに木霊する。

ギーグは他の参加者を追いかけ続けるだろう。

それは鬼ごっこのルールに従ってではない。だが、捕まった者の最期は決まっている。

斯くして、ここに悪夢は再びの時を迎えたのだ。

 

【???/深夜】

【ギーグ@MOTHERⅡ】

[役]:鬼

[状態]:健康

[装備]:無し

[道具]:無し(支給品は全て破壊済み)

[思考・行動]

基本方針:

1:皆殺し(ギーグがそう思っているわけではなく結果的にそうなるのである)

 

『人物紹介』 

マザー2にて地球を侵略するために来訪した宇宙人。

しかし彼の持つ予言マシン「ちえのリンゴ」が彼の敗北を予言。

その内容は「三人の少年と一人の少女によって悪魔は敗れる」というものだった。

そのためギーグはあの手この手で主人公の子供たち一行の冒険の行く手を阻む。

 

物語終盤で少年一行の前に姿を現した時にはギーグは既に己の存在を、『ギーグ』という宇宙人を破壊してしまっていた。

故に彼の、あるいは彼女の正体を誰もつかむことはできず、ギーグの攻撃も状態異常、雷属性、全体ダメージを内包した、「こうげきのしょうたいがつかめない」攻撃となっている。

悪の化身などではなく、悪そのものと呼ぶのが相応しい怪物。




たぶんこの企画で最強の参加者だと思います。
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