絶望鬼ごっこパロディ(アーカイブ)   作:絶望鬼ごっこパロディアーカイブ

41 / 114
世界線リセマラ男。


※二話投稿『(源元気(げんげん)登場話)鬼ごっこに参加するげんげん』&『プレOP ―企画段階編―』

美少女の多いバーチャルYouTuberの中でも際立つ、ガタイのいい青年。

好きなことは筋トレで、体格がいいだけでなく、かなり見事な筋肉の持ち主。

坊主頭で木訥な印象を受ける。上記の通り「源元気」が本名だが後述の動画の都合や、

愛称として呼びやすいためか「げんげん」というハンドルネームの方が広まっている

 

 

 

どうも、げんげんです。

今、何か訳のわからん状況に巻き込まれてます。

部屋でYouTubeにあげるための動画撮影しとったんやけど、何時の間にか妙な場所に居たんや。

ずっと部屋に居たのに、一瞬の内にここに居ったんや。本当やで。ほんま、恐ろしいものの片鱗を味わった気分やわ。

空は赤くて火花散っとるし、さっきから飛行機がビラやらパラシュートやらばらまいててもうヤバイやんなぁ!

 

しかも裸のままやし、めっちゃ寒いわ。このままじゃ露出狂として逮捕されてまうっちゅー結果になりそうやわ。

 

つっても警察どころか街中なのに人っ子一人おらんのやけど、もうその時点で異常すぎるって話ですわ。

 

 

うーん、このビラの内容だと鬼ごっこをせーちゅー趣旨みたいやわ。何か鬼の他に子とか親とか書いてるけど、俺はどっち何かなぁ?

そういや何時の間にかスマホとか持ってたんやけど、通話はできないみたいやし、どうしたら良いんやろうなコレ。

何のための携帯電話なのかわからんわ!

 

……まぁ、ずっとここに居っても仕方ないし、他に誰か居ないか探してみる事にするわ。

 

とりあえずカメラは持ち込めたから、この映像は家に帰ったら証拠品として警察とかYouTubeにあげようかと思います。

充電とかも気になるし、今回はここまでにしたいと思います。

 

ほな、またな~

 

 

【???/00時05分】

【源元気(げんげん)@Gengen Channel】

[役]:子

[状態]:健康、全裸

[装備]:『スマートフォン(子)』、ビデオカメラ(充電80%)

[道具]:

[思考・行動]

基本方針:とりあえず人を探す

※その他

自分の役・各役の人数・各役の勝利条件・会場の地図・制限時間は全て未把握。

 

『人物解説』

美少女の多いバーチャルYouTuberの中でも際立つ、ガタイのいい青年。

好きなことは筋トレで、体格がいいだけでなく、かなり見事な筋肉の持ち主。

坊主頭で木訥な印象を受ける。上記の通り「源元気」が本名だが後述の動画の都合や、

愛称として呼びやすいためか「げんげん」というハンドルネームの方が広まっている。

 

『げんげん初めての動画投稿』からの参戦。なので魔王でもカウボーイでも電脳生命体でも原始人でもない、普通の野球部の高校生。

 

 

 

 

 

 

 

「おい、荒井。」

「…………」

「おい!聞こえてんだろ!」

「……俺が、荒井か?」

「新しい名前慣れろよ。前世の記憶ないんだから新しいこと覚えられるだろ。」

 

 そう言いながらカセットコンロの上で器用にフライパンを降るのは、角の生えたウサギだ。「火力が足んねえなあ……」などとボヤきながらホルモンを炒めていく彼の姿はともすればファンシーだが、しかしここは主催者本拠地・鬼の牢獄の地図に記されていない地下二階にある守衛室だということを考えれば、彼の正体は自ずと明らかであろう。

 そう、彼は鬼であった。それも主催者側の鬼だ。

 

「……お前よお、デパ地下の食品は役得で食っていいつったって食いすぎだろ。もうすぐ鬼ごっこ始まるんだぞ。」

「腹が減ってな……凄く減ってるんだ、凄く。」

「……わかったよ。まだ米あったよな……」

 

 角の生えたウサギことツノウサギは、荒井と呼んだ男――もちろん彼も主催者側の鬼だ――からの殺気とは別の気配にたじろぐと、調理の手を急ぐ。一般に鬼は大食だ。時に共食いしようとするほどに。ましてや徹夜明けともなれば何をしでかすかわかったものではない。ツノウサギは眠気を堪えながら皿に盛り付けを始めた。

 

 元々この建物だけで鬼ごっこをする予定が島一つ使っての鬼ごっこに急遽変更され、ツノウサギと荒井、そして牛頭鬼と馬頭鬼という四体の鬼で準備に当たっていた。島一つを四体でである。馬鹿じゃないのか、と荒井は思っている。これは人間の手のように精密な動作が可能でかつ人間並みの知能を持っていてかつ協調性やスケジュールなども考慮した結果でこれなのだが、その結果負担が一極集中していた。なにせ集めた鬼は満足にビラすら貼れずバラまいてしまうような奴らも混じっている。余りに酷いので親役を落っことすはずの飛行機からついでにビラをバラまいて誤魔化すことにしたほどだ(それが終わったのが小一時間前だ)。設営の現場監督として指示を出して書類をまとめるのが仕事だと思っていたら、デイパックから食糧を抜き取って食っていた鬼の粛清に駆り出されたときなどやるせなさが半端ない。おかげで参加者に均等に配れるものがうまい棒ぐらいしか無くなってしまいなくなく制限時間を短くしたとかしないとか荒井は聞いていた。

 

「ほれ、できたぞ。」

「……いただきます。」

 

 特製スタミナ丼をガッつく荒井を見てツノウサギは人心地つく。これで自分が食われることとりあえずないだろう。曲がりなりにもエリート獄卒たる牛頭鬼達と同じ幹部待遇なのだ、ここまでヘルマーチして同僚に喰われるという展開は鬼も爆笑であろう。そう思いながら時計を見れば、11時53分。あと少しで兎にも角にも鬼ごっこはスタートだ。そして時計の横に貼ってある参加者名簿を何気なく見ていて一人の名前で目が止まった。

 

 ――夜叉猿Jr.

 

(え?こいつアリなの?夜叉って鬼じゃん、Jrって子じゃん、てか猿じゃん。)

 

 慌ててタブレット(地獄も情報化社会である)でレギュレーションを確認するツノウサギ。少しして小さい手をペタペタさせながら該当する文を認めた。

 結論からして、白だ。名前が他の役っぽろうが猿だろうがレギュレーションを満たしているのならセーフだ。責任があるとすればまさかUMAが来るとは思わなかった鬼さんサイドにあろう。それに名前で判断されるなら全国の吉良さんは軒並み鬼だ。だがここで別の人物の問題が発見された。

 

 ――源元気

 

(あーこれあれだ。源義経と小嶋元太の書類の取り違えだ。)

 

 彼は本来なら参戦レギュレーションを満たしていない。要するにこの鬼ごっこをやる必要性は皆無だ。しかし彼のことは既に飛行機に乗せてしまっている。少し考えてツノウサギは決断した。

 

(殺すか。)

 

 

 

【F-05地下『主催者本部・鬼の牢獄』/前日の23時55分】

【ツノウサギ@絶望鬼ごっこ】

主催者側の鬼。弱い。

【荒井先生@絶望鬼ごっこ】

主催者側の鬼。夜叉猿Jr.よりは弱い。子供を食べるのが好き。

 

 

 

※主催者側の鬼は過労気味なので原則として鬼ごっこに非干渉的です。メタ的に動かなくてはならない状況以外ではあまり動きません。

※げんげんは版権作品のキャラでは無いのでレギュレーション違反となります。

※よって主催者側の鬼はとりあえずげんげんを殺すことにしました。




出てくるだけでオチてる男。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。