絶望鬼ごっこパロディ(アーカイブ) 作:絶望鬼ごっこパロディアーカイブ
(草加雅人登場話)草加雅人なら大丈夫
「気に食わないね……こういうのは。」
拘束の解かれた手首を擦りながら、忌々しげな顔をする青年が林の中に一人。意志の強そうな上向きの眉が印象的なその目は、椅子の下部に収納があるのを目ざとく見つけると、警戒しつつも開ける。中に入っていた明らかに変形しているデイパックをこれまた警戒しながら開け、一振りの日本刀が強引に押し込まれているのを認めると、その眉はいよいよ吊り上がった。
青年、草加雅人は人々を守る正義の仮面ライダーだ。仮面ライダーカイザとして、日夜人類を滅亡させようとする薄汚いオルフェノクと戦っている。そこに偽りはない。であるからして、こんな鬼ごっこに巻き込まれたのは甚だ不本意である。ここに来る前にライダーに変身する副作用で手が灰になってたり知り合いに首の骨を折られたりしたような気がするのも相まって、非常に憤っていた。
だが同時に彼は極めて慎重でもあった。自分はここに来る直前までオルフェノクと戦っていたはずである。だが体には傷はもちろん痛みも無ければ疲労感も無い。それを考えると、この鬼ごっこの黒幕は相当な能力を持つと見て間違いないであろう。彼が着けていたはずのカイザのベルトが奪われたらしいことも考慮すると、敵はオルフェノクの組織であるスマートブレイン社に勝るとも劣らない巨悪と見たほうが良い。いや、そもそもスマートブレインが黒幕という可能性もある。残念ながら半殺しにされたところまでは覚えていた草加は、己が極めて厳しい状況に置かれていることを理解させられた。
「俺だけなのか、真理達もやらされているのか……問題はそこだな。」
自分の置かれた状況を認識して自然思い出すのは、彼が愛し愛された女性、園田真理のことだ。ライダーになることももちろんオルフェノクでもない彼女がこの鬼ごっこに巻き込まれていた場合、その身の危険は自分の比ではない。他にも彼の仲間はいるのだが、それはまあ、置いておいて、とにかく彼女も巻き込まれていた場合はすぐさま保護する必要がある。彼にとっての最優先事項だ。
草加はデイパックを探る。この場での大きな方針は決まったものの、自分はここがどこかもわからなければ真理を探す脚もない。せめて地図でも配られていないかと思ったが、残念ながら入っていたのは日本刀ともう一つの支給品と思われる物の二つのみであった。内ポケットにルールが書かれていたことにも気づいたが、暗い上にそもそも飛行機の中での説明で把握しているので無視する。とにかく、自分にとって今使えるものは刀のみだ。カイザとして戦い大学ではフェンシング部にも所属している彼からすれば、一応『当たり』と言えるものだが、頼りないのは確かだ。だがそれでこれからの行動を変える気は毛頭無い。とにかく、真理がいるのかいないのかをまずはなんとしてでも知らなくてはならない。
「殺しても殺しても邪魔ばかり入るなぁ、まったく。」
彼はそう呟くと歩き出す、
頑張れ正義のヒーロー、草加雅人!
【不明/不明】
【草加雅人@仮面ライダー555】
[役]:親
[状態]:健康
[装備]:日本刀@現実
[道具]:デイパック(確認済支給品1)
[思考・行動]
基本方針:真理が巻き込まれているかを確認し、いるならば保護する。
※その他
自分の役・各役の勝利条件・制限時間を把握。
人物解説……仮面ライダー555の2号ライダーで仮面ライダーカイザに変身する大学生の青年。テニス部や乗馬部、フェンシング部を掛け持ちする王子様タイプのイケメンで、幼馴染みの真理を助けるため怪人オルフェノクと戦う、正義の味方である。性格は裏表が激しく陰湿。また潔癖症のきらいがある。なおオルフェノクの記号は消滅している。
ジオウへの登場は来年あたりですかね。