絶望鬼ごっこパロディ(アーカイブ)   作:絶望鬼ごっこパロディアーカイブ

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鬼(直球)。


第二二章 Ladies and gentlemen! (かばん、ミカ)
(三日月・オーガス登場話)バルバトス


「普通の土だな……それと海か……」

 

 主催者本部・鬼の牢獄の出口である山腹のトンネルから地表に出て森の中で辺りを見回していた黒髪の少年、三日月・オーガスはそう言うと、スコップから土を払い肩に担いで歩き出した。

 マクギリス・ファリド事件と呼ばれたクーデターにガンダムを用いて参戦し、圧倒的な戦力差の相手に鬼神の如く戦い最期には英雄に討ち取られた、火星の悪魔。それが彼である。

 今回鬼役としてある種の蘇りを果たしたそんな彼だが、この鬼ごっこには思うところがあった。端的に言うと、鬼を信用していない。かつて自分達を虐げていたCGSと呼ばれる民間警備会社の大人と、その言動がダブって見えたからだ。よってこの鬼ごっこ自体も信用してはいない、が、乗り気でないというわけではない。元より難しいことを考えるのは苦手なのだ、これ以外に道がないとなれば鬼として働きもしよう。

 

「死んだ後の空って赤いんだな。」

 

 草の匂いを鼻に吸い込みながら、空を見上げて歩く。そう、三日月・オーガスことミカは自分の足で歩いている。ガンダムバルバトスに捧げたはずの身体機能は、乗る以前の時のように十全であった。そのくせ阿頼耶識はしっかりとついているあたり、死後の世界というのは何かと融通が聞くのだろうとぼんやり思う。その青い目は暫し赤い空を見た後、地上の緑へと移った。

 ミカの方針は、人と会うことだ。役には拘らないが、鬼はできれば避けたい。自分の境遇を考えると、鬼同士で敵対はせずとも、今日始めて会った人間と共同作業ができるとなどとは思えないのだ。できるのであれば親がいい。役を明かす気はないが、もしバレたとしてもその場で黙らせる羽目になる可能性が少ないからだ。子の場合はそれとなく先程のショッピングモールに誘導してそこで話を聞ければ一石二鳥だが、さすがにそんなにうまくはいかないだろう。

 

「コレの使い方も聞かなきゃな。」

 

 そして人と会いたい理由のもう一つが、この支給品された紙袋だ。ミカは一度手を入れて以来直感で開封を避けていた。危険性が未知の物には迂闊に手を出さない、宇宙ねずみの用心である。それに、その中身を見れば警戒もしよう。

 

 ガンダム・バルバトスルプスレクス。人機一体となり宇宙を駆けたミカの半身は、既に彼の手の中にあった。

 

 ミカは山を下る。なぜか自分の機体がわけのわからない袋に人形として入っている、この現在をなんとかしなくてはならない。海岸線に出るまでに誰かと出あえればいいなと思いながら、ミサンガの匂いを嗅いだ。

 

 

 

【E-06/00時31分】

【三日月・オーガス@機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ】

[役]:鬼

[状態]:五体満足・阿頼耶識

[装備]:スコップ@現地調達

[道具]:四次元っぽい紙袋(ガンダム・バルバトスルプスレクス@機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ・スマートフォン(鬼)@オリジナル・不明支給品1)

[思考・行動]

基本方針:とにかく生き残る。

1:人と会う。

※その他

自分の役・各役の人数・各役の勝利条件・会場の地図・制限時間を把握。

人物解説……機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズのW主人公の一人。戦闘センスと身体能力・メンタルの天性の高さと、それを磨き続ける努力する心、そして人間と機械とを繋ぐ阿頼耶識を持った少年。寡黙だが仲間思いでここだけまでなら主人公然とした主人公ではあるが――とにかく敵に容赦がない。必要であれば殺す。必要でなくとも必要だと言われれば色々考えつつ殺す。ベテランの軍人のような精神性を少年兵として育ったため子供の頃から持っている。そのため会う人によっては悪魔と呼ばれる。また未就学であり読み書きが怪しい。ちなみに将来の夢は農家。なお戦死後からの参戦である。




爆発力ならトップクラスだと思います(ギーグを除いて)。
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