絶望鬼ごっこパロディ(アーカイブ)   作:絶望鬼ごっこパロディアーカイブ

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清々しくビジネスライクな賈ク。


夢の島思念公園

「……お、なんだこれ?」

 

座標I-07、沖木島の南端の氷川村にある診療所。

マニッシュ・ボーイのオムツを換えていたきり丸は、支給品である『式札』と説明書を発見した。

正確には、マニッシュ・ボーイが彼の目につくよう落としたのだ。鬼ではなく子であるとアピールするために。

 

「これは『式札』……翼さんが持ってたやつか」

 

自分には水晶が与えられたように、彼と翼には式札が与えられたようだ。使用法はさっき聞いている。

まあ当然、こいつは『子』だろう。この赤ん坊にこれを使用する判断力があるとは思えないが……。

 

「気をつけい。そやつ、鬼やも知れぬぞ」

 

戸口に老人が立っている。賈クだ。三国志なら多少は知っているが、果たしてその本人か、狂人か。

「鬼ならとっくに襲って来てますよ。子でしょ。ほら、この札を持ってました」

「ほう、ちょっと見せてみい。……ふむ、翼のものと同じだな」

「ええ」

 

賈クは式札と説明書を受け取り、矯めつ眇めつ眺める。なるほど、鬼にかような支給品が与えられているのはおかしい。

やはり疑心暗鬼に過ぎぬか。苦笑して、賈クは式札と説明書をきり丸に返す。

 

「俺と翼は、奥で少し休む。誰ぞ来たら起こせ」

「はーい」

 

あれからしばらく何事もないが、先程から妙に眠い。

翼も眠気を訴えている。まあ、いきなり知らぬ場所に連れて来られて気疲れせぬほうがおかしい。

要は丸一日、鬼から逃げ切ればよいのだ。眠れる時に眠っておいたがよかろう。押し入れから布団を引っ張り出し、寝転がる。

 

 

 

「……?」「……!?」

 

気がつくと、賈クと翼は―――見知らぬ遊園地にいた。

「……じ、爺さん! なんだここは!?」

「知らぬ! これは、鬼の妖術か!?」

 

二人は飛び起き、周囲を警戒する。賈クが剣を抜き、翼もカンフーを構える。空は赤くないが、雲が不気味にうねっている。

少しして、目の前の空中にあの赤子が出現する。傍らには大鎌を持った、ピエロの仮面の死神。赤子は両手を挙げ、にこにこと笑い、おどけながら喋る。

 

「ラリホー、ようこそお二人さん。おれを助けてくれてありがとよ。……あああ、待て待て、敵意はねえ」

「きさま……やはり、鬼か?」

「違うって、たぶん……どっちかおれにもわかんねえんだが、あんたらに敵意はねえったら。

 自己紹介させてもらうぜ。おれの名は『マニッシュ・ボーイ』。生後イレブンマンスの天才児にして、スタンド使い……ま、超能力者ってやつさ」

 

翼が賈クを見、賈クが頷く。

「こやつは悪党だが、嘘をついてはおらぬようだ。俺には人生経験でわかる。信じよう」

赤子がキャッキャと喜ぶ。やがて、死神が赤子の声で喋り始める。

 

「おれは、生まれつきこーいう能力を持ってる。眠ってる他人の精神を『悪夢世界(ナイトメアワールド)』の中に包み込む。

 そう、ここは『夢の中』……なんでもおれの思い通りさ。あんたらもポップコーンやソフトクリームが食べたきゃあ、すぐ出せるぜ」

赤子は空中からタバコとライターを取り出し、火をつけ、一服する。

 

「おれの精神が大人びてるのも、ひょっとしたらこの能力の影響かもなあーっ。現実世界じゃあ、多少の催眠術程度にしか使えねえが。

 名付けて『死神13(デス・サーティーン)』……不吉な名前だが、気にしねーでくれ」

 

翼は固唾を飲み込む。わけがわからないが、いきなり地獄へ放り込まれて鬼ごっこをしろとか言われている身だ。信じざるを得ない。

「……敵意がないなら、味方ってことだな」

「そうそう。それを主張したい。なにしろ現実のおれは無力な赤ん坊で、保護者が必要なんだ。お礼がしたいし、当然生きて還りたい。

 おれは役に立つぜ。近くで鬼が眠るか気絶してるなら、おれがこの世界に引きずりこんで殺せる。ある程度なら傷を治すことだってなあーっ」

 

賈クは笑う。こいつはいい。要するに西域の胡(えびす)が使う幻術のようなものだ。赤子と死神に向けて両手を広げる。

「それは素晴らしい。翼よ、大した拾い物をしたではないか! では、その術について詳しく聞かせてくれい!」

 

 

煙とともに、赤子が消える。死神は赤子の顔になり、賈クに顔を近づけ、指を一本立てる。

「ひとつ、いいかな。おれは爺さん、あんたが話してた『ルール』を聞いて把握してる。ビラも拾った。

 『親の人数が子より少ない時に、子が勝利条件を満たせば、親の勝ち』……だろ? つまり、親と子のどっちかしか勝てねえ」

「ああ、そうだ」

「つまり、子がもともと親より多けりゃあ、子を『間引き』しねーと、子は勝てない。だろ?」

「そうなるな」

「爺さん、おれを殺さねえ、生還させると約束しろ。そうすりゃあ味方になる。協力して、どちらも勝てるような方法を見つけ出すんだ!」

 

赤子の顔は真剣だ。賈クはその目をじいっと見つめる。答えは一つ。

 

「……よかろう。翼も、よいな」

「当たり前だ。改めて言うまでもねーよ」

 

 

【I-07(診療所)/01時15分】

 

【摂津のきり丸@落第忍者乱太郎/忍たま乱太郎】

[役]:子

[状態]:健康

[装備]:忍者装束、忍具一式、マニッシュ・ボーイ(オムツを換えている)

[道具]:水晶、百円玉、式札(マニッシュ・ボーイの)

[思考・行動]

基本方針:生き残り、現世へ帰還する。

1:多くの親や子と早めに提携し、情報を集める。ついでに銭になりそうなものを収集する。

※その他

各役の人数・会場の地図は未把握。自分の役を子であると推測。

 

 

【賈ク@蒼天航路】

[役]:親

[状態]:健康、仮眠中

[装備]:作務衣(民家から拝借)、直剣(私物)

[道具]:デイパック(確認済みの不明支給品2、漢服)

[思考・行動]

基本方針:生き残り、現世へ帰還する。他人が死のうと、最終的に自分が生き残ればそれでよい。

1:多くの親や子と早めに提携し、情報を集める。場合によっては鬼や主催者とも交渉する。

2:民家や診療所から使えそうなものを持ち出す。翼やきり丸は有能そうなので活用する。

3:マニッシュ・ボーイの能力を知り、味方として協力する。

※その他

各役の人数・会場の地図は未把握。

 

【椎名翼@ホイッスル!】

[役]:子

[状態]:健康、仮眠中

[装備]:サッカーバッグ(水筒や包帯入り)、サッカーボール

[道具]:式札、財布(小遣い若干)

[思考・行動]

基本方針:生き残り、現世へ帰還する。主催者を殴れたら殴る。子や親の犠牲はなるべく出したくない。

1:多くの親や子と早めに提携し、情報を集める。民家や診療所から使えそうなものを持ち出す。

2:マニッシュ・ボーイの能力に驚愕。味方であると信じる。

※その他

各役の人数・会場の地図は未把握。自分の役を子であると推測。

賈クのことは(日本語も通じるし)ただの変なじじいと思っている。きり丸についても現代人だと認識している。

 

【マニッシュ・ボーイ@ジョジョの奇妙な冒険】

[役]:子

[状態]:健康、睡眠中

[装備]:『死神13(デス・サーティーン)』…眠っている動物の精神を悪夢世界に閉じ込めるスタンド能力。

[道具]:

[思考・行動]

基本方針:生き残る。

1:肉体的には無力なので、他者に自分を保護させる。協力はするが、最終的に自分が生き残ればそれでよい。

2:賈クと翼に自分の能力を詳しく伝える。起きた後も夢の中の記憶は残す。

※その他

各役の人数・会場の地図は未把握。自分の役を鬼か子(たぶん子)であると推測。

肉体的には生後11ヶ月の幼児に過ぎず、食事は離乳食がメイン。ハイハイで結構動けるが、立って歩くのは難しい。

言語は完全に理解出来るが、(都合により)流暢に話すことは出来ない。筆談や、スタンド使い同士の念話は可能。

 




危険性をはらみながらも統率だってるというのはバトロワでいう灯台組に近いものを覚えますね。
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