絶望鬼ごっこパロディ(アーカイブ)   作:絶望鬼ごっこパロディアーカイブ

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ハァーイ、ジョージ。リレー小説してる?


第二五章 “Trick or Treat” (早人、しのぶ、ペニーワイズ)
(ペニーワイズ登場話)IT


 なぜ自分が滅ぼされたのか。

それは、彼が餌となる筈だった子供たちに彼の巣で敗北した後、落ちた地獄で延々と考え続け、そして答えがでない問いであった。

 自分は常に食う側の筈だ。無垢な魂を弄び、永遠を生きる存在だ。

 その筈なのだ。

 

 何百年も地下に潜み続け、その上で繁栄する人間たちはまさに彼にとっての餌であった。

 彼は常に恐怖を与える側であり、恐怖させればさせるほど、餌の味は良くなり、彼をより長く生き長らえさせた。

 

 しかし、そんな彼が最後に突きつけられたのも"恐怖"だった。

 それまでただの餌でしかなかった者たちが恐怖を克服し、真っ向から立ち向かってきた。

 自身を恐れず、恐怖を乗り越えた人間の精神力と団結力は彼にとって完全なる未知であり、長い年月のなかで初めて感じた真性の恐怖であった。

 

 彼は敗北した。

 だが、何の因果かーーペニーワイズは、再び捕食者としての役割を与えられた。

 絶望鬼ごっこ。 

 その遊戯の鬼として、彼は蘇ったのだ。

 不自由ではある。

 ルールを課せられ、デリーに居たときよりは自由には振る舞えない。

 それでも彼は歓喜していた。

 彼にとって重要なのは、この場所にルーザーズ(負け犬)は居ない、というただ一点だけ。

 居るのは、自身と同じ鬼か無力な餌達だけ、それだけで充分である。

 再び自身が恐怖を与える側として、捕食者として振る舞えるのなら、どのような枷をきせられようが文句はない。

 牢獄から解放されると、特典として妙な紙袋を渡された。

 何やら支給品が入っているらしいが、聞けば鬼以外は殆どが特異な力を持たないらしい。

 ならば、自身の幻術と爪だけで充分である。

 

「さぁ子供たち……皆で浮かぶ時間だ」

 

 自由の身となった"IT(それ)"は、再び味わえるであろう新鮮な恐怖の味を想像しつつ、会場に消えていったのだった。

 

【???/深夜】 

【IT/イット “それ”が 見えたら、終わり。】

[役]:鬼

[状態]:健康、ペニーワイズの姿で行動中

[装備]:ー

[道具]:四次元っぽい紙袋、不明支給品3つ

[思考・行動]

基本方針:恐怖させ、喰らう

1:他の鬼にとられる前に喰らいたい

2:手頃な相手は幻術で追い詰める

3:下水道に潜むか……

【???/深夜】 

【ペニーワイズ@IT/イット “それ”が 見えたら、終わり。】

[役]:鬼

[状態]:健康、ペニーワイズの姿で行動中

[装備]:ー

[道具]:四次元っぽい紙袋、不明支給品3つ

[思考・行動]

基本方針:恐怖させ、喰らう

1:他の鬼にとられる前に喰らいたい

2:手頃な相手は幻術で追い詰める

3:下水道に潜むか……

『人物解説』

 道化師の出で立ちをした悪魔。対象を威嚇・捕食する際は鋭い牙を剥き出す。

 田舎町デリーの下水道に潜み、27年周期で現れ、その都度事故や天災に見せかけては住人を襲っていた。

 捕食対象は子供、夢を抱く思春期の少年少女であり、相手が恐怖と感じる物の姿に変化する。

 物体を動かす・幻覚を見せる・神出鬼没など超常的な能力を持ち、ほとんどの大人には見えない。

 基本的には多感で夢を持つ子供のみに見え、恐怖を与えるほどに美味になることから様々な幻術で対象を追い詰める。




この企画で一番最初に投下されたのがこの登場話です。
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