海底都市の管轄保護区   作:片椅子

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黒の枷は導きと残像

「…それで、2人に話があるんだ」

「話?」

「レフェル君の事なんだけど…レフェル君には海底生物が寄らないんだ

…これについて、心当たりはない?」

『…見えるかな?』

「…鎖? なんでそんなものを?」

「見えてる?」

「レスフィール、見える?」

「そうね…この黒いものが見えるかどうかでなにかあるのね?」

「見える見えないの基準は分からないんだけど…これが消える時に呪いが発動するんだ」

「…呪い?」

「『影』がそう言ったんだ」

「影? それは人?」

「…レフェル君」

『影を認識出来たら話が出来る

僕の右目と声が出なくなったのは

…その影にやられたから』

「…つまり影っていうのはレフェル君を遥かに凌ぐ強敵…なんだね?」

「…そういう事、きみだってレフェル君よりも強さに多少の違いがあるくらいでしょ?

だからもし会ったら戦わない方がいいよ」

「…

そう、だね…ボクの戦術は敵から発見された状態じゃあまり意味が無い

それに比べ完全に敵との真っ向勝負に長けたレフェル君の敗北は…

そのままボク達の完全な勝利の可能性には出来なそうだね」

『…影は、いつ襲ってくるか分からないんだ

もしかしたら、この場所も既に割れてるって事もありえる』

「えっと…ボク達は最悪どこが次の基地に相応しいかが分かれば戻ってもいいんだ

だから…もし本当に危険なら諦めるっていう方法も…出来るよ」

「…なら、早く見つけよう

海底都市から出れば海底生物は追っては来ない」

「うん…もう何人もやられているし

ボクを襲ってきた海底生物達に血がついていたから

きっともう殺されてる」

『じゃあ行こう』

「レスフィール、いい?」

「ええ、その方法が私達の安全に最もよい作戦よ

決まったなら行きましょう…

ここも、彼も、確実な安全とは行かないわ」

 

 

 

 

どうやら当初の目的である『行けるところまで行く』

って言う無茶無謀の作戦を変更して『次の防壁地点の発見』を最優先にする事にしたみたいだ

本当ならもっと人数が必要なんだけど、あいにく皆殺されてしまった

先程の戦闘でタルテットやレスフィールが僕達より強いことは証明されたし、僕も右目が見えなくなったから

2人とはいえ強い味方がいるのは心強い

『…どう?機嫌は治った?』

事の発端であるタルテットの発言もだが、エストレープが過剰に反応してしまったのもこれを起こす原因なってしまった

結果としてお互いを認められたけど、その代償を危うく支払わなければいけなかった

「大丈夫、あの二人そう簡単には死ななさそうだしね

ま〜、レフェル君がまだ文句があるなら言ってあげようか?」

『平気、ともかく一緒に行動するし、仲良くしようか』

「そうだね」

 

 

 

「見なさいあれを」

「…!」

「うわ…え? これが『海底都市』の」

「文明の一部…?」

 

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