海底都市の管轄保護区   作:片椅子

16 / 21
「うん! この先にあの子はいるよ!」


「それは…本当にあの子なの?」


「嘘…よ、あなた…」



「タイムリミットがあるって、教えたじゃないか」


血海の創世術と連鎖する悲しみの海

「レフェル君…」

「ん?どうしたんだい?

あー、まだかかるよ?だって君達『人間』がここまで来れたのって久しぶり!

あれだもんね?やっぱり国内間の問題があるんだもんね?」

「…」

「もっと大勢で来ればいいのに…だって固まって戦った方が楽だしいいもんね!あーあ、僕ももう少し階級が上だったらもっとたくさんの人を指揮できて…もっとたくさん殺せるのに」

「…あなた、どうしてしまったの?」

「どうしたの?って、僕は僕のままだよね?

どこかおかしい所があった?

でも、僕とずっと一緒にいた『エストレープ』が証明して来れたでしょ?

僕が本物だってさ」

「…で、でもさ、どうしてレフェル君は話せるの?

その首の傷…どう見ても声が出せるようには…」

「え?だってタルテット?君だって深手を負う事はあるよね?僕の場合それがたまたま首だっただけだよ?

ほら、傷だってもうふさがりかけているんだから!

僕はもう話せるんだよ?」

「そ、そうなの?」

「だから何度も言って…」

「レフェル君!」

「ん…?あ、えっと、エストレープ?どうしたの?」

「名前呼んだだけ」

「からかってるならやめてくれる?

まぁ、話があるならきくけど?」

「…ごめん、別にない」

「そ、じゃあ先行くよ?

そううかうかしてると、レティに怒られちゃうからね」

 

「…ねぇ、」

「えぇ…」

「『影』今は攻撃とかはして来ないみたいだね」

「やっぱり…この先とやらになにかがあるみたいだし」

「もう着いて行くしかなさそうね

ほら、後ろに海底生物達がいるわ

それにあの子単体でもかなり強いのだし…

それに影の力が加わっているとしたら…」

「…やるしか、ないのか」

「う、うん」

 

「ふぁぁ…そろそろ朝かなぁ

一日中歩きっぱなしも疲れたよね?

そろそろつくから、ついたら休憩しよう?」

「…そうだね」

「よし、えっとじゃあついたときの説明をするね?

あの子がいるのは地下56階、この場所が海底『地下』都市って呼ばれているのは知ってるよね?

この情報は科学者達にもう伝えているんだけど…

どうやら隠蔽されてるみたいだし、もう一度説明しよっか!」

「…え」

「この海底地下都市は地上の面積を削って作った『僕』の城さ!

全てはあの子の為に…

運命を歪まされ殺されたあの子を助けるためのものなんだ!

その為には大量の血が必要で…

そう、血が必要だったんだ

そしてもう一つ、器

これには本当に感謝しているよ?

なるべく『未練のない』人材を探していたから!

とても…反抗的じゃないから居心地がいい」

「…っ、やっぱり」

「今回の僕の目的はあの子の蘇生

あの子は血のように赤い少女だった

だから、もう一度作るんだ

『血で出来た』あの子を…」

 










だれが…私を望んだの?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。