海底都市の管轄保護区   作:片椅子

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まだ続くもの

「ここがエストレープ君の家?

確か観光用の誰も住んでない場所って聞いてたんだけど…」

海底都市から1番近い俺の家に3人で集まることにした

「ま〜基本俺もあまり家にいないからね〜

正直あまり用途は変わってないよ」

「そうなの?それにしては…この花束って何か意味があるの?」

「あぁ…それは」

俺が家に戻る度持ってきているもの

「別に意味なんてないよ〜

気にしなくていいさ〜」

「そ、そうなんだ…それで、だけど」

後半の声を低くしながら、タルテットは言った

「生贄…本当にやるの?」

「…」

レフェル君…に取り憑いた影は

『不必要』を生贄にあの子とやらを蘇生すると言った

「…やるしか、ないさ

ま〜、確かに不必要な人間はたくさんいる…でも、それでも

俺はやる」

「…そうなのね、分かったわ

私達も関係者なの、最後まで付き合いましょう」

「…いいの?」

「あなたの救いたいという気持ち

それに、そこまで関わりはないけれど…レフェル君という人材を失うのはこちらとしても困るもの

…それに」

「私達が協力しなくても、いずれあなたはするのでしょう?

生贄達の犠牲を」

「そうだね、どちらにしても俺達に勝ち目は無い

…それに、ちゃんとやればレフェル君は」

「ぼ、ボクもやるよ」

「そう、ありがとう」

どうしようもない

きみを助ける方法は

「ところでさ…その人達ってどう集めるの?」

「あー…」

「そうね…ああ…1つ質問よ」

「ん?何」

「あなた…生まれはこの国?」

「いや…この国の隣の国出身だよ」

「方法としては、自身の嫌いな人を…という手もあるの

もちろん、これは知り合いを減らす最低な手でもある

…ごめんなさいね」

「いいや、事実俺には殺したい人間がいる

気にしなくていいさ」

「これって、人間の血限定?」

「いや…影は人間の血っていってたしなー

これでバレたら殺されそう」

「そ、そうだよね」

「汚名を着せるようならすぐやめて構わない…ただ、協力してくれてありがとう」

「…もう開始するのね」

「早い方がいいからね」

「なら…少しじっとしていて」

「…」

「ーーーーーーーーーーー」

「…(…え)」

「いいわ、これでいいかしら」

『あなたに声は聞こえているかしら?』

『本当だ…聞こえる』

『これで何かあれば連絡をちょうだい?』

『分かった、』

「じゃあ、行くよ」

「行ってらっしゃい、さぁ、私達も行くわよ」

「う、うん」

 

 

 

…ごめんね

ずっと1人だった

1人で、寂しかった

だから、救いを求めていた

「…ぁ、ぁぁ」

赤い深紅の糸に繋がれ、私は生きていた

…いや、生かされていた

声は枯れ、もう『私』としての自我なんて何も無かった

…愛して

そう彼に告げた事を思い出した

その約束をずっと守ってくれていたのね

けれど、その結果は余りにも酷すぎる

何故あんな事をしたの?

何故そんな事になってしまったの?

…私が、全ていけないのよ

その後処理を『血縁関係』から選ぶなんて…

あの子には幸せな人生があったはずよ

…なのに、どうして

どうして…殺してしまったの?

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