海底都市の管轄保護区   作:片椅子

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僕は…真実が知りたい
首元の模様、それが見えたのは…


暮れた日と、かつての約束 「期日は破られた、それはそう、君のせい」

「…荷物って回収とかしないの?」

俺がレフェル君に聞くと、首を振った

…死体もそのまま、当然死んでもいいやつばかりだろうし、弔いとか、身内もいないんだろうけど

「…」

「(こんな所で、いつ成果が出るとも分からない所で…永遠と殺していくんだな)」

レフェル君の持った身長の丈に見合わない長い槍をみて、俺は思った

この海底都市には誰でも入ることは可能みたいだ

でも、その代わり外に出る時に審査が行われる

「…隠して持ってけないかな」

そんな事を考えているうちにレフェル君はどんどん奥へ進んでいく

どうやら眠っている間に調査隊は行ってしまったらしく、本来潜る所まで急いで向かっているらしい

「…」

レフェル君は決して弱くはない

けれど、そんな君が危うく殺されそうになる相手がこの海底都市にいる

深く潜れば潜るほどより大きく、強くなる海底生物

恐らく現在進んでいる所は、やわな武器じゃ刃が通らないだろう

軽い身のこなしで駆けていく君を見ていると、辺りがだんだん暗くなっていく

白い白海の柱や床だったものが、やがてくすんでいく

「…あ、ねぇ待って」

「…?」

俺が静止の声をかけると、ざざっと音を立てて止まった

何かあったの?とでも言いそうな瞳で俺を見つめると、

「…あっち、なんか沢山人が死んでるけど…あれは無視していいやつ?」

「…!」

『ちょっと待って…』

レフェル君は急いで鞄から紙を出す

そこに文字を書いて俺に見せてきた

『その人の死体の右腕に紋章をつけてない?

第3って書いてあったり…しないよね』

「第3? ちょっと見てくる」

「…」

第3、未だに消えたままの第3捜索隊

もし、ここで殺されていたとしたら

…死因はわからずとも、報告は出来る

全員死にました…という最悪の報告を

「…う」

腐臭に袖口で口元を塞ぐ

子供から大人まで、即席で作った捜索隊だ、それも素人

そんな部隊が数日も戻ってこないって言うのはさ

「…そりゃ〜そうなるよね」

見事に全員が胴体や手足をちぎられてあちこちに散らばっている

どうくっつけても足りない部位達

この中で生者がいたら、誰かに庇われたか、相当な運の持ち主

「…この殺され方じゃ、レフェル君の言ってた影とは違うみたいだな〜」

普通に海底生物にやられたんでしょ

首の1点のみを狙った攻撃と違い

これは余りにも惨すぎる

頭が無いもの

胴が無いもの

歯型の形に捻じ切られ、恐怖に歪むその顔

「…しかし、これじゃ消えた理由が分からないな」

第3捜索隊は、第2防壁地帯に行かなかった?

けど、レフェル君が指導していたから迷ったなんてことも無いだろうし…

この場所は行き止まり?

途中で出会った海底生物から逃げてきた?

でも、集団で殺されているし

「…っ、!」

「え…あ…ごめん、これ第3であってるみたい」

近寄って腕の紋章を見ると第3と書かれていた

『…そう、彼らは死んだんだ』

「結構深いから、きっと逃げる方向を間違えたんだろうね

もっと上層に行かないと助からないのに」

『…残念、もう一度部隊を作らないと』

「…レフェル君」

『その部隊の中にクリートリペルの持ち主が数人いたはず、もう誰も使わないから好きに取ってっていいよ』

「…えげつないな、ま、もとよりそのつもりだったけどね」

『でしょ?取ったら行くよ』

「ん〜、いくつか持ってこ」

『後から誤射しないようにね』

「え…してほしい? なら今から準備するけど〜」

『…』

「いや、冗談

まだ使い方分からないし」

『…なら行くよ』

「了解」

 

 

海底地下都市

僕達は、その秘密を求め、探求する

僕は…誤ったのだろうか

まだ、明けない約束




今度、また一緒に遊ぼうね
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