完結まで頑張れるといいなー。
前世持ちの博麗霊夢だけど、何か質問ある?
ちなみに前世は男の子である。
息子は前世に置いてきた。残念ながら不肖の息子は一度も実戦を経験することなく、私と永遠に離れ離れになってしまった。……予習は沢山シてたのにね、可哀想にね。
一度死んだ影響というやつなのか、どういうわけか前世の記憶というものはかなり薄まっており、朧気になっている。
ただ、自分が自他共に認める東方ダイスキーだった事、東方のために人生の大半を捧げた勇者であった事。
そして、仕事の収入どころか全財産も何もかも東方につぎ込み続け、その果てに過剰な自慰によって、PCの前で下半身丸出しでテクノブレイク*1を起こして死に絶えた、小っ恥ずかしい残念人間だった、という悲しい事実だけは覚えている。
前世の死因を思い出す度に、喉を掻き毟って死にたくなるのは此処だけの話だ。
前世の自分の名前は何だったのか? どういう性格だったのか? どういう交友関係を持っていたのか? その辺は全く思い出せない。
まぁ思い出したところで、ティッシュで丸め込まれた精○並に役に立たないからどうでもいい。最早何の生産性もないし、博麗霊夢として今世を生きている私には関係のない話だからだ。
一つだけ不満があるとすれば、世界三大美人すらも遥かに上回る超絶美少女の博麗霊夢をこの手で愛でることが出来ないことだ。
何てったって、私自身が博麗霊夢なんですもの。
せめて双子設定だったり、霊夢の兄、もしくは弟設定だったりしたら、存分にあーんなことやこーんな事が出来た筈なのにね。本当に残念極まりない事だよ。
別に私自身のパァァァ→フェクトォッ↑ボディィィィ↓(とても大事な事なので強く主張しています)を弄っても良いのだが、それではただのマ○ターベーション*2である。確かに気持ちは良いだろうし、興奮もするだろうが、あんまり楽しくないし、何よりも虚し過ぎるだろう。
どうせ弄るなら、自分の身体よりも他人の身体の方が良いに決まっている。
自分の身体ではなく、他の美少女の身体を弄ったほうが何億倍も楽しい。美少女が私の手で乱れて喘ぐ姿は大変目の保養になるし、何よりも私の性的興奮が満たされる。
私の心のマーラ様が叫んでいるのだ。美少女を、美少女を寄越せ、沢山の美少女を寄越すのだと。
これまでの私の言動から誰もが察しているかもしれないが、私は所謂ガチレズというやつである。女として生を受けた身でありながら、同性の美少女しか恋愛対象としてみることが出来ない。
キレッキレのムキムキマッチョより、ふわふわでむちむちの女体。反吐が出る腐れイケメンより(極々一部を除く)、涎が出る美少女が大好きだ。
まぁ前世の影響もあって、中身がある意味で男みたいなもんだから仕方ないのである。
この私の歪みは前世の記憶、より正確には博麗霊夢になる前の私が蓄えた知識が主な原因である。
私の記憶にある知識は、大きく分けると二つに分類出来る。
人間らしい普通の知識と、なんだァ? てめェ……と言いたくなるマジキチな知識だ。
\ブトイウヨリハマイ、ブトウダナ。シカシナゼイシヤキヲ?/
独○、キレた!……ハゲダンサー*3乙。
普通の知識は、人間が生きる上で欠かせない常識やマナー。箸の使い方や挨拶の仕方。一般的な社会人が必要とする教養。愛すべき東方projectに関する知識。アニメや漫画、ゲームなどに関する知識などである。
コレだけ見れば有用な知識であり、二回目の人生を生きる上で大きなアドバンテージになるだろう。特に東方projectに関する知識は、この幻想郷を生き抜く上で圧倒的アドバンテージになる事は言うまでもない。
そして、問題になるのが他の知識、さっきも言ったマジキチな方の記憶である。
知識に対して具体的にタイトルを付けるなら……『誰でも出来る! 今日から君は殺人鬼』、『狩りの美学(殺)』、『動物調教術(人型編上巻〜恐怖で縛ろう〜)』、『右の頬を打たれたら、相手の鳩尾を抉り抜きなさい』……などなどあまりにも物騒極まりない殺しなどに関する知識。
『誰ともヤれる! 今日から君はハーレム王』、『狩りの美学(性)』、『動物調教術(人型編下巻〜依存させてみよう〜』、『右の胸を触ったら、相手の゚ピ――ッをピ――ッしなさい』……などの明らかにアレな事に関する知識。
いやいや、出版社何処だよ。何でこんな物騒でアレな知識があるんだよ。前世の私は一体ナニになろうとしていたんだよ。完全にシリアルキラーな性犯罪者ルートじゃねぇかよ、バカヤロウこの野郎。
前世の私が一般的な思考をしていなかったことは確定的に明らかである。殺人鬼で性欲魔神とか、本当に全く以て救いようがない。死因は引くほど残念だったけども。……テクノブレイク、童貞、うっ頭ががが。
前世の私が奇行種過ぎて、私のぽんぽんがストレスでマッハな件。
こんな感じでぶっ飛びすぎた知識が頭の中に埋め込まれていたのだ。多少なりとも、今世の人格に影響を及ぼすのも納得できるだろう? ね?
逆に考えて、こんなまともじゃない知識があって、殺人ダイスキーな人間になっていないだけマシだと思って欲しいものだ。……代わりに、性的な部分でのタガがぶっ壊れてしまっているが、些細な問題なんや、些細な問題なんやで。
仕方ないやろ、変に知識があるせいで、自分のいる世界が美少女溢れる夢の様な世界だと知ってしまった上に、そういうアレコレに関する知識が無駄に豊富なせいで、乱れる狂う美少女の姿を容易に想像出来るんだもの。
今の私の妄想力なら、例え初対面の相手でも、それが美少女であるなら脳内で簡単にR指定状態を作り出すことが出来るだろう。
まぁいくら妄想できても、今の私にはモノが無いから突っ込むこともままならないんだけどね。……将来的には竹林の名医であるおっぱいえーりん辺りと交渉して、バベルの塔を建設する予定。それもただのバベルの塔ではない、長さと太さは変幻自在で、私の霊力が続く限り何度でも波動砲(比喩表現)をぶちかませる仕様にするつもりである。
いやー原作の博麗霊夢としての面影が全く無くて非常に申し訳ないわー。自分の欲望に正直で本当に申し訳ないわー。
欲望に勝てないのが人間の性だから諦めて許してほちぃ。
そんな私の前世の記憶が覚醒したのは、五つになって間もない頃。
ある人物との出会いが切っ掛けで、私は前世の記憶を思い出したのである。
視界に広がる荘厳な神社の光景。柔らかい日差しに照らされて、神秘的な雰囲気を纏った神社──博麗神社。
そんな幻想的な雰囲気を醸し出す博麗神社を背景に、私に向かって手を差し伸べていたのは、見惚れるほどの胡散臭い笑みを浮かべた、綺麗な金髪のデカパイちゃんねー。……つまり八雲紫さんじゅうななさいであった。
そのふつくしい微笑みを見た瞬間、私の脳内で溢れ出した記憶。まるで決壊したダムの様に、私の知らない記憶がどんどん頭の中に溢れ出していった。
膨大な前世の記憶が思い出されたことで、脳髄を直接ぶっ叩かれているかの様な激痛に苛まれる頭をそのままに、紫の手を取ったのを覚えている。私の手を包みこんだ柔らかさを、すべすべした肌の感触を覚えている。
覚 え て い る。
正直ペロペロ舐め回したいとか考えてました、はい。我慢できなくて、ほっぺたスリスリしたけども。
そのお陰で、脳みそシェイクの痛みなんて一瞬で吹き飛んだ。そんな余計な事に脳のソースを使うくらいなら触れていたときの感触とか、匂いとか諸々を脳の記憶領域に焼き付けていた方が、遥かに有意義に決まっているからである。
当然ながら記憶を思い出したと同時に、私の性癖がぶっ壊れてしまっていたのは言うまでもない。……私の今世での性の目覚めは、ゆかりんだったのである。幼女でありながら、若干下着を濡らしてしまったのは大きいお友達と、私だけの秘密だ。
このゆかりんとの邂逅から、私の博麗霊夢としての人生は始まったと言っても過言ではない。
前世含め、何の面白味もない日常から、ファンタジー溢れる、美少女いっぱいの日常へと足を踏み入れたのである。
ゆかりんは私に博麗の巫女になるための修行を課した。
霊力の使い方、式の使い方、結界の作り方、弾幕の避け方、妖怪との戦い方、能力の使い方、と様々な事を私に教え込んだのである。
修行の合間合間に、どさくさに紛れて色々とタッチしたり、弄ったりした。……子供ってこういう時便利よね。しかも私、同性ですしお寿司。ゆかりんの警戒度が低いのなんのってゲヘヘへ。
修行自体は全く苦ではなかった。ゆかりんが私に対して少ーしばかり、いや、かーなーり過保護過ぎていたのもあるけど……何より毎日が新鮮で楽しかったからである。
特に過保護なゆかりんと、同じ湯船に浸かったり、一緒のフートンに入ったりするのは非常に心がオドル体験だったわ。
ねぇ知ってるぅー? ゆかりんは無意識に人を抱き枕にするんだよぉー。私の頭を抱え込んで眠るものだから、やわっこい感触が幸せ過ぎて呼吸できなくて死ぬかと思ったよぉー。……ゆかりんの初めて貰うまで死なねぇけども。
ゆかりんへのセクハラ七割。真面目に励むこと三割の修行をこなすうちに、私は原作の博麗霊夢が努力することを放棄していた意味を理解した。……いや、せざるを得なかった。
博麗霊夢とは才能の塊だった。頭の出来も肉体も、何もかもが人の域を超えていた。
一の努力で十の、百の結果が返ってくる。人間という種族の中において、最高峰とでも言うべき才能、それが博麗霊夢という人間には備わっていたのだ。
だから彼女にとってみれば、努力とはただただ時間を浪費するだけの無駄なものに感じたのだろう。何故なら、他人と違って、少しやれば何でも理解できて簡単に熟すことが出来たからである。
だが、私は原作の彼女とは違い、修行を怠けたり努力を放棄することはしなかった。
何故なら、私が博麗霊夢を、主人公を育てる事が出来るからだ。原作でも魅力的な存在だった博麗霊夢、その本人の無関心さとは裏腹に、周囲の心を掴み、いつの間にか皆の中心にいる少女。
そんな彼女を自分が育てることが出来る。自 分 好 み に育て上げることが出来るのだ。
つまり原作の博麗霊夢以上により幻想的で魅力溢れる、美しい少女に成長させることも可能であるということだ。
別に私はナルシストというわけではない。ただ鏡さえあれば、自分が育て上げた究極の美少女が乱れる姿を拝むことも出来るという事に気付いただけだ。……最早、自分自身の身体にすら欲情する始末である。はいはい、手遅れ手遅れ。
そして、何よりも重要なのは原作以上の実力を身につけることも可能である、という点だ。
博麗霊夢 は 幻想郷にて 最 強
それを崩すわけにはいかない。中身が私の様な俗物の紛い物だったせいで、原作以下の実力しか無いなんて事態になったら、原作の博麗霊夢に申し訳ない。ならもう強くなるしか無いだろう。
博麗霊夢は最強。博麗の名を持つ以上、私に敗北は許されない。
そ れ に 強い存在には必ず美少女が寄ってくるとも言うしね。偉い人も言ってたし、古事記にもそう書いてある。ダカラ、オデ、ツヨク、ナル。ハクレイ、ツヨク、スル。
私は頑張った、それはもう頑張った。頑張り過ぎて、頑張った。頑張った結果、超頑張って頑張れたのが頑張れる……頑張ったゲシュタルト崩壊現象である。
前世のアニメやゲーム、漫画を参考にした修行で基礎能力を徹底的に鍛え上げ、ちょっとアレな知識などから魅力溢れすぎる美貌を引き出す方法を学び、磨き上げ。おまけに殺しの知識で敵対者の排除、無力化の術を学んだ。
そのついでに一度触れば相手のどの部分が一番感じやすいのか、一瞬で把握できたりする技能と、相手の感度を瞬間的に千倍に引き上げる力を手に入れた……対魔○*4乙。
その結果……
「博麗様だ。今日もお美しい」
「博麗様ぁぁぁ俺だぁぁぁ結婚sグワァーッ! ナニスルダァー!?」
「我ら」
「博麗様を」
「「見守り隊!」」
ちょっと人里を訪れただけで、お祭り状態である。その様子、まるで某人気アーティストが某空港に訪れた際のファンの反応そのものである。
ネコを被りに被りまくった結果がコレだにゃー。皆私を聖人のようにゃ巫女だって呼んでるにゃー。中身が鬼畜外道にゃ変態レズビアンだにゃんて夢にも思ってにゃいにゃー。……にゃーにゃーうるせぇよ!(←アホ)
えっ、何これ、こわ。
気付いたらこんな風になっていたでござるの巻。拙者も何が起こったのか分からないのでござる。誰か説明を、説明をするでござるよ。
周囲が人で溢れかえり、私が一歩進めば、ただそれだけで人垣が割れる。
視線を向けるだけで、誰もが喜びの声を上げて笑い。微笑みを浮かべれば、必ず誰かが気絶する。……酷いときには心停止で永遠亭に運び込まれる者もいる始末だ。……私の人気で、人里の住人の寿命がマッハな件について。
どうして私がこんな爆発的な人気を博しているのか、というと。先に述べた通り、ネコを被りに被りまくって、人里で妖怪退治やら何やらをやりまくったからである。
東で誰かが妖怪に襲われていたなら、退治しに行き。
西で誰かが困っていたなら、助けに行き。
北で飢えに苦しむ誰かがいたなら、食事を用意し。
南で喧嘩があったなら、仲裁に入って仲直りさせた。
他にも寺子屋で子供達に文字の読み書きを教えたり、某稗田家の手伝いで幻想郷の妖怪への対処法を教授したり、外界から迷い込んできた人間を送り返してあげたりと、まぁ思いつく限りの善行を積みまくったのである。……これには地獄のヤマザナドゥもニッコリだね。
その結果が、このアイドルもかくやと言わんばかりの人気ぶりなのである。
色々と献身的に接し続けたお陰で、寺子屋の講師、ワーハクタクのけーね先生とも仲良くなれたのは一番の収穫と言っても良い。
けーね先生、もとい上白沢慧音は人間とハクタクという妖怪の間に生まれた半人半妖である。満月の夜になると、角が生えケモミミになるという萌えポイントを持っている人里の守護神ちゃんで、その真面目な気質から融通の利かない所もあったりするが、正義感が強く頼りになる。
何よりもポイント高いのが、幻想郷では希少種である教師属性を持っているという点である。
是非とも密室で二人だけの特別補習をお願いしたいのであります。
けーねてんてー! 私に保健体育をおせーてー! みたいな?
「ああ、おはよう諸君」
薄い微笑みを浮かべつつ、優雅に手を振る。……おいおい、誰だよお前って、私じゃねぇか。
余裕に満ち溢れた偉そうな態度。常に優雅に底の見えない笑みを浮かべている。淑女の模範とも言うべき巫女(客観的な評価)。……嘘みたいだろ? これ、私なんだぜ。
息を吐くように下ネタを垂れ流す変態の極みである本性を覆い隠すために、私は自分を偽って生きることにした。その集大成こそが、この『博麗霊夢、覇王モード』である。
前世の記憶に紛れていたあらゆるアニメ、漫画、ゲームなどに登場しているラスボスクラスのキャラクターを参考に磨き上げた究極の強化外骨格。……即ち本性を覆い隠す仮面だ。
効果は至って単純、私の下衆下衆しい本性が表に出ないように、ガッチガッチに固めた覇王的な仮面で覆い隠すだけである。
例えば、私が「ゆかりん今日もおっぱいデカイね。揉んでいい?」と言うとする。だが、実際には「紫、お前はいつ見ても美しいな。……まるでこの幻想郷の様に」と、言葉が強制的に変換されるのである。
また、さりげなーく尻を鷲掴みにしようと手を動かしても、相手の腰を引き寄せて、少女漫画的なドッキドッキが止まらない展開に持って行ったりするのである。
私がどれだけエロいことをしようとしても、自動的にカッコイイ覇王お姉さん的な動作に変換してくれるモード。……これのお陰で私は誰にも侮られることもなく、逆に周囲の畏怖と尊敬を集めるほどの圧倒的なカリスマを得ることが出来たのである。
だが、一つだけ、一つだけ問題がある。
私にとっては死活問題と言っても過言ではない、大きな問題があるのである。
自分で演じ始めたのにも関わらず、私はこの外骨格を外すことが出来ない。まるでRPGに登場する一度装着したら二度と外すことが出来ない呪いのアイテムのごとく、外すことが出来ないのである。
何処にいても、誰と話していても覇王的な態度しか出来ないし、一人でいる時も一切この状態を崩せない。
つまり、私はエロいことが出来ないのである。自分からゆかりんにボディタッチ(性的に)することも出来ないし、そういった行動を起こすことも出来ない。それどころかマ○ターベーションも出来ない。
日常的に美少女と触れ合う機会があるというのに、溜まりに溜まった性欲を発散させる術がないのである。どれだけ、頑張っても無理だった。自分で演じ始めたのに、やめられないとまらない、にとりの海老せんとはこれ如何に。
凄い勢いで欲望は溜まっていくのに、それを一切発散できないため、日々を悶々として過ごしている。ナニもしていないのに、常に一部分がぐちょぐちょに濡れてしまっているのは博麗の巫女と君だけの秘密だ。
「はっ、はっ、はっ、博麗様ぁ! よっ、ようこそそおこしくだささいまましたぁ!」
緊張感を隠せない様子で、私と向き合う店主(未亡人、子持ち、そこそこ美人)。
足がガタガタ震えて重度のマナーモードになってるし、気を抜いたら今すぐにでも倒れてしまいそうな勢いである。
お、おう、なんかすまんな。買い物したらすぐに去るから、もうちょっとだけ頑張ってな?
こんな有様だから、私は月一程度にしか人里には訪れない。……主に人里の人たちの心身の健康の為に。
本日は、新しく服を作りたいから布類を買いに来た。金銭はゆかりんから依頼された妖怪討伐の報酬なんかでそこそこの収入があるから、全く問題ない。むしろちょっとやそっとの散財程度では揺るがない程度には金持ちなのである。博麗の巫女は貧乏ではない。貧乏ではないのである。
「ほっ、ほほほっ、本日はありがとうごごございましたぁ!」
もういっぱいいっぱいになっている店主に少しだけ料金を上乗せして会計を済ませ、店を後にする。
店を出たと同時に後ろの方でドシャッって何かが崩れ落ちた様な音が聞こえたけど、もう毎度のことだから気にしないでおく。
まったく、わたしのかりすまにもこまったものね!
「おーい、霊夢ー!」
私を呼び止める声がする。背後を振り返ると、そこには一人の少女がいた。
可愛らしい魔女帽子、黄金色の猫のような瞳に太陽を思わせる金色の髪。輝かんばかりの笑顔で、私に手を振りながら駆け寄ってくる少女。
彼女の名前は
活発的で元気いっぱい、常に笑っている笑顔が可愛らしい魔女ッ娘で、その能力は『魔法を使う程度の能力』。主に砲撃魔法などを得意とする生粋の固定砲台である。
私と一緒に修行したりする内に、色々と砲撃のバリエーションを増やしていき、今では何処ぞの管理局の白い悪魔を彷彿とさせる魔力砲撃の達人になってしまった。
ちなみに
ちなみに私は心の中で尊いと愛情を込めて魔理沙たんと呼んでいる。可愛い親友だからね、愛称は必須だろう。
私と魔理沙たんは原作と同じ様に……いや、むしろそれ以上に親友である。
具体的にどれだけ親友かと言うと、一緒にご飯を食べて、一緒にお風呂に入って、一緒にお布団で抱き合いながら、スヤァ出来るくらいの仲である。
魔理沙たんは私の嫁! 異論反論は認めない、むしろ口出ししたやつは消し炭にしてやるのでヨロシクゥ!
「魔理沙か、今日も元気が良いな」
「元気は私の長所の一つだからな!」
「それで、何の用だ?」
「昨日の夜に新しいスペルカードが完成したもんだから、霊夢に見せてやろうって思ってな! 神社の方に行っても誰もいなかったから、取り敢えず人里まで飛んで来たってわけだ」
「はぁ、その行動力はお前の美点だが、もし入れ違いになったらどうするつもりだ」
「その時はその時で考えれば良いし、霊夢だったら人里にいるだろうなって何となく分かったからな!」
ニシシッと満開のひまわりの様に明るい笑顔を私に向けてくれる。
何だお前天使かよ。天使だよ(確信)。少なくとも私の中では天使だよこの娘。私の邪な感情が浄k……は出来ないけど、多少はマシになる程度には天使だよ。
そ し て 私の事は何でもお見通し、ということですか、それは。
これはもう結婚するしか無いですね、結婚。子供は何人欲しい? 私は大家族が良い、大家族を作りたい。嫁が百人と、子供(美少女)が百人の大家族。正妻は君だよ、魔理沙たん。……うわーい、私ってば、きもーい。
私の魔理沙たんが天使で可愛すぎて、理性が蒸発してしまいそう。……蒸発しても外骨格のせいで行動には移せないけどね。天使を堕とすのもアリだと思っているだけに非常に残念である。
「それにしても、霊夢が人里に来るなんて珍しいな」
「買い出しだ。布が切れたからな」
「まーた作るのかよ。自分が着るわけでもないのに」
「趣味だからな、それに今度アリスとのお茶会がある、その時に見せる物も作らなければならないからな」
「アリスと……その時は私もついていっていいか?」
「別に構わないが、お前が思っているよりも退屈だと思うぞ? それでもついて来るのか?」
「……行く、ついて行く」
想い人が私と二人っきりで会うのに嫉妬しているんですね。分かります。
さっきまで快活だったのに、ちょっとだけしょんぼりとして、何やら考え込んでいる。……べ、別にちょっとイジメたいとか考えてなんかいないやいっ!
安心してくれ魔理沙たん、私は二人の邪魔はしないよ? むしろ推奨しかしないよ?
私はガチレズだから、そういう女の子同士の恋愛には非常に理解があるよ、むしろ百合大歓迎な人間だよ。心境的には、マリア様が見守っている的な気分だよ。……今、汚いマリア様って言った奴、後で博麗神社まで来なさい、ね? 凹ませてやるから、ね?……ねっ?
そもそもの話、マリアリは私のジャスティスなのだ。
魔女っ娘達が、付き合いたての中学生カップルのように、照れながらイチャイチャしている光景だけで、ご飯軽く三杯は余裕で食べられる。むしろ幻想郷中の米という米を食らい尽くせるだろう。
さっきまで、嫁云々言ってたのに良いのかよ、ってツッコミは分かる。分かりみしかない。だが、安心して欲しい。私はマリアリで癒やされた後に、二人共同時に頂くだけである。むしろ混ざりに行きたいスタイルなのである。百合の花びらが咲き乱れるのである。お姉様と妹が愛し合っている中に、マリア様が乱入していくだけなのである。だからナニも問題はない。……問題だらけでごめんね、許せ裸王。
「さて、用事も済んだことだ。私は帰る事にするが……魔理沙」
「な、何だ?」
「やることも済んで私は非常に暇を持て余している。余りにも退屈過ぎて、何処かの普通の魔法使いとお茶でもしよう、などと考えてしまうくらいにはな」
「っ!?……な、なぁ、霊夢」
「フフッ、何だ?」
「わ、私とお茶でもしないか?」
「フフフッ、ああ、構わないとも」
その笑顔プライスレス。
あらあら頬を真っ赤に染めちゃってまぁ、本当可愛らしいですわぁ。……端的に言って、思う存分に犯sゲフンッゲフンッ愛でたくなる、なるだけで行動には移せないんですがね!
残念だけど、帰った後のアレコレは割愛するよ!
魔理沙たんが新しいスペルカードを使ってドヤ顔していたり、私と弾幕ごっこして負けて涙目になったり、私が煎れたお茶を飲んでホッと一息吐いての柔らかい表情や、私の手作りのお団子を食べて「美味い!」と輝く笑顔を浮かべてくれたり……。
服が汚れてしまったために、一緒にお風呂的な展開になって洗いっこしたり、夜も遅いから、魔理沙たんが博麗神社に泊まって、一夜を一つのお布団で過ごしたりしただけだからね!
魔理沙たんの新しいスペルが綺麗で、弾幕と共に空を舞う魔女っ娘マジ天使だとか思ったり、涙目の魔理沙たんを慰めている途中で、ちょっと意地悪したり、お茶を飲んでホッと一息吐いて油断している魔理沙たんを悪戯で擽ったり、手作り団子食べた後の輝く笑顔が脳内保存余裕だったり……。
一緒のお風呂展開で魔理沙たんの未発達だけど、桃色がかった健康的な素肌に理性を焼かれ、一緒のお布団で抱き付いてくる彼女の身体の柔らかさと、温かい吐息に何回かイッただけだから、詳しく語っても詰まんないだろうしね!……それとも気になる? 気になるかな? ざんっねんっ! おせーてあーげないっ!(物凄い笑顔)
まぁ一言だけ言うならば……
「うにゃあ……りぇいむ〜」
「っ!?」
魔理沙たんはただの天使じゃなくて大天使だったってぇことだね!
私にしっかりとしがみついて、胸元にスリスリと顔を押し付けてくる猫みたいに愛くるしい魔理沙たんの姿に、私が結局一睡も出来なかったのは仕方のないことだと思うのよ。
寝る暇があったら、この寝顔を、この安心したように私に抱き付いている大天使の顔を脳内保存していた方が遥かに有意義に決まっているからね!
良い娘の大きなお友達、博麗お姉さんの夜は長い。
普通の魔法使い、霧雨魔理沙にとって、楽園の素敵な巫女、博麗霊夢は不思議な友人である。
濡鴉の様な美しく艶のある髪。陶磁器のように白く滑らかな素肌。人形と見間違わんばかりに整った顔。それをより映えさせる紅に輝く瞳。
年齢の割りに高い身長。それ故にスラリと伸びる程よく筋肉で引き締められた手足。肩口を露出させた特徴的な巫女服は、豊満で形の良い胸が覗き、何故か下乳が露出されているため大変目の毒である。また肌は陶磁器の様に白く、薄く桃色がかっており、十四の娘とは到底思えない、大人びた妖艶な色気を醸し出している。
自分と比べてなんて綺麗で、大人っぽい女の子なんだろうか。……いや、そもそも同じ人間なのだろうか? 実は妖怪なんじゃないのか? なんて考えた事は一度や二度では収まらない。
本当に同じ年なのか? 頭二つ分くらいの身長差と、自身のぺったんこな胸と彼女の豊満な胸を見比べて、女としての自信がなくなった事も星の数ほどある。
霊夢は誰よりも自信に満ち溢れた態度を崩さない。
どんな時も、どんな状況でも余裕たっぷりに薄く微笑んでいる。……そんな態度だから、偉そうだとか、人をバカにしているとか、色々と誤解されるけど、本当は誰よりも心優しい。
人が困っていたら、手助けせずにはいられないお人好しで。相手が人間でも妖怪でも、分け隔てなく接する事が出来る差別しない人間だ。
だから少女、霧雨魔理沙にとって、誰よりも綺麗で誰よりも心優しい博麗霊夢は自慢の友人なのである。
魔理沙はそんな霊夢が好きだ。
霊夢と話していると、胸がポカポカと温かくなる。自然と笑顔になれるし、どんな話をしていても楽しく思える。触れられると嬉しいような恥ずかしいような気持ちになるし、触れると安心する。
魔理沙自身も分かっていない、霊夢に対する淡い想い。……ただ、霊夢が自分の前で他の誰かの話をすると、誰かの事を楽しそうに語る姿を見ると、少し面白くない気持ちになり、胸にズキッとした痛みが走る。
魔理沙には分からない。この気持ちが何であるのか。
分からないなりに、自分の幸せには霊夢が必要なんじゃないか、ということだけは分かる。自分がいて、隣で霊夢が微笑んでくれる。ただそれだけで、魔理沙の心はこんなにもほっこりと温かくなる。
だから魔理沙は霊夢を探す、何処にいても探すのだ。何故なら──
「私は霊夢が好きだから」
──霊夢の隣は私の場所だから。
普通の魔法使いは巫女の隣で笑う。今はまだ、二人は友達。
次回の投稿は未定。
2019 1/27
手直し完了
2023 8/21
バージョンアップ完了。
特殊タグ追加。
一部に注釈を追加。