前編と後編に分けたくせに、思いっ切り間を開けるという鬼畜の所業。
どうも皆様、春巻きです。
ごめーん、待ったぁ?(面倒くさい彼女風)
最近、色々と忙しくて、特に白nゲフンゲフンッとかFGゲフンッゲフンッとか
うん、イベントが沢山あって、忙しかったんだ(開き直り)
べ、別にこんな言い訳を聞かせたいわけじゃないんだからね! 勘違いしないでよね!(近所に住んでいるツンデレ幼馴染風)
では良い感じに、混沌としてきたところで、本編をどうぞ
最新話投下ッ!
↓ 【最新話】 ↓
【滅びよっ!】
「お断りします」
場面は変わり、地底の某所。やり合っているのは、二人の規格外。
不気味に輝く緑の瞳を揺らし、九つの尾を縦横無尽に動かしながら、破壊を撒き散らしている金色の化生――緑眼の者こと、水橋パルスィ。
対するのは、緑の髪を揺らし、髪より深い緑の瞳を冷たく細めながら、パルスィの攻撃をいなしている守矢が誇る最終兵器――傲慢なる風祝、東風谷早苗である。
「ふむ、負の感情を蓄えることで力を増すのですか。……中々、面白い能力を持っていますね」
己の
早苗の力は、時間が経つ毎に己の奇跡の上限を増していく。数刻前よりも、数分前よりも、数秒前よりも、確実に。
目の前で嫉妬に塗れた恐ろしい形相を浮かべている異形もまた同じ。嫉妬心という感情を起点として、周囲からも、自分からも取り込んで、その力の上限を引き上げていく。
【けっ……】
「ッ!? 本当に厄介ですねぇ!」
背後から強襲する尾の一撃。それを奇跡の力を纏わせた払い棒でギリギリ防ぐ。
そう、何より恐ろしいのが、九つの尾である。
嫉妬という負の感情を多分に練り込んだ呪詛。常人が浴びれば一瞬の内に廃人と化すであろうおぞましくも恐ろしい力を秘めた呪詛が込められた尻尾。……それを槍のように振り回し、雷を纏った嵐のように苛烈に扱うのだ。
一本でも厄介極まりない尾が九本、それぞれが別の意思を持った生き物であるかの様に動き、電光石火の勢いで、早苗に襲い掛かってくるのである。
最大限にまで奇跡を高めた状態ならば、何の問題はない。しかし、今の早苗の奇跡は全開とは程遠い。……それこそ、眼前で不気味な笑みを漏らす怪物にすら劣るほどに。
「いい加減にしなさい!」
――
額から奇跡の力を光線上にして放つ。並みの妖怪が相手であるならば、その肉体を一瞬で蒸発させる早苗の技の中では、最も威力の低い技である。……未だ、奇跡の出力が低いために、この程度の技しか使えないのだ。
【欠伸が出るぞ、人間】
当然、そんな弱々しい技が緑眼に効くはずもない。
早苗の光線を顔面に受けて、身じろぎ一つしない。……単純に肉体強度が強すぎるために、早苗の低出力な技では突破できないからである。
【くっくっくっ、踊れ踊れ、死の舞踏で我を楽しませろ】
「ッ!?」
遂に、緑眼の尾が早苗を捉える。
空中から地面へと叩き落された早苗へと、更に追い打ちの連撃を加えていく。一個人に向けるには余りにも過剰過ぎる連撃だ。まるで鞭のように高速で振り下ろされる尾が、空を切り裂きながら地面を切り刻んでいる。
普通なら終わり、普通じゃなくても致命傷を受けるのは明らかである。
「少々、おいたが過ぎますよ?」
【あの一瞬で逃げたか】
いつの間にか、緑眼の背後には早苗の姿があった。……緑眼の猛攻を避け、その背後を取ったのは、流石は守矢最強の名を背負う者と言えよう。しかし――
【だが、完全には避けられなかったようだなぁ】
緑眼が笑みを深める。
「っ……この程度、傷のうちには入りませんよ」
――負傷。
右肩から、左脇腹まで伸びた裂傷。溢れ出た血液が早苗が身に纏っている純白の巫女服を朱へと染めていく。……致命傷ではない。しかし、これからの戦いに確実に支障が出るほどの傷が早苗の身に刻まれていた。
強がってはいるが、無視できないダメージを受けていることは明白、僅かに顰められた表情からもそれが窺い知れる。
「ふぅーっ……我ながら、情けない限りです」
奇跡が足りない。奇跡が足りないのである。
無論、平常時の能天気かつ頭のユルイ自分よりは遥かに上なのだが、それでも全開とは程遠い。今の早苗の奇跡の出力を数字に表すとするならば、二十数%……いや、ギリギリ二十%に届く程度しかない。
この程度の出力では、何時ぞやのように超自然現象の数々を自由自在に操作することなど出来はしない。精々、先程の様に奇跡の力を内包させたビームを放ったり、空間同士を繋げて瞬間移動するくらいしか出来ない(何を言っているんだコイツ)。
【げげげげ、げげげげげげげ!】
緑面が嗤う。さも可笑しいと嘲笑う。
全てに嫉妬し、憎み、黒き感情を燃やし続ける化生は、全てを滅ぼさんと、破壊を撒き散らしながら、仄暗い大地の底で悍ましい声を響かせる。
恐ろしい牙が並んだ巨大な口を吊り上げ、全てを憎み見上げる瞳を三日月の様ににんまりと細めながら、嫉妬に塗れたドス黒い声で嗤いやる。
【楽しいな人間、なぁ、楽しいなぁ? 妬ましい己らが傷付くさまは心地が良いなぁ!】
――妬ましき者共、全て傷付き滅べばいい。
憎悪入り交じる嫉妬心を爆発させた水橋パルスィが至った最悪にして最凶の力。いくら奇跡が足りないとはいえ、あの早苗が真っ向から撃ち負けるほどの馬鹿げた力である。
【なぁ、人間、貴様は言ったな? 格の差を教えてやると、そう言ったな? 確かにそうだ、お前と我では格が違うなぁ】
「それは私に勝ってから言いなさい」
【もう勝ったぞ?】
「ッッッ!? ガフッ!」
一瞬の出来事だった。
早苗の四肢を緑面の尾が貫き、その細い首を絡め取る。……持ち上げられた彼女の身体は宙で固定され、まるで今から裁きを待つ罪人の様に磔にされてしまう。
【なぁ、人間、奇跡を操ると嘯く傲慢な人間。あの女を己の物だと嘯く人間よ。大言壮語とは、無様よなぁ?】
「……」
【何か言えよ人間。もう一度、我を見下してみろ。我の想いを踏み躙ってみろよ! なぁ、人間!】
「ふぅーっ……やれやれ、やはり思い違いをしていましたか」
【……思い違いだと?】
「一つ、私は貴女を見下しては居ません。見下すのは、己を強者だと勘違いしている弱者の愚かな行いです。……全ての頂点に立つ私が抱くのはただの哀れみ、私という絶対の存在に戦いを挑まんとする貴女の無知蒙昧に対する哀れみです」
【……】
「二つ、私は嘘を吐いてはいませんよ。今はまだ私の物ではありませんが、霊夢が私の物になるのは時間の問題です。……確定している未来を、少々先走って言ってしまっても何の問題もないでしょう?」
絶対絶命の状況下であろうと早苗は変わらず傲慢に言い切った。
命乞い? 全ての頂点に立つ存在である己が、みっともなく命乞いをする? そんな無様を晒すのなら死んだ方が遥かにマシだ。
「それに――」
【熱ッ!?】
莫大な光と熱が早苗から発せられる。
「――私の勝利は揺らぎません」
――早苗、発光。
尋常ではない光が、地底を明るく照らし出す。
早苗から発された光は、その圧倒的な光量で以て、己を拘束している緑眼の尾を焼き、滅ぼしていく。
「言ったでしょう? 格の差を教えると」
【目がッ、目がァァァァァ!?】
瞬きの間に、緑眼の眼前へと移動した早苗が、緑眼の目に向かってピースサイン。……そして、指先から発せられるのは、先程発せられたものよりも更に眩い光。
発せられた光は、暴力的なまでに神々しく輝き、爆発的な威力で、緑眼の目から視覚を奪い取った。痛みすら感じる光の洗礼を受け、緑眼はその身を苦痛にのたうち回す。
「此処まで来て漸く半分程度ですか、我が力ながら寝坊助で困ってしまいますねぇ」
【おのれぇ、おのれぇ! おのれ人間めぇぇぇぇぇ!】
「ただの人間ではありません、この世全ての頂点に立つ人間です。……それと自己紹介したでしょう? 私の名は東風谷早苗。守矢の風祝、
時間稼ぎは終わった。これから先が本当の勝負の始まりだ。
早苗の奇跡の上限が繰り上がる。その出力は全開時の約六割程度。だが、侮るなかれ、早苗の奇跡は――
「我が力、
【おぎゃあぁぁぁぁぁ!?】
――
文字通り、奇跡と呼んでも決して過言ではない程に、常軌を逸した力なのだから。
ミラクル・スマッシャー。奇跡の力で空間を無理やり捻じ曲げ、同次元に存在している座標と座標を結び合わせ、無数の早苗ちゃんビームを敵に浴びせる技である。
その最大捕捉範囲は早苗の認識が及ぶ範囲。つまり、早苗の知覚できる範囲内にいる存在全てに同時攻撃を仕掛けることも可能である。
早苗の放った無数の光線が、緑眼の全身をまんべんなく叩いていく。光線によってその身体が焼かれることはないが、衝撃は別。奇跡の上限が繰り上がった早苗の早苗ちゃんビームが、雨の如くその身体に重い衝撃を送り込んでいく。
緑眼は最早為すすべもなく、光の蹂躙を受け続けることしか出来ない。
「哀れな貴女に、せめて安らぎを――」
――
早苗の胸元で練り上げられた奇跡の力が唸りを上げる。
球体上に展開されたそれは、急速に乱回転し、周囲の空間を捻じ曲げ、膨大なエネルギーを放出しながら、放たれる。
それを例えるならば光の柱。異常なまでに蓄えられた奇跡のエネルギーが、ただ一体の妖怪に向かって放たれる。
【こんなもの! こ、こんなもの……っ! こ、こんなっ……こんな……! う、うぎゃあああああぁぁぁぁぁ!?】
何処かの悪の帝王の様に受け止めようと抵抗した緑眼であったが、断末魔の叫びと共に、膨大なエネルギーの奔流の中に飲み込まれた。
緑眼を飲み込んだエネルギーは、そのまま地底の大地を破壊しながら突き進み、地底の奥深くに存在している地底湖に巨大なクレーターを作り出して消えていった。
「ふぅーっ……久々に疲れましたね」
正直なところギリギリだった。
尋常ではない敵。霊夢や風見幽香などには及ばないが、通常時の自分では苦戦を余儀なくされる実力を持った相手だった。
自分とはちょうど対極にある緑眼の力。嫉妬を糧として、負の力の極限を振るう。……それは、正の力の究極と言っても良い己の奇跡に匹敵するほどに凶悪極まりない力だった。
己の全開時の半分以上の力を惜しげもなく使って、漸く仕留めることが出来た。その事実に驚嘆せざる得ない。……そんな埒外の輩など、この幻想郷には、恐らく片手の数ほどもいないだろう。
「ともあれ、これで漸く霊夢さんを追いかけることが出来ますね」
随分と時間を取られてしまった。霊夢の実力を考えればもう既に異変は解決しているだろう。これでは霊夢の好感度稼ぎが出来ないじゃないか。早苗は残念そうに深いため息を吐き――
「ッ!? しぶといですね!」
――背後からの奇襲を受け止めた。
奇襲の正体は金色に光り輝く尾、おぞましき闇を纏った尾の槍だ。早苗は、己の心の臓目掛けて放たれた尾を、殺意に満ちた尾を、その手に持った払い棒で受け止める。
――重いッ!?
先程よりも遥かに、それこそ別人と言っても良い程に。
驚愕する早苗を他所に、事態が急変していく。……辺り一帯を禍々しき闇が包み込み、地底湖の水面が揺れる。その存在の強大な力に、地底という場所そのものが怯え震えている。
【おのれぇ、おのれぇ、人間、人間めぇ、東風谷早苗ぇぇぇぇぇ!】
地底湖の水が全て吹き飛ぶ。黒く禍々しい力の奔流がその場に存在していた水を全て弾き飛ばし、雨と暴風を伴った局地的な天変地異を巻き起こす。
湖だった場所には怪物が、緑色の瞳を負の感情に染めたあの怪物が、げに恐ろしき緑眼が佇んでいた。
【許さぬぞ東風谷早苗ぇぇぇぇぇッッッ!!】
――邪悪再臨。
より強大な負の力を纏わせ、山ほどもある金色の巨体を更に肥大させ、この世の全てを妬み、憎悪する緑の瞳を爛々と輝かせる。
「……ちょっと厳しいですかね、これ」
強大化した悪の化生を見て、早苗は頬を僅かに引きつらせる。……あれ? アイツ、今の私より強くね?
【我を倒したと思うたか? 我に勝てると思うているのか? 思うていぬだろうな! おまえの力では我に傷を入れられぬからな!】
緑眼は無傷だった。あの早苗の猛攻を、最上級の妖怪ですら一瞬で蒸発してお釣りが来る程の早苗の猛攻を、無傷で防ぎきったのだ。その恐るべき事実には驚愕するしかないだろう。
「これはもう、アレを使うしかありませんね」
――アレ。
奥の手中の奥の手、切り札にして最終兵器。
早苗の奇跡の力が限界まで上昇したその時にのみ使用することが出来る早苗だけに許された、早苗の早苗による早苗のためだけの究極奥義。
「ふぅーっ、また時間稼ぎから始めないといけませんねぇ」
――【
使うためには膨大なまでの奇跡が必要だ。今の奇跡ではまだ足りない。
「さぁ、貴女の嫉妬心が勝つか、それとも私の奇跡が勝つか――勝負ですッ!」
【おぎゃあああああぁぁぁぁぁ!!】
究極の奇跡と、究極の嫉妬がぶつかり合う。正の力が世界を照らし、負の力が世界を飲み込む。
勝つのは奇跡か、それとも嫉妬か……その決着はまだまだ先の話である。
ーーー
「きゃあああああぁぁぁぁぁ!?」
「いやあああああぁぁぁぁぁ!?」
「ひゃあああああぁぁぁぁぁ!?」
絹を切り裂くような甲高い悲鳴が地底に響き渡る。
此処は地底の地霊殿。灼熱地獄跡の真上に建てられた、地底屈指のお屋敷である。由緒正しい小五ロリの姉妹と、その愉快なペット達が和気藹々と暮らしている地底のほのぼのスポット。
「ヴァアアアアア!」
「くりゅなあぁぁぁぁぁ!」
逃げ惑うのは、魔女風の格好をした、普通の魔法使いの少女――霧雨魔理沙。……普段の勝ち気で快活な彼女の姿は霞のごとく消え失せ、恐怖に震え、滂沱の涙を流しながら、絶えず途切れぬ悲鳴を上げ、逃げ惑っている。
「キシャアアアアアァァァァ!」
「きぼぢわるいよぉぉぉぉぉ!」
同じく、逃げ惑うのは、トリコロールな格好をした人形の様な少女――アリス・マーガトロイド。……キャラ崩壊待ったなし、平時であれば冷静沈着の氷のような彼女の表情がぐちゃぐちゃに歪み、涙の雫を撒き散らしながら、地底の大地を掛けている。
「スタァァァァズ!」
「何でヤバそうなのがこっちにくりゅのぉぉぉぉぉ!?」
同じく逃げ惑うのは、寝間着のような服装をした少女――パチュリー・ノーレッジ。……普段の運動不足は何処へ消えたのやら、その豊満なバストをバルンッバルンッと揺らしながら、必死の形相で全力疾走している。
「ヴァアアアアア!」
「キシャアアアアアァァァァ!」
「スタァァァァズ!」
逃げ惑う麗しき少女らを追い掛け回しているのは、ほのぼのとした噂がされている地霊殿には似つかわしくない奇っ怪な面々である。
「ヴァアアアアア(金髪魔女っ子ペロペロぉぉぉぉぉ)! ふぅぅぅぅぅ!!」
エントリーナンバー、一番、ゾンビ君。
由緒正しきホラーのド定番、ロ◯ロが生み出した生ける屍が、腐っているとは思えない勢いで大地を駆ける。
その姿はまさに地底のスプリンター、世が世ならオリンピックですらも軽々と踏破し、彼の大英雄アキレウスと並び立てるであろう、韋駄天のごとき疾走である。
しかし、その形相はコワいを通り越して、気持ち悪いの一言。何を……いや、ナニを考えているのか分からない(分かりたいくない)イヤらしい表情で、生前の自分の性癖にドストライクな少女を追い掛け回している。
ゾンビに知性はない。何故なら彼は腐っているからである。……彼らの頭に残されているのは、純粋なまでの動物的本能。食べたい(意味深)という超動物的本能のみが、彼を突き動かしているのである。
金髪で元気の良い魔女っ子にむしゃぶりつきたい。……その一心で地底を駆ける変質者の姿がそこにはあった。
「キシャアアアアアァァァァァ(尻をペロペロさせろぉぉぉぉぉ)!」
エントリーナンバー、二番、リッ◯ーさん。
某、傘マークの会社が色々と実験して生み出した新種のウィルスで、何やかんやした結果誕生した生物兵器が、何故か幻想郷の地底で無駄に元気に疾走していた。
その生物兵器であるリッ◯ーは、長い舌を限界まで伸ばして、伸ばして、グルングルンと物凄い勢いで触手のごとく振り回している。
舌が狙っているのは、勿論、逃げ惑うアリスその人……の臀部である。
リッ◯ーは尻フェチであった。その上、度っし難いペロリストでもあった。
彼には人の魅力は分からぬ。そもそも目がないのだから美醜の感覚など皆目検討もつかない。だが、それでも舌先で感じるヒップの柔らかさ、弾力、香り、味、嫌がる少女の声を楽しむだけの感性は持ち合わせている。
若く瑞々しい少女の尻を舐め回したい。……そんな、ケダモノ以下の最低な意志で動く生物兵器が一匹、地底の大地を駆け抜ける。
「スタァァァァズ(おっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいぃぃぃぃ)!」
エントリーナンバー、三番、ネ◯シス君。
案の定、某傘マークがやらかした結果誕生した。皆のトラウマである最強の
凄まじい戦闘能力、尋常ではないタフさを合わせ持ち、多種多様の重火器を手足のごとく操る頭脳も有している。
そんな彼は、全身からどういうわけか無数の触手を溢れ出させながら、物凄い勢いでパチュリーを追いかけ回している。
彼の目的はパチュリーの胸。幻想郷でも上位に食い込む、パチュリーの豊かな果実を弄ばんとギンギンに触手をいきり立たせ、先端から迸る汁を滴らせ、その柔肌を蹂躙せんと興奮しているのだ。
紅魔館随一の我儘ボディをこの俺様の触手で思う存分堪能したい。……つまり、エロ同人みたいに乱暴しようとしているのである、これは酷い。
「にゃあああああ!?」
そして、この娘も。
「……」
「何であたいもぉぉぉぉぉ!?」
魔女っ子達に生物兵器共をけし掛けていた側である筈の彼女、火焔猫燐。
お燐もまた、必死に逃げ回っていた。……覚醒当初の余裕綽々とした様子は彼方へと消え失せ、魔女っ子達と同じように逃げ惑っている。
何故、彼女が逃げているのか? それは――
「……(猫耳ぃ)」
――猫耳ぃ。
素敵なシルクハットを被った黒コートに無言で追い掛けられているからである。
最後のエントリーとなった彼こそ、お燐が召喚してしまったヤベェ奴、タ◯ラントさんその人であった。
某傘マークが生み出した生物兵器にして量産型の決定版。ネ◯シスには一歩劣っているかもしれないが、それでも強力極まりない性能を持った生物兵器の傑作の一つである。
無言で、お燐の可愛らしい猫耳と猫尻尾を凝視しながら、ずっしりしっかりとした足取りで、一歩一歩確実に大地を踏みしめ、お燐を
彼は生物兵器随一のケモナーだった。その彼の好みにどストライクだったのが、自身を呼び出してくれたお燐の耳と尻尾。
それを視界に入れてしまった瞬間、どういうわけか彼は自由になってしまった。お燐の支配下から離れ、自分自身の意志で好きに行動する事が出来るようになってしまったのだ。
出来ることならば、普通に頭をナデナデさせて欲しい。その交渉のためにお燐を追い掛ける。……しかし、無言で近付いてくる強面の大男が普通にコワいため、逃げられているのが現状だ。
ある意味、生物兵器共の中で一番純粋でまともなのは、彼かもしれない。
地霊殿では、恐怖の鬼ごっこが開催されていた。
逃げるのは、幻想郷でも指折りの美少女たち。そして少女たちを、追い掛けているのは、地底の死体運びが召喚した、異質なる怪物共。
余りの恐怖に涙を流し、必死の形相で逃げ続ける少女達と、その背後を興奮しきったイヤらしい形相で追い掛ける怪物たち(一人は無表情)。……どう見ても事案ですねありがとうございました、な光景が展開されていた。
「ヴァアァァァァ(魔女子ちゃぁぁぁぁぁん)!!」
「うひゃあっ!?」
無駄に綺麗に整ったルパンダイブで飛び込んできたゾンビを、間一髪で避ける。……避ける間際に見てしまった。ゾンビの表情を見てしまったのだ。
奴は唇を突き出していた。腐食した顔面をこれでもかと言わんばかりにねっとりと歪ませ、血走った目をギラリと輝かせながら、その汚らしい唇を突き出していたのだ。……その唇の先は、先程まで魔理沙の顔があった場所である。
つまり、後一歩遅かったら――
「あああああ! もぉかえるぅぅぅぅぅ!」
――ガチ泣きである。
魔理沙は泣いた。これ以上ないくらいに泣いた。こんなに泣いたのは、霊夢に意地悪されて嫌われたと勘違いした時以来だ。それくらいの勢いで泣いた。
何せ、自分の貞操の危機である。危険と書いてデンジャラス。本気と書いてマジ。ヤベェと書いて矢部、それくらいの勢いで大ピンチがやってきてしまったのだ。
戦うという選択肢も取れない。いや、戦う前に逃げるという行動しか浮かび上がってこない。それほどの恐怖と混乱が魔理沙の中で渦巻き、彼女から冷静な判断力というものを根こそぎ奪い取っていたのだ。
「ぴやあぁぁぁぁぁ!?」
「キシャアアアアアァァァァァ(貰ったァァァァァ)!!」
「ぴゃいっ!?」
此処も色んな意味で大変な状況になり始めていた。
元々、身体能力的にはそこまで高い水準には居ないアリスだ。生物兵器屈指の俊敏性を持つ変態ペロリスト相手に、いつまでも逃げられるわけではない。徐々に距離を詰められ、追い込まれていく。
リッ◯ーの舌先が、アリスが身に纏う衣服のみを少しずつ引きちぎり奪い取っていく。そして、その切れ端をそれはそれは美味しそうにニタッとした笑みを浮かべながら、咀嚼し飲み込んでいるのだ。
変態である。どう足掻いても変態。あんまりにもドッし難い最低最悪のペロリストである。
そんな相手に追われる人形少女は――
「ぴょぴょぴょぴょぴょっ!?」
――バグった。
アリスは混乱している。普段冷静である彼女が、此処まで取り乱したのは、霊夢が意地悪で怖い話を聞かせ続けた時以来だろう。……あの時は、三ヶ月以上一人でトイレに行くことも、お風呂に入ることも、寝ることも出来なかったのだ。
その時と同等の恐怖が麗しの人形師に襲い掛かる。しかも、今回は己の貞操の危機である。これはもう死物狂いで逃げるしかない。
魔理沙と同じく、戦うという選択肢はない。というか触れるどころか、見るのも嫌な気持ちの悪い怪物相手に、戦うという選択肢を取れるほど、彼女のメンタルは強くはないのである。
「スタァァァァズ(ボイィィィィィン! ボィィィィィン! バルンバルンバルンバルンッッッ!!)!」
「無理無理無理無理無理ぃぃぃぃぃ!」
ネ◯シスの左腕から生えている触手が猛烈にうねる。先端から何かを我慢するように、透明でネットリとした汁を分泌させ、飛び散らせながら、パチュリー・ノーレッジという一人の少女の身体を蹂躙せんと、その欲望のままに暴走している。
本体である異形の怪物もまた興奮に震え、下半身のとある部分を膨張させながら、パチュリーの豊満でむっちりとしたわがままボディを求めて、全力で駆けている。
「〜〜〜〜〜ッ!? 〜〜〜〜〜ッ!?」
常日頃の彼女の姿はそこにはない、すでに顔面は涙と鼻水だらけのぐちゃぐちゃで、散々と言った有様であった。
こんなにみっともない姿を晒したのは、ある日、ふらりと紅魔館を訪れた霊夢から、イタズラで恐怖ドッキリを仕掛けられた時以来だ。……あの時はもう涙とか、鼻水以外にも色んな液体ががが(パチュリーは思い出すのを止めた)。
あの恐怖体験に匹敵する恐怖と戦いながら、パチュリーは思う。「自分を無理矢理鍛えてくれてありがとう霊夢、本当大好き」……実際、この場にいたのが、運動が全く出来ない過去の自分だったら、とっくの昔にあのバケモノの触手に囚われ、その強靭な肉体に組み伏せられ、【見せられないよ】な状況になってしまっていただろう。
何とか逃げることが出来ているのは、霊夢の霊夢によるパチュリーのためだけのとれーにんぐ教室があったからだ。いや、本当にありがとう。
だからと言って、現状パチュリーに反撃するだけの気力はない。逃げるので精一杯だ。……だって捕まったら何を、ナニをされるか分かったもんじゃないんだもの。
この身体は足のつま先から、髪の毛の一本一本に至るまで、全部霊夢のためだけに磨いてきたものだ。何処とも知れない有象無象の気持ちの悪い触手のバケモノに触れさせるわけには行かないのである。
それ故に、パチュリーは逃げる。万が一などあってはいけないのだ。
「「「というか何でお前(貴女)(アンタ)も逃げてんだ(のよ)」」」
「あたいも知らないよぉぉぉぉぉ! 何で言う事聞かなくなってるのぉぉぉぉぉ!?」
この状況を作り出した元凶とも言っても過言ではない猫耳ゴスロリ少女も魔女っ子組に混じって逃げていた。魔女っ子組ほど切羽詰まってはいない様子ではあるが、それでも表情は青褪め、涙目になってしまっている。
「……(もふ、もふ)」
「いっそ何か言って!? 無言が一番怖いよ!」
それでも彼は喋りません。
他の面々が殺伐とした尋常ではない殴り合いや、殺し合いを繰り広げているというのに、この場の空気は何処までもシリアスになれない。……いや、ある意味では他よりも大変な状況になってはいるんだろうが(主にハジメテがピンチ的な意味で)
「他のは他ので変なのしかいないしッ!」
お燐達を追い掛けている生物兵器共以外の奴らも変な奴らが多かった。
「私の歌を聴けぇぇぇぇぇ!」
「「うおぉぉぉぉぉ! シェ◯ル様、うおぉぉぉぉぉ!」」
何処ぞの銀河の妖精を彷彿とさせる謎のゾンビガールと、そのファンらしきゾンビ共がいたり。
「ハハハッ! 見ろ! 人がゴミのようだ!」
「「バルス(目潰し)」」
「目がッ! 目がァァァァァッッッ!!」
天◯の城的な遊びをしている謎のグラサンと少年少女達のゾンビがいたり。
「おっぱいのペラペラソース!」
「あーりえんなー!」
「ロリが鉄火ロール!」
「ウンコがしてーよー」
「ッ!? おい、汚いのしてなまーす!」
「「手コキッ!」」
変な村人ゾンビが、日本語に聞こえる言葉で妙な会話を繰り広げていたり……
控えめに言ってもカオス。最早、どう足掻いてもカオス。これ以上ないくらいのカオス。
お燐の頭を頭痛が痛い状態にして、お腹を腹痛がペインペイン状態にまで叩き落とした、圧倒的コレジャナイ感がする、混沌とした現状。
「どうしてこうなったぁぁぁぁぁ!」
「「あーりえんなぁぁぁぁぁ!(村人一同)」」
「ッッッ! 黙れぇぇぇぇぇ!」
「「パピヨッ!?」」
「「パピヨ!?」」
「「パピヨッ! うれしっ!」」
地霊殿にて虚しく響き渡るお燐の怒声。妙な掛け声と共に吹き飛んで逝く村人達。
最初は、魔女っ子VSお燐&ゾンビーズだった……それが、いつの間にやら、魔女っ子&お燐VSゾンビーズ(変なのしかいない)&生物兵器共(一部を除いて重度の変態しかいない)という混沌とした状況に陥ってしまっている。
少女たちは逃げ惑い。その背後を生物兵器共がねっとりと追い掛ける。……オーディエンスは好き勝手に騒ぎ続ける意味不明なゾンビーズ。
どの場所よりもカオスで、どの場所よりもシリアルな戦いは、まだまだ続く。……いや、何時になったら終わるんだろうね?(知らね)
◆◆◆◆◆
お空ちゃんのお空ちゃんがツァーリ級の爆発力で揺れるに揺れるせいで、私の心の中のアハトアハトが、お空ちゃんの核融合炉に向かって、鉛玉をブチ込みたいって猛りに猛っている件について(略して、おくわた)。
【避けてばかりでは我らを止める事は出来んぞ!】
「にゅやあぁぁぁぁぁ!」
敢えて言わせて貰おう。ざぁんねぇん! 見て(視姦しながら)回避余裕でしたぁ!
お空ちゃんが我武者羅に繰り出す連打の数々を、細長い筒状のナニかから撒き散らされる(意味深)、真っ白なアレ(光線的な)を、優雅に華麗に大胆に、舞い踊りながら避けていく。
より美しく、より鮮烈に、この場にいる少女たちに、私の全身全霊の魅力を理解させるために、その一心で、舞い狂う!
もっと私を見てッ! 私の胸の高鳴りをッ! この情熱をッ! 私の身から溢れ出すこのパトスをッ! 見てぇぇぇぇぇ!(←頭オカシイ)
「何て、綺麗……」
「ほぇ……」
我が舞いは、老若男女問わず、あらゆる者を魅了する天女の舞也ッ! ゆかりんと藍が太鼓判押してくれたから間違いないッ!
現に見よ! あのさとりちゃんも、こいしちゃんも! 今のシリアスな状況を忘れて、私の舞に魅了され、ただただ見惚れている有様だ! さっすが私ぃ! どんな時でも輝いているわね!
私に視線を集めたタイミングで、とっておきのぉぉぉぉぉ!
「〜〜ッ!? 〜〜ッ!? 〜〜ッ!?」
「ほぇぇぇぇぇ!?」
――流し目。
静かにそっと、流水の流れに沿うようにゆっくりと、瞳と瞳でぴったりと、少女たちにキスをする様に甘く艷やかに見つめる。……フフフッ、これで落ちぬ女はいなかった(そろそろ背後から刺される)。
【ッ!?……な、何という、かかかか可憐なッ!】
「うにゅ?」
おやぁ? おやおやおやおやおやぁ?
今、見惚れたな? 見惚れたな八咫烏さんよぉ。私の溢れんばかりの美貌に見惚れたなぁ!
反応が童貞のそれでワロタ。お隣りに住んでいる憧れのお姉さんのえっちぃ姿を思いがけず見てしまった思春期に入ったばかりで、己の内にある性衝動を発散する術を知らない、素人童貞の様なねっとりとした青臭さを感じたじぇい。……年中発情しているケダモノの私が感じたんだ、間違いない。
で、本体であるお空ちゃんは何が何だか分かっていないご様子だけども。……それはそれで性知識を知らずに、育ってしまった爆乳ガール的な愛らしさとか、それ何処の同人誌ですか? ってシチュエーションを期待できるという、とても楽しみなムフフ要素がふんだんに盛り込まれているから最高だ。
そもそもの話、お空ちゃんは私と同じ淑女である可能性があるんだから性知識皆無ってわけではないんだろうけど(思い違いです)……ハッ!? もしや、動物的本能で無意識に生殖行動に及んでしまう様な、そういったアレなのか!? それはそれでポイントが高いので、私と是非とも本能大開放の次世代創造運動を繰り広げたいところである(一人でヤッてろ)。
【く、くそぅッ、我が人間に見惚れるなどッ……空! アレを使え!】
「う?」
【う? じゃないッ! くそッ! 頭が足りないから、簡単な命令でもこの様か! この鳥頭め!】
「うにゅ! にゅっ! にゅやぁぁぁぁぁ!(訳:ヤタがあの巫女に見惚れて、ちょっとえっちぃ妄想していたのが悪い! にゅやぁぁぁぁぁ!)」
【ば、馬鹿者! そんな事実はない! 我はそんなはしたない感情を抱いてはッ!】
お空ちゃんの肉体と喧嘩をする八咫烏の姿に草が生い茂る。
八咫烏さん、口喧嘩雑魚すぎやしないかい? お姉さん敵対しているのも忘れて、ちょっとあの娘の将来が心配になってきたんだけども。……アレ、私がちょっと本気で罵倒したり、イジメたりしたらガチ泣きするレベルだよね? 傲慢そうに振る舞っているけど、実は中身結構残念だよね?
ポンコツっていうか、アホっぽいというか……まるで、某素晴らしい世界にいる駄目な方の女神みたいな、圧倒的なまでの残念臭と、隠しきれない駄目駄目オーラを感じた。
あ、フーン、お空ちゃんと相性がすこぶる良かったって、そういう意味なのね。
「……(優しい目)」
「……(可哀想なものを見る目)」
【や、やめろぉー! そんな、そんな目で我を見るなぁー!】
「うにゅ!(訳:ぷぎゃー!)」
さっきまでこの八咫烏を敵視していた古明地姉妹もすこぶる残念な生き物を見る目で、八咫烏inお空ちゃんを見ている。
いや、本当に今回の異変をこの八咫烏がどうやって引き起こしたのかが気になるんだけど……。
「はぁ……お前、本当に異変の元凶か?」
【フフフッ、我が考えた素晴らしい作戦を見れば分かるだろう! まずは地底を太陽で照らすことで、八咫烏の威厳を示し、力を蓄えた後に地上を同じく太陽で照らす。……あぁ、何て慈悲深くも大胆で素敵な作戦だろうか! 流石、我だな!】
「……あの太陽はやりすぎな気がするんだが?」
【我が八咫烏の権能の大半を使って作ったからな! 空の奴が背が伸びたら嬉しいと思うって言ってたから、進化の力まで備え付けたのだ! 我、超頑張ったぞ!】
「……(これ以上ない、残念な生き物を見る目)」
【空の奴もノリノリでな! 途中から無理矢理やらされている感を出して演技してな! 我、もう久しぶりのドッキリでワックワックだったぞ!】
ちなみに、サトリ妖怪の力は、我の力で誤魔化してみた! などと無駄に綺麗な笑顔で言われた。……何で、私が解決しようとする異変って基本的にしょうもない理由で始まるんだよ! シリアスをッ、シリアスを返せよぉ!(お前が言うな)
「あの、お空が焼き払えって言ってたというのは? それに、すごく苦しそうにしてたのはどうしてですか?……」
【久々に会話出来るのが嬉しくて嬉しくて、ちょっと調子に乗っていたのだ。地上を焼くとか、恐いこと本気で言うわけ無いだろうが……いや、途中からは空が本気で演技し始めてな、我も止めたのだが、止められなかったのだ】
「いきなり死ねって言われたんだけど……」
【……ついさっきまで寝ててな。機嫌が悪くて、つい】
いつの間にか、私が張った結界から出てきていたさとりちゃんとこいしちゃんも、八咫烏に質問を投げかけている。……あぁ、うん。危険はなくなったもんね。
それにしても理由がヒドすぎる。さとりちゃんとこいしちゃんも困惑してるじゃん。……取り敢えず、お空ちゃんはお仕置き確定だな。絶対にゆるしゃない。泣いて謝っても絶対に許してあげない。あのデッカイ夢の塊を私が満足するまで徹底的に開発してやる(揉みたいだけ)。
「……お空の意識は何処にあるんですか?」
【道中、地底に輝く太陽が見えただろう? あそこに直接送り込んでいる。……随分と好き勝手に遊んでいるみたいだから、そろそろ回収しようとは思っていたんだが】
「じゃあ、今すぐ回収してください」
【は、いや、流石に今すぐには……】
「回収してください」
【いや、だから……】
「回収しろ」
【はいッ! 分かりましたッ!】
おっふ、これはさとりちゃんお怒りですわ。
まぁ、散々心配させておいて、当の本人はのんきに遊んでいたり好き勝手していたというのだ。これに怒らない者はいないだろう。誰だってキレる。私だってキレる。
「ねぇ、霊夢」
「……何だこいし」
「私の反省は? 私が反省した意味って何だったのかな? かな?」
「落ち着けこいし」
瞳孔が開き切った目で私を見上げながら、しきりに首を傾げて疑問の声を上げ続ける。まるで壊れたラジカセの様に、何度も何度も、壊れた様に、何度も何度も。……ヤダ、コワいわこいしちゃん、夢に出てきちゃいそう(がくぶる)。
【空! いい加減に本体に戻って来ぬか! というか戻れ! 戻って下さい! 我、大ピンチ! ちょー大ピンチ! 我の命がごいすーでデンジャーなのだぁぁぁぁぁ!】
「うにゅぅ? うにゅにゅ……うにゅ、今いいとこだったのにぃ」
【空、空、後ろだ、後ろ……ひぇっ】
「うにゅ? 後rヒィッ!?」
戻ってきたらしいお空ちゃんが背後を振り返り……悲鳴を上げる。
「お空……随分と楽しそうにしてたわねぇ?」
「私達、すっごく心配したんだよ? ね?」
「さささささとりさままままま、こここここいししゃままままま!?」
日ノ本言葉を話しなさい。日ノ本言葉を。
いや、コワいのは分かるんだけどね。私も表面に出していないだけで、かなりガクガクのブルブルで、ちびっちゃいそうなくらい震えているんだけども。……
【空、逃げろぉぉぉぉぉ! あのサトリ妖怪共から離れろぉぉぉぉぉ!】
「うにゅあぁぁぁぁぁ! コワいよぉぉぉぉぉ!」
あ、逃げた。
恐怖に耐え切れなかったのか、物凄いスピードでその場から飛び上がり、更に奥深くへと逃げ去っていった。……恐怖の化身となった古明地姉妹を置いて。
「……霊夢さん」
「……霊夢」
「……何だ」
「「お空をお願い(しますね)」」
「……わ、分かった」
ひぇぇぇ、つ、つつつ遂にさとりちゃんとこいしちゃんの瞳から完全に光が消えちゃったよぉ(ガン泣き)!
というか、お願いされなくても、お空ちゃんには私のお仕置きが待っている。散々引っ掻き回して、異変まで引き起こしたのだ。これで何のお咎めも無しだったら、博麗の巫女としての沽券に関わる。……何より、お仕置きという名目で、あのたわわに実った、柔らかそうな身体の全てをたのsゲフンゲフンッ。
かくたのぉ(控えめ)
書いてて思いました。……まともな戦闘描写が早苗とパルスィしかねぇ。
残りは全部ネタでしたね。それも下ネタ多めの奴……性格ってこういうところにも出るんですね。びっくりですよ。
当初の予定ではシリアスにしようと思っていたのに、どうしてこうなったのだろう?
初期プロット(「止まるんじゃねぇぞ」)
春巻き「しょ、初期プロットぉぉぉぉぉ!」
はい、そんなわけです。次回を楽しみにしてください。
感想をいただくと、春巻きの内なる春巻きが覚醒して、シン・春巻きになるとかならないとかです。
では、またのぉ!