久しぶりに執筆したから色々と忘れてたからリハビリからしてたんだよ。
自分の作品読み返して、過去の私頭オカシイってなったんだよ。
え、今の私?……
見たら分かるよ(白目)
──メイド。
それは従者。……主のお世話を仕事とし、ありとあらゆる技能を有する者達である。
炊事、洗濯、掃除などの基本的な家事に始まり、
メイドとは主を支える者であり、主を導く者であり、主の絶対なる理解者として、主を守護し、慈しむ者でなければならない。
主が苦悩しているならば、ただ静かに寄り添い支え、主の苦悩の全てを真心を込めて受け入れるのが当然である。
主が進む道を誤ったのであるならば、例え主に嫌われたとしても、その道を正道へと導いて差し上げる。
主が誰からも信じて貰えず孤立してしまった時は、必ず主の味方となり、敵対する全ての存在から、この命を懸けて全身全霊守り抜くのだ。
親が我が子を愛するが如く、常に慈愛の心を持って主に接する絶対的な守護者。……それがメイドなのである。
そう──メイドとは、ただの従者ではない。……否、ただの従者であってはならないのだ。
メイドとして一度、主と定めたのなら、最後の最後まで主の意向を汲み取り、その身と心を全身全霊で守り抜かなかればならないのだ。
故にメイドはメイドとして生きていくならば、努力を、自己の研磨を欠かしてはならない。……何故なら、メイドには完璧が求められるからである。
メイドは誰よりも優れた知性を有しておかねばならない。……そうでなければ、主を教え導くことが出来ないからである。
メイドは誰よりも優れた肉体を有しておかねばならない。……そうでなければ、多忙を極めるメイド業を完全無欠に熟すことが出来ないからである。
メイドは誰よりも力強くあらねばならない。……そうでなければ、有事の際に主の身命を傷一つ無く守り切ることが出来ないからである。
無論、完璧を要求されることだけがメイドの仕事ではない。……特殊な事例ではあるが、この広い世の中には、他にも様々な形態のメイドが存在している。
洒落た喫茶店で働くような、外見の可愛らしさを最重要視されるメイド。……彼女達は、来店する者達をご主人様と見立て、その愛らしい小鳥のような声で囀り、オムライスにケチャップでハートマークを描いたりして、来店されるご主人様を癒やすのが仕事である。
また昨今では、仕事が全く出来ないダメダメなドジっ子メイド、逆にご主人様に養われてしまっているメイド、メイド好きなご主人様の為にメイドになったドラゴン、元軍人で自分好みのロリお嬢様に無理矢理迫る変態メイドなど、限りない多様化が進んでいる。
しかし、メイドはどれだけ形を変えたところでメイドであり、その本質は変わらない。……己のご主人様を喜ばせる、即ちご主人様に奉仕するという点では、全く変わっていないのである。
メイドには主が必要であり、主があるからこそ、メイドは何処までも美しく、より完璧に華麗に舞う気高き奉仕のプロとして輝けるのである。……長々と語り申し訳ございません、メイドとして仕事を行える喜びのあまり、つい熱く語りすぎてしまいました。
「……お嬢様方、午後のおやつの準備が整いました」
「わーい! 私の大好きなケーキだぁ!」
「フフッ、綺麗ね」
「本日はフランお嬢様の大好物であるショートケーキをご用意させていただきました。……僭越ながら、ご説明をさせて頂くと、使用されている生クリームは、とある異世界からやってきた天の牝牛から採れた牛乳を使用した特別な物となっております。……またスポンジ部分は空気を含むように焼き上げることで、ふんわりとした食感を楽しめる様に仕上げました。……使用されているイチゴは、私の住まいで栽培している畑から採れた物を使用し、自家製のジャムシロップで包み込んだことで瑞々しさをそのままにお召し上がり頂けます」
「……美味しいわね、ほっぺたが落ちちゃいそう」
「もぐっもきゅっ……おかわりっ、おかわりあるっ!?」
「ご満足頂けているご様子で何よりでございます……フランお嬢様、おかわりはこちらに」
口の端をクリームで汚しながら、おかわりを催促するフランお嬢様の笑顔に癒やされ、レミリアお嬢様の美味しいという一言に顔がほころんでしまう。……やはり、お嬢様方のお世話をしていると癒やされます。メイドとして、此処まで愛らしい主人に仕えることが出来る自分は、これ以上ないほどに幸福な従者だろう。
「うふふっ、それにしても咲夜には悪いけど感謝しないとね」
「ねー!」
「……お戯れを」
ニマニマと悪戯な笑みを浮かべるお嬢様方の表情に、内心、やれやれとため息を吐きながら苦笑を浮かべてしまう。
「フランお嬢様、レミリアお嬢様。……病人がいる場所で騒ぐのはマナー違反でございますよ?」
「キャー霊夢が怒ったぁ!」
「逃げるわよフラン!」
「合点だよお姉様!」
構って貰えるのが楽しいのか、それともただ単に私の反応を見て遊んでいるだけなのか定かはないが、キャッキャッと笑いながら、慌ただしく走って出ていってしまいました。
お嬢様方のお転婆にも困りましたね。淑女たるもの、もう少しおしとやかにして欲しいものではありますが。……これはその内教育して差し上げねばいけませんね。
「こほっ……ごめんなさい、霊夢。……本当は私の仕事なのに」
「いえ、咲夜お嬢様はお気になさらず。……今はお身体を休めることだけをお考え下さい」
「こほっこほっ……ありがとう」
頑張り屋のメイド長であるお嬢様には、もう少し休むという概念を覚えてもらわないと困ります。
「はい、咲夜お嬢様。お薬の前に、お食事に致しましょう。……ふぅーふぅー」
「っ……じ、自分で食べれるわよ」
「はいどうぞ、咲夜お嬢様。……お熱いのでお気をつけくださいませ」
「……ぅ」
「咲夜お嬢様?」
「……はむ……んっ、お、美味し、ぃ(顔真っ赤)」
「ふふっ、ありがとうございます」
未だ続く高熱の影響で頬を赤く染めながら、私の差し出した匙からお粥をゆっくりと食べてくれる。
フフッ、最初に遠慮したりするのは真面目で義理堅いお嬢様自身のご性格からでしょうか?……意気地にならず、ちゃんと食べてくれてホッと致しました。
病気を効率良く治すには、きちんとした食事と清潔に保たれた環境、適度な睡眠が必要になります。……症状が重いと、あまりご飯を食べられない場合もあることを考えれば、軽い風邪で良かったと考えて良いでしょう。
「うっ、苦い」
「良薬は口に苦いものです。……ゆっくりで良いので、最後までお飲みくださいませ」
「もう少し水を頂戴」
「畏まりました」
薬もお飲みになってくださったので、一先ずは安心ですね。……後は一日、ゆっくりとお休みを取っていただくだけです。
「僭越ながら咲夜お嬢様がお休みになるまで、子守唄を歌わせていただきます」
「ぅ……わたし、子供じゃないわ」
「〜♪」
いえいえ、今は子供の頃の様にお世話をされて下さい。
「すぅー……すぅー」
「眠ったようですね。……それでは咲夜お嬢様、良い夢を」
気持ち良さそうに寝息を立てていますね。……張り切って歌った甲斐があります。
毛布を掛け直し、音を立てないように寝室から出ていく。……この分なら、明日には元気な咲夜お嬢様の姿を見ることが出来るでしょう。
「……」
咲夜お嬢様の看病も済みましたので、これからやる仕事を頭にリストアップしていく。
庭の手入れ、侵入者がいないかの確認、ヴワル魔法図書館の本棚の整理作業の手伝い、お嬢様方のご相手、その合間に夕飯を作り、掃除して、洗濯して。……万が一でも手が足りなくなったら、分身することも視野に入れましょう。
咲夜お嬢様は時間を操る事で、これだけの広大な紅魔館のメイド業をこなしておりましたが、私には残念ながら時間を操る能力はございませんので、自力でなんとかしなければなりません。
「……」
申し遅れました。
皆様ごきげんよう。……私、博麗霊夢は、紅魔館の巫女メイドございます。
この度、紅魔館の本来のメイド長であらせられる、咲夜お嬢様が、高熱で倒れてしまったため、急遽、私が代理としてその仕事を引き受けることになりました。
メイドとして、咲夜お嬢様のご迷惑にならないように、見た目も、中身も何時もとは雰囲気を変えているため、普段の私を知っている皆様は大変困惑なされると思いますが、ご容赦下さいませ、おほほほ……申し訳ございません、その前に少々着替えの方を済ませてきます。
高熱の影響で普段よりも弱り、顔を赤らめながらも笑顔を浮かべる咲夜お嬢様のお姿に、私のメイドとしての忠誠心が、ザ・ワールドされてしまい、このままでははしたなくもルナダイアルしてしまうので、一旦、スペルブレイクして参ります。
さて、スペルブレイク(意味深)も済ませましたので、本日のメイド業に戻ることに致しましょう。
先ずは庭のお手入れでございましたね。……ついでに、生粋のサボり魔である美鈴お嬢様のご様子も確認しておきましょう。
「うへへぇ、もう食べられませんよぉ」
あらあら、予想通りでございました。……残念ながら美鈴お嬢様は門番の仕事をおサボリになり、口の端からだらしなくヨダレを垂らし、門にもたれ掛かって眠っていらっしゃいました。
しかし、なんとも気持ち良さそうに眠っていらっしゃるため、起こすのも憚られますね。……どう致しましょうか?
「仕方ありませんね。……メイドたるもの、お嬢様方が安心して快適に過ごせるよう尽力せねばなりません」
「うぃ〜?」
嫁入り前の美鈴お嬢様をそのまま放置するのは、メイドの名折れ。……何より美鈴お嬢様のお身体にも悪いので、お嬢様が快適に過ごせる環境を整える事に致します。
「すぅ──【冥(土)の呼吸 一ノ型 彼岸送り】」
最近、呼吸の仕方を変えたら身体能力などが上昇することに気付いてしまいました。……何処かの世界線では、人食いの鬼を狩る人たちが使っていそうですね(ジャンプしてみた感)。
この冥(土)の呼吸の極意は、一言で表すならば、何人たりとも到達出来ぬ異常をこの身に宿す事にあります。……まるで、この世ならざるモノが現世に顕現したような、そういった類の想像も出来ないような恐ろしい力を身に宿す特殊な呼吸法なのです。
その効果は至ってシンプル、どんな相手も速やかに冥土に送り届ける圧倒的な暴力を付与する、というだけの簡単なものとなっております。
最も、強化の度合いは、何の力も持っていないただの一般人が鬼の頭領クラスのバケモノ(無z)を相手にして一方的に勝利を収めることを可能にするほどの倍率なのですがね。……まぁ、その辺はどうでも良い些事ですし、この呼吸自体何となくで発見しただけなので、多くは語らないでおきましょう(縁◯が助走をつけて殴るレベルの理不尽)。
「骨組みはこれで完成ですね」
一ノ型である彼岸送りは、呼んで字の如く、視界に入っている光景を瞬く間もなく切り刻み、彼岸に送り届ける技です。……斬撃の後に黒い炎の様な演出が走るのが特徴でして、私個人と致しましては、大変厨二的カッコイイと思っております。
取り敢えず、手刀でこの技を行い、材料を切り刻んで組み立て、即席のベッドを完成させました。……寸分の狂いもなく綺麗に切り取った木材を僅かなズレなく組み立てましたので、即席と言っても侮らないで欲しいですね。
「後は──【冥(土)の呼吸 二ノ型 冥土帰り】」
死者の魂を乗せて、ゆっくりと静かに三途の川を下りゆく舟の様に、波を一切立てない技でございます。
あの世とこの世、異なる世界を行き来する死者の魂の様に、あらゆる隔たりを無視して、全てを切り伏せる。……例え、次元の壁を隔てていようと、私がそこにいると確信して切ったならば、その対象をそのまま目の前に呼び出し一閃することを可能といたします。
ぶっちゃけますと、私も原理はよく分かりません。……一体、どうやっているのでしょう? 謎でございます。
「コケェッ!?」
異世界から引きずり出した、無駄にデカイ怪鳥(目測で全長五十メートル程度)を絶命させ、その羽根を全て毟り取ります(この間三秒)。
軽く見たところ、脂の乗りも良いですし、栄養も多く含まれているので、中々に上質な肉ですね。……今晩はコレを使って料理致しましょう。
「少々、羽根が大き過ぎますね──【冥(土)の呼吸 三ノ型 地獄巡り】」
簡単に申しますと、対象を粉々にする技です。……例えるのならば、外の世界で言うところのミキサーでしょうか? アレをもっとエグく、惨い状態にしたのが、この地獄巡りという技でございます。
強弱は私の力加減で自由自在に調整出来ますし、規模も思いのままに出来ますため、中々に使いやすい技となっております。……他の技に比べると少々威力が低く、最大威力で放ったとしても、私の周囲五キロメートルの範囲を物理的にミンチにする程度の事しか出来ません。
この技で、無駄にデカイ怪鳥から採れた無駄にデカイ羽根を切り刻み、小鳥サイズに調整します。……此処でのポイントとして、細胞単位での切断を心がけましょう、細胞を傷つけること無く切ることで、羽根がバラつくのを防ぎ、柔らかいままの状態をそのまま維持出来ます。
「後は布ですね。……これは神社の方から直接取り寄せましょう」
正拳突きの要領で、空間に風穴を開け、博麗神社の自室に直接繋げます。
目的の布を入手することが出来たら、霊力を纏わせた手で穴が開いた空間を撫でながら「直れ〜♪ 直れ〜♪」とはぁとまぁくを付けながら、念じましょう。……元に戻ります、不思議でございますね。
「これでっ、最後ですっ!」
用意した材料を使い、高速で目的の物を作り上げていきます。
冥(土)の呼吸もフル活用して、布を的確に裁断し、縫い合わせ、羽根を詰め込み、形を綺麗に整えていきます。
「……完成でございますね」
最後の仕上げに、私自身の霊力で浄化処理を完了させれば……完成致しました。
「さぁ、美鈴お嬢様。……ゆっくりとお休みくださいませ」
「うぇへぇ?」
完成したベッドの上に美鈴お嬢様を横たえ、そのまま首元まで羽毛百%の毛布で包み込む。
大変気持ち良さそうに笑顔を浮かべていらっしゃいますね。……お嬢様方の笑顔を見守る、ただこの瞬間のためだけに生きております。
「えへぇ、むにゃむにゃ」
あぁ、美鈴お嬢様、ヨダレが──ペロペロ、ごっくん。……いえ、何をやましいことはしておりませんよ、この巫女メイドの誇りに懸けて、いかがわしい真似は一切やっておりません、何なら、私の処◯を掛けても構いません。
そもそもの話でございます、由緒正しきスカーレット家のメイド長代理を務めるこの私が、そんな犬畜生にも劣る所業をすると、本気で思っていらっしゃるのですか?……酷い、あんまりです、名誉毀損です、訴えてやります。
ところで話は変わりますが、美鈴お嬢様はどうやら間食を食べたばかりのご様子ですね。……中華料理でも食べたのでしょうか? 微かににんにくの味と香りがしました(どうして知ってるんですかねぇ?)
「門番の仕事の方は、結界を何重にも張れば大丈夫ですね」
全力で霊力を込めた結界を紅魔館を中心に張りました。……余程の怪物がやってこない限りは問題ないでしょう(※主に幽香とか幽香とか幽k)。
「さて、庭の手入れでも致しましょうか」
庭のお手入れ、本来は庭師の仕事でありますが、この紅魔館ではメイドの仕事となっております。
沢山いる妖精メイドにさせれば良いなどという意見もございますが、妖精である彼女達に細かい作業を任せると、大変愉快で取り返しのつかない事態が引き起こされてしまうため、私自らの手で庭作業を行います。
「~♪ ~♪」
鼻歌混じりに庭のお手入れ、我ながら優雅で華麗に大胆なメイドでは? などと密かに自画自賛してしまいます。
先ずは伸びすぎた草木を見映えよくカットしていく、浅すぎず深すぎず、紅魔の庭に相応しく、威厳と優美に溢れた庭を形作っていく。……お嬢様方が見て楽しめるように、ちょっとした遊び心として、動物の形にカットしたりするのも忘れません。
踊るように流れるように軽やかなステップを踏みながら、リズミカルにかつ一欠片の塵すら残さずに掃き掃除。……自然に還るものは自然に還し、それ以外はその場で消滅させておきます。
最後に仕上げで水を撒いていけばお手入れ完了です。水を撒く際には、注意点として、自然に雨が降り注ぐように疎らに、過不足無くしっかりと撒くことです。……簡単に申しますと、庭の上空で人工的に雨雲を発生させ、水撒きをなさってください。
補足と致しまして、雨雲が流れてしまわないように結界なりなんなりで固定しましょう、結界で固定した後は勝手に水撒きをしてくれます。……これは便利ですね、真似しても良いですよ?(※無理よりの無理)。
「さて、後は図書館の方の仕事ですね。……急ぎましょう」
次の仕事の為、音を立てず、背後に残像を量産しながら、流れるような動きでヴワル魔法図書館へと向かいます。
そう、まるで何処かの世界線での東方で不敗な師匠の様に、大量の残像を生み出しながら廊下を移動するのです。……途中で出会う妖精メイド達がびっくりして、おパンツを晒しながら転倒していらっしゃる光景をじっくりと目に焼き付けながら、加速していくのでございます。
何故これほどまでに急いでいるのか? それは、パチュリーお嬢様が私の到着を、首を長くして待っていらっしゃるのでは? とビビッとキタからでございます。……気の所為? いいえ、私がキタと言ったらキタのです。「れーむまだかなぁー? まだかなぁー? ぱちゅ寂しいよぉ〜ふえぇ〜」……というパチュリーお嬢様の嘆きが私にはハッキリと聞こえたのでございます!(幻聴)
「殿中でございます! 殿中でございます!」
「ふぁ!?」
図書館の扉を全力で開いた後、そのままの勢いでなだれ込むように入室致します。
パチュリーお嬢様が音に驚いて飛び上がるのと同時に、お嬢様が座っていた椅子を蹴り飛ばし、お嬢様の足を払って、そのまま横抱きに致します。
腕に伝わるのは少女一人分の重み。……これこそがお嬢様の、お嬢様の命の重みでございます。メイドとしてこの重みを忘れてはいけません、彼女の命を守るのもまたメイドとしての使命なのです。
あぁ、パチュリー様。どうかこの霊夢に全てをお任せくださいませ、貴女の完全に完璧に身の回りのお世話を致しましょう。……そう、何処でも、どんな場所でもお供してお世話をさせてイタダキマス(性的な意味ではない)、うふっうふふふっ!
「何っ!? 何なのっ!?」
「パチュリーお嬢様、急ぎます故──何卒ご容赦を」
「何が!? って、あぁァァァァァ!?」
パチュリーお嬢様が落ちてしまわれないように、しっかりと腕でその魅力的なムチムチボディを抱え込み、再度加速致します。……まだです、まだでございます、私はもっとっ! もっと速く動ける筈っ!
「こあぁぁぁぁぁ助けてぇぇぇぇぇ!」
「ぱ、パチュリー様ぁ!? れれれ、霊夢さん、何をしているんですか!?」
「おや、丁度良いところにいらっしゃいましたね、こあお嬢様。……失礼致しますっ!」
「こあァッ!?」
途中で本棚の影から顔を出したこあお嬢様も回収致します。
一瞬の内に背後を取り、こあお嬢様の全身を緊縛し動けないようにしてから、肩に担ぎ上げます、所謂お米様抱っこでございますね。……本当でしたら、この腕に抱えたいのですが、残念な事に私の両の腕はパチュリーお嬢様が占領していらっしゃるので、泣く泣くこの体勢になりました。
肩口に感じるこあお嬢様のお腹の温もりと、包み込む柔らかさにメイドとしての忠誠心が極まってきております。……ふふふっ、従者の理性に此処までのダメージをお与えになるとは、流石は悪魔でございます。
ちなみに、お米様抱っこをなさる場合の注意点と致しましては、こあお嬢様の腹部に負担が掛からないように、常に衝撃と体重による負荷を逃しながら走ることでございます。
メイドたるもの、どの様な場合であっても、お嬢様方に負担を強いてはいけないのです。……この程度は出来て当然でございます。
「ちょ、待って! 何処にっ、何処に向かっているの!? 私何をっ、ナニをされるのぉぉぉぉぉ!?」
「こあぁぁぁぁぁ!? 私、こんなキャラじゃないのにぃぃぃぃぃ!? もっとお色気っぽい担当だった筈なのにぃぃぃぃぃ! あぁぁぁぁ!?」
少々、お嬢様方がうるsゲフンゲフンッお騒がしくなって参りましたが、気にせず加速加速加速っ! 加速に次ぐ加速で廊下を走り抜けます。……もう時間がないので巻いております、巻きに巻いております! メイド巻いております! 巻きにッ! 巻きに巻いてッ! おりますッ!(ふんすふんすっ)
「到着致しました。……さぁ、お嬢様方、お召し物をお脱ぎくださいませ」
加速し、辿り着いた場所は脱衣場。……はい、お嬢様方にはお風呂に入っていただきます(●REC)。
「れ、霊夢? いきなり脱げだなんてそんな」
「お召し物をお脱ぎください」
「霊夢さん霊夢さん。……私、縛られたままなんですが?」
「お召し物をお脱ぎください(縄を切りつつ)」
「「……」」
「スゥ──脱 げ ッ!」
「「ひぃ!? は、はい、脱ぎます! 脱ぎますからぁ!」」
ダラダラとしていらっしゃいますと、ちょうど良い温度に調整した湯船が冷めてしまいます!
そうです、そうなんです! 急いでいた真の理由は、パチュリーお嬢様とこあお嬢様のお二人をお風呂に入れるためなのです!
絶好のタイミングで、お二人に素晴らしい湯加減を堪能して頂くために、心を鬼にしてこの場まで駆け抜けてきたのです。
温め直すなどという逃げは、この博麗霊夢、嫌いでございます。……一度で全てをパーッフェクトッにこなすのがこの巫女メイドたる私の矜持なのでございます。
いいえ、言葉を濁すのは止めましょう。……単純にお二人の身体をお流ししたいのでございます! あのパチュリーお嬢様のムチムチとした柔らかな身体を隅々まで手洗いしたいのでございます! あのこあお嬢様の悪魔的でSweetでDevilなお身体に密着したいのでございます!
メイドはっ! メイドはっ! ちょっとばかりの肌色桃色スキンシップがっ! ご褒美が欲しいのでございます!
「パチュリーお嬢様、かゆいところはございませんか?」
「……ないわ」
「こあお嬢様は如何でしょう?」
「ちょっと、背中の辺りが……んひぃ!? いいい、いきなりナニをするんですか!?」
「かゆみは取れましたか?」
「……何でもないです」
「あ、霊夢、やっぱりかゆいところあったわ」
パチュリーお嬢様とこあお嬢様、お二人の身体をゆっくりねっとりと洗っていく。
勿論ですが、お二人の珠の肌が傷つかないように、垢擦りなどという無粋な代物は一切使いません。……全てこのメイドハンドで洗わせて頂いております。
たっぷりと泡立て、滑らかにその肌に手を這わせていく。……私の手の動きと共に、ビクビクと身体を震わせるお嬢様方の反応に、メイドの忠誠心が刺激され、巫女メイドとしてのアレやソレやがソイヤッしてしまいそうになりますが、何とか堪えながら無心を装って、お身体を流すことに成功致しました。
流石にデリケートな部分、所謂乙女の秘密の花園に関してはご自身で洗って頂く事になりました。……お嬢様方も流石に恥ずかしいご様子でございましたし、何よりも私自身が、これ以上の刺激には耐えられそうもありません、メイドさんの中の巫女が「ヤッちゃうぞ(はぁと)」してしまいます。
「では、ごゆっくりお寛ぎ下さいませ」
「ん、ごくろうさま」
「うへぇ、からだがとけちゃいそうれすねぇ」
最後に湯船にお二人を浸けてしまえば、完璧ですね(意味のないドヤァ顔)。
まぁ、ぶちゃけますと、お風呂に入れる必要は全く無かったのですが、何となくこうするべきだと私の中でゴーストが囁いてしまったので、お二人には強制的に温湯・ア・マークをしていただきました。……ええ、先程も申しましたように、単純に私のモチベーションが爆発的に引き上がるだけでございます。
お嬢様方の裸体をじっくり堪能した挙句、そのすべすべお肌を手洗いしたって良いじゃない。……だって、メイドですもの。
一つだけ失敗した点を挙げるとするならば、スカーレットなお嬢様達やぐっすりと夢の世界にへと旅立っていらっしゃる中華なお嬢様をお連れすることが出来なかった点ですね。……咲夜お嬢様は風邪で寝込んでいるため、仕方がないにしても、これはこれは非常に惜しい事をしてしまいました。メイド一生の不覚でございます。
「お嬢様方がごゆっくりとしていらっしゃっている間に、図書館の清掃も終わらせてしまいましょう」
瞬きの間に廊下を駆け抜け、再びヴワル魔法図書館へと突入致します。
「ほほぅ、これはこれは」
軽く周囲を見回してみる。……ふふふっ、このメイドアイから逃れられるとは思わないことです。
確認してみましたところ、思った以上に埃が溜まっていらっしゃいますね。これでは虚弱体質のパチュリーお嬢様にとっては危険でございます。
僅かでもお嬢様の身に危険が生じるのならば、その原因を根本から抹消するのは、メイドとしての最重要事項でございます。
「チリ一つ残さず消してご覧に入れましょう──【冥(土)の呼吸 四ノ型 餓える鬼】」
ヴワル魔法図書館という場所に存在する全ての埃を、汚れや穢れなどの負に連なる物体全てを補足します。……そして、放たれるのがこの技です。
私の身から放たれた霧状の霊力が、ヴワル魔法図書館という場所の全てを一切の隙間なく覆い尽くします。……やがて霧は覆い尽くした場所にある埃やゴミなどを全て取り込み、この世から完全に消滅させます。
「……戻りなさい」
全てを消滅させた霧状の霊力は、再び私自身の身体へと帰還致しました。
ご覧の通り、この技は私の冥(土)の呼吸の中でも凶悪な代物となっております。……当然でございましょう? この技は、私が認識し消すと思った対象全てを喰らい潰し、この世から完全に抹消してしまうのですから……我ながら、えげつない技を作ってしまったものです。
「折角ですし、本の整理も致しましょうか」
本の整理は、普段から、こあお嬢様の手によってなされておりますが、やはり一個人では限界がございます。
ましてや、この膨大な蔵書数を誇るヴワル魔法図書館です。いくら気を付けていたとしても、ミスがないとは言い切れません。……こあお嬢様の為、僭越ながらこの巫女メイドが一肌脱ぎましょう(物理的には脱ぎませんよ?)
「言語毎、アルファベット、日ノ本言葉。……一先ずはこの順で並べれば問題はないでしょう」
冥(土)の呼吸で爆発的に向上した身体能力に任せて、本を整理していく。……当然ながら、この程度では全く手が全然足りませんので、最後の呼吸を使用致します。
「【冥(土)の呼吸 五ノ型 三悪童子】ッ!」
冥(土)の呼吸の五ノ型にして、最後の型となる技でございます。……どういう技なのか、それは見てのお楽しみでございます。
「分身【い】はその棚を、分身【ろ】はそちらの棚を、分身【は?】はこちらの方をお願いします」
「「「了解!」」」
──分身。
あるいは分裂。
私の魂を力任せに無理矢理引き裂いて、仮初の肉体を与え、私自身の力の
分身の見た目は、私の幼少期を模した姿をした三人の幼い少女でございます。それぞれを【い】【ろ】【は?】と名付けました。……大変個性的で愉快な子たちでございます。
「ヒャッハー! 本棚は整頓だぁ!」
分身【い】は、幼少期の私を模した、やや目の鋭い少女でございます。……口調は世紀末のモヒカンとなっており、見る者を何とも言えない残念な気持ちにさせてくれます。
「調和を乱す物よ、無限の
分身【ろ】は、幼少期の私を模した眼帯の少女でございます。……見ての通り重度の厨二病を患っており、聞く者が思わず耳を塞ぎたくなる程に、発言の全てが痛々しい残念な子です。
「本って何? 食べ物?」
分身【は?】は、幼少期の私の姿を模したアホ毛の少女でございます。……見ての通りアホの子でございます、誰もが口を閉ざしてしまう程のアホで、常にお腹を空かせた残念な子でございます。
「余計に仕事が増えたような。……気のせいですね」
ええ、私の分身がこんなに残念な筈がないのです、ええ、ええ、決して現実から目を背けているわけではございません。……むしろ、逆でございます、私は彼女達を食い入るようにしっかりと見守っております。
分身とはいえ、流石は私ということもあり、その見た目だけは大変見目麗しい少女の姿をしているのです。正直、分身でなかったならこの場で肉bげふんげふんっ。……ところで、分身相手におセッセをしてしまったら、それは果たしてオ◯ニーになってしまうのでしょうか?(誤魔化しレベルクソ雑魚ナメクジ)
「これで最後でございますね」
兎にも角にも、我が愛すべき分身達と呼吸を合わせて連携し、僅か数分の間に全ての蔵書を本棚に整理し終えました。
パチュリーお嬢様が混乱してしまわれないように、念の為、整理した本棚の配置を記載したメモでも書いておきましょう。……巫女と魔女っ子のガチ百合中心の艶本の場所は南側の棚、と。
「ご苦労様、【い】【ろ】【は?】」
「へっへっへっ、本体様のお願いとありゃあ、この【い】、他の全てを差し置いても駆けつけますぜ、げへへへっ!」
「ふっ、この【ろ】も同じく、我が魂が還る神たる貴女の命あれば、この世の全ての掌握すらも造作もなくやってみせよう」
「本体本体、そんなことよりも【は?】は、お腹が空いたよ」
まぁ、見た目は愛らしいのに何て残念な子たちなのでしょう(特大ブーメランがソニックブームを引き起こしながら返ってくるレベル)。
とてもではないですが、私を元に生み出された分身にしては慎みが足りませんね(ブーメラン過労死)。
「「「また何かあったら呼んでくれ(欲しい)(ね)!」」」
「ええ、その機会があればまた呼びましょう」
恐らく次の出番は自家発電的な意味になると思います。……私はまた一つ新たな可能性に気付いてしまいました。
例え私自身だとしても、分身であり、かつ中身が完全に別物だと断言出来るなら、それは私が愛でる対象になるという事実に気付いてしまったのでございます。
例え元は私自身の魂から生まれた存在だとしても、生まれた以上彼女達は彼女達自身という個人であり、一個の生命体なのです。……ぶっちゃけますと、私の妹とか娘とかに近い存在になりますね。
これは愛でねばなりません。……近い内に彼女達専用に生身の器を用意してあげるのも良いかもしれませんね、じゅるりじゅるり。
「図書館の方も無事に完了いたしました。……そろそろお嬢様方がお風呂からお上がりになる頃合いですね」
私は再び風になりm……あぁ、そうでしたね、危うく忘れるところでした。
「お召し物は……これにしましょう」
ええ、その方がとても素敵ですもの。……ふひっ、ふひひひひひっ!
メイドは、メイドはお嬢様方の素敵なお姿を見るのが大好きな生き物なのでございます。……ですので、パチュリーお嬢様、こあお嬢様、楽しみに待っていて下さいませ。
「お嬢様方、お待たせいたしました。……本日のお召し物は此方になります」
寄り道した場所から調達してきたソレをお嬢様達に手渡します。
あらあら、余程お気に召したのでしょうか?……両の目を見開き、口をパクパクと大きく開けていらっしゃいますね。そんなお顔も素敵でございます。
「こ、これは何なのかしら?」
「こあぁ……今日の霊夢さんはいつにも増して変な気がします」
失礼ですねこあお嬢様、私はいつも通りでございます。
いつも通り、お嬢様方を優しくねっとりとした温かい眼差しで見守りながら、身体と身体が触れ合う程の超近距離で、その身も心も私の手垢でベタベタにする程のお世話をし、どんな外敵からもお守りする。……それが究極にして完全無敵、完璧超人たる巫女でメイドな貴女の博麗霊夢なのでございます。
こあお嬢様の事をこんなにも真剣にお守りしている私に対してなんて酷い。……これは私も心を鬼にして、私が如何にお嬢様方を想っているのかお分かり頂けるよう、そのお身体に全身全霊のご奉仕を尽くさねばなりませんね。
「……これを着ろと?」
「はい、着て下さいませ」
「……マジ?」
「マジ、でございます」
「本気の本気で? 冗談とかではなく?」
「本気の本気でございます。……失礼ですがパチュリーお嬢様、私のこの顔が冗談を言っている様に見えますか?」
──ダッ!(パチュリーがダッシュで逃げた音)
──ガシッ!(速攻で捕まった音)
「いやぁぁぁぁぁ!?」
「さぁ、パチュリーお嬢様〜……お着替えの時間でございますよぉ〜」
「こあ! 小悪魔ァ! 助けてぇ! たしゅけてぇぇぇむぐぅ!?」
「あまり、手間を取らせないで下さい。……流石の私もイラッとキてしまいます」
「むぅ〜!? むぅ〜!?」
お口チャックでございますよぉ、パチュリーお嬢様ぁ。……あぁ、パチュリーお嬢様、泣かないで下さい。メイドの立場を、従者としての立場を忘れてしまうじゃないですかぁ、きひっ、きひひひひひっ! くけけけけけっ!
「ぱ、パチュリー様ぁ!?」
「あぁ、こあお嬢様」
「ひぇ!?」
「こあお嬢様に限ってそんな事はないとは思いますが、邪魔だけはしないで下さいませ。……もしも邪魔をしたら、ね?(にっこり)」
「さ、サーッ! イエッサーッ!」
「それと、私がパチュリーお嬢様のお着替えを手伝っている間に、こあお嬢様もソレに着替えておいて下さいませ。……もしも着替えていらっしゃらない時は──」
「着替えます! お着替えさせていただきしゅぅぅぅぅぅ!」
「ふふふっ、こあお嬢様は素直で良い娘でございますね」
早くお着替えになってくださいませ、湯冷めして震えているじゃありませんか。
いえいえ、此処は私自身の人肌で温めて差し上げるのが道理ですね。パチュリーお嬢様のお着替えが終わり次第、この身で温めて差し上げましょう。
「うぅ、いっそ殺しなさいっ! 殺しなさいよぉ!」
さぁ、パチュリーお嬢様ぁお着替えの時間でございますよぉ!
先ずは、生まれたままの肢体を覆い隠す邪魔な布切れを一瞬で剥ぎ取り、お身体の水滴を残さず拭き取り、水気を吸い取ります(呼吸法って便利)。
その後、持ってきたソレをしっかりとパチュリーお嬢様のお身体に纏わせていきます。……大丈夫でございます、大丈夫でございますパチュリーお嬢様、安心して下さいませ。
まだ……まだ、手は出しません(渾身のメイドスマイル)。
「……うぅ、どうして私がこんな、こんな破廉恥な格好をぉ」
「あ、あはは……此処まで一方的にアレコレされたら、流石に恥ずかしいです、ね」
さぁ、刮目しなさい。この見目麗しくも淫靡なお嬢様方の艶姿を!
「霊夢のっ……霊夢の馬鹿ぁ!」
お嬢様の頭頂部で恥ずかしげに、だがしかし、誇らしげに揺れている二本の物体──そう、耳……それは耳でございます。
パチュリーお嬢様の小さな肢体とは対象的な二本の大きなお耳。……あの大きなお耳は何だッ!? この心を鷲掴みにするあの大きくて愛らしいお耳の正体は一体何なんだっ!? そうでございます! アレがっ! アレこそがッ!
「ばかぁ!」
──ウサミミ。
永遠亭のお嬢様方で見慣れている筈のソレが、見慣れていた筈のソレが、パチュリーお嬢様の魅力を何乗倍にも引き上げていらっしゃるっ!
更に幼さを残しつつも、しっかりと女としての魅力を搭載しているダイナマイトパチュっとボディを覆い隠していらっしゃるのは、肩やお腹、胸元が大胆に露出していらっしゃるボディースーツ──所謂、バニースーツでございます。……パチュリーお嬢様がおっしゃっていた通り、破廉恥極まりないそのお姿は見る者全てを確実に虜にするでしょう、少なくとも私は魅了されてしまいました。
この博麗霊夢、メイド歴一日と六時間二十七分三十五秒が断言します。……私はとんでもないモンスターをこの世に生み出してしまいました(鼻から忠誠心)。
「霊夢さん、霊夢さん。……これ、そんなに私に着せたかったんですかぁ?」
やや伏し目がちに、しかし何処か挑発的に私を見ながらこあお嬢様がおっしゃいました。……どうやら混乱から多少は落ち着きを取り戻したご様子ですね、いつも通りの調子が戻ってきていらっしゃいます。
ええ、お嬢様のおっしゃる通りでございます、こあお嬢様の魅力を完全に引き出すことが出来た一品であると自負しております。
そうです、パチュリーお嬢様と双璧を為すと言っても過言ではない程に、こあお嬢様も大変魅力的な格好をされていらっしゃるのです。
「霊夢さんのス・ケ・ベ♡」
こあお嬢様の種族は悪魔でございます。……普段からその名の通りに挑発的に淫靡に他者を魅了するお嬢様は、まさに名は体を表すと言わんばかりに小悪魔チックでございます。
そんなお嬢様の魅力を完全無欠に引き出すにはどうすれば良いのでしょう?……ええ、簡単です。簡単な話でございます。たった一つのシンプルなエロスでございました。
話は少し変わりますが、悪魔の中には女としての魅力を武器にしている種族がございます。……それは――
異性の夢の中に現れ、その者が望んでいる理想の姿で精を吸い尽くすという恐ろしくもイヤらしい色欲の化身でございます。……こあお嬢様にはその淫魔の姿を模した衣装を身に着けてもらっているのです。
こあお嬢様もノリノリで腰をくねらせ、その胸の谷間を強調しておられます。……正直なところ、私がメイドでなければ、今すぐにでもこあお嬢様を押し倒し、魔力供給(R指定)しておりました。
「……(●REC)」
無言でこの素晴らしい光景を脳内カメラに収めている私は異端でございましょうか?……いえ、そんな筈がないでしょう。
私はメイドです、お嬢様方に仕える忠実なる下僕でございます。……なればこそ、お嬢様方の素敵なお姿をその脳味噌の奥深くまで記録し、この身が朽ち果てる最後の瞬間まで絶対に忘れてはなりません。
ぐふふっ、パチュリー様ぁ、もう少しそのおみ足を開いて貰えないでしょうかぁ? その食い込み部分をしっかりとこの脳内に叩き込みたいのですぅ。
げへへっ、こあお嬢様ぁ、ノリノリで挑発的な態度が素敵ですわぁ、もう少しだけ前かがみになってお尻を突き出して下さるとメイド的に嬉しいですぅ。
ヴワル魔法図書館のお嬢様方万歳! ノーレッジ万歳! 小悪魔万歳!……メイドとして感無量でございます。
「ふぅ、大変目の保養になりました。……満足しましたので、着替えて下さって結構でございますよ?」
「貴女の娯楽の為だけに、私はこんな破廉恥な格好したの!?」
おや、何やら気に入らないご様子ですね、パチュリーお嬢様。
僅かな間とはいえ、お嬢様方のお世話をするこの卑しいメイドに少しの施しを与えても良いではないですか。
え、無理矢理でございますか?……いえ、アレは合意です。パチュリーお嬢様も「私を霊夢の色に染め上げてちょうだい(はぁと)」とおっしゃっていたではございませんか(記憶捏造)。
「何をおっしゃいます。……この紅魔館の巫女メイドを務める私が、パチュリーお嬢様にそんな酷い事をするわけがないじゃないですか」
「そう、よね。……この格好にもきっと意味があるのよね」
「まぁ、今回は完全に私の趣味なのですが」
「表に出やがれぇぇぇこのぉ鬼畜メイドぉぉぉ!」
激昂するバニーガールが私に向かって色とりどりの弾幕を撃ち込んできました。……当然、怒りに任せた一撃がメイドたるこの私に当たるわけがありません。
弾幕の隙間をヌルヌルとした舞うようにCoolな動きで華麗に避けて、バニーガールお嬢様の元へと近付いていきます。……ふふん、他愛なしでございます。
「来るなぁぁぁぁぁ!」
「知らないのですか?──メイドからは逃げられません」
例えそれが魔王だとしてもです。
「あぁぁぁぁぁ!?」
「あ、あぁ、ぱ、パチュリー様が大変な目に……に、逃げないと、逃げn」
「こあお嬢様、自分は関係ないというお顔をしていらっしゃいますが──当然、貴女もでございますよ?」
「ひぇっ!? やっぱりィッ!? こあぁぁぁぁぁん!?」
──見 せ ら れ な い よ(はぁと)
ふぅ、ごちそうさまでした。……ナニをしたのかですって?
大変失礼ではございますが、その件に関しましては、メイドとして黙秘権を行使させていただきます。……少々メイドとして、決してヤッてはいけない事をしてしまいましたので、コレ以上はお口チャックでございます。
パチュリーお嬢様とこあお嬢様につきましては、体力を著しく消耗してらっしゃったので、それぞれのお部屋のベッドに優しくお運びしました。……息も絶え絶え、全身から発汗し、人前には出せないしあわせそうなお顔を晒しておられましたが、何の問題もございません(心の思い出フォルダが潤いますね)。
勿論、そのままにしておくわけにもいきませんので、もう一度改めてお風呂に入れて差し上げました。……勿論、今度は全身隅から隅まで洗わせていただきましたよ?(曇りのない笑顔)
洗っている最中に気づきましたが……お二人とも、まだまだ子供でございますね、何処とは申しませんが……えぇ、何処とは申しませんが、ツルツルでございました。
「……」
──ツルツルでございました!