東方博麗伝説   作:最後の春巻き(チーズ入り)

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ま た せ た な!



巫女、先生

 学ぶという行為は素晴らしい。

 誰かに教えを授かる、自分で本を読む。……学び方は様々であるが、共通して何よりも本人の意欲というものが重要である。

 何故ならば、学ぶという行為は、個人個人の意欲……やる気によって成り立っているからだ。

 例えば、学校で成績を上げたい、という場合は国語、算数、理科、社会などの勉強をしたり。

 賢くなりたい、IQを高めたい、そんな考えで雑学の知識を学ぼうとしている者もいるだろう。

 すなわち、頑張るための目標が明確に定まっている者ほど、勉学に、学びに対して積極的な行動を取ることが出来るのだ。

 

 自分の夢に向かって努力を積んでいるやつほど、学びを大事に大事にしている。

 かく言う私だって、この幻想郷の美少女たちを愛でるために、日々、自分を高めるために学んでいる。

 美少女を効率良く愛でるために、人体のあらゆる部分のツボの在り処や効能などを。

 美少女のチラリズムをより美しく魅せるために、服飾系の知識などを。

 美少女が笑顔に慣れるように、美味しい料理の作り方を、甘いお菓子の作り方などを。

 試行錯誤を繰り返しながら、学び続けている。……全ては愛すべき彼女たちのために。

 何故ならば、私のこの人生は、幻想郷の美少女を愛で続けるためだけに存在しているのだから……勿論、いずれはR18指定になりかねない勢いでの関係を持ちたいとは常日頃から考えているけども。

 

 なんだかんだ、偉そうに語ったが、結論として。

 私は学ぶという行為は、長い人生を生きる上で、最も重要な要素なのではないか? と考えている。

 学びがあるから、人は言語を身につけることが出来るし、学びがあるから常識やマナーなどの人間関係を構築する上で重要なものを身につけることが出来た。

 もしも、学ぶ事が出来なかったとしたら、我々は未だに原始時代よりも酷い、本能で生きる理性なきただの獣同然の存在でしか無かっただろう。

 私も美少女を愛するための心を、美少女を愛でるための思考をする事なんて出来なかったかもしれない。……そんな絶望的な状況に陥ったら間違いなく死んでいるね。

 学ぶことは大事である。学びのない人生なんて何の面白味もない、価値のない、クソ以下の肥溜めだ。

 どんな些細なことでも良い。ちょっと気になった事を調べるだけでも良い。ただただ、本を流し読みするだけでも良い。……何かを学ぶという行為さえできていれば、人生はそれだけで光り輝く何かを生み出していくのだから。

 だからね、皆さんそんなわけでして……

 

「諸君、授業を始めるぞ!」

「「はーい!」」

 

 寺子屋、夜間学習組ぃぃぃ! 霊夢先生のぉ! ドッキドキ(はぁと)おべんきょう教室始まるぞぉ〜!

 先生の言うことは素直に、はいって聞きなさい! 先生のお仕置きは素直に受けなさい! 先生の要求には全部しっかり丸っと、その身体で応えなさい! ここを卒業する時は、必ず先生と二人っきりで卒業式(意味深)するって誓いなさい! 以上!

 

 せっつめいしよう(妙に高い声)!

 寺子屋、夜間学習組、霊夢先生のドッキドキおべんきょう教室とは。

 読んで字の如く、この寺子屋の非常勤講師である私が、妖怪の小さなおにゃのこたちにあーんな事やこーんな事に関する色々な事をねっちょりと教え込んでいく、とっても有り難ーい授業なのである。

 本日は記念すべき最初の第一回目の授業が行われようとしている。……けーね先生に頼まれちゃったのよね。妖怪の少女たちの教育を見てもらえないか? って。

 私としては妖怪の少女と戯れられる機会が増えて嬉しいし、けーね先生は妖怪の少女たちが教育を受けられて嬉しい。まさに一石二鳥と言ってしまっても過言ではないよね!

 

 ではでは、先ずは今日集まってくれた可愛らしい我が生徒を紹介しよう!

 

 最初の生徒はこの娘だぁぁぁ!

 紅魔館の現当主。永遠に幼い紅い月の異名を持つ、絶対なるかりちゅまの持ち主! レミリアァァァスカァァァレットォォォ!

 

「ふふーん、どんな問題でも返り討ちよ!」

 

 ほうほう、言ったな?

 そんな傲岸不遜なレミリアちゃんには特別にかーなーりー難しい問題出してあげよう。

 間違える度に、背中にあるその可愛らしくパタパタしている蝙蝠ウィングの付け根部分を弄りまくってあげようかね。……レミリアちゃんの一番弱い部分だから、ね。感度も極限まで引き上げて念入りに、ね。私なしでは生きられない身体に大改造劇的ビフォーアフターしてしんぜようか、ムフフフフフ。

 さっちゃん宛に、信じて送り出したお嬢様が鬼畜巫女教師の魔の手によってアヘ顔ダブルピース〜。みたいな、ちょっとアレな写真でも撮って、送りつけてやろうかねぇ? ゲヘヘへへへ。

 

 次の生徒はこの娘だぁ!

 先程紹介したレミリアの妹で、悪魔の妹という異名を持つ、狂気のぷりちーがーる! フランドォォォルゥゥゥスカァァァレットォォォ!

 

「フラン、頑張るよ!」

 

 グッとガッツポーズでふんすふんす……あらやだ、可愛いわこの娘。すっごいめちゃくちゃにしたい。

 こーんな可愛い娘には、先生ちょっとだけ、えこひいきしちゃいそうだわ。……主に下の意味で。

 だから、後で先生と一緒に職員室に行こう、ね? お菓子いっぱいあるから、ね? 先生とちょっとだけ、保健体育の予習するだけだから、ね?

 ちょーっとだけじっとしてくれてたら、後は先生が全部しっぽりとやってあげるから……はぁはぁ。天井の木目でも数えていたら、すぐに、すぐに終わるから……はぁはぁ。

 

 次の生徒がこの娘だぁ!

 幻想郷最強の妖獣八雲藍の式神で、凶兆の黒猫という異名を持つ、ぬこみみが可愛らしい八雲家が誇るマスコット! ちぇぇぇぇぇん!

 

「ら、藍しゃまの恥にならないように頑張ります!」

 

 舌足らずなところがあざとい! 百点満点あげちゃう!

 三者面談の時には、藍ちゃんと橙ちゃんと私の三人で、じっくりとこれからの将来設計について肉体言語で語り合おうね!……親娘丼(ぼそり。

 そして、ゆかりんも連れてきて欲しいな! ゆかりんの我儘ムチムチボディと、藍ちゃんの柔らかふわふわボディ、橙ちゃんの抱き締めたくなるミニマムボディを味わい尽すのは、先生としての! せ ん せ い と し て の! 責務だからね! 大事なことなので二回言ったよ!……八雲丼(ぼそり。

 

 ラストォォォ! 最後の生徒がこの娘だぁ!

 幻想郷の源氏蛍。闇に蠢く光の蟲の異名を持つ、ボーイッシュ可愛らしいおんにゃのこ! リグゥゥゥルゥゥゥ! ナァァァイトォォォバァァァグッ!

 

「な、何で私が参加することに?」

 

 理由? 美少女だからですけど何か?

 そんなことよりも、困惑しているボーイッシュガールの表情はベリーグッドネ! これだけで丼駆け付け三杯は余裕のよっちゃんだよ!

 

 リグル・ナイトバグ。幻想郷でも結構珍しい、人型の姿をとっている蟲の妖怪である。

 とても幼い体躯をしており、首元に掛かりそうな緑色のショートヘアーに、同じく緑色の瞳をしている。

 服装は、長袖の白いブラウスに、紺色のキャロットパンツを着用。その上から、甲虫の外羽を模していると思われる、燕尾状に別れた黒いマント羽織っている。

 そして、その頭にはリグルちゃんのチャームポイントである、可愛らしい二本の触覚が生えている。

 私の勘が正しければ、リグルちゃんの一番感じるであろう部分はあそこだ。……いつか絶対にペロペロ舐め舐めしたり、ジュッポリと咥えてやりたい、と考えているのは此処だけの話だ。

 中性的で可愛らしい容姿とボーイッシュな服装のせいか、ショタだとか、男の娘だとか勘違いされているけど、ちゃんとしたおんにゃのこだから間違えないであげて欲しい。

 後、彼女の可愛らしい触覚を見てから、黒い悪魔を想像したやつは処すので、今夜あたりにでも、博麗神社の裏に来なさい。……削 ぎ 落 と す(ナニを)。

 

 いやーそれにしてもボーイッシュな女の子って可愛らしいよね。

 他のおんにゃのこに比べて、自分が魅力的な雌である、という事を理解していない節があるから、すんごい無防備なのなんのって。

 前にあんまりにもくぁあいぃ過ぎてぎゅぅぅぅって抱き締めた(覇王補正有り)時も、頭に大量の疑問符を浮かべるだけで、全然なーんにも抵抗しなかったしね。……無知かよ、仕込み甲斐があるな、お前。

 

 本当は他にも生徒がいるらしいけど、今回はこの四人だけにお勉強を教える事になっている。

 私も本職じゃないから、あんまり大人数は面倒見きれないからね、仕方ないね。問題児というか、何と言えば良いのか、それぞれ個性に溢れていて、人数が多くなり過ぎると収拾もつかなくなるから、この程度の人数で抑えているのである。

 問題児筆頭のチルノちゃんのおバカな行動とか、ルーミアちゃんの能天気さとかは、事前に対策していても予想の斜め上を軽々と飛び越えてくるから、要注意らしいのよね。……けーね先生でさえそんな有様だから、私じゃあとてもじゃないが対処できないだろう。

 まぁ、今回のメンバーはまだまだ、やりやすいのではあるけども。……レミリアちゃんとフランちゃんの両名をどう抑えるか、が鍵だね。

 

 ではでは、将来の夢は先生のお嫁さんって、躊躇い無く言えるようになるまで、じーっくりと教育していきましょうかねぇ。

 今回は初めてということで、幻想郷の基本的なルールのおさらいとか、幻想郷の歴史とかについての授業をヤッた後に、それぞれの生徒たちのお悩み解決コーナーというか、そんな感じで進めていこうと思っている。

 

「この幻想郷には特別なルールがある。……誰か知っている者はいるか?」

「はい!」

「橙か。……では、そのルールとは?」

「スペルカードルールです!」

「正解だ。流石は八雲の式の式、といったところか」

「えへへ〜」

 

 頬を真っ赤にして、頭の後ろの方に手をやっている。

 分かりやすく照れている姿に、この博麗、劣情を隠せないでござる。……こんな日常的な動作でさえ煩悩全開の私、危険人物じゃね? 覇王モードぱいせんがいなかったら、絶対千回くらいはヤらかしているに違いない。

 

「スペルカードルール……皆馴染みがある呼び方をするなら、弾幕ごっこか? 弾幕ごっことは、そこの橙の主である八雲藍の主である八雲紫が考案、施行した。この幻想郷で生きる上で欠かせない決まりだ」

 

 続けて、弾幕ごっこについての説明をしていく。

 弾幕ごっことは、読んで字の如く、魔力やら霊力やら、妖力やらを込めて作られた弾を、最初に相手にぶち当てたら勝ち、というシンプルな遊びだ。

 本人の思想や力に応じて、様々な美しい軌道を描く弾幕は、見せ物としても優れており、幻想郷ではある意味では一種の伝統芸の様な代物と化している。

 元々は、力の弱い人間でも妖怪に対抗できるようにするために施行されたもので、その本質は力ないものが、力あるものから一方的に搾取されないように、抵抗できるようにする、という点にある。

 人間は基本的には弱い種族だ、妖怪の様に力に優れているわけでもなく、面妖な技を使えるわけでもない。簡単に流行病で命を落とす事もある、とても脆い生き物だ。

 そんな人間はいざ、戦いになった場合は、妖怪に対してあまりにも不利だ。そんな一方的な関係性をゆかりんは否定したかった。その結果生まれたのが、この弾幕ごっこというわけだ。

 予めルールを設けて、そのルール上の条件を達成してしまえば、力のない存在でも力ある存在と対等に勝負できる。

 勿論、それだけでなく。力ある存在同士が、必要以上に強大な力を振るわずに勝負事が出来る様になった。

 

 これにより、妖怪は力を維持するのに不可欠とされる「妖怪が人間を襲い、人間は妖怪を退治する」という関係が、疑似的な決闘という形で保たれるようになったのである。

 いわば妖怪側はスポーツ感覚で、ちょっとした悪さが出来るようになったし、それに対して人側も対処しやすくなった、という事だ。

 

 当然ながら、このルールに反発し好き勝手に力を振り回すクソ野郎もいるにはいる。

 そんな輩には、私が直接出向いて、お話(物理)をして、言うことを聞かせたり、場合によってはこの幻想郷からいなくなってもらう。

 顔見知りの娘が暴れていたら、無力化してお仕置きタイムが始まる。それもいつもの軽いお仕置きではなく、一週間は足腰立たなくなるレベルの超絶ドギツイやつをぶちかます。……私は愉しいし、お仕置きの結果、その娘は二度と同じ様に暴れなくなるのでウィンウィンである。

 

「だから、ルールは破らないようにしろよ?……何故、顔を赤らめているんだ? お前たち」

 

 説明を終えると、何故か生徒たちが顔を真っ赤に染めていた。

 私が視線を向けると狼狽えるように、視線を逸らしている。……ふむふむ、ナニを想像しているのかな? お仕置きの下りでナニを想像していたのかな? 言ってみなよ、ね?

 

「い、いつも、わ、私達にやってる事が手加減!? アレよりも凄いの!?」

「お、お姉様ぁ、ふ、フラン、なんだか変な気分になってきたよぉ」

「お、落ち着くのよふふふフランッ、ここここんな時はそそそ素数を数えるの……素数って何よ!?」

 

 何やら面白おかしい事になっているスカーレット姉妹。

 何やらモジモジとして、時折ビクリっと水晶の羽を揺らすフランちゃんに、その横でうがーッとカリスマブレイクを極めているレミリアちゃん。……お仕置き常習犯の二人の明日はどっちだ!

 

「それって、紫しゃまと霊夢が前にやってたみたいなやつですよね!」

 

 何やら思い出して、キャーッと興奮している橙。

 ゆかりんとのキャッキャッウフフを覗き見られていたらしいですね。……いや、何も規制に引っかかるような行為はしてねぇよ。

 ただ単純にゆかりんに膝枕して耳かきしたり、後ろから抱き締めて、あすなろ抱きしてみたりしただけだから、全然やましいことしてないし……嘘です、ちょっとパイタッチとか、お尻モミモミとかしてました。ごめんなさい。

 

「お、お仕置きって」

 

 単純にお仕置きの内容を想像して、顔を赤らめているリグル。

 そう言えば、君は私のお仕置きを見たことがあったね。永夜異変の時に、何か色々と調子に乗っていた不死身のお姫様と、その従者である医者に色々としていたのガッツリ目撃してたもんね。……リグルちゃんにはちょっとだけ刺激が強かったね、ごめんね。

 

「お前たちが良い子にしていたら、何も問題ないさ……良い子にしていたら、な」

「「ッ!?」」

 

 此処で笑顔で威圧するのが教育ポイント。

 こうすることで、生徒達の意識の奥深くに恐怖とか色々埋め込んで、行動を縛ることが出来る……筈や、知らんけど。

 

 ビックゥゥゥって感じで固まる、我が可愛い可愛い生徒たちの姿に、私の内なるマーラ様ももっこり、もといほっこりしている。

 ちょっと怯えている少女とかってマジで可愛いと言うか、もっとイジメたくなると言うか何というか……教師の風上にもおけない思考回路ですまないねー(棒)。

 文句は私みたいな変態を教師として雇った、けーね先生に言ってね(盛大な責任転嫁)!

 

「では、次に幻想郷の歴史について語ろう。……何時まで固まっているつもりだ? さっさと動かないと、お仕置きするぞ?」

 

 むしろお仕置きさせて欲しい。

 左手とか右手が疼いていてな、お前たちの身体でこの疼きをどうにかして抑えたいのだよ。

 

「「問題ないです!」」

「よろしい。では幻想郷の歴史だがーー」

 

 幻想郷の歴史って、面白いよね。

 この幻想郷という地が発足してからかれこれ、もう五百年余りの月日が流れている。

 元々は、数多くの妖怪が住んでいた土地に、陰陽師の様な妖怪を退治することを家業としていた人間が移り住んでいた辺鄙な土地だった。

 しかし、人間の文化の急激な発展により、人間側の勢力が一気に拡大。それに妖怪が押され気味になってしまったため、境界を操る妖怪、ゆかりんによって、「幻と実体の境界」なる結界を張ったのである。

 これにより、何の変哲もない、何処にでもある山奥でしかなかった幻想郷は、結界の作用によって、「幻となった存在を自動的に呼び寄せる土地」となったのである。……外国を含んだ、外の世界で勢力の弱まった妖怪は幻想郷へと流れ着くことになったのだ。

 

 そして更に時が流れたことで、人間は妖怪や神の存在を迷信や空想上の存在であると定義し始めた。

 それにより、ただでさえ、勢力の衰えていた妖怪たちが、外の世界の人間に否定されたせいで、滅亡の危機に陥り。更には幻想郷も滅びの寸前まで追い込まれたのだった。

 

 それに待ったを掛けたのが、またもやゆかりんである。

 彼女は幻と実体の境界に、更に手を加えて、常識の結界というものを作り上げたのである。

 それは幻想郷の内側を非常識として定義することで、外側の常識の力が強ければ強いほどに、結界の力が上がる論理的な結界だ。……すなわちこれこそが博麗大結界。外の常識を利用した、非常識の存在を守るための結界である。

 この結界のお陰で、今日まで幻想郷は保たれている。……いやいや、ゆかりん優秀すぎない?

 

「ーーとまぁ、このように幻想郷という土地は保たれているというわけだ」

「先生、質問いい?」

「何だ? リグル」

「この博麗大結界って、一体どんなものなの?」

「……良い機会だ、この博麗大結界がどういったものなのか、簡単に説明するとしようかーー」

 

 博麗大結界は、非常識である幻想郷を内側として、常識である外側から隔離している特殊な結界だ。

 その結界を維持するために必要なのは、結界を管理する役割を持っている博麗の巫女の霊力。そして,この幻想郷の人間勢力と妖怪勢力のバランスだ。

 人間と妖怪、どちらか一方が増えすぎていたり、逆に減りすぎていたりするだけでこの博麗大結界に影響が出る。

 つまり、妖怪は無闇矢鱈と人を襲ってはならないし、逆に人間は妖怪を退治し過ぎても駄目、という事になっているのである。

 代わりにスペルカードルールなど、双方が対等の関係で勝負できる決まり事を作ることで、両者の間に友好的な関係を築き、全体的な勢力の調整が容易になり、「妖怪が人を襲い、人が妖怪を退治する」という理想の関係性を維持することに成功したのだ。

 勿論、結界なぞ関係ない、自分たちの好きにやるという輩は一定層存在している。人間を無秩序に襲ったりする妖怪もいるし、逆に何の罪もない妖怪を殺して回る人間もいるのだ。

 そんな輩には、さっきも言ったように博麗の巫女である私が直々に武力制圧しにいくんだけどもね。ルール無視はモストダァイするんだよ! 慈悲なんて与えねぇぜ!

 

「ーーというわけだ」

「へぇ、そうだったんだ」

 

 此処はテストに出すから、しっかりとメモろうね。……テストで間違えてたら、罰則与えるよ?

 罰則の内容はお察しの通りってやつさ、成績を盾に先生と生徒のイケない関係が始まるってやつなのさ。

 

「じゃあ、幻想郷の歴史などについてはこの辺までにしておいて……皆、私に聞きたいこととかは無いか?」

「聞きたいこと、ですか?」

「何でも良いぞ? 自分の悩んでいることでも、詰まらないことでも構わない」

 

 あんまりにも詰まらなかったら、手が出る可能性あるけども……性的に。

 私が美少女に、ましてや自分の可愛い生徒に手を上げるわけがないだろうが! ちゃんとド淑女として優しくエスコートするに決まってんだろうが!……夜のダンスパーチーにな!

 

「じゃあ、質問いいかしら?」

「何だ、レミリア」

「その、私、最近カリスマが低くなっているというか、あんまり尊敬されていないような気がするのよ。……それで、貴女みたいにカリスマを出すにはどうしたら良いのかしら?」

 

 ションボリと言うか、情けないくらいに眉を下げて自信なさげに指をツンツンしているレミリアちゃん五百歳。……確かにカリスマは微塵も感じないね。むしろ、かりちゅまだね。可愛いから良いんじゃね(適当)?

 

「レミリア、カリスマというは一朝一夕で身に付くものではないぞ?……ただ、そうだな。口調を変えてみたりする、というのはどうだ? 偉そうと言うか、一人称を変えてみるとかだな」

「少し試してみるわね。……あーあーコホンッ、我が名はレミリアッ! レミリア・スカーレットッ! 由緒正しき真祖ヴラド・ツェペッシュの末裔にして、紅魔館の現当主ッ! そして、この世全ての運命を操る者ッ!……死ぬわ」

「ステイステイ」

 

 スピア・ザ・グングニルという技を発動して、ダイナミックに自決しようとするのを羽交い締めにして阻止する。

 いや、確かに恥ずかしいけども? 何か厨二病末期患者みたいな発言していたけども? 別に死ななくてもええやん。……永遠にこの黒歴史は君の心の中に残り続けることになるけども(クソ外道)。

 

「止めないで霊夢! 私みたいなノンカリは生きていたって意味なんてないのよ!」

「新しい造語を作るな! それとお前が死んだら私が悲しい!」

「嘘よ! 誰にでもそんな事言ってるんでしょう! 私なんて大勢のうちの一人でしか無いんでしょう!」

「レミリア!」

 

 何か、昼ドラ的な妙な展開になってて、先生めちゃくちゃ困惑しているんだけども。

 

「離して! 離しなさいよ!」

「駄目だ、お前が落ち着くまで離してやらん」

「ふぇ、離し、なさい。ぐすん、離して、よ」

「カリスマが無くてもお前は魅力的な吸血鬼だ。唯一無二のレミリア・スカーレットという存在なんだよ」

「れい、む」

「私はカリスマが無いお前でも、大好きだよ」

「う、うわぁぁぁぁん」

 

 私の言葉で遂にレミリアの涙腺が決壊し、泣きじゃくる。

 大粒の涙を流すレミリアを優しく抱き上げ、落ち着かせる様に背中をポンポンと優しく叩いてあげる。……それが功を成したのか、レミリアは落ち着ついて、すやすやと可愛らしい寝息を立て始めたので、そっと机に戻してあげる。

 

 うん、一つ言っていい?……ナニコレ?

 私が普通にお悩み相談しようとしたら、何故か昼ドラ展開みたいなめんどくさい恋愛物語的な謎の光景が出来上がったんだけども。

 カリスマがないから助けて霊夢って話からどうしてこうなったんだ。全く以て意味が分からない。

 

 さぁ、気を取り直して次はフランちゃんのお悩みを聞いていこう。

 

「フランは何か悩みはあるか?」

「あの、さっきのお姉様の」

「忘れような」

「でも、お姉様の」

「忘れような」

「で、でも!」

「わ す れ ろ」

「は、はひっ!」

 

 何で震えているかなフランちゃん。先生はこんなにも 笑 顔 だと言うのにね。

 

「あの、霊夢に聞きたいんだけどね。……その、お友達ってどうやったら出来るの?」

「レミリアもだったが、先生を付けろ。……友達、か。あんまり参考にはならないかもしれないが、先生のやり方は兎に角、しつこくでもいいから関わろうとする事だな」

「しつこく関わる?」

「私の友人に、魔理沙という魔法使いがいるのは分かるな?」

「うん、前に紅魔館に霊夢と一緒に来ていた人だよね?」

「その魔理沙と私なんだが、元々はそんなに仲良くなかったんだ、というよりも最初は露骨に避けられてもいたな」

「え、そうなの?」

 

 意外と言わんばかりに、驚きの表情を浮かべるフランちゃん。

 そうだよね。今みたいにワンコな魔理沙たんの姿を見ていたら、想像できないよね。

 

「そんな魔理沙と仲良くなれたのは、私が諦めないで関わり続けたからだ。鬱陶しがられても、嫌われていても、決してへこたれないで、な」

「関わり、続ける」

「そうだ。フランにもいるんじゃないか? どうしても友達になりたいって思える、そんな存在が」

「……うん」

「じゃあ、諦めないことだ。諦めなれば友達は絶対に作れる。経験者の私が言うことなんだ、間違いない」

 

 何やら考え込んでしまっているフランちゃんの頭を、優しく髪を梳くように撫でる。……いや、何もエロいこと考えていないけども? いくら変態ドスケベ巫女の私であったとしてもシリアスとシリアルの境界くらいは分かるってーの。

 

「霊夢!」

「先生だ。……何だ、フラン」

「覚悟しててね! フランもしつこいんだからね!」

「……ふっ、楽しみにしているぞ」

 

 私に宣戦布告をするとは良い度胸だな。気に入ったぞ、お前も私のフレンドにしてやろう。

 まぁフランちゃんの頑張りを無駄にしないためにも、フランちゃんが行動するまでは私も明確に友人扱いはしないけどもね。

 可愛い吸血鬼が、私にしつこく付きまとうのを楽しみたいとか、少しからかって遊びたいとか、そんな事一切考えていない。考えていないったら、考えていない。言いがかりは止めて欲しい。……フランちゃんペロペロ。

 

「次は橙か……橙には悩みごとあるか?」

「ないですね」

「そうだな、現状で満足していそうだからな」

「あ、でも一つだけ気になることがあります!」

「ほう?」

「藍しゃまや紫しゃま、霊夢みたいにカッコイイ女性になるにはどうしたらいいんですか?」

「先生を付けろ。……カッコイイかどうかは分からんが、先ずは実力を身につけることを考えたほうが良いだろうな」

「実力、ですか?」

 

 どんな世の中でも実力ないやつは、見た目が良くても淘汰されていくものだしね。

 顔は一種のステータスというけども、それだけで優遇されるほど世界は甘く出来てなどいない。何よりも実力、それこそが重要視される。

 戦国時代とかでも分かるだろうけど、顔良くても武力無かったら、ぶっ殺されて犯されて終わりだろう?

 

「そうだ。例え見た目がカッコ良くなれたとしても、中身がそれに伴わないんだったら何の意味もない。強さというものは何時の時代もカッコイイというものの定義の一つだ。紫や藍を見てみろ、妖怪としての実力は最強クラスで、地力もその技量も高いだろう?」

「わ、私ももっと精進しないと!」

「橙なら大丈夫だ。私が保証する。お前は式としての才能に溢れているからな……勿論、ちゃんと修行しないと才能の持ち腐れだぞ?」

「はい、ありがとうございました! 霊夢せんせー!」

「よくできたな。橙は偉い娘だ」

 

 頭ナデナデですね。分かります。素直な娘って本当に可愛いよね。真面目な娘ほど教師が優遇したくなる気持ちも分かる気がするわ。

 

「では、最後になったが……リグル、お前は何か悩みはあるか?」

「……んな、らしく」

「ん、聞こえないぞ?」

「お、女らしくなるには、どうすればいいんですか?」

「質問の意味が分からん。……何処からどう見てもお前は女だろう?」

「そういうことじゃなくて、いや、そういうことなんだけど。……私ってこんな格好してるから女の子っぽくないというか、偶に男の子に間違えられたりするんだ」

「間違えたやつを連れてこい。……教育してやる」

 

 こんなに可愛くて魅力的な女の子を捕まえて、言うに事欠いて男扱いするだなんて、先生許せないんですけどー。……ったく、見る目がねぇし、節穴かよー。

 ちゃんと小さいけど、ふっくらとブラウスを押し上げている、揉みしだきたくなる柔らかそうな膨らみとか、キュロットパンツから伸びる細くて白い、むしゃぶりつきたくなる綺麗な足とか見たら、おんにゃのこにしか見えないだろうに。

 

「シンプルに思いつくのは、髪を伸ばしてみる、とかだな」

「髪を伸ばすかぁ。……私はもうこの姿で固定されちゃってるからなぁ」

「伸ばしてやろうか?」

「出来るの?」

「やろうと思えばな。……流石に全く違う姿にする、なんて事は無理だが、元の姿を成長させたり、髪を伸ばしたりする程度なら造作もない」

 

 自分の霊力を使って、相手の妖力とかの流れを操作することで、ある程度、肉体を変化させたりとか出来るのよね。

 簡単に言えば、某海賊漫画の、世界政府の諜報機関が習得している数々の特殊な体術の一つ生命帰還。それと似たような事が出来るのである。

 勿論、自分自身の肉体を操作することも出来る。……実を言うと、その気になれば胸の大きさも何もかも自由にカスタマイズ出来たりする。

 美少女は自分も含めてありのままの自然体が良い、と考えているからそんなに多用することは無いんだけどね。使う時は髪型を変えたりとか、そんな時にしか使わない。……チラリズムは良いのかって? チラリズムはチラリズムだ。それ以上でもそれ以下でもない。

 

「本当、呆れるくらいに何でも出来るんだね。霊夢先生は」

「博麗の巫女だからな、これくらい出来ないと幻想郷の守護者は名乗れん。……それで、どうだ?」

「ちょっと気になるから、伸ばしてもらってもいいかな? 髪型は任せるよ」

「心得た。……すぐに済むから十秒ほど目を閉じていろ」

「早くない!?」

 

 それが博麗クオリティ。

 リグルちゃんが目を閉じたのを確認して、即座に両手に霊力を纏わせて、リグルちゃんの髪に触れる。そして、始めるのが、私の霊力と、リグルちゃんの霊力の同調だ。

 同調させることで、私はリグルちゃんの妖力の動きを自由に動かせるようになる。そして、自由に動かせるようになったリグルちゃんの妖力を、こねくり回し、想像する形へと変化させていく。……感覚でいいったら粘土細工に近い、指先で作品の形を広げ、削って整えていく。

 そして、最後に整えた妖力を、実体のある身体と繋げて物質化することで、完全に肉体を変質させることが出来る。

 

「どうだ?」

「これが……私?」

 

 何と言う事でしょう。

 先程まで、ボーイッシュ可愛いかったリグルちゃんの姿が。匠の手により、精霊の様な美しさを秘めた虫のお姫様になってしまいました。

 髪を腰より下ほどまで伸ばしたロングヘアーにし、片目を髪で隠れるようにセッティング。……そうすることで何処か不思議な雰囲気を醸し出させることに成功した。

 そして、彼女をよりお姫様らしく魅せるのが、頭に載っけられた赤色のリボン。緑色の髪とのコントラストが、より一層、彼女の魅力を引き上げている。

 

 後、目を閉じている間に、服装もお姫様を意識した物に変えておいた。……色々と見させて貰いました。本当に、ごちそうさまでした。

 お姫様、と言ってもそう見えるゴスロリ服なんだけどね。

 元々の彼女の服装を発展させて、女の子らしい要素を色々と付け加えた代物である。

 フリルとかリボンを多めに付けたドレス風のワンピース、姫袖になっている黒色のボレロを羽織らせて、可愛らしくデフォルメしたホタルが描かれた緑色のタイツを付けている。

 

「こんなに、変わるんだ」

「気に入ったか?」

「う、ん……まるで、自分が自分じゃないみたい」

 

 まだ現実に思考が追いついていないようで、ボーッとしている。……そんな間抜けな姿晒してても綺麗に見える。

 自分でデザインしておいて言うのもなんだけど、本当良い仕事したと思うわ。こりゃとんでもない逸材を発掘してしまったやもしれん。まぁそれでも……。

 

「私は今のリグルの姿も素敵だとは思うが……私個人としては前のリグルの方が好きだな」

「……え?」

「自然体でありのままの、活発的で元気に動き回るお前の姿の方が私は大好きだ」

 

 目をしっかりと合わせて言い放つ。……今の私は、きっと世界で一番のイケメンモンスターに違いない。

 モンスターって付けたのは、私がケダモノだからね。仕方ないね。……美女は野獣に食われる(性的)運命にあるんだよ。お伽噺になっているくらいだからこれが真理だ。

 リグル姫はこの野獣博麗と一緒にお伽噺になるんだよ(意味不明)!

 

「あ、えと。……あ、ありがとう?」

 

 困惑したように、首を傾げているリグルちゃん。

 おうふ、せっかくのイケメン発言も、リグルちゃんの前では効果ないのね。

 リグルちゃん自分の魅力が分かっていないから、容姿とか色々褒められてもあんまり照れたりとかしてくれないのよね。

 今日こそは照れ顔を拝めると思っていたけど……本当に残念である。

 それにしても滑った感が凄い。今の私、超絶カッコ悪すぎやしないか。

 

「戻すぞ」

「あ、うん」

 

 はいはい、十秒目を閉じてね。……気まずくなったんのを誤魔化してなんか無いやい、ちくしょう。

 

 リグルちゃんの見た目を戻した後は、普通に授業を終了して、皆を見送った。

 特に何も語るべきことはないし、変わったことなんて何もなかった。強いて言えば私が最後の最後でカッコ悪かった事くらいか……ははは(乾いた笑み)。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

「さて、色々あったが今日の授業は終了だ。各自、気を付けて帰宅しろ」

「「はーい」」

 

 先生……博麗霊夢に見送られて、少女、リグル・ナイトバグは寺子屋を後にする。

 リグルにとって、この博麗霊夢という巫女は、何と言うか不思議な人間と言うか何と言うか。妖怪である自分に対しても、分け隔てなく優しく接してくれる稀有な存在だ。

 

 出会いはごく最近。

 幻想郷で起こった異変……永遠亭の医者である八意永琳が引き起こした永夜異変。

 その異変で、満月の光に当てられて暴走していたところを、霊夢の手によって止められたのである。

 

 霊夢は優しかった。

 スペルカードルールすらも破って暴れまわる自分を、傷つけないように優しく、それこそ割れ物を扱うように優しく倒して、暴走を止めてくれたのである。

 それも仲間である他の蟲妖怪達も、傷つけないように、潰してしまわないように止めてくれた。

 それが、ただそれだけのことが、自分たち蟲妖怪にとって、どれだけ嬉しかったか。

 

 蟲妖怪という存在は、その見た目のせいで、人間は疎か同じ妖怪からも嫌われている存在が多い。

 蝶やカブトムシみたいな、綺麗だったり、カッコ良かったりする見た目の蟲はまだ大丈夫だけど。他の……百足だったり、蜘蛛だったり、所謂害虫のような見た目の蟲妖怪は特に嫌悪の対象だった。

 ゴキブリの姿をしている蟲妖怪だった場合は目も当てられない、何もしていなくても、即座に殺しに掛かられる。

 虫はいつの世でも好かれる存在ではないのだ。

 リグルはそんな虫全体の扱いを常に歯痒く思っていた。私達だって生きているんだ。ちゃんと意思だってある。何かを大事にする心だってあるんだ。

 見た目の違いだけで、どうしてここまで嫌われないといけないんだ。

 

 男でも嫌う奴がいるのに、あの巫女……霊夢は、そんな見た目の蟲妖怪もまとめて、優しく倒してくれたのだ。後遺症も一切残らないで、優しく倒してくれたのだ。

 去り際に言ってくれた、あの時の言葉は今でも良く覚えている。

 

「一寸の虫にも五分の魂だ。……それに、その虫達はお前の大事な仲間なのだろう? で、あればまとめて助けるのが筋というものだ」

 

 虫だからといって、害虫だからといって差別せずに、平等に救ってくれた。

 その事には、リグル自身だけでなく。仲間の蟲妖怪たちも感謝している。実際、リグルの仲間である蟲達は、リグルに対するのと同じくらいに霊夢に懐いていたりするくらいだ。

 霊夢も霊夢で、巨大百足が近づいてきても嫌悪せずに、優しくその頭部を撫でてくれるから、よりそんな風に懐かれるんだろう。

 リグル自身、ゴキブリの様な見た目の蟲妖怪に張り付かれても普通に笑みを浮かべている巫女の姿には本当に感心したものだ。

 

 何処までも平等で優しい博麗の巫女。

 そんな奇跡の様な存在を、リグルを筆頭にした蟲妖怪たちは心の底から信頼している。

 自分たちのような存在を、嫌悪され続けてきた存在を優しく包み込んでくれる巫女を、慕っているのだ。

 それは当然、蟲妖怪のまとめ役である彼女も含まれている。

 

「えへへ、褒められた」

 

ーーヤッタナァアネゴ!

ーーハクレイホメタ! ハクレイホメタ!

ーーオニアイ! オニアイ!

 

 誰もいない森の中。

 数多の蟲妖怪が蠢いているその場所で、リグルは両頬に手を当てて照れていた。

 彼女の周囲では蟲妖怪が集まって、口々に拙い片言の言葉で騒ぎ立てている。

 実はリグル、褒められた時は嬉しすぎて一周回って冷静になるが、後で一人になって思い出すとこうして照れてあたふたとしているのである。

 特に今回は、色々とリグル本人が気にしているところを大好き、と言って貰えたのだ。彼女の喜びもひとしおだろう。

 

「もぉ! 皆もそんなに騒がなくても良いよ!」

 

ーーリグルハクレイオニアイ! オニアイ!

ーーケッコン! ケッコン! ケッコン!

ーーコヅクリハヨ! コヅクリハヨ!

 

「けっこん!? こづくり!?……って、コラッーー!」

 

 ちょっとアレな事まで騒ぎ始めた蟲達を追いかけ回すリグルの姿がそこにはあった。

 森は夜遅くまで賑やかだった。時折、何かを追い回すように明るい光が空を舞い、夜の闇に彩りを与えていた。

 

ーーケッコン! ケッコン! ケッコン!

ーーケッコン! ケッコン! ケッコン!

ーーケッコン! ケッコン! ケッコン!

 

「いい加減、黙ってよー!」

 

 蟲の姫は空駆ける、くるりふらふら空駆ける。蟲が姫をからかって、姫は蟲を追い掛ける。追い掛け姫は、頬染める。蟲が語る言葉を想い。巫女との未来を想い描く。

 

 蛍は今日も光輝く。その純情を内に秘め、光って光って光るのだ。

 




かくたの(挨拶)!

最近、いそがすぅいくて、更新遅れてしまったけど、無事に更新できたことにホッとしている、春巻きだぜ。

色々と語りたいことあった筈だけど、ド忘れしたぜ、すまねぇな!
暑すぎて頭が可笑しい事になっているし、バキ面白いし、ドリアンのところで泣いた。

\キャンディ/

違うでドリアン、それキャンディやない。とうきょーたわーや。

取り敢えず次回更新は、ちゃんと土曜日の予定だ。
今度は期日をちゃんと守るんで応援よろしくなんだぜ!
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