この素晴らしい恋に祝福を!   作:みゃーー

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子供っぽい?

注意!

一応シリーズ物の2話です。

1話をご覧になってからの閲覧を推奨します!

 

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コンコン…

 

俺は控えめなノックの音で目を覚ます。

 

カーテンの隙間から差す朝日が眩しい。

 

寝起きで重い体を起こし、ベッドに腰掛けると、

 

「ふわぁ〜どうぞー」

 

大きなあくびと共に返事をする。

 

「お邪魔します。」

 

遠慮がちにドアを開け、めぐみんがそろそろと入ってくる。

 

「おはようめぐみん。朝からどうしたんだ?」

 

「カズマ!私とデートしませんか?

完璧なプランを考えました!」

 

めぐみんが待ってましたとばかりに嬉しそうに言う。

 

「別にいいけど…急にどうしたんだ?」

 

「カズマは昨日の夜、クリスと一緒に飲んでいたのですよね?」

 

「え…?そうだけど?」

 

クリスとは次に忍び込む貴族の屋敷についての相談をしていただけ。

 

やましい事は何もない…はずだ。

 

「えぇ。別に私はカズマの彼女ではないですからとやかく言う権利はありません。

 

でも…好きな人が他の女の子と楽しそうに会話しているのを想像すると、

どうにも妬けてくるんですよ…」

 

「お、おう…」

 

なんだろう…なんかうれしい。

 

「ですから!今日は1日私に付き合ってください!」

 

 

 

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「で?最初はどこに行くんだ?」

 

「今この街の劇場には王都の有名な劇団が来ているのですが…あ!あそこです!

あれを一緒に見ましょう!」

 

「おーデートっぽい…めぐみんが考えたデートだから心配していたけど…まともそうでよかった!」

 

私が指を指した劇場を見ながら失礼な事を言うカズマ。

 

…まぁ、今日はせっかくのデートです。

聞き流してあげましょう。

 

 

「チケット2枚下さい。」

 

カズマが受付のおじさんにお願いする。

 

「はいよ!大人1に子供1ね!」

 

 

 

…ちょっと待て。

 

今聞き捨てならない事を言わなかったか?

 

受付には

 

 

『大人(12歳以上) 2000エリス

子供(12歳以下) 1000エリス』

 

 

と書いた紙が貼られている。

 

カズマがひきつった顔でこちらを見る。

 

…大丈夫。心の広い私はこの程度では

怒りません…たぶん。

 

「いや〜仲のいい兄弟で羨ましいねー!」

 

まだ、この深刻な状況が飲み込めていないおじさんはついに言ってくれやがりました!

 

 

「いいでしょう!!

こんな失礼な劇場は私がキレイさっぱり消し飛ばして差し上げましょう!!!!」

 

 

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「うう…」

 

「げ、元気出せよめぐみん」

 

あの後、爆裂魔法の詠唱を始めた私を

カズマがあわてて抑え、

この前の広場に連れてこられた。

 

「あのおじさんだけは許しません!

今度会ったら即、爆裂魔法を撃ち込んでやります!」

 

私は拳を握りしめベンチから立ち上がる。

 

デート中に子供チケットを渡そうとした

上に、兄弟呼ばわりまでした罪は重い。

 

「ま、まぁ気持ちはわかるけど、

あのおじさんも泣きながら謝ってたし

許してやれよ。」

 

カズマはやっぱり優しいですね…

でも、幼児体型の私はカズマのタイプではないのだろう…

 

 

 

プ、ププッ……

 

 

 

私がそんな事をもやもやと考えていると、カズマが口をむにゃむにゃしながら必死に何かに耐えている。

 

 

「カズマ。あなたの隣ではかわいい女の子が落ち込んでいるんですよ?

何が可笑しいのか聞こうじゃないか!」

 

 

私がカズマに飛びかかる。

 

「ごめんごめん!」

 

カズマは謝りながらもなぜか嬉しそうに続けた。

 

「落ち込んでるめぐみんもかわいかったけど、やっぱり元気なめぐみんの方がかわいいな!」

 

「な…!」

 

私は突然の攻撃にうろたえ、少し頬が暑くなる。

 

…なんですか。普段はそんな事絶対に言わないのにずるいです!

 

勝ち誇ったようにニヤニヤ笑うカズマ。

 

やられたらやり返す。

 

このままでは紅魔族の名折れです!

 

「じゃあカズマはそんなかわいい私の事をどう思ってるんですか?」

 

「えぇ!?」

 

動揺するカズマ。

 

「ちなみに、私はカズマの事が好きです。

大好きですよ?」

 

私はカズマの手を握りながら言った。

 

「俺もめぐみんの事…好きだぞ?」

 

カズマは見たことがない位顔を真っ赤にして、そんなうれしい事を言った。

 

「え、えぇぇ!?」

 

私は動揺のあまり声を上げ

 

「な、なんですか!

私の方が好きですよ!」

 

という意味不明な事を言ってしまった。

 

自分の顔がどんどん熱を持っていくのを

感じる。

 

「初めてめぐみんに勝てたかな?」

 

嬉しそうに笑うカズマ。

 

 

 

━━ずるいです。本当にずるい。

 

 

「カズマ。ちょっと耳を貸してください。」

 

ちょいちょいと指を動かしながら言う。

 

「はぁ?急にどうしたんだ?」

 

そう言いながらもカズマは

素直に耳をこちらに寄せる。

 

 

 

━━やられっぱなしでは居られません。

 

 

 

「カズマ。カズマも私を子供だと思っていますか?」

 

「へ?」

 

カズマはすっとんきょうな声をあげる。

 

私はそのほっぺたに……

 

 

Chu…

 

 

「………!」

 

カズマは無言でこちらを見て固まっている。

 

 

「ではカズマ!

デートの続きをしましょう!」

 

そう言って笑う私を見て、

カズマはうれしいような悔しいような

微妙な表情をしながら言った。

 

 

「やっぱり、悪女めぐみんは元気な方が似合うよ。」

 

 

それを聞くと、

私はカズマにぎゅっと抱きついた。

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