あ、ごめん。ちょっとダンジョンしてくる。   作:トウキキュウギョウ

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すいません、事情により投稿が遅れました。





第4話 Girl meets trap

本日2度目のダンジョン、イクゾー!

 

 

 

 

 

 

前回は森林だったが今回は図書館の様なダンジョンだ。四方八方、びっしりと埋められた本棚がある。もはや、浮いて移動しているのも見える。

 

目の前の机に見てくださいと言わんばかりに開かれた本一冊と。

 

本を見てみる。

 

【汝、進め】

 

「え、何これは…」

 

簡潔な文だ、いや簡潔すぎる文だ。いっそ清々しさすら覚える程の簡潔な文である。

 

「とにかく、この机の向こうに進めって事なのかな」

 

机を迂回し、進もうとした。

 

そして、私は落とし罠に落ちていた。

 

「えぇぇぇぇえ…」

 

私の意識が闇に落ちる。

 

 

 

………………

「………酢パイだーマン!」

 

と謎の声と共に意識が覚醒した。

 

「あれ?机の前に戻ってる」

 

確かに落とし罠に落ちたと思ったのに。あれは夢だったのか?

 

ん?本のページがかわってる?

 

【御疲れでーすww m9(^Д^)プギャー】

 

「ん?ん?(#^ω^)ピキピキ」

 

あの小僧…許さねぇ。絶対クリアしてやる!

 

「うぉぉぉぉお!」

 

と雄叫びをあげながらもやってる事はそこら辺から持ってきた本を落とし罠があった所に投げるチキンプレイ。

 

「落とし罠のサイズ…意外と小さい」

 

これなら余裕じゃない。と華麗なジャンプで越えて見せる。

 

刹那、私の頭と同じ高さにあった本棚の本が動きだす。

 

「あびゃ」

 

グシャッと本達に頭を潰される。我ながら情けない断末魔だった。またまた意識が闇に落ちる。

 

 

 

 

再び意識が覚醒する。

 

「…分かった。これ、もしかして死に覚えって奴かな」

 

多分、今回のダンジョンは本に書いてあった通りに真っ直ぐ行けばゴールはある。ただ、その過程が鬼畜仕様になっているのだろう。

 

I_W●●naをまさか現実でやることになるとは…。

 

「あんな苦行もうコリゴリよ」

 

 

「けど、こんな愚痴を言っても始まらない。兎に角、死ねるなら初見殺しに悉く引っ掛かればいいのよ!」

 

やり方がアホ過ぎである。けど、そうしないと出来ないのも事実だ。

 

 

 

まず落とし罠はそんなに範囲が広くなかったので飛び越えれる。だけど、飛び越えようとすると本棚の本に殺られてEND。

 

 

落とし罠の横にギリギリ本棚に張り付きながら歩ける隙間がある、が私は騙されない。

 

「飛ぶ!着地と同時にしゃがむ!」

 

有言実行できる素晴らしい女が居た。それは私だった。

 

フッ、我ながら自分の身体能力の高さに惚れてしまう。

 

と思っていると後ろから針が生えてくる。

ニョキニョキニョキニョキニョキニョキニョキニョキニョキニョキニョキニョキニョキニョキ…。

 

「嫌な予感」

 

案の定、殺意マシマシで追っかけてくる針くん。

 

ニョキニョキニョキニョキニョキニョキニョキニョキニョキニョキニョキニョキニョキニョキ…。

 

「生えてくる擬音がキモい!」

 

兎に角逃げなければと立ち上がり走り出す。

 

「うわぁぁぁぁあ!!」

 

ニョキニョキニョキニョキニョキニョキニョキニョキニョキニョキニョキニョキニョキニョキ…。

 

私の走る速さより針が追い掛けてくる速度は遅い。

 

これなら余裕だぜ⭐ヒャッフー

 

カチッ。

 

「ん、足元からなんか音が…」

 

地雷だぁ(現実逃避)。

 

ニョキニョキニョキニョキニョキニョキニョキニョキニョキニョキニョキニョキニョキニョキ…。

 

相も変わらず針は追っ掛けてくる。

 

2つの障害に阻まれた一瞬、郷香の精神内に潜む爆発力がとてつもない冒険を産んだ!

 

普通の人間は追い掛けてくる罠から逃げようとする。

 

だが、郷香は違った!逆に!

 

あえて、足元の地雷を足場にする!

 

これなら針が通り過ぎた後、針の隙間を縫って歩けばいい。

 

「来い!針!」

 

後少しで来る!

 

「コンビニ行ってくるぅ」

「へぁ」

 

 

ブーン グシャッと私は横から何かに衝突された。何なのかは分からない。

 

あぁ、地面があんなに遠いや。

 

 

 

「またまたまたか!」

 

3度目の正直だ。4度目じゃないかってと思うが初見はノーカウントだ。

 

これから私の攻略は始まる。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その後はあまりに酷い為どんな死に方したかを書いておこう。(リョウ君カウント)

 

何かに轢かれる×359

落とし罠×124

本に殺られる×61

針に刺される×22

毒キノコを摂取する×5

偽のゴールに入る×4

クッ●大王に焼かれる×2

地雷を踏む×1

 

計 578death

 

「死に過ぎ、私」

「いや、よく578回に押さえたと思うぜ…ププッ」

「笑ったな!この野郎」

「とか言いながら恍惚とした顔になるな」

 

私的にはもっと罵ってもらって構わない。しかし、圧倒的に何かに轢かれた回数が多すぎる。

 

「ねぇ、結局私を轢いた何かって何なの?」

「コンビニ行こうとした田中さん」

「誰よ、そいつ」

「コンビニ行こうとしてただけだ許してやれよ」

 

そう言われるとコンビニ通い詰めの私は親近感すら覚えてきてしまうじゃないか。

 

「はいはい今回の報酬、そこに入ってるから」

「生き物とかはいってないよね?」

「モチロン」

 

ガサゴソ…。指先に当たった感触は…袋?しかも、ビニール袋…。

 

「ええい!」

 

重い!たかが、ビニール袋に何が入ってるんだ!

 

ズボォッ!とやっとの事で引き抜くと…。何これ、お菓子…?

 

「お前らの世界の…ええと、なんだっけ…あ、そうそう、たけのこの里とか言うお菓子だ。今回は難しかったからな、たんまり用意したぜ」

 

パッケージに書かれている、たけのこが段々針に見れて来る。は、吐き気が…。

 

「う、おろろろrrrrrrr…」

 

 

ともかく、ダンジョンクリア!

 

 

出口から出ると隣には凜が居た。

 

「郷香、早く…いこ……。郷香?どうしたの、何か目が死んでるよ?それにその片手に持ってるの何?」

 

「ダンジョン行ってきた…」

「え!凄ーい、どんなダンジョンだった?夜、酒入れながら聴かせてよ」

 

「もう、あんな体験口に出すのも2度とごめんよ」

 

はぁ、いつも見てる夕焼けの色が、今日は眩しいや。

 

 




次回は一息ついて番外編です。
がんばるzoy ٩( 'ω' )و
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