あ、ごめん。ちょっとダンジョンしてくる。 作:トウキキュウギョウ
他の人より下手でも、堪忍してくださいね?
プロローグ 通学路はダンジョンでした
ある日、何の前触れも無く世界中で謎の空間が発見された。
曰く、その空間は初めて入った時に似た状況の時にまたその空間に行ってしまう。しかも、その空間は入る度に様子を変化させる。
曰く、その空間では死ぬことが出来ない。
曰く、その空間から脱出し続けた者は願いが叶う。
などというとてもじゃないが信じられない噂がその空間には存在する。
しかし、世界中で発見されたからには各国は対処せざるを得ず、話し合いの結果その空間に名称が付けられることになった。
それが「
ーーー
目を覚まし、枕元に置いてある時計を見ると午前6時だった。
いつもは午前7時に起きるので、かなり早い時刻に目を覚ましたみたいだ。
今日は珍しく寝坊をせずに起きられたななどと思いつつ寝ぼけ眼を擦り、真新しい制服に着替える。
1階のリビングに行くとテーブルの上に朝ごはんと弁当が用意され、メモが書き残されていた。
『食べた食器は流しへ、仕事に行きます。母より』
それで今日は家に誰も居なかったのか。
「いただきます。」
白米と味噌汁なんて和風な朝ごはんだな、なんて考えながらテレビを付けるとニュースでダンジョン特集というものをやっていた。
『ダンジョンというのは何なんでしょうか?』
『ダンジョンとはある日世界中で発見され、特に都会など人が集まる場所に出現する謎の空間のことなんですよ。』
『日本では各市町村にダンジョン課というものが出来てきているそうですが?』
『ええ、ダンジョンの情報やダンジョンで手に入れたものを取り扱うため作られたようですね。』
『さて今日はそんなダンジョンについて……』
嘘みたいな話だ、と鼻で笑うのは簡単だがこうやってニュース等で報道されている以上そういったものがあるのは事実なのだろう。
自分には関係のない話だなとも思う一方
「ごちそうさまでした。」
テレビを消し、食器を流しに置いて鞄に弁当を入れ、玄関に向かう。
自分が気にすべきはダンジョンではなく自己紹介の内容かな?なんて思いつつ靴を履いて、これから始まる新しい生活に期待しつつ玄関のドアを開け、外に出た。
ーーー
俺の名前は
想像してみてくれよ。家を出たら急に薄暗くなって、辺りを土色の壁に囲まれている状況を。普通はありえない。
現実逃避している場合じゃないな。
これがさっきのニュースに出ていたダンジョンってやつか。
ニュースで見て想像する分にはワクワクするが、タイミングというものがあると思う。
しかし、ダンジョンに入るタイミングは人それぞれと言えどさすがにこれはないんじゃないか?
わざわざ今から入学式で新しい制服を着ている人をダンジョンに入れるなんて、傍迷惑なダンジョンがあったもんだ。
そして、ニュースなどが言うにはこのダンジョンは脱出することが出来るらしい。誰がそんな事知っていたんだろうな?
…ふと気になり腕時計を見ると入学式が始まる時刻が近づいてきていた。
やばい、遅刻する!早くここから出なくては!
そう思い辺りを見回すと某ブロックで建築をするゲームに出てくるチェストのようなものが置いてあった。
ニュースでは入ってすぐに置いてある箱には攻略に役立つものが入っていると言っていた。
攻略に役立つなら貰っておこうと、近づき蓋を開け中身を確認しようとしたその時、何やら嫌な予感がした。
こういうときの
しかし、中身が気になる。
こういうときに便利な10フィート棒は持っていないが、幸い鞄に折りたたみ傘があったし、それで蓋を開けることが出来ないか試してみるか。
傘が上手く蓋に引っかかったので、チェストの横側からゆっくり蓋を持ち上げてみた。
中が見えるぐらいに蓋が持ち上がって来た時、ものすごい勢いで何かがチェストから飛んできて、壁に突き刺さった。
「!?罠があったのか…」
どうやら正面から開けようとしたら飛んできた何かが開けようとした者に突き刺さる罠だったようだ。
何が飛んできたのか確認しようと壁を向くが、それらしきものは何も無い。
それどころか壁には傷一つ付いていなかった。これがダンジョンなのか…?
命の危険を感じるが、このままここにいても何も進まない。
取り敢えず先程のチェストの中身を確認するか、などと思い中を覗いてみると30cmぐらいの長さの
…
……
………
…………
……………え?木の棒?