あ、ごめん。ちょっとダンジョンしてくる。   作:トウキキュウギョウ

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あらすじ(超絶簡潔)

木の棒は普通?だった

スマホおかしい

綱渡り

宝箱に絶望


第2話 ダンジョンは鬼畜仕様でした(確信)

ーーよし諦めよう!なんて発言をしたが、もちろん諦めることは出来ない。かと言って、いちいち罠に注意しながら地道に1つずつ開けていくのも馬鹿馬鹿しい。

 

こういう場合、ゲームなどではお約束の近道(ショートカット)があるはずだ。

 

「どこかにヒントはないかなー」

 

この辺りで一番目立つ()()と言ったら部屋に入ってすぐの地面に突き刺さっている看板ぐらいだろう。

 

「ここでド○クエなら看板の裏とかにヒントのメッセージとかがあるんだよなぁ…」

 

あった。普通に何か書かれている。どんな事が書かれているのかな?

 

『安直な考えですね?ダンジョン舐めてるんですか?』

 

……俺はその文からそっと目を背けた。

 

普通に考えて『この量の宝箱開けるとか何考えているんだ』とか思うだろう?思ったらショートカットしたくなるだろう?なので決して安直な考えなどではない……と信じたい。

 

泣く泣く看板に従い、宝箱を開けることにする。安全に開けるため、このダンジョンで手に入れた例の木の棒を鞄から取り出し、装備した(手に持った)

そして、宝箱の蓋を開けるとそこには……

 

 

『ハズレ lv2』

 

 

それに対して「なんじゃこりゃ?」なんて在り来りな感想を思いつくと同時に俺は光に包まれた……

 

 

 

 

ーーー

 

 

 

 

一瞬の浮遊感があり、目が徐々に光に慣れてくるとここは先程いた部屋ではなく、通路のようになっている場所に移動させられたようだ、ということが分かった。

 

そして、この通路の少し先には()()がいた。目を凝らしてみるとどうやらそいつは襤褸切れを纏った一匹の小鬼(ゴブリン)のようだ。

 

「テンプレモンスターのゴブリンさんやんけ!!」

 

Gyaaa....!?

 

「でも、ハズレはモンスターとのバトルだったはず。ということは焦らず慎重に距離を詰めていくことが……って、こっち気づいたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ーー逃げなくては!そう思い、後ろを振り向く。そこには無情にも壁があった。そのときふと頭を過ぎった……『魔王(ゴブリン)からは逃げられない』

 

「アホなこと考えてるうちに近づいてきてるし!」

 

何とかして防がなくてはと、咄嗟に鞄を盾にしてゴブリンの突進を防ぐ。

 

「Gyaaaaa!!」

 

(うるさい!キモい!恐い!)

 

現実で見るのとゲームで見るのとでは全然違うことに今更ながら気付く。

 

「離れろぉぉ!」

 

そう叫びながら、鞄に全力で壁に叩きつける。バキッと嫌な音を立ててゴブリンの胴体が若干潰れた。そんな状態にも関わらずゴブリンはこちらに向かってくる。

 

「Guuuu....」

 

「ヒッ……うわぁあああ!」

 

錯乱してしまい、無我夢中で手に持った木の棒を突き出すと、グチュという音がして何かが潰れた感触がした。ゆっくりと棒の先をみると先端がゴブリンの目の位置に突き刺さり、そこからは血が滴り落ちている。

 

「Gugyaaaaaaa!!!」

 

俺はそれを見るとそのまま無言で木の棒を更に深く突き刺さるように力を込めた。血で手が滑らないよう念入りに、確実に、殺せるように。

 

パキンと軽い音がなる。ブニュンとした感触がした。ゴブリンは痙攣し始め、やがて動かなくなった。

 

 

 

 

ーーー

 

 

 

 

幸いかどうかは分からないが吐き気はなかった。だが目の前には頭に棒が突き刺さったままのゴブリンの死骸がある。消えてはくれないようだ。

 

その死骸が目に入る度に否応なしに自分が()()()()()を実感させられる。

 

気分はあまり良くないが、いつまでもここにいるわけにもいかない。俺はゴブリンに刺さっている棒を抜き取り装備した(手に持った)

 

どうやらゴブリンがいた方にしか進めないようなのでそちらに行くと部屋があった。部屋の床の中心には魔法陣らしきものがあり、壁には看板が掛かっていて、それにはこう書かれていた。

 

『人生初のモンスターとの戦いはどうだった?楽しかった?追記:宝箱がある部屋に戻るためには部屋の中心の魔法陣の上に乗ってね!』

 

……まだまだ先は長い。やる気を出すために頬を叩き、俺は魔法陣の上に乗った。

 

 

 

ーーー

 

 

 

 

何回か『ハズレ』を引くたびに規則があることに気がついた。それは『ハズレ』の後についている『lv』によって出てくるモンスターが変わることだ。

 

どうやら『lv1』はスケルトン、『lv2』はゴブリン、『lv3』はスライムが出現する仕組みになっているらしい。

 

らしいというのは一度だけ宝箱がミミックだったことがあったのだ。その時気づいた事がもう一つあり、このダンジョンで手に入れたあの木の棒は壊れないようになっていた。

 

ちなみにそのミミックは壊れないことに気づいた木の棒をつっかえ棒として使い、ひたすらペンで本体?を突き刺さして倒した。

 

強さが『lv』によって分かれるとしたら、さしずめミミックは『lv4』といった所だろうか?

 

因みにスケルトンはかなり弱かった。棒で叩くとバラバラになって、そこで試合終了。ゴブリンは最初と同じく頭に棒を突き刺させば倒せるがいちいち目から刺さないと倒せないため、一番精神的に()()モンスターだ。

 

逆にスライムは単純に強かった。叩きまくってゼリー状の身体をバラバラにして小さくした後に核?みたいなのを潰す必要がある。その上核がある限り飛び散った破片が集まって復活するので、倒すのに非常に時間がかかる厄介な敵だった。

 

そんなこんなで先程ようやく鍵が手に入った。あまりの嬉しさに涙が出そうになった。だが、これでやっとこのダンジョンから脱出出来る!

 

鍵の入っている宝箱には鍵の他に紙が入っていた。その紙には

 

『ダンジョンクリアだよ!おめでとう!』

 

()()書かれていた。

 

ん?脱出方法は?

 

紙を裏返すとそこには

 

『’’ダンジョン主様ダンジョン脱出したいです’’と口に出すと脱出できるよ!』

 

……流石にこれにはキレた。

 

 




またまた遅れてしまい申し訳ないです。

誤字脱字、おかしなところがありましたら是非ご報告を


ではでは
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