あ、ごめん。ちょっとダンジョンしてくる。   作:トウキキュウギョウ

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第3部 私とダンジョン
プロローグ 私ダンジョンデビュー?


突如、世界中にダンジョンが(ry

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「よぉ、哀れにもダンジョンに迷いこんだ人間」

 

ここは何処だろう?私は学校に行こうとしてたはずなのに。

必死にこの状況を理解しようと思考するが私に話しかける謎の声は喋るのを止めない。

「偶然か必然かなんてどうでもいい…」

 

どうしてこうなった?

 

「これから宜しく頼むぜ、人間」

 

そうニヒルな声で話しかけて来るが…そんなの関係無い、ここまでの経緯を思い出すのよ。

 

 

 

A.M.6:00

いつもより30分早く目覚めてしまった。勿論、朝だ。紛れもない朝だ。また、朝が来てしまった。

まだ眠気が取れて無いし、体から気だるさが抜けきって無い。でも、身支度をしなければ…。

覚束無い足で洗面所に行き、髪を整え、洗面をする。

 

私の名前は新川 郷香(にいかわ きょうか) 19歳

ごく普通のアパート暮らしの大学二年生。

趣味はショタの保護を兼ねた観察。

好物は甘いもの全般。

 

身支度を終えたので居間で朝食の準備をする。

「パンにしよう…」

とパンの上にスライスチーズを乗せオーブンに入れ、焼き時間を決める。

 

「あんまり焼きたくないから今日は3分」

 

3分後、牛乳コップ1杯とチーズパン1枚といういつもの朝食が出来た。

椅子に座り、テレビをつけてパンを食べ始める。テレビはどのチャンネルも始業式の事を話していた。

そう、今日は始業式、私がスーツを着る数少ない日だ。

しかし、どうでも良いことかもしれないが、どうしてチーズパンは飽きないのだろう、とろけたチーズの魅力?パンとチーズのハーモニー?いずれにせよウマウマ。

 

「ご馳走さま」

 

食べ終わったので食器を片付け、今一度洗面所に行き歯磨きをする。数分後、歯磨きを終え、着替える為に居間のタンスの奥に仕舞っていたスーツを取り出す。1ヶ月前にクリーニングに出してはいるはずだけど若干カビ臭い?

 

「うーん、一応ファ●リーズかけとこう」

 

一通りファ●リーズをかけた後、袖を通す。

 

「良かった、まだまだサイズ的には大丈夫ね」

 

と確認を終えて、朝の予定を決める。

 

「今日は余裕持って一時間に着くようにしよう」

 

9時から始業式が始まるから8時位に着くようにすればいい。ここから大学まで車で約30分程の所にあるので、もうちょっとゆっくり出来る。

 

「何かやってるかな?」

 

とチャンネルを代えるとちょうど星座占いがやっていた。ちなみに私は双子座。

「残念12位は双子座の貴方…。登校中や通勤中に不幸に出会うかも。アパート住まいの方は特に危険。ラッキーアイテムはスーツ。」

 

私は無言でテレビを消した。朝からとんでもない物を見てしまった。私はこういう占いは信じない方だけど、今日に限ってここまでピンポイントだと恐怖を感じる。

 

「よ、よし、もう出よう」

 

現在7時11分、予定よりもだいぶ早いが学校に行くことにした。せっせと車の鍵を持ち、今日渡される物を入れる為のカバンを背負う。

 

アパートから出て、裏側にある駐車場に行き車を開け運転席に乗ろうとすると…。

そこに運転席は無く。

 

「キャッ!」

 

高所から落ち、尻を盛大に打った。高所から落ちた?不思議に思い辺りを見回すと

 

「イタタ…何ここ?」

 

見渡す限り森が広がっていた。

そして、冒頭に戻る。

 

……………………………………………………………………………………

 

「これから宜しく頼むぜ、人間」

 

宜しく頼むぜ?それよりもさっきダンジョンに迷いし人間って言わなかった?周りを見ても私以外の人間なんていない。

 

「つまり、私、ダンジョンデビューしたの?」

「デビューって言葉は知らねーが、多分そう言う事だ。」

「さて、一番最初のダンジョンだ。軽く説明位してやるよ。」

「ヘッ?」

「まず、そこの目の前にあるのはチェスト。中身は俺の気分によって決まる。」

 

確かに謎の声が言うように、私の目の前にはクーラーボックスサイズの木の箱があった。まぁ、漁りますか。

 

「漁るな漁るな俺の話を聞け」

「何よ!漁らせてよ!」

「めんどくせぇ奴に当たったな…」

「えへへ…」

「誉めてねぇよ!!」

「へー」

 

「テンションの落差激しいな。まあいい、今回のダンジョンは魔物倒して、出口に辿り着くだけだ。何か質問はあるか?」

「貴方ってなんでそんなショタボイスなの?まるで黒髪の活発系ショタの様な声!」

「キモい」

「ハァン♥️」

 

ショタ(声)に罵倒された、最高に興奮する…。

 

 

ハッ!姿が見えない以上相手がショタだと決まった訳じゃ…。でも、すごい私好みの声。

 

「そうだ、忘れた。お前がこのダンジョンのみで使える能力をくれてやる。」

「何くれるの?」

 

立ってるだけで華麗に敵を倒してくれる能力とかだったらいいな。

 

「お前の能力は…」

 

ゴクリと唾を飲む。

 

炎魔法(ファイア)だ」

 

案外悪くなさそうな能力、汎用性も高そうじゃない。

 

「どうやって使うの?」

「手をかざしてラブファイアーって叫べ」

「ラブファイアー」

「躊躇いねぇな」

 

が、私の掛け声に反して出たのはライターサイズの火だった。

 

「頑張れよー」

「待って!?」

「なんだよ?」

「これだけ?これだけなの?」

「トリガーは設けてるが、それは自分で探せ」

「そんな殺生な!少し位、教えて!ね?お願いします。」

 

返事は返ってこない。

 

「え?まじで私、これで攻略しろと?」

 

この沈黙はそれで攻略しろと言う事だろう。後で覚えてろよ謎の声、ショタ(声)だからって容赦せんぞ!




第3部を担当するニュートンです。拙い文だけど許してね。

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