あ、ごめん。ちょっとダンジョンしてくる。   作:トウキキュウギョウ

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第1話 罠と魔物はセットでお得

読み飛ばし推奨(前回までのあらすじ)。私こと新川 郷香(にいかわ きょうか)は今をときめく華の大学二年生。始業式の朝、優雅に自宅のテラスで紅茶を嗜んでいたら、TVから私に向けた脅迫状が届いちゃう。実は私の裏の姿は悪人を成敗する魔法少女なの。相棒のニモラス・セイジと一緒に私に脅迫状を送った犯人を成敗しようとしていたら、なんと脅迫状を送った犯人は過去の世界修正の日(リセット)の影響で死んだはずの私のお父さんだった。お父さんは死に際に悪魔と契約し、今日まで生き延びていたらしい。そして今、世界を自分の物にしようと企んでいた。私は世界の為に、そして、娘としてお父さんを止めようとするけど瀕死まで追い込まれてしまう。その時、ニモラス・セイジは自分が天使であることを思い出す。彼は天界にいた頃、人間を余りにも激しく弾圧していた為、記憶を消され下界に落とされたらしい。彼は「人間の素晴らしさをしり、人間を護りたくなった。やはり、ここで人類を終わらせるべきではない。」そう言い、彼はお父さんを道連れに宇宙(そら)で散った。そして、数日がたった。」

 

 

 

と言うのは嘘なんだけどね。さ、騙ること騙ったしダンジョンクリアしましょう。本当の前回までのあらすじは学校に行こうとして車に乗ったら、ダンジョンでしたって感じ。

 

そんなこんなでまずはチェストを漁り直そう。さっきのは漁るふりだったからね。

「チェストオープン解放!うん?なにも入ってないじゃない」

 

そう思い手を入れると手が暗闇に呑み込まれた。

 

「へ?」

 

尚も手は呑み込まれる。すると、指先に何かが当たった。とりあえず、何かを掴んで取り出す。

 

「ごーまーだーれー」

 

出てきたのは……袋?腰に巻けるようにベルトがついた麻袋だった。いわゆる、道具袋だろうか?後は……ポーションと盾だけ。

「……………武器は!?」

 

ま、まぁいいや、進もう…。

道具袋の中はチェスト同様、四次●ポケットみたいになっていた。取り出したい物を思い浮かべると取り出せる仕様になっているっぽい。

 

歩くとダンジョンの作りは意外とシンプルだった。道は基本的には直線でたまに曲がり角やT字、十字がある程度だった。

それに魔物は一匹もいなかった(・・・・・・・・・・・)。あるのは罠だけ。弓矢が飛んできたり、落とし穴があったりと、ここでは語り尽くせないほどてんこ盛り。

 

「はぁ~、罠しか無いじゃない。こう…何て言うんだろう。スライムやゴブリンは居ないの?」

 

愚痴をたらたら垂れながら進んでいると、目の前に宝箱がある。

「宝箱君じゃないですか。」

 

完全に油断していた。しばらく続いた直線の道の先にある宝箱なんてまるで罠じゃない(・・・・・・・・)。が、私は考えもせず宝箱を開けようと右手を伸ばす。

 

次の瞬間、私の右手が痛みがはしる。私の右手を宝箱(・・)が喰い千切る。擬態魔物(ミミック)、そんな言葉が頭をよぎった。

 

「きゃぁぁぁぁああああああ!!!!」

 

え?は!?私の手は…何処に行ったの。それよりも、逃げないと、あいつに喰われる。

 

とっさの判断で魔物を蹴飛ばした。魔物は木にぶつかり呻いている。今の内に逃げなきゃ。

 

 

 

適当に走っている内に不思議な部屋に辿り着いた。立方体の部屋、テーブルと椅子まである。やっと、腰を休められそう。

 

「…良かった」

 

いや、良くない…。喰われた右手をどうしよう。何故か痛みは感じないけどほっとく訳にもいかない。

 

「苦戦してるみたいだな人間」

「リョウ君!!人間じゃなくて新川 郷香(にいかわ きょうか)よ。」

「リョウって、誰だよ」

「貴方の名前よ、呼び名がないと困るじゃない、主に私が!…主に私が!」

 

「何故二回言った。まぁ、好きにしろ…」

「宜しくねリョウ君♥️」

 

よし、これで捗る、何がとは言わないけど。

 

「それで、その手を治したいんだろ?」

「なんとかしてくれるの?」

「俺は何も出来ない。考えろよ、せめて俺の良心を無駄にするなよな?」

 

良心?何を言ってるんだ、このショタ(声)は。大体、良心をはたらかせる所なんてチェストぐらいしか無いじゃない。しかも、チェストに入ってたのは道具袋とポーション(・・・・・)と盾しか…。

 

無言で道具袋からポーションを出して飲む。

 

すぐに右手が再生し始める。

 

「それで、大丈夫だろ、それじゃ」

「さっきまでのシリアスを返してよ!」

「自己責任でお願いします」

「決まり文句はいらない、誠意を見せて」

「ペッ」

「何だしたの!?」

 

私の目の前に1枚の紙が落ちてきた。何これ?

 

「現在地も表してくれる魔法の地図だ」

「ダンジョンクリア!」

「クリアしてから言えよ」

 

まぁ、若干のチートアイテムが手に入ったので良しとする。

 

「それじゃ」

次こんなことしたら許さないよ(やっぱり、リョウ君の声最高)

「もうツッコまねぇぞ」

 

さて、地図を見るに私はゴールまでそんな遠くは無いみたい。後もう(ひと)踏ん張りといきますか。そして、宝箱は極力避けることにしよう。しばらくは夢にでそう。

 

しかし、体感時間的には20分程しか経ってないように思えるけど、実際どれくらいたったんだろう。

 

「スマホ、スマホ…」

 

うん?ポケットに入れた筈のスマホがない…。何処かで落とした?いや、でも、しっかりとスマホをポケットに入れてここまで来たはず。スマホを落とすほど激しく動いた事なんて……。

 

…………まさか、擬態魔物(ミミック)に襲われたときに…?

 

また、あいつに会いに行かなきゃいけないの?

 

「嘘でしょ…」

 

 

私は今一度、死地へ赴かねばならないようだ。




オチが…オチが思い付かんかった…。許してくれよなぁ頼むよ
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