あ、ごめん。ちょっとダンジョンしてくる。 作:トウキキュウギョウ
「最悪」
それは学生であれば使わない事は無い単語だろう。でも、貴方はどんな時に、どんな場面で使う?
財布を忘れたとき?
テストの点が悪かったとき?
まぁ、人それぞれだし、上の例が居たとしてもほんの僅かに違いない。そうだと信じたい。
…?今、何故そんな事を聞いたかって?私は思うのだよ、「最悪」って言葉はこういう時に使うべきだって。
そう、
「最悪!何で気づくのよ~!」
言い訳をさせてもらいたい。別に私がポカをやらかした訳じゃないんです。それを証明するために回想させてください。
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私の右手が復活し、スマホを落とした事に気付いた。その後、私はどうやって
「来た道を戻ろう」
「覚えてるの?」
「あっ…」
「他の手だては無いのか!」
「地図を、魔法の地図に頼ろう」
と言う事で地図に頼ることにした。まぁ、都合良く描いてるとは思わなかった。けど、丁寧にも
描いてると言う事はそういう事だろう。
「行きたくないよ~、確実に天界の果てまで逝ってQしちゃうって」
私が落ちるのは地獄だろうが今はどうでもいい。どうしよう、本当にどうしよう…。
「そ、そうだ!いっそのこと諦めよう」
頭の中でスマホの中にいる
「尚更、行かなきゃいけなくなった!!」
ち、畜生!行ってやらぁー!行けばいいんだろ!思いきって歩を進める事にした。
けど、足が震えてまともに歩けない。そりゃそうだ、瀕死の危機に会って、命からがら逃げてきたんだ。震え一つ起こさず歩ける方が異常だ。
またもやここで、推しが話しかけてくる。「立ち上がって、君の愛はそんなものなのか?」と。
「………よし、もう大丈夫だわ」
さながら、民衆の前に立つ英雄が如くポーズを決める。
「我、戦に赴く」
戦って言う程、大きくないし。ていうか、もはや誰よ。
ともかく、地図に記されたマークに向かう事にした。部屋から一歩出た瞬間、足元からカチッと音がする。
「ちょっとそこらで栗拾い」
反射的にしゃがむ。私の顔があった所にエネルギー弾が飛んできた。
「ふぅ、エネルギー弾か危なかった。」
何故エネルギー弾が飛んでくる。逃げてきた時はここに罠なんて無かった筈なのに。どうやら、色々と気を付 けなければならないようだ。
宝箱まであと少しの所にきた。ここの角を曲がって真っ直ぐ行けば
見るとしっかりと宝箱に化けていた。私が始めて見た時と寸分違わない所で鎮座していた。
「気付かないでね、
幸いな事に
「チェストォオ!」
ドゴッと盾で叩いたにしてはかなり鈍い音がした。
「やったか!」
なんてスピーディーなフラグ建築だろう。我ながら恐ろしい。案の定、
「嘘でしょ」
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と言う訳で怒り狂った?
盾ですら傷一つ付かないとなると、どうしようもない。私の手持ちではあいつを倒す事は出来ないのか。……いや、待てよ?倒せない事も無いのか?
でも、これは…博打に近くて、なおかつ、最悪の案と言える物だ。覚悟を決めろ…私なら出来る、出来る!
行き止まりが見えた。どんだけ、走ったんだ私。でも、やるならここだ。
「うぉぉぉおおお!」
最後の力を振り絞りダッシュする。来なさいよ、
「■■■■ーーー!」
雄叫びをあげながら、口を大きく開け迫ってくる。それに対し私は拳を握り、
「
全身全霊を込めて魔法を叫ぶ。それに呼応する様に
「■■■■■■ーーーー!?」
だんだん、
「み、右手がベトベトだよ。」
謎の疲労感に襲われ、喜ぶ事も出来なかった。とにかく、立とうとしていると
「うん?」
それはベトベトになった私のスマホだった。しかも、文字化けして時間が分からない。もう、どうにでもなれ…。怒りを通り越して最早泣けてきた。
その後、(精神的にも)なんとか立ち上がり地図を見ながら、やっとの事でゴールらしき所に辿り着いた。
「ダンジョン初クリアおめでとう、キョウカ。そこの宝箱に今回のクリア報酬が入ってるよ」
「ねぇ、1つだけ聞いていい、リョウ君」
「なんだ?死にそうな顔して聞くことなんてあるのかよ」
「ダンジョンって、こんなキツいの?」
「これでも簡単な方なんだけどな~」
「嘘でしょ」
「ごめん、リョウ君。質問もう一個あったわ。」
「答えれる範囲ならなんでも」
「私のこの姿どうなるの?」
自分のボロボロ&ベトベトになった姿を指差す。
「ダンジョン出たら、元に戻るから安心しろ」
「そう見せかけて?」
「そういうのウザがられるぞ」
グハッ!私の
「てか、早く宝箱開けろよ。今回は豪華にしたんだぜ」
「わかったわよ」
言われるがまま、宝箱を開ける。宝箱の中から出てきたのは宝箱だった?何か悪寒がする。
「ワンッ」
「ひっ」
宝箱が鳴いた!?あまりにびっくりして宝箱を放り出してしまった。
「まさか、今回の報酬って」
「今回の報酬の一番の目玉は、
「ふざけてるの?」
今回は洒落にならないので殺意は軽く湧いてしまう。
「怒るなって。そいつは安全だ。犬みたいに従順だし、何処に居ても一瞬で飼い主の元に戻る。食うものは人のゴミだ。」
「ほっ、良かった…じゃないわよ!」
「いいノリツッコミだな。で、そいつは連れてくのか?」
「当然、連れてk…」
「クゥ~ン」
宝箱が私に近づいて、悲しそうな声で鳴く。ヤメロォ、私は絶対に連れて行かないからなぁ。
「クゥ~ン」
「しょうがない、ちょっとだけだぞ」
「持ち帰るのな」
結局、
ダンジョンを出るといつの間にか運転席に座っていた。そうだった、これから学校じゃん。リョウ君の言った通り何もかもがダンジョンに入る前に戻ってるけど、色々と精神的にダメージが大きすぎる。
「ワンッ」
今週の様なオチは個人的には良いと思うんだけど…。見てる側からの意見が欲しいっす。