騒ぎを聞きつけ、駆けつけるとそこには砂時計型のヨクバールとスパルダの姿があり、リズさんが倒れていた。
「お姉ちゃん!?」
「なんだい。プリキュアかと思ったら他人の空似じゃないか」
リコはリズさんに駆け寄り、無事かどうか確かめた。どうやら気を失っているだけみたいだけど……
「みらい、お願い!」
「うん!」
みらいとリコの二人はプリキュアに変身し、僕もまた白い騎士の姿に変わった。
「ツクシ、ポニィ、行くぞ」
「はいはい」
「が、がんばります」
「あんたら帝具と臣具使いの相手は私達じゃないんだよ!!」
スパルダがそう言った瞬間、突然背後から殺気を感じ、僕、ポニィ、ツクシの三人はすぐさまその場から移動した。
「んーーー愉快愉快。殺気を感じ取れるなんてね」
突然現れたのは額に目のような装飾を付け、両手には剣を装着した男だった。こいつは……
「ねぇ、ポニィ。あれって……」
「どう見ても帝具ね」
「お前らの知り合いか?」
「「知らない」」
知り合いじゃないみたいだな。すると男は笑みを浮かべていた。
「オレの名前はザンク。首切りザンクだ」
「首切り?あぁうん、知らないね」
「あれでも、確か獄長の帝具を盗んで辻斬りになった人じゃなかったっけ?」
「要するに二人には関わりがないということだよな」
「戦闘中に喋るなんて……まぁ俺もお喋りだからいいけどな!!」
ザンクが攻撃を仕掛け、僕は避けて斬撃を喰らわせようとするが何故か避けた方にザンクは斬撃を喰らわし、肩を切りつけられた。
「つぅ!?」
「動きが読まれてる?」
「五視万能スペクテッド。洞視、遠視、透視、未来視、幻視の力を持っている。さっきお前の動きを読んだのは未来視。洞視は……」
「はあああああああああ!!」
喋っている間に攻撃を喰らわせようとするが、ザンクは簡単に防いだ。
「喋っている間なら隙が出来ている。そう思ってるだろ?」
「心まで読むのか……」
「ふむ……陽斗には荷が重いかな。陽斗、ツクシ、二人はミラクルとマジカルの方に行ってあげて」
「ポニィ……」
「大丈夫だよ陽斗。ポニィなら……」
僕らはザンクの相手をポニィに任せて、ミラクルたちの所へと向かうのであった。
ポニィSIDE
「いいのか?一緒に戦わなくって」
「未来を読み、心まで読む相手……今の陽斗じゃ殺されるだけかな」
それにそういう相手とは相性的に私がいいかもしれないしね
「相性的に……あの女みたいに満足させろよ!!」
ザンクの斬撃の嵐、私は避け続けるが動きが読まれているからか少しずつだけど傷つけられていく。私は距離を置くために後ろへ下がった。
「動きが読むって言うなら……それよりも早く動きだけ!!」
ヨクトボトムズを発動させ、物凄い速さでザンクに駆け寄り、蹴りを喰らわした。
だけどザンク両手の剣で防いでいた。
「早く動けばか……あの小僧を思い出すな……だけど真正面からの攻撃はどんなに早く動こうが、見極められる」
「……どうにも面倒ね」
「だが、あの女と……アカメとの戦いを思い出せてもらった。また会おう」
ザンクはそう言い残し姿を消した。アカメって……
「どうしてアカメの事を知ってるの?」
陽斗SIDE
ミラクルたちのところへ駆けつける俺達。
「大丈夫か?二人とも」
「陽斗くん、うん」
「あっちは?」
「ポニィが頑張ってるよ」
「あの男……まぁいい。あんたらみたいな奴はそこにいる魔法学校の先生みたいに倒してやる!!」
「………今、なんて言った?」
マジカルが怒った顔をしながら、スパルダを睨んでいた。
「魔法学校の先生なんて大したことないねってことだよ!」
マジカルはスパルダの言葉を聞いた瞬間、ヨクバールを思いっきり殴り飛ばした。
「私の大好きなお姉ちゃんをバカにしないで!!」
「今、大好きって言いました!?」
「私は大好きなお姉ちゃんをいつか超えて、もっともっと立派な魔法つかいになってみせるんだから!」
マジカルの思いに応えるようにリンクルストーンアクアマリンが光りだした。
「マジカルの思いにアクアマリンが応えたモフ!」
マジカルはアクアマリンをリンクルステッキにはめ込むと、ヨクバールは口から水を発射してきた。僕は白い剣で水を防ぐと
「リンクルアクアマリン!」
アクアマリンの力でヨクバールの口を凍らせ、水を発射できないようにした。それを見て、僕とツクシは追撃を食らわしていく。
「二人とも!」
「今だよ!」
「「フルフルリンクル!プリキュア・ダイヤモンドエターナル!!」」
ダイヤモンドエターナルでヨクバールを撃退し、スパルダはそのまま姿を消すのであった。
戦いも無事に終わり、補習の続きとなった。みらいたちは無事に試験合格する中、リコはリズさんにあることを頼み込んだ。
「リズ先生…勝手に抜け出してすみませんでした!私ももう一度お願いします!」
「リコ……いいわ」
リコは緊張しながら杖を構えると、リズさんは笑顔でリコに声をかけた
「大丈夫。できるわ、あなたなら…」
「……はい、キュアップ・ラパパ!水よ、ペンダントになりなさい!」
リコは水でペンダントの形を作り出していくが、少しずつ歪に変わっていく。
「お願い、壊れないで!」
リコの思いに応えるようにリンクルストーンと杖が光だし、水のペンダントが氷に変わった。
「これって……」
「氷の魔法は上級者でも難しい。よくやりましたね。合格よ、リコ!」
「………はい!」
リコも無事に補習合格し、みらいたちが喜びあうのであった。僕は何だか嬉しそうなリズさんに声をかけた。
「何だか嬉しそうですね」
「えぇ、だってあの子は……あの子の魔法の杖は星の祝福を受けた杖の木から生まれ出たもの。あの子はすばらしい魔法つかいになれる、そう思った。だからペンダントを託したのよ。良い友達と出会えて、きっかけを掴めたようね。陽斗くん、あの子のことお願いね」
「まぁそれなりには……」
「ちゃんと幸せにね」
「………ん!?どういうことですか?」
何だかリズさんは誤解してる気がするんだけど……
「陽斗くんとリコは付き合ってるんじゃないの?」
「違いますから!?まだ会ってそんなに経ってないですからね」
「それじゃみらいちゃんと?」
だから何で誰もそういう風に考えるんだよ……
「ザンクさん、どうでしたか?」
「面白い奴らですよ。ですが皇具は使うまではないですね」
「そうですか……ですが確実に彼らを倒してもらうためにはわかっていますね」
「愉快愉快。今日戦った奴らは余裕ですが、他の二人は貴方が?」
「えぇ、ブドーとゴズキ……彼らの相手は任せてください」