魔法つかいプリキュア 宝石と帝具使い   作:水甲

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12 人魚の里ともう一人の師匠

僕、ポニィ、ツクシの三人は魔法学校のある一室で師匠にあることを聞いていた。

それはこの間の戦いで襲撃してきた男、ザンクについてだ。ポニィはザンクがアカメという少女を知っていたことについて疑問を感じていた。

 

「ザンク……俺達がいた世界で世間を騒がせていた辻斬りだ」

 

「辻斬り……」

 

「しっかりとした確証は取れていないが、奴はアカメと戦い死んだという話だ」

 

「だからアカメのことを知ってたのね……将軍、前に言っていたアカメのことだけど……」

 

「ポニィちゃん、アカメちゃんはアカメちゃんなりに悩んで選んだ道だから……」

 

「わかってる。わかってるけど……」

 

ポニィ、ツクシの二人が暗い顔をしていた。一体アカメって言う子と何かあったのか?

 

「陽斗、現状お前ではザンクには勝てない」

 

「それは相手が心や未来を読んだりすることが出来るからですか?」

 

「いや、経験の差と言うべきだろうな。それにお前は……人を殺すことは出来るか?」

 

人を殺す……そんな事出来るわけない。

 

「奴は殺しを知っている。それだけで奴とお前との差が明らかだ」

 

「………」

 

「お前がこれから先誰も殺さないというのであれば、鍛錬を続けていけ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

師匠との話が終わり、僕はこれからどうすれば良いのか考えていた。

 

「まぁ将軍自身、陽斗には人殺しとかやってほしくないと思ってるよ」

 

「陽斗くんには私達みたいになってほしくない。罪を背負うのは私達だけでいいから……」

 

「そうだけど……」

 

僕はもし人を殺した時の事を考えた。戦いの中だったら命のやり合いになる可能性が起こるのは分かる。だけど僕は殺すということが当たり前になっていくのが嫌だ……

 

「今は将軍の言うように鍛錬ね。っていっても必要なことは大体学んでるし……」

 

「それだったらザンクに対しての対策を考えないか?」

 

とりあえず今はザンクをどう倒していくかを考えることにした。このままポニィやツクシの二人に任せるのも悪いしな。

 

「あっ、陽斗くん、ポニィさん、ツクシさん」

 

「三人ともどこ行ってたのよ」

 

「補習が始まるモフ」

 

みらい、リコ、モフルンがこっちに駆け寄ってきた。というか僕は補習を受けないんだけどな……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の補習の場所までアイザックさんに連れてこられた場所は海のど真ん中だった。というかこんな所でなんの補習をやるんだ?

 

「あのぉぉぉぉぉ!!誰かいませんかぁぁぁぁ??」

 

みらいが大声で叫んでいた。いや、流石にこんな所に人がいるわけ無いだろ

 

「もう!いきなりびっくりするじゃない!」

 

「だって誰もいないから……」

 

「そんな大声では相手が怯えてしまいますよ。魔法学校のアイザックです!どうかお姿をお見せください」

 

アイザックさんがどこかに向かって声を掛けると海の中から一人の女性が現れた。

 

「お久しぶりですね。アイザック先生」

 

「おぉ!ロレッタ先生!」

 

「海で泳いでたんだぁ」

 

みらいがそう言うけど、マホウ界だからもしかして……

するとロレッタさんが大きく跳び上がった。だけどみらいたちが驚いたのはロレッタさんの下半身だ。やっぱりこの人、人魚だったのか

 

「色んなものを見てきたけど、人魚は初めて見るわね」

 

「うん、というより海の危険種自体見たことないよね」

 

ポニィもツクシも人魚を始めて見たみたいだな。

 

「今日の特別講師は、人魚のロレッタ先生です」

 

「今…人魚って言いました!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アイザックさんの魔法で水の中でも息ができるようにしてもらい、僕らは海の底へと連れて行かれるとそこには人魚の里と呼ばれる場所にたどり着いた。

 

「私達は、滅多に海の上には行かないの。外の世界は怖いと言われているし、ここには守るべき大切な物があるから」

 

守るべきものって何だろうか?あとで時間があったら聞いてみよう。

 

みらいたちの今回の補習は魔法を使うためにもっとも重要とされる発声の補習だった。マール貝と呼ばれる貝を声だけで開けられたら合格らしい。

 

僕らは特に手伝えることもなく、ポニィとツクシの二人が模擬戦をしてくれた。

 

「それなりに成長してるみたいね」

 

「ここに来てからずっと鍛えられてるからな……二人はどうしてそこまで……」

 

「私達はまぁ……色々と特殊な環境にいたから、それにお父さんが鍛えてくれたから……」

 

「まぁ陽斗からしてみれば考えられない環境ね」

 

ポニィがそう言うけど、二人がいた世界って一体どんな世界だったのだろうか?

 

「とりあえずザンクとの戦いに向けてどうするかよ。私の臣具なら心が読まれていても、反応できない速度で攻撃を当てられるけど……」

 

「でもそれでも無理そうだよ。将軍が言うには何かしらの攻撃手段を持っているかもしれないって言ってたし……」

 

「まず心を読んだりとかってどう対処すれば良いんだよ」

 

「そんなもの無心になればいいだけだ」

 

声が聞こえた瞬間、ポニィとツクシがすぐさま臣具を構え、僕もリゼルファを起動させようとするが、首筋に刃先を当てられていた。

 

「久しぶりだなポニィ、ツクシ、いい反応だ。こっちの坊主はまだまだだけどな」

 

髭をはやした男は刀を鞘に収めた。鍛錬を続けていってそれなり気配を読めるように出来たけど、この人は声が聞こえるまで反応ができなかった。

 

「「お、お父さん!?」」

 

ポニィとツクシの二人がその男のことをお父さんと呼んだ。ということは前に言っていたお父さんってこの人のことだったのか……

 

「お前が浅賀陽斗か……それなりに鍛えられているがまだまだだな」

 

「そ、それはこれから……」

 

「敵は待ってくれないぞ。まぁザンクより強くなれるのは無理だな」

 

「じゃあ、ポニィとツクシの二人に任せろっていうのか!?」

 

「いや、ザンクと互角になれるくらいに強くなれば良いんだ。鍛えてやる!そのために将軍に頼まれたからな。俺はゴズキ、お前のもうひとりの師匠だ」

 

「……ゴズキ師匠……はい!!」

 

僕はリゼルファで白い騎士になり、ゴズキ師匠は刀を抜き鍛錬が始まった。

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