今回もまたみらいたちの補習に付き添うことになった僕、ポニィ、ツクシの三人だったのだが、今は魔法の森の中を歩いていた。
今回の補習は箒に乗ってペガサスと記念撮影をするとのことだったのだが、
「全く。一番最初に飛び出すなんて」
「あはは~。ごめんなさい」
「わ、私には絶対無理~」
「エミリー、高いところ苦手だもんな~」
「ペガサスを箒で追いかけるなんて……」
と言いながら泣きそうな顔で頭を振るエミリー。それにしても……
「ドラゴンに、人魚、ペガサス……空想上の存在が多くいすぎだろ」
今更だけど本当にマホウ界はいろんな生物がいるな……慣れてきているとはいえやはり驚くことは多いな
「そう?ドラゴンくらいね……」
「うん、危険種とか色んなものいたから……」
ポニィとツクシの二人からしてみれば普通のことなんだろうけど……それにしてもペガサスってあんなふうに人前に出てくるのか?
リコたちの話では森の奥にしかいないはずなのにおかしいとのことだった。するとケイがある噂を話しだした。
「この森に関する怖~い噂。何でも最近この森の中に怪しい花が咲いているらしいの。甘~い香りで森の生き物を誘き寄せ、そして、その花は香りの虜になった動物が動けなくなった所をパクッ!と食べてしまうんですって~」
「そ… そんなの怖くないし!」
いや、リコ、明らかに怖がってるぞ。それにしても変わった花があるものだな……
「まぁ見つけたら焼き払えば良いんじゃないの?陽斗の帝具で」
「いや、焼き払うって……魔法の森を無くすつもりか?」
「ポニィちゃん……それはやめとこう」
「何というかあなた達は……というか陽斗も感覚麻痺してるんじゃないの?」
「あぁ、もう色々とな……はははは……」
リコに突っ込まれ、笑うしかなかった。
それから分かれてペガサスを探すことになった僕ら。そんな中はーちゃんが蝶を見つけ追いかけようとしているが、落ちそうになったりしていた。
「はーちゃん、飛ぼうとしてるの?よーしはーちゃんが頑張ってるんだから、私も頑張らなきゃ!」
みらいが気合を入れていると、ペガサスが飛んでいるのを見つけた。
「ペガサスだ!!行こう、リコ!!」
「待ちなさい!!無茶よ!!」
まだ箒で飛べないみらい。だけどみらいは目を閉じ、必死に何かを呟いていた。
「出来るって信じれば何だって出来る!」
その瞬間、ものすごい勢いでみらいが箒で空を飛んでいった。だけどまだ操作が慣れていないからか落ちそうになっていたが、リコが助けに入り何とか助かったのだった。
「私達はどうする?」
「ミナトくんなら空飛べるんじゃないの?」
「あんまり二人の試験に手を出すのも悪いからな……」
とりあえず下から様子を見ていると、後もう少しの所でペガサスと写真撮影できそうになったのだが、はーちゃんが落ちてしまい、みらいが助けに入るが、気が抜けてしまったのか。みらいは大きな穴の中に落ちていくのであった。
「まずいな……」
「行くしか無いわね」
「うん」
リコもみらいを追いかけに行き、僕たちも一緒に穴に落ちていくのであった。
穴の中には薄暗い森が広がっていた。
「みらいたちはどこにいったんだ?」
「う~ん、こういう場所はあんまり動かないほうが良いんだけどな~」
「あれ?何だかあっちに何かが……」
ツクシが何かに気が付き、ついていくとそこには一面花畑が広がっていた。
「こんな所があるなんてな……」
「見て、あそこ!?」
ポニィが指さしたほうを見るとみらいとリコの二人がいるのを見つけた。僕らは駆け寄ると何故か色んな動物に囲まれながら、何かを食べていた。
「何してるんだよ。ふたりとも……」
「あれ?陽斗くん、どうかしたの?」
「いや、穴に落ちていったから心配して……」
「心配かけてゴメンね。陽斗。でも、ほら」
リコは僕らにあるものを見せた。これって……
「リンクルストーン?」
「えぇ、ピンクトルマリン!花のリンクルストーンよ。この森の噂もこのピンクトルマリンの癒やしの力が違う形で語られたみたい」
「なるほどな……まぁ二人が無事だし…」
よかったと言いかけた瞬間、突然周りの草や花が切り裂かれた。そして僕らのもとにスパルダが現れた
「強い魔法の力を感じてエメラルドかと思ったら…ぜんぜん違うみたいね。まぁいいわ!」
スパルダはペガサスの親子の方を見て、親ペガサスを蜘蛛の糸で縛り上げた。ペガサスは必死に抵抗すると
「そんなに花を切られたのが許せなかったのかい?じゃあもっと花を切りまくってやるよ!魔法入りました!いでよ!ヨクバール!」
ペガサスと蔓が混ざったヨクバールが現れ、暴れまくっていた。
「なんて事を!」
「元に戻して!」
「戻せと言われて戻すバカがいるかい?」
ヨクバールは花畑を荒らしていく。子ペガサスも助けようとするがモフルンが必死に止めていた。
「助けるしか無いな。行くぞふたりとも」
「うん!」
「任せて!」
「「キュアップラパパ!ダイヤ!ミラクル・マジカル・ジュエリーレ!」」
「ふたりの奇跡!キュアミラクル!」
「ふたりの魔法!キュアマジカル!」
「「魔法つかい!プリキュア!」」
二人がプリキュアに変身し、僕も白い騎士甲冑を身にまとった。
「「はああああああああああああ!!」」
ミラクルとマジカルの二人が攻撃を仕掛けようとするが、咄嗟に動きが止まってしまい、反撃を食らってしまう。
「大丈夫か?」
「な、何とか……」
「まずいわね。うかつに攻撃ができないわ」
「あははは!!これはいいわね」
スパルダの笑い声が響く中、ポニィとツクシの二人がスパルダに向けて攻撃を仕掛けていた。
「あんたを倒せば元に戻るかしら?」
「ポニィちゃん、教えてくれるかわからないから試してみよう」
「くっ、邪魔な!!」
「陽斗、こいつは私達がなんとかするから、ペガサスを!」
「お願い!」
「お願いって言われても……」
僕の力じゃ傷つけてしまう。それはミラクル達もそうだ。どうすれば……
「そうだ!ピンクトルマリンを使えば……」
「ピンクトルマリン……癒しの花から生まれたリンクルストーンなら、この力でお母さんの心を取りもどせるかも!」
「でも、本当にできるかしら?」
「マジカル、信じれば何だってできるんだよ。私を信じて」
「信じることがいちばん大切なことだからな」
「そうね。ミラクル、陽斗……それならミラクルと陽斗を信じる」
「僕も手伝うよ」
僕とマジカルの二人でヨクバールの動きを止めるため、白い剣を捨てると同時に、ヨクバールの蔓を掴んだ。
「陽斗!?」
「だ、大丈夫だ!!ミラクル!」
「うん、リンクル!ピンクトルマリン!お母さんの心に届いて!」
まばゆい光がヨクバールを包み込み、親ペガサスが解放された。
「よし、ふたりとも!」
「「フルフルリンクル!プリキュア・ダイヤモンドエターナル!!」」
ダイヤモンドエターナルを喰らい、ヨクバールは浄化されるのであった。
「やっぱり心があるものはダメだね!オボエテーロ!」
スパルダも捨て台詞をはき、姿を消すのであった。
何だかんだあったけど、ペガサスとの記念撮影を達成でき、残すところ補習もあと一つになった。
「補習もあと1つよ!」
「うん!よかっ… あっ…」
「次が最後ね…」
二人は気がついた。次の補習が終わればもうマホウ界とはお別れになる……
「陽斗、何か言ってあげたら?」
「いや、僕からは何も……」
これは二人が決めることだからな