突然プリキュアに変身したみらいとリコ。そしても僕も騎士みたいな姿に変身していた。
「バカな!?あれは伝説の魔法使いプリキュア!さっきまで箒で飛ぶのが精いっぱいだったひよっこ共が……それにあの小僧の姿……まさかあの客人が言っていた!?クソ!行け!ヨクバール!」
変身した僕らを見て驚きを隠せないでいるバッティ。とはいえ、僕らだって驚いてるんだから……
「なんなんだよ。この姿は……」
「陽斗くん!?その格好、かっこいいね」
「ちょっとそんな事言ってる場合?来るわよ」
リコ……もといマジカルがそういった瞬間、怪物がこっちに向かってくる。僕とミラクル、マジカルの三人で怪物の突進を受け止めた。
「すごい、力が……」
「よくわからないけど、こいつと戦えるっていうことだよな」
「行くわよ二人とも」
僕とミラクルとマジカルの三人で怪物を思いっきり殴り飛ばした。怪物はすぐに起き上がると近くにいたバッティは驚きを隠せないでいた。
「まさかこんなことが……それにその腕輪とその石……やはり帝具か!?ここは退いて、ドクロクシー様にご報告を……オボエテ~ロ!」
バッティと怪物はそのまま姿を消すのであった。僕らは変身を解くのであった。
「プリキュア?」
「私達、伝説の魔法使いに?」
「というか僕のあの姿はなんなんだよ。リコ、何か知ってるのか?」
「えぇ、まさかと思ってたけど、貴方の持ってるその腕輪……」
リコが何かを言いかけた瞬間、ビルの屋上から突然何かが落ちてきた。
「リコ!?無事?」
「ポニィ!?どこ行ってたのよ」
「リコとはぐれたから探してたのよ!それよりもそっちの奴!!」
突然現れたポニーテールの少女がものすごい速さで僕に蹴りを繰り出そうとしたが、すぐさまリコが僕の前に出て、止めるのであった。
「やめなさい。彼は悪人じゃないわ!」
寸前のところで蹴りを止める少女。というか今の全く反応できなかったぞ
「そうなの?ごめんごめん」
「何だか変わった子だね」
「あぁ」
僕とみらいがそんな事を言っていると、みらいはモフルンがいないことに気がついた。
「あぁ!モフルンは!?」
辺りを探すと地面に落ちていたリコの帽子に隠れるようにして立っていた
「良かった、無事で。」
「モフ~苦しいモフ~」
「ちょっと、強く抱きしめすぎよ。」
「あぁ、ゴメンねモフルン、つい」
「「「ん?......喋ったぁぁ!?」」」
「モフ?」
さっきまでぬいぐるみだったモフルンがなんで喋ってるんだ?これも魔法の力って言われたもう納得するしか無いな
「ポニィ、とりあえず戻るわよ」
「どうして?まだ目的のものを……」
「そっちはもうなんとかなったわよ。いろいろとありすぎたから……」
何が何だかわからないうちに僕らリコとポニィの二人に付いていくのであった。
「ありがとう、リコちゃん!」
「だから私は何も...」
「お話しできるようになってうれしいよ、モフルン。」
「モフルンも、うれしいモフ」
「それにしてもすごいかったね、キュアップラパパ。本当に怪物を吹っ飛ばしちゃった」
「そこら辺も踏まえて、駅から電車に乗って学校へ戻るわ、できれば誰かに相談したいし」
「学校?」
リコは駅の改札口に不思議なチケットをあてた瞬間、さっきまで普通の駅だったのが、不思議な空間に変わった。
『まもなく本日最終の魔法界、魔法学校行きが出発致します』
「魔法学校……今、魔法学校って言いました!」
僕らはリコとポニィに案内されるまま、カタツムリ型の電車、カタツムリニアに乗り、魔法の世界へと向かうのであった。
「空を飛んでるみた~い!」
「すごいモフ~!」
みらいとモフルンが景色を眺めながら嬉しそうにしていた。リコはというと難しい顔をしていた。
「ぬいぐるみが話すなんて…そんな魔法、聞いたことないわ。ねぇ、どうして話せるの?」
「あぁ…そういえば。なんで?」
「ずーっと、みらいとお喋りしたかったモフ!」
全然答えになってない気がするのだけど……
「やっぱり…プリキュアになったのと関係があるのかしら」
「プリキュアって何なの?」
「ずっと伝説として語りつがれてる存在なの。とにかく凄い魔法つかいだって」
「私達、伝説の魔法使いになったってこと!?」
「そうだわ…そうよ…!!伝説の魔法使いになったのよ私!!先生達も認めてくれるはず!」
リコがプリキュアになれたことに対してはしゃぐ中、僕はリコにあることを聞いた。
「なぁ、僕の腕輪のことなにか知ってるのか?帝具とかなんとかって言ってたけど……」
僕がつけている腕輪はお守りがわりのものかと思ってたんだけど……違うのか?
「私もよく分からないけど、その腕輪は異世界の武器で使用する人に絶大な力を与えるものなのよ。とはいえ扱うにはそれなりに条件があるらしいけど……」
なんで異世界の武器を僕が持ってるんだ?するとポニィが足に巻き付けた布を僕らに見せた。
「これは帝具じゃないけど、臣具って言ってね。帝具の劣化版みたいなものなの」
なんというか二人の説明を聞いて、ちょっと気になることがあった。
「異世界がどうとかって言うけど、どういうことなんだ?」
「そうね。話すと長くなるけど、マホウ界に何故かその帝具のことが書かれた本があるのよ。それにポニィはその帝具と臣具がある世界から来た人間なのよね」
「つまり異世界の人間って言うこと。わかった?」
うん、もう今日一日でわけがわからないことが増えたということだな。そんなこと悩んでいるとそこに殻の上にカートを乗せた黄色いカタツムリがやってきた
「あ、これ、いただくわ。」
カートの上の小さな包みを取って口を開けたカエルの部分の液晶に駅で使ったのと同じチケットをタッチして会計するリコ
「あれは?」
「車内販売のエスカートよ。はいこれ」
僕とみらいに包みを渡すリコ。
「良いの?」
「まぁご祝儀って奴ね」
包の中には氷に包まれたみかんが入っていた。これも魔法の世界の食べ物なのか?
「モフ~!冷たいモフ!」
「まぁ、見てなさい。キュアップラパパ、氷よ、溶けなさい。」
リコが杖を振るとミカンの周りの氷が音を立てて溶けた。
「わぁぁ!すご~い!」
「氷の火山に住む、アイスドラゴンのため息で凍らせた冷凍ミカンよ」
僕らは一口食べるが、なんというか硬すぎないか?
「何だか硬いね」
「こ、これぐらいが丁度いいのよ」
「まぁ食べられれば何でも良いけどね」
リコはなぜか浮かない顔をし、ポニィは気にせずみかんを食べるのであった。
そうこうしている内に一面が水に覆われ、島や水面から伸びる巨大な木たちが群生する
世界へとやってきた
「ここが私たち魔法使いの世界、魔法界よ。あの大きな木の上に、私達の魔法学校があるの」
「ワクワクもんだぁ~!!」
僕らはリコ達の後をついていき、巨大な門の前にたどり着いた。
「校長先生に、プリキュアになったことを説明しに行くから、あなた達も協力して。キュアップ・ラパパ!門よ、開きなさい!」
リコが呪文を唱えると巨大な門が開くのであった。魔法って本当にすごいな。
「魔法の杖って凄いね!私も欲しい!」
みらいがリコの持っている杖を羨ましそうに見つめているが、リコはちょっと恥ずかしそうにしていた。
「無理だと思うわ。魔法界では生まれてすぐに授かるものだから」
「そっか、残念だな~」
「異世界特有の風習みたいだな」
僕らがそんな事を話していると、学校の方から一人の女性がやってきた。
「リコさん!!」
「きょ、教頭先生!?」
何というか一番魔法使いみたいな人だな。この人……
教頭先生は僕らを見るとみらいは笑顔で
「こんにちわ」
「みらい、どうにも歓迎されてない感じだぞ」
「リコさん!あなたどういうつもりです!?」
やっぱり歓迎されてないみたいだな。
僕らは学校の講堂まで案内され、改めて教頭先生はリコを叱った。
「マホウ界を許可なく出ただけでなく、あちらの人間を連れてくるとは……」
「私達、プリキュアになったんです!」
「プリキュア?伝説の魔法使いに?あなた達が?嘘をつくならもっとマシな嘘をつきなさい」
「「本当なんです!」」
どうにも信じてもらえないみたいだな。するとリコは僕の方を見た。
「それに彼は帝具使いです」
「帝具使い?そうだとしてもリコさん、あなたは校則第8条『許可なく魔法界を出てはならない』第12条『魔法学校寮生の無断外泊禁止』校則違反の上、ナシマホウ界の住人をマホウ界に連れてきたのですから、ここで大人しくして居なさい!さもなくば退学もありえますよ」
教頭先生はそう言い残して、部屋から出ていくのであった。何というかいきなりリコ、ピンチじゃないか?