ある日のこと、みらいから連絡を受けて朝比奈家に行くとそこにはみらいとリコのマホウ界の友達のジュン、ケイ、エミリーの三人とフランソワさんが来ていた。
「どうしたんだ?急に」
「ほら、みらいと陽斗が帰る前に約束しただろ。遊びに来るって」
そういえばそんな話をした覚えがあったな。するとフランソワさんが僕に布を巻き付かれたものを渡してきた。
「これ、貴方の師匠から預かってきたものよ」
「師匠から?」
師匠ってどっちだろうか?ブドー師匠だろうかゴズキ師匠だろうか……僕は布を取ると刀のキーホルダーが出てきた。
「これは?」
「さぁ貴方に必要なものだからって渡されたのよ。あと持ち運びしやすいようにって必要な時以外は魔法で小さくしてあるみたいよ」
必要なものって一体何なんだろうか?よく分からないけど一応は受け取っておくべきだな。
「そういえばポニィとツクシの二人は?折角だから遊びに行こうと思ったんだけどさ」
「あの二人なら買い物に出てるけど……」
とりあえずあとで合流するということで僕は連絡を入れるのであった。
せっかくなのでみんなでイチゴメロンパンを食べることになった。
「イチゴメロンパン、みらいが言ってた通り美味しい~」
「お土産のクッキーも美味しいモフ」
モフルンがクッキーを食べると何故か驚いていた。
「ん!?バナナの味になったモフ」
「クルクル味が変わるクルクルッキーよ」
「今度はミント味モフ~光るキャンディーもあるモフ~」
美味しそうに食べるモフルン。そういえばフランソワさんは一体何の用事でこっちに来たのだろうか?
「フランソワさんは、どんな用事で?」
リコも同じことを思っていたのかフランソワさんに聞いてきた。フランソワさんは布の生地をいくつも取り出した。
「お買い物よ。お店で使うお洋服の生地をね」
「これってこっちの?」
「えぇナシマホウ界の方が良いものが揃ってるからね。ナシマホウ界にはよく来るのよ」
それからみんなが二年生になってから色んな魔法を使ってみせたりした。それを見てリコはなんだか落ち込んだ顔をしているのであった。
それから街に出てみんなで観光をしていくのであった。その途中買い出し中のポニィとツクシ、ガイとグリーンの四人と合流し、僕は四人に師匠から受け取ったものを見せた。
「ゴズキがこれを?」
「うん、必要なものだからって……」
「う~ん、普通のキーホルダーみたいだね」
「帝具とか臣具ってわけじゃないしね」
「というか使えないのか?」
「師匠が言うには必要な時に使えるようにしてあるって……」
一体これは何なんだろうか?今度あったときにでも聞いてみるのもいいかもしれないな。
「陽斗く~ん、みんな~早く行こう~」
「わかった。とりあえず後で色々と聞くことにして、今日は楽しむか」
ポニィたち四人が頷く、僕らは観光を楽しむのであった。
ある場所にて
「ふむ、闇の魔法でザンクさんを強化することができますが……副作用で私に襲いかかってきたら嫌ですからね……」
『ならば送ってやろう』
「何をですか?」
『あちら側で連れてきた危険種に闇の魔法を注入してやれ』
「あぁ試しにっていうことですね。感謝します。ハイト様」
『私はクローンを使って回収させた皇具の調整に入る。邪魔者は消せ』
「はい、ハイト様。では早速始めましょうか」
リュウトはドクロの杖を取り出しながら、笑みを浮かべるのであった。
みんなで観光を楽しんでいる中、喫茶店で一息をついているとフランソワさんがあることを話した。
「懐かしいわ…。私もこっちに居た時は、あんな感じではしゃいでたわ」
「フランソワさんもこっちにいたんですか?」
「えぇそうよ。ナシマホウ界には、魔法界の人間もたくさん住んでいるの。たとえば、彼とか…。彼女もね」
フランソワさんが指を指し方を見ると普通の一般人に見えるけど実は魔法界出身の人だったりするのか……全然知らなかったな。
「そういえば……リコちゃんとみらいちゃんみたいに別の世界の住人なのに友だちになって、結婚した人たちがいたね」
「何というか世界がつながっているとそういう事もあるんだな」
僕はそう呟きながら、一体その人達はいまどうしているのかが少しだけ気になったのだった。
それからみんなが自転車を見て楽しんでいる中、リコは未だに浮かない顔をしていた。
するとフランソワさんが……
「心配ないわよ、リコちゃん。私もこっちにいた時はちょっぴり不安だったわ。魔法界の皆より遅れを取ってるんじゃないかって。でもね、こっちでは魔法学校では教わらない色んなことが勉強できてよ」
「教わらないことを……」
「それだったらリコはもう」
「あぁ教わってる気がするな」
「そうモフ」
こっちに来てからリコは色んな事を学んでるからな。
「そう……ね。そうかもしれないわね」
ようやくリコが笑顔になった瞬間、何かの気配を感じ取った僕。するとビルの垂れ幕の裏にスパルダがいた。
「見つけたよ」
「あなたは!?」
「リンクルスマホ……寄越しな!!」
「みらい、リコ、一旦逃げるぞ」
僕らは一旦逃げていく中、スパルダはみらいとリコの二人だけを追っていった。リンクルスマホを狙っているということは……
「二人を助けに行かないと……」
僕は二人の向かった所に行こうとすると、その前に見たことのない生物が僕らの前に現れた。
「なんだあれ?」
「あれって……土龍だっけ?」
「うん、それに他の危険種も……」
「こっちの世界にも危険種が」
「ガイ、そんなわけ無いだろ。それに色がなんだか違うけど……陽斗、君は二人のことへ行くんだ。ここは俺たちが」
「グリーン、わかった」
僕は危険種の相手をグリーンたちに任して、二人の所へ向かった。
二人のところに行くと暗い闇が辺りを包み込み、ヘリコプターと合体した
スパルダと戦うミラクル達がいた。
「よこせ、リンクルスマホン…ドクロクシー様の… 望み…」
スパルダが電撃の嵐を放ち、ミラクルたちを追い詰めていく。僕はリゼルファを起動させ、サファイヤフォームに姿を変え、戦いを始めた。
「はああああああああああ!!」
スパルダに攻撃を加えるが、あまり効いてる感じがしなかった
「闇の中で勝てるはずがない。ドクロクシー様の闇はこんなものではない!魔法界もこの世界も、全てを覆い闇の世界となる!」
スパルダから放たれる波動を喰らい僕らは動けずにいた。ここまで強いなんて……
「友達がいるの…どっちの世界にも大切な友達がいるの!」
「ええ… 大切なの…私に色んなことを教えてくれるの。魔法界とこの世界の皆が」
「何よりも楽しかったの、今日…また皆で一緒に遊ぶんだから!」
「だから闇の世界にするなんて…」
「「絶対に許さない!」」
二人がスパルダの波動を払い除けてみせた。本当に二人は強いよ……それだったら……
「僕だって負けられないんだ!!」
僕がそう叫んだ瞬間、師匠からもらった刀のキーホルダーが緑の光を放った。
「あの輝きは!?」
「二人共!今だ!!」
「「リンクルステッキ!青き知性よ、私達の手に!フルフルリンクル!プリキュア、サファイア・スマーティッシュ!」」
二人の浄化技が放たれると同時にはーちゃんがまばゆい光を放った瞬間、二人の浄化技が大きくなり、僕の持つ刀もなにかに反応するのであった。
「危険種討伐と……」
「それにしてもどうしてこの世界に?」
「さぁな?案外迷い込んできたとかじゃないのか?」
「………迷い込んできた……か……」
「ある程度の量なら制御できるということか。ではギリギリまで注ぎ込めば……」
リュウトは笑みを浮かべながら姿を消すのであった。