僕はガイとグリーンの二人と一緒にでかけている最中、見覚えのある服を着たみらいとリコの二人を見つけた。
「何してるんだ?ふたりとも」
「あ、陽斗くん」
「実はね」
リコから話を聞くとどうやらみらいのおばあちゃんの思い出の人がどうにも魔法使いらしく、水晶さんを使って探しているみたいだった。
「というわけで水晶さん、おばあちゃんの思い出の人はどこ?」
みらいが早速水晶さんにそう聞くと一人の老人が声をかけてきた。
「すまんが、迷ってしまって…道を教えてくれんか?わしが行きたいのは、このせんべい屋なんじゃ」
老人が渡してきた雑誌をみらいと一緒に見てみるがどうにも分かりづらかった。するとみらいはあることを思いつき、リコと二人でどこかへ行くのであった。
「まさかと思うけど……いやいやまさかな」
箒に乗って空から探すとかそういうわけじゃないよな。しばらくしてからみらいとリコの二人が戻ってきて、老人をせんべい屋に案内するのであった。
「どうやって見つけたんだ?」
「ほうきに乗ってよ」
ほうきに乗ってって……何というかたまに思うけど魔法使いだということを隠す気ないのか?
「にしても陽斗。良かったじゃねぇか。休日に会えるなんてな」
「ガイ……だから……」
「会えるって?いやみらいとは普通に休日に遊んだりしてるけど……」
幼馴染だからか基本的に一緒にいることが多いし……休日でも遊びに誘われることだってあるし……
「陽斗……君はもう少し自分の気持ちに気が付いたほうが良いよ」
何に気がつけと……
しばらく歩き、せんべえ屋にたどり着くとみらいのおばあちゃんと出会った。
「あら、アナタ…!…服にゴミが」
老人がてっきり思い出の人かと思ったら全然違った……
廃工場にてバッティとガメッツの二人が集まっていた。バッティの手には一匹の蜘蛛が乗っていた。
「スパルダも哀れな姿になって…」
『スパルダさんのことは残念でしたが…まっ、しかたありませんね。あなた方2人にはより一層頑張って頂かなくては。ドクロクシー様も大いに期待されてますよ』
ホログラムのヤモーは二人にそう告げるとホログラムが消えるのであった。
するとバッティはある違和感に気が付いた
「もしやドクロクシー様というのは、全てヤモーの作り事では?」
「我はただ、主君を信じるまで!」
ガメッツはそう言って姿を消すのであった。それとすれ違いにリュウトが姿を現した
「何の用だ?」
「これはバッティさん。貴方には用はありませんよ。ただ今回の出撃はガメッツさんみたいですね」
「……何をするつもりだ?」
「少々例の小僧と一戦交えようと思いましてね」
「好きにするが良い。……リュウト、お前はドクロクシー様のことをどう思う?」
「おや、裏切るのですか?」
「違う!ただドクロクシー様はヤモーが作り出した幻ではないかと……」
「バッティさん。貴方は面白いことを言いますね。私は答えを知っていますが……答えが分かるまでの間じっとしていたほうが良いですよ」
リュウトはそう言って姿を消すのであった。
それから思い出の人を探していく内に僕たちはおばあちゃんの昔の写真に写っていた公園までたどり着いた。そこでさっき別れたみらいのおばあちゃんに改めて話を聞くことになった。
「よく分かったわね。写真に写っていた公園がここだって。それにしても、あなた達が私の思い出の人を探していたなんて」
「おばあちゃんの心に残る人って、一体どんな人なんだろうって…」
「でも、何の手がかりもなく探すなんて…もしかして魔法でも使ったかしら?」
「えぇ!?」
「おばあさまは魔法を信じているんですか?」
「ええ。だってそのほうが楽しいじゃない?」
楽しいか……何というか前から思っていたけどみらいっておばあちゃんに似てるよな……なんでも楽しいって思えるようにするところとか……
「魔法か……」
「ていってもな」
グリーンとガイは何か思いつめた顔をしていた。
「どうしたんだ?」
「いや、ただ魔法とか使って昔の仲間に会えないかなって」
「まぁ死んだ俺達が生き返ったりしてるんだからいつか会えそうなもんだけどな」
いやいや魔法はそこまで便利じゃないと思うけど……でもこの二人もそうだけど、一体どうやってみんなをこの世界に呼び出したんだろうか?
「まぁ大変!下りられなくなってしまったのね」
すると一匹の猫が木の上に登って降りられなくなっていた。みらいとリコの二人は助けを呼んでくると言ってどこかへ向かった。
「ここは俺たちが……」
「いや、ちょっと待ったほうが……」
木によじ登ろうとするガイを僕が止めた。きっとみらいとリコの二人がなんとかしそうだな
すると木の上にいた猫が急に空を浮かび、おばあちゃんの所へ降り立った。それと同時に突風が吹くとみらいとリコの後ろ姿が現れた
「今のって……」
「いや、今のは……」
「昔も同じようなことが会ったのよ。木の上に登った猫がおりられなくなった時に、魔法使いが現れたの。猫を助けてくれてね。私はお礼にこのおせんべえを渡したら、その人は箒にのってどこかへ飛んでいったの。あの時と同じこの場所で、もう1度魔法つかいを見られるなんて…」
気が付いてないみたいだからいいけど……にしてもその魔法使いって一体誰なんだろうな……
みらいとリコの二人が戻ってきて、僕らは帰ろうとした瞬間、モフルンがあることを言い出した
「さっきからずっと甘い匂いがしてるモフ!」
「それってリンクルストーン?」
「一体どこに……」
あたりを探すと一匹の蝶が飛んでいた。はーちゃんが蝶を捕まえるとリンクルストーンに変わった。
「ガーネット!大地のリンクルストーンモフ!」
『きっと、この公園で刻まれたたくさんの思い出がリンクルストーンになって現れたんですわ』
「ならば次は敗北の思い出をこの地に刻むがいい」
「あなたは!」
「毎度毎度しつこいやつだな」
突然現れたガメッツ。ガメッツはゆっくりとこっちに歩み寄りながら
「リンクルスマホンを我によこせ!」
リンクルスマホをって一体何が目的なんだ?
「ダメ!あげないもん!」
はーちゃんがリンクルスマホとガーネットを抱えながら逃げた。するとガメッツは杖を構え
「魔法入りました!いでよ、ヨクバール!」
バラとせんべえのヨクバールを生み出し、みらいとリコはプリキュアに変身した
「「キュアップ・ラパパ!トパーズ!!ミラクル・マジカル・ジュエリーレ!」」
「2人の奇跡!キュアミラクル!」
「2人の魔法!キュアマジカル!」
「「魔法つかいプリキュア!!」」
僕はトパーズフォームに変わり、銃を構えると、僕らの前にリュウトが現れた。
「邪魔をする気か?」
「ガメッツさん、貴方は貴方の目的を果たして下さい。私は彼らを相手しますから」
「まとめて相手をしたかったが……まぁいい」
「では、こうして戦うのは初めてですが……容赦はしませんよ」
リュウトは両手を広げると同時にグリーンが鞭でリュウトを縛り上げた。
「拘束して……ガイ!」
「あぁ!」
いつの間に地面に潜っていたガイがリュウトの背後に周り、首をへし折ろうとしたが、リュウトは突然姿を消した
「何だ?グリーン!?しっかり縛ったのか?」
「あ、あぁ……でもどうやって抜け出したんだ?」
「こちらですよ」
声が聞こえた瞬間、僕は何かの衝撃を受け、吹き飛ばされた。
「くっ!?」
「陽斗!ハァ!!」
グリーンが再度縛り上げようとするが、また姿を消した。
「瞬間移動的なものか?」
「だとしても……移動してからの時間がかかりすぎだ」
「一体どんな力を持ってるんだよ」
「ふむ、頭はそれなりみたいですが……対応することはできないみたいですね……」
どこからともなく現れたリュウトは僕らに腕輪を見せた。
「はっきり言いますが、私に勝てるものとしたらハイト様だけですね」
「ハイト?」
「私の主ですよ。あの方は皇具を生み出したもの……言うなれば創造主ですね。創造主からしてみればどのような皇具を打ち破ることができますが……」
話している内に銃弾を放つと、リュウトの体に穴が空いた。ただ吹き飛ぶ程度に威力を抑えたのに……まさか……
「水になれる?いやでも一瞬で消えることは……」
「惜しいですが……今日はここまでにしましょうか」
リュウトはそう言って姿を消すのであった。あいつの皇具って……
ミラクルたちも戦いが終わったみたいだが、はーちゃんは泣きじゃくっていた。
「どうしたんだ?」
「実は……」
ミラクルから話を聞くとはーちゃんがガーネットを落としてしまい、それをガメッツに奪われたらしい。はーちゃんはそれで泣いていた。
「はーちゃん……」
こういう時、どう慰めれば良いものか……