マホウ界にきた僕らだったけど、リコは突然退学されそうになっていた。
「ゴメンね、私達が来ちゃったせいで……」
自分のせいでリコが退学してしまうことにみらいは落ち込んでいた。とはいえ、あの教頭は話を聞くっていうことを知らないのか?
「ううん、あなた達は悪くないわ。はぁ、補習どころじゃなくなっちゃった」
「補習?」
「私、本当は苦手なの…魔法。春休みの間、魔法授業の補習を受けないといけなくて…
強い魔法の力を持つといわれてるリンクルストーン・エメラルドを見つければ、補習を受けなくても済むと思ったんだけれど……」
「リコちゃん……」
「プリキュアになったって言えば…なんて思ったんだけど。甘かったわ」
リコが諦めた顔をしていた。何というかズルしようとしてたんだからしょうがないって言いたいところだけど、流石にみらいに怒られそうだな。
そんな時、モフルンが甘い匂いを感じ取った瞬間、二人の持つペンダントが光りだした。
「キラキラに輝く力を感じるモフ」
「二人のそれ、光ってるけど……」
「もしかしたらそれがリコが探してたものじゃないの?」
「『ダイヤ』光のリンクルストーンモフ。」
「もしかして、これがリコちゃんの探していたリンクルストーンの仲間って事?」
「モフ!リンクルストーンから伝わって来たモフ!」
みらいはリンクルストーンを握りしめ、あることを決めたのだった。
「私、校長先生と話してくる!」
「はい?」
「リコちゃんはここから出ちゃダメって言われてるけど、私はそんな事言われてないから大丈夫!リコちゃんはここで待ってて!」
みらいはそう言って、部屋から出ていくのであった。いや、それはただの屁理屈だからな。後で怒られるからな。
「仕方ない。リコとポニィはここで待ってろ」
僕はみらいを追いかけていくのであった。
とある場所
真っ暗な場所にバッティは戻ってくるとそこにトカゲみたいな奴が出迎えてきた。
「おや?バッティさん」
「リンクルストーン・エメラルドは見つかったのですか?」
「ヤモーか。」
「ま、さ、か、手ぶらじゃありませんよね?」
「プリキュア」
「はい?」
「プリキュアが現れましてね。それに客人が言っていた帝具使いと遭遇し、その事を踏まえてドクロクシー様にご報告を」
「あっははは!プリキュア!...あれはただの伝説でしょう?」
「だが!私は確かにこの目で!」
「では、証拠をお持ちください。」
「何?」
「当然です。我らが偉大なる魔法使い、ドクロクシー様に示しがつかないでしょう?」
「……一人はおそらく魔法学校の生徒……ならば……すぐに捕らえて来ましょう!イドーウ!」
「お気をつけて………それにしてもプリキュアと帝具ですか」
「ヤモーくん、帝具がどうかしたのかい?」
奥の方から白衣を着た男がゆっくりとヤモーに歩み寄ってきた。ヤモーは一瞬嫌そうな顔をした。
「研究室にこもりっきりの貴方が出てくるのは珍しいですね」
「たまには外に出るのは良いと思ってね。それに面白い事になっているみたいだね」
「そうですか……では貴方も出るのですか?」
「いいや、様子を見させてもらうよ。君たちの闇の魔法はあの方様に必要になるものを完成させるものですからね」
「必要になるですか……皇具とやらの力は私は見せてもらっていませんが……どのようなものなのでしょうか?」
「いずれ見せますよ」
みらいに追いつくと未だに校長先生を探していた。
「校長室ってどこ…?場所を聞きたくても誰もいないし」
「きっと春休みだからモフ」
「全く当てもなく探してたのか……」
「あっ、陽斗くん。陽斗くんも校長先生を探すの手伝ってくれるの?」
「まぁ僕たちのせいでもあるしな……」
ふっとみらいは何か見つけ、走り出し、僕もついていくと大きな塔に入り、そこには巨大な木があった。
「これ……」
「立派だな」
「立派だろ。そいつは杖の木…魔法の杖を実らせる」
突然現れた白髪の男……こいつ、何者だ?
「今魔法の杖って言いました!?」
「魔法の杖を実らせるって……なんでもありだな。この世界は……」
僕らは杖の木を見上げていた。
「魔法の杖って木に実るんだ!」
「左様…杖の木はマホウ界の各地に存在しマホウ界に新しい命が生まれるとそれを待っていたかのように杖は木から実り…そしてその子に授けられる。しかし… ここにある木はもう数百年、杖を実らせておらん」
だとしたらこの木はもう寿命みたいなものか……年老いた木は花も実も実らせること無く、ただ枯れていく……僕らの世界と変わらないな
「君たちはあちらの世界の子だね?ここで何を?」
「この学校の校長先生を捜してるんです!今とっても困ってる子がいて力になりたいんです。私の大切なモフルンを守ってくれた…。どうしてもその子の力になりたいんです!
」
みらいがそう告げた瞬間、杖の木が光りだし、一本の杖がみらいの元に落ちた。
「これ……魔法の杖……」
「おそらく、君を選んだのだろう...」
「……私が……ありがとうございました!」
みらいが木にお礼を言うと、その男は僕の腕輪に気がついた。
「君のそれは……」
「ん?そうだ。聞きたいことがあったんだ。この腕輪ってなんなのか分かるか?」
「あぁ聞いたとおりなら……」
男が何かを言いかけた瞬間、突然爆発音が響くのだった。僕らは外へと出るとそこにはバッティと怪物が暴れていた。
「我がヨクバールよ!プリキュアを呼び出して捕らえるのです!」
校舎が破壊されて、無茶苦茶にされている。このままじゃ……
「校舎が……!そうだ、リコちゃん!」
みらいは慌てて、どこかへ向かっていく。全くまた追いかけるのか。
「待ちなさい!」
「あんたは避難してろ!」
みらいと僕の前にバッティが立ちはだかった。
「見つけましたよ。さぁ、お嬢さん、このバッティめと一緒に来ていただきましょうか?」
「いやだ!学校をめちゃくちゃにする人のいう事なんて!」
「ふん!ならば!力ずくで連れ帰らせてもらいます!」
バッティが迫り来る中、どこからともなくやってきたリコが箒に乗ったままバッティに突撃をした。
「「リコ(ちゃん)!?」」
「リコちゃん大丈夫?」
「落ちてないから!狙って体当たりしたんだし!」
「無事だったんだね」
「全く危ないことを……」
「あなたたちの方が危なかったでしょうが!まったく世話がやけるわね!」
「えへへ、でもありがとう」
みらいがお礼を言うとリコはちょっと照れていた。みらいはリコに手を差し伸べた瞬間、また二人のペンダントが光りだした。
「これって……」
「もしかしてまた……」
「僕のもだ」
巾着に入れてあった白い石が光だし、腕輪にはめ込まれた。また力を貸してくれるのか
「行くぞ。二人とも!」
「「うん」」
「「キュアップラパパ!ダイヤ!」」
みらい、リコ、モフルンが手を繋ぎ、三角形を作った。
「「ミラクル・マジカル・ジュエリーレ!」」
モフルンのお腹に現れたハートマークからあふれた光が2人を変身させていく
「ふたりの奇跡!キュアミラクル!」
「ふたりの魔法!キュアマジカル!」
「「魔法つかい!プリキュア!」」
「腕輪よ!力を貸せ!」
僕も白い髪に白い鎧を身にまとい、腕輪が白い剣に変わった。
「プリキュア…伝説の魔法つかいプリキュアか…それに彼の腕輪……それにあの石は……まさか!?」
僕らは怪物、ヨクバールに向かって攻撃を繰り出していく。するとヨクバールからタイヤが発射され、校舎に当たりそうになったが、ミラクルがそれを防いだ。
「いたた……」
「ミラクル!大丈夫!?」
「うん、ありがとう」
ヨクバールは無差別にタイヤを放ち続けていく。このままじゃ校舎が無茶苦茶にされる。
「このままじゃ学校が!学校がなくなったら通えなくなっちゃう!」
「えぇ……あ、でも、私はもう……」
「大丈夫!」
「え?」
「だって、まだ校長先生とお話してないんもん!会いに行こう!2人で、一緒に!」
「そこは三人でだろ」
「違ーーーーーーーーーーーーーーう!!四人でだよ!!」
空からポニィが振ってきて、ヨクバールを地面に叩きつけた。こいつ、どこにいたんだよ
「全く仲間外れしないでよね」
「それだったらリコと一緒にいてくれよ」
「この子が勝手に飛び出すのが悪いの」
「まぁまぁ」
「落ち着いて」
僕とポニィの言い争いをなだめるミラクルとマジカル。言い争いをやめ、僕らはヨクバールに向き合った。
「校長先生に会いに行くんだから!」
「私達の!」
「「邪魔をしないで!!」」
その時先ほどみらいに魔法の杖を渡した木、そしてミラクル、マジカルの持つ魔法の杖が強い光を放ち始め、放たれた光はモフルンを経由し、二人の杖を包み込み、さっきまでの杖とは違う杖に変わった。
「魔法の杖が...!」
「これは!ダイヤの力!」
「リンクルストーンが、この世界の力を2人へ導いた!これは!輝きを纏い伝説の杖!リンクルステッキ!」
さっきの男がそういう中、バッティは怒った顔をしていた。想定外なことが起こりすぎてるからか?
「えぇい!それが何だというのですか!!」
「二人の邪魔を!」
「するな!!」
向かってくるヨクバールに向かって、僕は斬撃を与え、ポニィは蹴りを食らわした。
二人は杖を構えると
「「ダイヤ!永遠の輝きよ私達の手に!」」
光の粒子が辺りに現れた そして杖を振りながら呪文を唱える2人
「「フルフルリンクル!」」
するとダイヤ型の光が現れ、ヨクバールをダイヤの中に閉じ込めた。
「「プリキュア!ダイヤモンドエターナル!」」
ヨクバールはそのまま宇宙の彼方へと飛ばされていくのであった。
「ヨクバールが!わたしの魔法をやぶっただと!?オボエテーロ!!」
バッティはそのまま逃げ出すのであった。
戦いが終わるとリコはあることをみらいに聞いた。
「そう言えば、その杖どうしたの?」
「あぁ、これ?実は……」
「それは、彼女が杖の木から授かったんだよ。」
さっきの男が僕らのところへやってきた。すると何故かリコが驚いた顔をしていた。
「あなたはさっきの人。」
「こ、校長先生!?」
まさかこの人が校長先生だったのか?校長は衣装を変えてみせた。
「左様」
「あっあの、校長先生!お話があるんです!」
「私達プリキュアに…」
「皆まで言うな。授業を受けてもらいたい…君達2人に」
「授業?ってことは…」
「退学なんかじゃないって事だよ!良かったね!!…ん?2人?今2人って言いました!?
」
「あぁ、君もだ。しばらくの間、この学校にとどまってくれないだろうか?」
「「えええええええええーーーーーー!?」」
何だか急な話になってきたな。
「そして君もだよ」
「僕も?魔法は使えないぞ」
「いいえ、そういうわけではなく、君が持つ腕輪……帝具みたいだね。それにそのはめ込まれた石……リンクルストーンの欠片みたいだしね」
うん、何だか色々と判明してきたな。
「彼に声をかけておくよ」
「校長先生。もしかして将軍にですか?」
「彼なら君の力になるだろうね」
将軍って誰だよ?